半吸血鬼なコンストラクション・タイム
NOVA「さて、今回はダイアンナのキャラ作りを俺が仕切ることになったんだが、何か希望の職業クラスはあるか?」
ダイアンナ「ブラックマジシャンで決まりじゃないのか?」
NOVA「いや、まあ、ブラックマジシャン専業でもOKだが、アルシャードは最大3つのクラスを組み合わせることが可能なシステムだからな」
晶華「とりあえず、ダンピールがお勧めよ」
ダイアンナ「アッキー様が勧めるなら、それで」
NOVA「ちょっと待て。中身を聞く前に決めていいのか?」
ダイアンナ「あたしはアルシャードのルールをよく知らないんだ。だったら、経験者のお勧めを素直に受け入れるのがセオリーってものじゃないのか?」
NOVA「まあ、そうしてもいいんだけどな。問題は、それを勧めた晶華も経験者じゃないってことなんだ」
晶華「大丈夫。サンプルキャラを選ぶだけでいいんだから、初心者でも簡単よ」
NOVA「ダンピールのサンプルキャラ『奈落を狩る者』は、ダンピール2レベルで、ファイター1レベルだから、ブラックマジシャンと組み合わせるなら使えないんだ」
晶華「だったら、コンストラクションじゃないとダメよね。大丈夫、よく分かってないお姉ちゃんでもリナ老師のサポートできちんとコンストラクションできたんだから、NOVAちゃんがレクチャーすれば、半分吸血鬼の黒魔術師キャラだって作れるわ」
ダイアンナ「ダンピールは半吸血鬼か。なるほど、あたしにふさわしくはある」
NOVA「いわゆる、ヴァンパイアハンターDみたいな感じで、闇の力で闇を狩るダークヒーローの方向性だな」
ダイアンナ「この呪われし血の宿命は、闇を滅ぼすことでのみ晴らされる……って感じか。では、光に憧れる吸血魔女ってことで、他にお勧めはあるか?」
晶華「そうね。ブラックマジシャンは私もとったんだけど、支援寄りの方向性で作ったので、攻撃魔法による殲滅力が欲しいのよね。範囲攻撃ができるクラスがあればいいな」
ダイアンナ「ブラックマジシャンの魔法には、範囲攻撃はないのか?」
NOVA「ブラマジ単体で初めての範囲攻撃は、3レベル特技の《サンダーボール》だな。1レベルで範囲攻撃を使えるクラスは、アルケミストがお勧めだろう。魔力を込めた弾丸を射出するチャンバースタッフを使う魔法強化クラスで、《スフィアマジック》という特技を他の魔法特技と重ねることで、単体魔法を範囲魔法に変えられる。魔法使い系の定番コンボと言えるな」
晶華「サンプルキャラの『マジカルシューター』ね」
NOVA「いわゆる『リリカルなのは』の方向性だな。アニメは2004年からスタートで、来年が20周年になるのか」
NOVA「メカニカルな杖を振り回して攻撃魔法を撃ちまくる、新世紀の魔法少女スタイルを提示した作品だな。アルシャード・ガイアのイメージソースの一つでもある」
晶華「ソード・ワールドが西洋ファンタジーをモデルにしているのに対して、アルシャードは日本のアニメの世界観を取り入れる方向で進んで来たのよね」
ダイアンナ「でも、チャンバースタッフのメカニカルなイメージは、伝統的な吸血鬼のゴシックスタイルとは相性が悪い気もするんだ。他にお勧めはあるか?」
NOVA「そうだな。だったら、カードで召喚魔法を使うサモナーがあるが」
晶華「それはこれね」
NOVA「いや、こっちだろう」
ダイアンナ「どっちでもいいが、とにかくカードの力で戦う魔法使いってことでいいのか」
NOVA「ああ。サモナーは魔法特技をカードに封じ込めて強化することのできるクラスだな。1レベルで範囲攻撃はできないが、《マルチドロー》の特技を使うことで、クラスレベル+1体の相手に魔法を使えるようになる。つまり、初期レベルで2体を同時攻撃できて、以降はレベルアップとともに攻撃対象が増えて行き、最大5体までを対象にできる特技だ」
ダイアンナ「魔力を宿した符を投射することで、相手にダメージを与える半吸血鬼キャラか。格好いいイメージにもできるな。では、それで行こう」
晶華「ダンピール、ブラックマジシャン、サモナーかあ。闇の召喚符使いって感じで、何だかクールビューティーな方向性?」
能力値と加護
NOVA「クラスが決まれば、能力値はほとんど自動的に決まるな。体力11、反射9、知覚12、理知14、意志15、幸運11になる。あと1点、好きな能力に加えることができる」
晶華「3の倍数で能力ボーナスが増えるので、お勧めは理知ね。体力か幸運でもいいけど」
ダイアンナ「理知は、魔法を使うキャラに必要なんだろう? だったら、理知15だ」
NOVA「すると、体力11(+3)、反射9(+3)、知覚12(+4)、理知15(+5)、意志15(+5)、幸運11(+3)ってことか。これで戦闘値も算出して、ついでにクラス修正まで加算すると、【命中】4、【回避】3、【魔導】8、【抗魔】7、【行動】9、【耐久値】17、【精神値】23となり、さらに【攻撃値】+1となる」
ダイアンナ「吸血鬼のイメージに反して、反射や回避があまり高くないんだが?」
NOVA「魔法使い系のクラスで固めたからな」
ダイアンナ「ゴシック風のドレスがヒラヒラして、動きを阻害していることにしよう」
晶華「次は加護が決まって来るわね。ブラックマジシャンの《オーディン》は、私と同じ打ち消し加護だけど、他の2つは何かしら?」
NOVA「ダンピールの加護は《エーギル》だな。相手の判定をファンブルにできる」
晶華「敵の強力な攻撃を無効化させられるってこと? 吸血鬼って凄いのね」
NOVA「加護も《オーディン》で打ち消し、行動判定も《エーギル》で失敗させる。確かに、GMとしてはイヤな能力だな」
ダイアンナ「相手の技を封じるということか。敵が必殺技を発動しそうになったら、無駄無駄無駄〜と叫べばいいのだな。よし、キャラの名前はディオにしよう」
NOVA「そのままはやめて欲しいな」
ダイアンナ「なら、女性らしくディオーネだな」
晶華「そう言えば、私もキャラ名を決めていなかったわね。楽器使いでいいのないかしら」
ダイアンナ「音石明でどうだ?」
NOVA「レッド・ホット・チリ・ペッパーかよ」
晶華「だったら、名前はアキラで行くわ。自分の漢字で晶羅(アキラ)ってことで、苗字は……響かな。響晶羅(ヒビキ・アキラ)で決定」
NOVA「その名前だと、これじゃないか」
晶華「じゃあ、関連作のラーゼフォンの主人公の苗字からとってきて、神名晶羅(カミナ・アキラ)にする」
NOVA「それはそれで、某有名声優の名前に似ている気もするが、そのままじゃないのでOKとしよう」
ダイアンナ「ディオーネにも苗字が必要だな。ブランドーだとそのままなので、ジョースターと組み合わせて、ディオーネ・J・ブランシュタードとでもアレンジすれば、元ネタも気づかれまい。当然、ブランシュタード伯爵家の当主令嬢という設定で」
NOVA「別にいいぞ。その設定で、ライフスタイルや住宅なんかを決めよう」
ダイアンナ「って、本当にいいのか? TRPGで勝手に貴族設定なんかにして?」
NOVA「昔のD&Dならともかく、21世紀のTRPGなら割と普通に貴族設定の背景持ちキャラを作れる。吸血鬼が作れるゲームで、貴族が作れないなんて言ったら、それこそ片手落ちだろう」
晶華「それで、最後のサモナーの加護は何かしら?」
NOVA「キャラクター1人の加護1つをもう一度、使用可能にする《ブラギ》だな」
ダイアンナ「自分の加護を再使用できるようにしてもいいのか?」
NOVA「いいだろうが、1つのタイミングで使える加護は1つなので、自分の《オーディン》を《ブラギ》で復活させたその場でとっさに《オーディン》を使うのはダメ。他人の《オーディン》なら、そういうこともできる」
ダンピールの特技
晶華「次は特技の選択ね」
NOVA「ダンピールの自動取得は、《夜の血》と《狩場展開》だな」
ダイアンナ「説明を頼む」
NOVA「《夜の血》は、HP3点を代償にシーンの間、自分の与えるダメージを+3できる。《狩場展開》は結界を張ることができる」
晶華「結界については、2つ前の記事を参照ね。これで、お姉ちゃんのルーンナイトと、私の魔法を合わせて、3人が結界を張ることができるようになった」
NOVA「結界を張るには、メジャーアクションを消費しないといけないから、戦闘中に使うには、一手番を使う必要がある」
晶華「だから、戦闘に突入する前に事前に張っておくのもテクニックよね」
ダイアンナ「結界を張るのに、MP消費は必要ないんだな」
晶華「悪用しようと思えば、いくらでもできそうね」
NOVA「だから、クエスターは基本的に『奈落と戦う正義のヒーロー』とルールで定義されているわけだよ。もしも、クエスターの能力を私利私欲に使うような悪徳プレイを続けるなら、GMは力の源であるシャードが力を貸してくれないような演出をしたり、奈落の使徒スペクターと同一視されてブルースフィアの各種防衛組織の討伐対象になったりするかもしれない」
ダイアンナ「大いなる力には、大いなる責任を伴うんだな」
NOVA「もちろん、杓子定規な善人プレイを強要するのではなく、アウトローでも個人としての良心や人間関係のしがらみで自分なりのヒーロー像を追求し、かつ自分のプレイ意図をGMや他のプレイヤーに明言して、理解してもらう程度のコミュニケーション作法は必要だがな」
晶華「意図不明の行動や発言で、場の雰囲気や物語をかき乱すことは推奨できないわね」
ダイアンナ「半吸血鬼みたいなダークヒーローでも、好き勝手に血を求めて人を襲うようなプレイは厳禁ということか」
NOVA「ヴィランを推奨するゲームじゃないからな、アルシャードは。ダンピールの典型イメージは、呪われし自分の闇の血に抗いながらも、闇を倒すために闇の力を利用するキャラとなっている」
ダイアンナ「血を吸わないと生きていけないってことはないんだな」
NOVA「完全な吸血鬼ではない中途半端な存在だからな。衝動に負けて吸血行為に手を染めるような者を、意志が弱いと見下したり、誇りにかけて人は襲わないとか、自分なりのルールを設けているダンピールはいると思われ。血液銀行と契約してるとか、特定個人の血に縛られて他の血は飲まないようにしているとか、いろいろ設定を考えたらいいだろう」
ダイアンナ「じゃあ、アッキー様の血を飲む契約を結んで、アッキー様のために戦うというのはどうだ?」
NOVA「相手のプレイヤーが同意すれば、それも可能だな」
晶華「私はイヤよ」
ダイアンナ「しくしく」
晶華「代わりに、こうしましょう。私のかき鳴らす音楽が、ディオーネさんには血を飲んだことに相当するほどのエクスタシーを与えてくれて、血を飲む必要がなくなるの。だから、私のブラッディ・メロディーを聞くために、ディオーネさんは私の奴隷となって戦ってくれる」
NOVA「普通は、吸血鬼に血を吸われた人間が、血の奴隷になるんだがな」
晶華「だから血を吸わせたくないの。どうして音楽に魂を捧げた晶羅が、吸血鬼に魂を捧げないといけないの? 魂の入らない音楽じゃあ、人々を感動させることはできない。血を吸われて堕落してしまうぐらいなら、私は自ら命を絶つわ」
ダイアンナ「晶羅の音楽に魅せられたあたしは、彼女の血を吸ってしまい、芸術を穢すようなことはしたくない。だから、この血湧き肉躍る至高のメロディーを守るために、あたしは彼女の日常を守ることを心に誓ったのだ。ブランシュタード家の誇りにかけてな」
NOVA「そういう背景は、後でライフパスを考えるときに決めよう。まあ、とにかく、2人の関係はそれに基づけばいいな。で、もう一つの特技だが、《怪力》か《影剣》のどちらかを選ぶようになっている」
ダイアンナ「魔法使いキャラに《怪力》と言われてもな。《影剣》にする」
NOVA「有利不利で考えれば、《怪力》の方がお勧めなんだがな」
ダイアンナ「どうしてだ?」
NOVA「《怪力》は体力基本値を3点上昇させる特技だ。体力基本値は【耐久値】に関わる能力なので、単純にHP+3になるわけだが、《影剣》は命中+1、攻撃力が〈斬〉+6の刃(爪や牙)を生成する特技だ。接近戦をしない魔術師には無用な技だと思う」
晶華「接近戦武器を手に入れるよりも、HP+3の方がいいってことね」
ダイアンナ「しかし《怪力》ってのはイメージが悪いのでな。有利不利よりも格好良さを優先して、《影剣》を習得する。実戦で使うかどうかはさておくにしても、MPを使わない攻撃手段を確保することは悪くないと思う」
NOVA「まあ、ダンピールは2レベルになれば、物理攻撃で相手にダメージを与えると自分のHPを回復する特技《夜の牙》を使えるから、先のことを考えると、武器攻撃もこなせる魔法使いを目指せるがな」
ダイアンナ「あくまで武器は貴族のたしなみ程度に使えるだけで、本命は魔法だということで」
ブラックマジシャンとサモナーの特技
ダイアンナ「ブラックマジシャンの特技からは4つの魔法を選べるんだな。アッキー様のお勧めは何だ?」
晶華「結界特技は必要ないので《シールエリア》以外なら何でもいいわよ」
ダイアンナ「(しばらく考えて)……ならば、飛び道具としての氷結魔法《アイスブリット》と、威力の大きい近接魔法《サンダーフィスト》の両方をとって、晶羅の《ファイアアロー》と属性の違いを示そう。雷系は好みだが、遠隔呪文も必要だろうしな。基本は氷で牽制し、切り札が雷ってことだ」
NOVA「氷弾はMP3消費で2Dダメージ。雷拳はMP5消費で3Dダメージだから、戦況に合わせた使い分けが望ましい、と」
ダイアンナ「あとは、晶羅が持っていない開錠呪文《ノック》を習得した。これで侵入工作も可能。他の呪文はかぶってしまうが……」
NOVA「上級ルールには、MP1で明かりを灯せる《マジックキャンドル》が載っているぞ」
ダイアンナ「ダンピールは暗視持ちではないのか?」
NOVA「そういう能力はないな」
ダイアンナ「ならば、ボッと人魂を召喚するような演出で、明かりを灯せるようになろう」
晶華「これで、ブラックマジシャンの1レベル魔法は、2人で網羅したわけね」
ダイアンナ「得意技は、かぶらない方が個性分けがしやすいからな。さて、次にサモナーの特技だが……」
NOVA「自動取得なのは、魔法を呪符に封じれる《サモンカード》だな。これによって、サモナーの特技で呪文効果がアップする。例えば、マイナーアクション時に《マルチドロー》でMP3点を費やすことで、2体相手に魔法を使える」
ダイアンナ「氷の呪符を相手に2枚投げる感じか。レベルが上がると、1度に投げられる符の数が増える、と」
NOVA「他に選べる特技は1つ。お勧めなのは、サモナー特技のダメージを常時+2にできる《スペルブック》だ」
ダイアンナ「サモナーの特技で、ダメージを与えられるものは持っていないんだが?」
NOVA「だから《サモンカード》があるんだ。サモナーは全ての魔法特技をサモナー特技として扱える。それが他のクラスの特技であろうと、魔法特技に分類されているなら、呪符に封じて発動する形になり、《スペルブック》の力でダメージを+2することが可能だ」
ダイアンナ「なるほど。サモナーを選んだ以上、《スペルブック》を選ばなければ、あまり美味しくないってことだな」
NOVA「もう1つの特技は、MP3点で小さな竜を召喚して攻撃させる《子竜の突撃》という技があるが、優先順位は《スペルブック》の方が上だと思う」
ダイアンナ「《子竜の突撃》は3Dダメージの飛び道具で、これはこれで美味しいが、〈殴〉属性の物理効果なんだな」
NOVA「基本的にアルシャードは、斬刺殴の物理属性の方が、炎氷雷の魔法属性よりも防御点が高く設定されているエネミー(敵キャラ)が多いから、物理属性の魔法は通用しにくいことが多い。また、ソード・ワールドとは属性の扱いが微妙に異なるから注意しないといけない」
晶華「例えば?」
NOVA「明確に違うのは、風の系統の呪文だな。ソード・ワールドの妖精使いが使う《ウィンドカッター》は風属性の魔法ダメージだが、アルシャードのブラックマジシャンが使う《エアブレイド》は斬属性の物理ダメージ魔法という扱いになる。ただし、こちらは飛行状態の敵に対して特効で、追加ダメージとバッドステータス(失速と放心)を与えられる」
晶華「バッドステータスの種類の多いゲームは複雑なのよね。失速と放心はどんな効果?」
NOVA「別に今知る必要はないと思うんだが、失速は飛行中にバランスを崩して、体勢を立て直すまで移動不可になる。体勢を立て直すには、マイナーアクションを消費する必要がある。放心は意識が朦朧として、ラウンドの最後まで判定マイナス5のペナルティーだ」
ダイアンナ「ラウンド始めに、相手に放心を与えることができれば、敵は攻撃も回避も不利になるってことだな」
NOVA「手慣れたプレイヤーは、ダメージの大きさよりもバッドステータスを意識してキャラクターを組むことが知られている。まあ、初期レベルではさほど気にすることはないだろう」
晶華「バッドステータス回復に使える魔法《キュア》は、ホワイトメイジが2レベルにならないと使えないもんね。今回は敵がバッドステータスを仕掛けて来ても、対処できないってことで」
NOVA「一応、ブレイクすることで全てのバッドステータスを帳消しにできるんだけどな」
晶華「ブレイクって?」
NOVA「プレイ中に話す。今はキャラ作りに専念しよう」
アイテム取得とかライフスタイルとか
晶華「特技の次は、アイテムだっけ?」
NOVA「常備化ポイント50点で、いろいろ購入だな。ライフスタイルや住宅なども決めておける」
ダイアンナ「伯爵家の令嬢はどうすればいい?」
NOVA「名門の当主なら、常備化ポイント3点でなれる。一国の王とか、多国籍企業の大富豪で常備化ポイント10点だな」
ダイアンナ「王というほどの格はないと思うので、せいぜいが田舎貴族の末裔ということにしておこう。あまり目立ちすぎると、自由に行動ができないだろうから、ただの当主でいい」
NOVA「家はどんな感じだ?」
ダイアンナ「田舎の古城に、執事とメイドと2人暮らしをしている。執事の名前はアスト……いや、アトスにしよう。メイドはリバT……う〜ん、リベルタってところか」
NOVA「身の回りの世話をする従僕はエキストラとして、常備化ポイント5点だな。2人セットでいいや。あと、家は豪邸と大豪邸があるけど、どうする?」
ダイアンナ「贅沢は言わない。豪邸だ」
晶華「十分、贅沢だと思うけど?」
NOVA「豪邸は常備化ポイント5点だ。特典として、シーンに登場していれば購入判定が行える」
ダイアンナ「豪邸に住む名門伯爵家当主で、執事とメイド付き。常備化ポイント13で、残り37点か」
晶華「武器はいらないだろうけど、防具として〈マジックバリアリング〉は持っておいた方がいいわよ。常備化ポイント10点で斬刺殴の物理防御点が3点付いて来るお勧め品。弱点は他の防具やアクセサリと併用できないことだけど、他のアクセサリはみんな高いし、初期装備としては十分な性能よ」
ダイアンナ「だったら、それで。他には?」
晶華「ポーションとか、MPポーションを1本ずつ? あと7点余っているので、解毒剤でも買う?」
ダイアンナ「う〜ん、(上級ルールのアイテムリストを見ながら)おお、これだ。これがいい」
NOVA「何だ?」
ダイアンナ「住宅オプションにある〈やわらかい布団〉だ。HP1D回復効果が付いて来る」
晶華「そんなの普通に、小型施設にも付いてるわよ。MP回復も含めて」
ダイアンナ「豪邸には付いていないのだ。必ずしも、豪邸が下々の家の上位互換というわけではないのだな。晶羅の家の方が落ち着くので泊まりに行ってもいいか?」
晶華「おとなしく自分の布団で寝てなさい」
NOVA「伯爵家の令嬢が布団というのも違和感なので、ここでは〈ふかふかのベッド〉と表現しようか」
晶華「棺桶ではないのね」
ダイアンナ「別に死んで亡者になってるわけじゃないからな」
★ダイアンナのアルシャード・キャラ
名前:ディオーネ・J・ブランシュタード
・クラス:ダンピール1レベル、ブラックマジシャン1レベル、サモナー1レベル
・加護:《エーギル》《オーディン》《ブラギ》
・能力値:体力11(+3)、反射9(+3)、知覚12(+4)、理知15(+5)、意志15(+5)、幸運11(+3)
特技
・ダンピール:《夜の血》《狩場展開》《影剣》
・ブラックマジシャン:《ノック》《アイスブリット》《サンダーフィスト》《マジックキャンドル》
・サモナー:《サモンカード》《スペルブック》《マルチドロー》
ライフスタイル:当主(財産ポイント3)
住宅:ふかふかベッド付き豪邸(購入判定可能、HP1D回復)
所持アイテム:衣服、携帯電話、装飾品(マント)、ポーション、MPポーション、エキストラ(執事とメイド)
装備品:影剣、マジックバリアリング
・戦闘値(装備および特技修正)
命中4(+1)、回避3、魔導8、抗魔7、行動9
影剣の攻撃力〈斬〉+7
リング防御点:斬刺殴3
耐久値17、精神値23
(当記事 完)