花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

ゴブスレ妄想リプレイ2(頼まれて候)

とある平成人の独白

 

   ぼくのハンドルネームはWhite NOVA。

   どこにでもいる一人の若者……だった男だ。

 

   時は2009年の平成時代。日曜日の朝に、侍戦隊と、多元世界を旅する平成ライダー10作目を見てから、のんびり二度寝していたんだけど、思いがけず未来の世界に召喚されてしまったんだ。

   いや、SF小説やゲームの世界なら、よくあることなんだけどね。

   永遠の戦士エレコーゼとか、コルム・ジャエレン・イルゼイとか、学生の頃に読んだし。

   ロード・ブリティッシュというお方に「悪の魔術師モンディンを倒せ」「魔女ミナクスを倒せ」「謎のエクソダスを解明しろ」「聖者アバタールを目指して徳を高めろ」なんていろんな難題を突きつけられても、若さを武器に、果てしない冒険を頑張ろうと思えたんだ。

   だけど、さすがに30も過ぎると、夢は夢、現実は現実と割りきりながら、仕事に追われて夢を楽しむ時間もどんどん減っていく。

   それでも、昔の夢を求めていた自分の青春を残したくて、趣味のホームページ作りに邁進したり、インターネットで情報集めを楽しんでいたのが、ぼくの余暇。架空世界じゃ、何度も戦い、世界を救ったりもしてきたものさ。

 

   そんなある日、まさか10年後の未来のぼくと称する男が、寝ているぼくの心を召喚して、よく知らないテーブルトークRPGゲームマスターをやれ、と命じてくるとは思わなかったな。

   何でも、10年後のぼくは、レイ・ワノヴァと名乗って、時空魔術師なんて気取っているらしい。信じられん。

   しかも、レイさんには外見年齢14歳ぐらいの可愛い娘がいて、ちょっぴり羨まし……いや、けしからん。何でも、娘さんは花粉症ガールという精霊少女で、レイさんをパパと呼んだり、魔法少女と言われて喜んだり、TRPG体験にワクワクしたり、何だか、そういう純粋な姿を見ているだけで、ぼくの知らない感情がこみ上げて来るのを感じた。

   これが、いわゆる『萌え』といったものか。植物の草かんむりと、太陽と月の光を宿した、この想い。今さら、こんな気持ちに目覚めても、どうするって言うんだ?  あ、これを小説に書けばいいのか。

   よし、いいネタができた。

 

   萌えはともかく。

   問題はテーブルトークRPGだ。

   ゲームマスターなんて、ここ何年もやってないよ。

   だから、急にやれっと言われても無理。いや、不可能ってことはないと思うんだけど、昔のD&Dとかだったら何とかできなくもないよな。倉庫にシナリオも保存しているし。

   だけど、3版とか、3.5版とか、最近出たという4版なんて、ルールを買って、雰囲気だけつかんでいるけど、どうにも複雑そうだ。また、時間ができれば、じっくり読みたいけど、それは今じゃない。

   ソード・ワールドも昔のバージョンだったらできるけど、最近出た2.0は、まだじっくり読んでないや。リプレイ読む程度ならやってるけど、楽しそうだとは思うけど、プレイする機会はなかなか作れないなあ。

   やるなら、もう一回、プレイヤーを集めないと。だけど、できれば自分がプレイヤーをやりたいよなあ。誰か誘ってくれないかなあ。

 

   え、ゴブリンスレイヤーRPG

   何それ?  聞いたことない。

   何と、未来のRPG?  それはやってみたいけど、GMやれって言われたら無理って答える。

  え、だったらプレイヤーやっていい?  

  レイさんがGMをやってくれる?  

  何て素晴らしい、太っ腹な人なんだ。尊敬しますぜ、旦那。ついでに、娘さんをぼくに下さい……なんてことは、口が裂けても言えないよなあ。

   ぼくは、そこまで調子に乗るようなキャラじゃない。

 

   とにかく、夢にまで見たTRPGのプレイヤー体験で、しかもパーティーには精霊少女が2人も。

   ここって天国?  ぼくって死んだのか?  

   いや、こんなところで死ぬわけにはいかない。仮面ライダーディケイドの最終回とか見ないと、死んでも死にきれないでしょう。

 

   だけど、一つだけ不満がある。

   どうして、ぼくのボディが電王ロッドフォームなんだ?  

   ぼくは嘘つきでも、ナンパでもないぞ。

   もっと誠実で、優秀で……

 

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ゴブスレ妄想リプレイ1(集まりて候)

シンカリオン終了(と時空を超えし者)

 

ヒノキ「シンカリオンが無事終了したのじゃ。スザクも元気だったし、最後に虹の橋を構築するのに活躍して、わらわは大いに満足したぞ」

ゲンブ「ええ、我と同じ名前のゲンブ殿も最終回で復活を果たし、しかもシンカリオンE5の運転士シミュレーションを堪能。確かにシンカリオンはいいものでござった」

ヒノキ「劇場版も年末公開が発表されたし、まだまだ進化は続くと言うことじゃな」


【2019.12月公開】 劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』  特報

 

ヒノキ「時を超えた新幹線かあ。これは正にあれじゃな」


デンライナー 戦い

 

ゲンブ「おや、また客人のようでござる」

晶華「リナ老師、遊びに来たよ〜。NOVAちゃんズも一緒だよ〜。ゴブリンスレイヤーRPGのメンツが揃ったよ〜」

ヒノキ「おお、新兄さんにアッキー。そして、もう一人?」

仮面ライダー電王 ライダーヒーローシリーズD02 仮面ライダー電王 (ロッドフォーム)

 

ヒノキ「何と!  電王キター。ロッドフォームが、このコンパーニュに現れた?  わらわは夢を見ているのか?  中身は誰じゃ?  ウラタロスか?  それとも、もしかすると良太郎役の佐藤健氏ということはあるまいな。ええい、あのお方がこのような場所に来られるはずがない。大方、これは新兄さん得意の幻術に違いない。しかし、わらわはその幻に喜んでつられるぞ!」

ゲンブ「アリナ様、落ち着いて下さい。ロッドフォームといえば、亀の力を宿した我が同輩。本物であれば、是非とも一手、お手合わせを願いたいところでござるが、どうやら中身は武人ではない模様」

電王ロッドフォーム姿の男「そりゃ、ぼくは武人じゃありませんよ。ただのテーブルトークRPG好きに過ぎません。何だか未来の自分と呼称する魔王に召喚されて、このフィギュアに入っているだけです。たぶん、ただの夢だと思いますが、同じ夢なら楽しみたいですからね」

ヒノキ「未来の魔王に召喚されたじゃと?  つまり、これか」

装動 仮面ライダージオウ RIDE7 オーマジオウ (アーマー+ボディ) 2種

晶華「いいえ、オーマさんはたぶん関係なくて、かくかくしかじか、詳しい話はこちらの記事を見て」

NOVA「簡単に言えば、このロッドフォームは、NOVAライドウォッチと、電王フィギュアと、晶華の召喚魔法で生成したアナザーNOVA2009ということだ」

ヒノキ「ちょっと待て。新兄さん、少し耳を貸すのじゃ。(ボソボソ)おいおい、これはマズい現象じゃないかの?  時空魔術を悪用して、時間軸を操作するような真似は禁じ手だと聞くが。わらわが間違ってアッキーを未来に送り飛ばした時に、状況を修復するのに随分と苦労したのは、覚えているはず。本来、時空の監視人であり、乱れた時間の流れを整理するのが仕事の新兄さんが、自ら時空を歪ませるのは重罪ではないか。自らの楽しみのために、時間を歪ませるような所業は、いくらTRPG好きなわらわも看過できんぞ」

NOVA「(ボソボソ)いや、ヒノキ姐さん。これは必要な儀式なんだ。この俺が、どうして時空魔術師として覚醒したと思う?  実は10年前に、時空移動を経験して、長年の夢が実現した際に、時空神クロノスの啓示を受けたんだ。つまり、アナザーNOVA2009を召喚したのは、俺の人生時空のつじつま合わせになるわけで。こいつが今回の経験をしなければ、俺は時空魔術師ではなく、ただの塾講師として、この世の不思議に接することのないまま一生を終えることになる。平穏だが退屈で刺激のない一生をな。だが、俺は時空の理を知り、魔術の力と義務を帯びるようになった。あたかも、ドクター・ストレンジのように。だから、ヒノキ姐さんには、この度の儀式に付き合って欲しい。過去の俺が時空魔術師として、また言霊魔術師として覚醒できるように」

ヒノキ「(ボソボソ)は、はあ、そういうことか。なら、10年前のお主を啓蒙してやらねばの。了承した」

晶華「リナ老師とNOVAちゃん、さっきから何をコソコソ話してるの?」

NOVA「ああ。今回のゲームプレイの相談だ。何せ、この場でゴブスレRPGのルールをしっかり読んだのは、俺とヒノキ姐さんだけ。だから、シナリオをどうするかとか、マスタリングの補佐とかをお願いした。準備は怠りなくって奴だ」

 

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スペースG(新・屋久島編その4)

ダブルG、相対す

 

   復活したスペースGの生み出す結晶の侵食を受けている、屋久島の地。

   その地の守護者として活動していたセイリュウは、リトルシーサー・シロの発動した1万ボルトの電気パワーを「雷電吸引の極意」で己の力に変えて、スペースGの結晶エリアを突破するのに成功した。

   奴に囚われた息子のリトルGを取り戻すために、そして島に宿る大地母神ガイアの力を守るために、セイリュウは己の悪しき分身であるスペースGに今こそ挑むのだった。

 


大怪獣 スペースゴジラ

 

スペースG「ほう。我が結晶エリアを突破したか、我が兄弟よ。老いた体にしては、よくやったと褒めておこうか」

セイリュウ「貴様のような紛い物に、兄弟呼ばわりされる覚えはないわ。今こそ、息子のリトルを返してもらうぞ」

スペースG「まあ待て。我らの体を構成するG細胞の声を聞くといい。G細胞は総てを司る神の力。この王たるG細胞を、母なるガイアの力と融合させれば我らGの一族は、何者にも負けないモンスターの王として君臨できる。それこそが我らの本懐と言うべきではないか。そのために、我は暗き宇宙から降臨してきたのだ。全てのG細胞を一つにまとめるためにな」

セイリュウ「そんなややこしい理屈は知らん。わしはただ強い敵と戦うのみ……そう思って、荒んでいた時期は確かにあったな。だが、目的もなく荒れ狂うのを、モスラが諌めてくれた。あやつはまだ幼き身ながら、宇宙から来た侵略者に立ち向かって見せた。その心意気に惚れたゆえ、我は共に強敵ギドラに挑んだのだ。そして、わしは知った。この美しい地球を、宇宙の侵略怪獣から守ることこそが我の使命だとな。その後、何度か生き方に迷うこともあったが、その度にモスラはしつこくわしを諌め、道を示してくれた。そう、命の結ぶ絆、生命の輪廻、自然を守る意義という奴をな。わしは自分だけが絶対的な神として君臨することを望まん。強き者は戦い、弱き者を守り、鍛えて次代につなげる進化と継承の儀。それこそが、わしの得た結論なのだ」

スペースG「進化と言ったか。ならば、我こそが進化の究極体。G細胞と宇宙細胞が一つとなって、総てを凌駕するのが我が使命。そなたも我が取り込んでやろう。すでに、そなたの息子も我の一部となった。大人しく我の軍門に下るといい。全てのGは我が力となるのだ」

セイリュウ「そうはさせん。息子はまだ生きている。わしには分かるぞ。貴様の中で今なお足掻き、戦っているのが感じられる。ならばこそ、邪悪な根源的破滅招来体たる貴様は、ガイアに代わって、わしが倒す。この最期の力でな」

スペースG「やれやれ、話すだけ無駄であったか。所詮は下等な地球怪獣。力だけは強くても、宇宙の真理と正義というものを理解せぬ。ならば、力には力をもって、食い尽くすのみ」

 

   こうして、屋久島の命運をかけて、いや地球の未来をかけて、2体のGが激突するのであった。しかして……

 

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ゴブリンスレイヤーの話8(ゲンブの蜥蜴人キャラ)

6、7巻読了

 

NOVA「さて、ゴブスレRPGキャラ作りもいよいよ大詰めで、原作小説の方も6巻と7巻を続けて読了した」

晶華「残すところ8巻と9巻だけね。まさか一月足らずで、本編10巻と外伝2巻を読み終えそうだとは思わなかったわ」

NOVA「俺も思わなかったよ。まあ、基本は『ゴブリンが出たので、ゴブスレさんが頑張ってゴブリン退治をする話』だからな。メインストーリーは、新人冒険者の女神官ちゃんの成長と、孤独な復讐者だったゴブスレさんが仲間や友人を得て人間性を取り戻す流れと、愉快な仲間たちの掛け合い交流劇だ。しかし、名探偵のいるところ殺人事件が発生するように、ゴブスレさんの行くところでは異常な頻度でゴブリンが巣食っているんだよ。本人も好き好んでゴブリン退治しているんだけど、ゴブスレさん自身にゴブリン召喚の呪いが掛かっているようにしか思えん」

ヒノキ「で、感想はどうなのじゃ?」

NOVA「6巻は、女神官ちゃんがゴブスレさんと出会って1周年めの春。彼女は初期レベルの白磁等級冒険者から、2段階めの黒曜等級を経て、3段階めの鋼鉄等級に昇格する直前。ただし、そのためにはゴブスレさんたち銀等級の冒険者に従っているだけではない『自分自身の実力と貢献度』を示さなければならないわけだ」

ヒノキ「この世界の冒険者の等級は、冒険者ギルドが認定するのじゃったな」

NOVA「ああ。TRPGのルールでも、それは採用されていて、作られたばかりのキャラは白磁等級から始まって、2度の冒険を達成かつレベル2になれば黒曜等級、4度の冒険を達成かつレベル3で鋼鉄等級。ここまでが駆け出し冒険者として扱われるわけだ」

晶華「クラシックD&Dで言うところのベーシック、赤箱って感じね」

NOVA「まあ、赤箱と比べると、魔法使い系は有能で、逆に戦士系が装備そろわなくて少し弱い、と感じるがな。魔法の使用回数が少ないと言っても、クラシックD&Dの初期レベルよりは多く、生命点も一撃で死ぬほどには低くない。何せクラシックD&Dの1レベル魔法使いは、基本的にHPが4だからな。剣のダメージ期待値(4.5)で死んでしまうぐらいだ」

ヒノキ「剣の届かない後衛にいても、相手が飛び道具を持っていれば、流れ矢一発、運が悪ければ、飛んできた石一発で致命傷を受けてしまう、と」

NOVA「ある意味、クラシックD&Dの初期レベルで最も恐ろしいのは、ゴブリンの集団が遠くから石を投げてくることだからな。戦士が『後衛を庇って盾になります』と言っても、頭の固いDMなら『そんなルールはありません』と言って、完全ランダムで魔法使いを殺しにかかる。まあ、今だと仲間をかばうルールや、味方の後ろに位置して遮蔽をとるルールが普通にあるわけだが」

ヒノキ「というか、初期レベルから弓兵や投石兵を配置するDMがいるとしたら、明らかに殺しに掛かって来ておるのじゃが」

NOVA「コンピューターゲームなら、セーブしたところからやり直せるし、初期は割とポンポン、レベルが上がるからな。それでも、敵が遠距離から矢をチマチマ撃ってくるのは鬱陶しいと感じる局面はある」

晶華「それはとにかく、鋼鉄等級の次は何?」

NOVA「青玉、翠玉、紅玉の中堅3等級だな。原作小説では、この辺の冒険者の数が不足しているらしい。駆け出しのうちに死んでしまうか、田舎の冒険に飽きて都の方に行ってしまうか。そして経験豊富な銅、銀、金が熟練冒険者で、ゴブスレさんもゴブリン退治だけで銀等級に上り詰めた猛者という設定だ。ゲームでは、銀等級になるためにレベル6、29回の冒険達成が必要とある」

ヒノキ「29回か。新兄さんは、そんなに長くプレイしたことはあるのか?」

NOVA「一つのゲームのキャンペーンではないな。TRPGだと長くて8回から10回程度だ。いろいろなゲームシステムを買ったりして、試しプレイで2、3回というのが平均的。最近だと、年に数回、ボードゲームオフをしたりする程度だな。オンラインでTRPGをするような環境も構築していないし。まあ、今はコンピューターゲームやソロシナリオで、それなりに長く遊んでいたりもするわけで。なお、俺のSW2.0初プレイも、ソロシナリオな」 

ソード・ワールド2.0サプリメント  ミストキャッスル  ─蛮都からの生還─

ソード・ワールド2.0サプリメント ミストキャッスル ─蛮都からの生還─

 

NOVA「大体、この辺から川人くんの名前の入ったゲームに、お世話になっているわけだな」

晶華「昔話に寄り道しちゃっているけど、ゴブスレ6巻と7巻の感想に戻ろうよ」

NOVA「ああ、そうだな。では前置きを終えて、仕切り直しだ」

 

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ゴブリンスレイヤーの話7(ヒノキの圃人キャラ)

5巻読了と、その他の商品話

 

NOVA「5巻を読んだぞ。ついでに、残りの6巻から9巻まで全部買った。しかも、9巻は『ゴブリンスレイヤー事典』付きの特装版だ」

NOVA「なお、本来の表紙絵はこっちだな↓」

NOVA「マニアは、表紙絵違いを気にして、両方を買うそうだし、TRPGもこっちを買うのだろうが、俺はしょせんにわかファンなので、そこまではしない。せいぜいブログ記事に貼り付けるだけで、満足していよう」

NOVA「ついでに言えば、4巻と6巻、7巻、8巻、10巻はCDドラマ付きの特装版もあって、気になるところではあるが、さすがにそこまでは追えないってことで。まあ、本屋で見かけたときに、とっさに衝動買いしてしまう可能性はゼロではないが」

晶華「そこまでハマっているなら買えばいいのに」

NOVA「金がねえよ。いや、あるにはあるが、今月は他にも欲しいものがあってな。前回の記事で書いたソーサリーシナリオもそうだが、他にこういう物が待っている」 

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!3 (ドラゴンブック)

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!3 (ドラゴンブック)

 

 

晶華「リプレイは読み物だから分かるけど、プレイ予定のないD&Dのシナリオ集なんて買わなくても」

NOVA「いや、シナリオだけなら買わねえよ(断言)。ただ、フォーゴトンレルムのウォーターディープ市のワールドガイドが付いてきた前のシナリオの続きなんだ。気になるじゃねえか」

ヒノキ「それで、せっかくシナリオ集やらサプリメントやら買っても、読んでいるだけじゃもったいないので、ブログ記事書きのネタにしようと思っているのじゃが、ちっとも記事書きが追いついていないのが現状というわけじゃな」

NOVA「うむ。D&D関係は、ハイラスのところで書くつもりだが、あそこはアマゾンの商品画像が貼り付けられない仕様になってな。だから、こっちで代わりに貼り付けることにしたんだ」

ヒノキ「ともかく、書きたいネタがいろいろあることは分かる。しかし、今はゴブリンスレイヤーに専念してくれ。何しろ、今回はわらわが主役なのじゃからな」

 

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ゴブリンスレイヤーの話6(晶華の森人キャラ)

3巻と4巻をクリア

 

NOVA「原作小説は3巻と4巻を読み終えて、現在は5巻を読んでいる途中だ」

 

晶華「本当にハマっているのね。ブログも他をお休みにして、ここばかり入り浸っているじゃない」

NOVA「まあ、軽くキャラ作成と思ったら、記事書きに手間暇掛けすぎて、原作小説読むのと同時並行なので、他のことに手が回らない状況なんだ」

ヒノキ「わらわは別に構わんがの。それより、3巻と4巻の感想はどうじゃ?」

NOVA「うむ。メインの冒険ストーリーは1巻と2巻で消化して、3巻と4巻は日常編というか、周辺キャラを掘り下げるためのサブストーリーといった感じだな。3巻は、秋の収穫祭というイベントで、幼馴染の牛飼娘や、冒険者ギルドの受付嬢という非冒険者ヒロインとゴブスレさんの絡みが中心。冒険仲間の女神官や妖精弓手ちゃんは終盤のクライマックスで出てくるぐらい。まあ、牛飼娘と受付嬢は、イヤーワンでも出て来るから、純粋な脇ヒロインってわけでもないんだが」

ゴブリンスレイヤー 牛飼娘 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

ゴブリンスレイヤー 牛飼娘 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

 

NOVA「ともあれ、3巻は収穫祭の話だが、先に読んだ10巻も2年後の収穫祭の話なので、自分の中でつながった感じ。で、日常サブヒロイン掘り下げ巻ということで、ゴブスレさんは午前中に牛飼娘とデート、午後は受付嬢とデート。そして夜は、街を襲撃に来たゴブリンとバトルって話になる」

晶華「結局、ゴブリンとバトルなのね」

NOVA「そうでなければ、ゴブリンスレイヤーじゃないからな。そして、俺的には4巻の後書きにあった『七匹の大蛇』オマージュの敵というのがどんなものか、を気にしていたんだが、『七本腕に化身した闇人(ダークエルフ)』だったわけだ。百手巨人(ヘカトンケイル)の加護で、そういう姿になれるらしいが、霊体のヘカトンケイル自身は物語の背景で、アストラル界に入った勇者ちゃんに倒され、ゴブスレさんたちは雑魚のゴブリンと、それを率いる闇人退治に奔走したという話」

ヒノキ「つまり、ロードスRPGのシナリオでよくある『小説主人公のパーンたちが戦っているメインストーリーの裏で、自分たちの丈に見合った冒険物語を紡いでいる、その他の冒険者』の話なんじゃな」

NOVA「ああ。仮面ライダービルドの物語の裏で、メガネンジャーが結成されて祈っていたような話を、メインに描いたような感じだ。つまり、世界の命運とかには直接関わらないけれど、等身大で頑張っている、ちょっと変な冒険者の話というのが、いかにもTRPGっぽくて感情移入できるわけだな」

晶華「続く4巻は?」

NOVA「それこそ、ゴブスレさんの周辺の脇役冒険者や一般人に焦点を当てた短編集だな。俺は短編集よりも長編好きな男だが、TRPGのシナリオネタを考える際は、ショートエピソードの方が役に立つ。例えば、1レベル冒険者が下水道のネズミ退治で苦労する最初の話なんかは、雑誌掲載のリプレイとも合わせて読むと、改めて興味深かったりする」

ゲームマスタリーマガジン第7号

ゲームマスタリーマガジン第7号

 

晶華「ええと、その雑誌リプレイを読んで疑問が出たんだけど、いいかな?」

NOVA「何だ?」

晶華「ここでは、銀貨10枚ぐらいで金貨1枚だとGMは発言しているのよ。だけど、前回の記事では、NOVAちゃんは銀貨100枚で金貨1枚だと書いている。矛盾してない?」

NOVA「ああ。その辺は、はっきりしないんだよな。普通のファンタジーTRPGのゲーマー感覚だと、銀貨10枚で金貨1枚というレートが当たり前なんだよ。大元のD&Dがそうだしな。

「しかし、ゴブスレの世界では、『金貨1、2枚で1ヶ月過ごせる』という原作者公認の世界設定があって、それに従うなら、銀貨10枚で金貨1枚は有り得ないということになる。まあ、ゲームでは金貨を使わないし、適当でいいんじゃないか。同じ金貨にしても、現実的には質の良いものと悪いものがあって、冒険なんかで傷つけられた質の悪いものは銀貨10枚の価値しかなくて、商人たちが使用している真っ当な金貨は銀貨100枚に匹敵するとか、理屈はこじつけられる。

「なお、ドラゴンランスの世界では、鉄貨(スチールコイン)が流通しているんだが、小説で読んだときにはあまり気にしていなかった。ゲームシナリオでの記述を見て、初めて『ああ、金貨や銀貨じゃないのか』と腑に落ちた次第」

晶華「薀蓄話で適当に丸めこまれた気がするけど、もう一つ。雑誌のリプレイでは、判定ダイスの振り直しに英雄点というのが使えるけれど、実際のルールブックにはそういうルールはないよね」

NOVA「雑誌掲載版は、完成前のルールだからな。英雄点は因果点という名前に変わった。それと、英雄点を使いすぎると『どこかの英雄が事件を勝手に解決するので、プレイヤーキャラの冒険は失敗』などという記述がリプレイにはあったが、完成品の因果点ルールでは『単にボーナス経験点が得られなくなるだけ』に緩和された。元々、英雄点はヒーローポイントの訳で、ロードスRPGにおける集中力同様、ダイス目によるランダム要素を多少プレイヤー有利に能動的に修正できるルールだったが、使いすぎると冒険失敗というペナルティーは大きすぎると判断されたのかな。まあ、発売されたばかりのゲームだから、いろいろ不具合や修正もあるみたいだな。今さらだが、こちらが公式サイトで、エラッタなんかもある。本記事の参考までに」

ga.sbcr.jp

 NOVA「後は、余談だが、ゴブスレ原作が大いに影響を受けたソーサリーのAFFシナリオが今月発売なので、貼り付けておこう。俺はゲームマスタリーマガジン8号といっしょに買う予定」

ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)

ソーサリー・キャンペーン (アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版シリーズ)

 

  

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ゴブリンスレイヤーの話5(キャラ完成)

イヤーワン2巻読了

 

NOVA「外伝2巻を読み終わった。続いて、本編3巻に突入した」

ヒノキ「TRPGのキャラ作りをしながら、小説の感想なんて書いているから、いつまでもキャラが完成しないのではなかろうか?」

NOVA「いや。キャラ作りだけなら1時間も掛からないんだが、ここで作品紹介とかルールに関するあれこれとか、いろいろ記事を思いつくままに書いたり、脱線したりしているんだから、時間が掛かっているってことだよ」

ゲンブ「しかも、4キャラを同時並行に作るとなると、集中力も分散されてしまうからな。二兎を追う者は一兎も得ず。ここは、自分のキャラを完成させるのに集中してはいかがか?」

NOVA「一理あるな。さすがはゲンさん。黙って、俺たちの会話の流れを観察していただけはある。だが、そもそも俺はゴブスレ素人みたいなものだから、じっくり時間を掛けて学びながら、イメージを膨らませるのも一興だと思っている」

晶華「だったら、イヤーワン2巻の感想聞かせてよ」

NOVA「まあ、一言で言えば、弧電の魔術師(アークメイジ)というキャラがゴブスレさんを導いて、ゴブリン研究に関する薀蓄があれこれって話だな。外伝1巻の時は、まだまだ素人だったゴブスレさんが、いかにゴブリンの生態に関するエキスパートに成長していくか、という話。ゲームネタとしては、アークメイジさんはトレーディングカードゲームの世界の住人っぽく描かれて、札を駆使して術を使うようだ。まあ、TRPGで呪符使い的なキャラとして反映されるかどうかは分からんが、ラクシア版SWのアルケミスト的な呪符使い、ないしアイテムの専門家みたいな追加職は欲しいな、と思った」

ヒノキ「そのアークメイジは、本編では登場せぬのか?」

NOVA「たぶんな。あくまで外伝のみのゲストキャラだが、職業的に魔法に無知なはずのゴブスレさんが、本編では切り札として雑嚢(バックパック)からマジックアイテムを取り出すなどの理由付けにはなっていると思う。アークメイジさんは、界渡りのための入り口である塔の頂点を目指したいのだが、それが影ゴブリンの大群に占領されていたので、攻略のためにゴブスレさんを雇ったという話になる。そして、何とか目的を果たし、アークメイジさんは異世界へ旅立ち、報酬としてゴブスレさんに自分の研究小屋にある無数の書物や物品を自由に処分していいと言い残した。だから、本編でゴブスレさんが袋から何を取り出しても、『ああ、アークメイジさんの遺産の一つだな』と設定補完できると思う」

ヒノキ「わらわの方は本編の1巻を読んだが、転移の巻物の転移先を海中に設定することで、物理的な水圧を武器にして相手の魔法抵抗力関係なしに大ダメージを与える『秘儀・水圧カッター』が凄かったのじゃ」

NOVA「本編では、ゴブスレさんはアイテムマスターであり、ゴブリンの群れを倒すためにアイテムの裏技的な使用法を考えて、窮地を切り抜けるキャラだったからな。そのルーツと思えば、今回は楽しいわけだが。他には幼馴染の牛飼娘さんが寡黙なコミュ症のゴブスレさんとの付き合い方が分からずに、もやもやする話がポイントかな。本編では、最初からゴブスレさんの理解者の一人として、日常生活をリードしていたりするわけだが、5年前の物語であるイヤーワンではそこまでに至っておらず、二人の関係の構築の流れもじっくり楽しめる」

晶華「ゴブスレさんのヒロインって、女神官ちゃんじゃないの?」

NOVA「本編ではな。弟子の立ち位置の初心者冒険者の女神官ちゃんメインに、ツンデレな仲間の妖精弓手さんと、幼馴染で日常の象徴の牛飼娘さんと、職場の花的な冒険者ギルドの受付嬢さんと、2巻の依頼主で、名のある英雄だけどゴブリンにトラウマを持っていた剣の乙女さんの計5人が、今のところ表紙絵を飾るヒロイン勢ってところだ。ゴブスレさんは、女性にあまり興味のないハードボイルドキャラだけど、危なっかしくて見ていられないところと、一途で真面目にゴブリン退治の仕事に取り組んで、下心を一切持たないストイックさのおかげで、いろいろな女性キャラの関心を惹くキャラとして描かれている」

ヒノキ「主人公に関心を寄せる複数の女性キャラが描かれるのが、いわゆるラノベ風という奴じゃな」

NOVA「ああ。そして、俺はヒロインへの萌えという感情がよく理解できないという点で、ラノベは書けないと思っていたんだが、10年ほど前にラーリオスをきっかけに、自分の萌えるヒロイン要素とは何か?  と考えるようになってな」

ヒノキ「ふむ。それで結論は?」

NOVA「人外だ。絵柄が可愛いとか、そういう要素とは別に、SF的に、あるいはファンタジー的に何かの特殊能力を持って、人としての日常を捨てざるを得なくなったヒロインに、甚だしく萌えを感じる。ある意味、涼宮ハルヒ同様に、『ただの人間の女には興味がありません。宇宙人、異種族、妖精、幽霊、アンドロイド、改造人間、怪獣娘、超能力者、変身ヒロイン、悪堕ち娘など求む』って感じだな」

ヒノキ「そういう性癖だと、現実で生きていくのは困難じゃろう」

NOVA「だから、ここにいるんじゃないか。娘もこうだし」

晶華「てへっ。私は人間じゃないから、NOVAちゃんに愛されているんだね」

NOVA「現実で、『私は人間じゃないから』と言っちゃう女の子がいたら、ちょっと引くけどな。まあ、本当に人間じゃなくて友好的なら、是非お友達になりたいけど」

ヒノキ「では、人間じゃない妖怪人間とかで、顔がベラみたいだったら萌えるのか?」

NOVA「さすがに、そういうキシャーって叫ぶ系は濃すぎてダメ」

ヒノキ「まだまだじゃの」 

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