とある時空魔術師の独白
ふう、今回で俺のGMも無事終了だぜ。
え、俺が誰かだって?
野暮なことを訊くなよ。
仮にも、あんたはこのブログの読者だろう?
White NOVAを知らないとは言わせねえぜ。
何?
アナザーNOVA2009なんてのが登場したから紛らわしいだって?
それもそうか。
だったら、改めて自己紹介しておく。
俺こそが、令和時代のWhite NOVA2019だ。来年になったら、NOVA2020なんて名乗るかもしれん。
そういえば、『サイバーパンク2020』なんてタイトルのRPGもあったけなあ。最近は続編の『サイバーパンク2077』なんてタイトルにバージョンアップしているみたいだが。
サイバーパンクのRPGが初めて登場したのは、昭和が終わりかけていた1988年。
その最初の版のタイトルは『Cyberpunk2013』と言ったらしいが、俺はよく知らない。
俺が持っているのは、93年に邦訳された第2版の方だ。
もう、2020ってタイトルだけで、来年に向けてのネタになりそうだ。
そして、2020年だと、こいつも忘れてはいけねえ。
来年はケムール人をお祝いしてやらないとな。
他にも、2020年にフィクションの世界で「何があったか」という話をするなら、勇者警察ブレイブポリスが設立されたり、ウルトラマンダイナが別次元に飛ばされて行方不明になったりして、
90年代に、超AIとか、多元宇宙の話が語られた「未来の時代背景」だったんだが、それがもう来年だなんて、隔世の感しきりだぜ。
だけど、2020年のことを語りながら、いろいろノスタルジーに駆られた思い出話を始めちゃうのが、この俺の時空魔術師たる所以だ。
過去の延長に現代があり、その先に未来があるって肌で実感しているわけだからな。
ここまで前置きを語ってから、ゴブリンスレイヤーだ。
TVアニメ『ゴブリンスレイヤー』新作エピソード 『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』2020年新宿バルト9他にて劇場上映決定!
俺がこの作品にハマったのは、ソーサリーなどの懐かしいアナログゲームのツボを刺激されたから、というのが大きい。
昔の懐かしさを、俺みたいなおっさんではなく、今の若者がしっかり受け止めて新時代に継承した作品という点で、喉越し豊かに染み通る新酒を飲んだような喜びを感じた次第。
懐かしくも新しい旨味を覚えしこの頃。
ともあれ、令和初のTRPGを試しつつ、過去から新時代へのつながりを感じたままに、つれづれ書き記した妄想リプレイだったということで、前書き終了。
決戦終えての後始末
GM(NOVA)「さて、本シナリオのボスキャラ戦を終えたので、これで幕引きに移ろうと思うのだが」
丸子(ヒノキ)「ちょっと待った。これでシナリオを終わらせるのは、不満なのじゃ」
アカミドリ(晶華)「どうしてよ。敵の大将をやっつけて、後はじゃがりこちゃんを連れて、村に帰れば、任務終了ハッピーエンドじゃない」
丸子「ふむ。しかしだな、未探索なエリアも残してあるし、因果点もまだ7しかない。いいか、このゲームでは、因果点をうまく10〜11にするのが経験点を稼ぐテクニックなのじゃ。だから、わらわは因果点を使って、GMにシナリオクリアのための重要なヒントをくれるよう、質問するぞ」
GM「どんな質問かな?」
丸子「わらわたちは目下、全ての呪文を使い果たして、大ボスのホブゴブリンを撃退した。もう、これで倒すべき敵は全て倒したのじゃろうか? あるいは、生き残りのゴブリンその他の敵がどこかに隠れ潜んでいて、我らが帰還する際に背後から奇襲してきたり、コソコソ逃げ出して殲滅を免れたりしないだろうか? 我らの仕事は、じゃがりこを助け出し、ゴブリンどもを殲滅することであるからして、これで本当に終わったかどうか知ることは、シナリオクリアのために絶対必要な情報と認識するのじゃが」
GM(う〜ん、敵はもういないんだけど、それをどう伝えていいものやら)
騎士ジャン(NOVA2009)「あ、じゃあ、神さまが教えてくれたってことでいいんじゃないかな。覚知神って邪神の使徒の魔術師を倒したんだし、他にも手下がいないかどうか、知識神さまが啓示をくれると助かるんだけど」
用心棒(ゲンブ)「ならば、我も父祖の竜に願うとしよう。異端の敵は殲滅させしや否や?」
GM「分かった。じゃあ、君たちの信仰ゆえの直感からか、この周りに敵対するゴブリンはもはやいない、というお告げがあったような気がする。安心して、赤子を助けて引き返すがいい、と感じられた」
丸子「なら、今夜はじゃがりこだけ回収して、村へ帰るとしよう。そして、村に泊まり、明日また来るってことで」
アカミドリ「何でよ?」
丸子「もちろん、未探索の箇所の探索じゃ。何か掘り出し物があるかも知れぬし、そもそも小鬼どもの死体をこのままにはできんじゃろう。地面に埋めて、この住居をきれいにせねばならぬし、2度と小鬼が立ち入らないよう、しっかり管理する必要もあろう。たとえば今後、わらわたちの冒険活動の秘密基地的な施設に流用することもできよう」
ジャン「人間にとっては、少し狭いと思うけどね」
丸子「だったら、わらわ一人で管理してもいいぞ。調理場もあるし、ジャガリ芋の食材倉庫にしてもいい。森の中だと、タイガ少年に管理協力の仕事を与えてもいいし、薬草採集の拠点に使ってもいい」
アカミドリ「それはいいかも。街から馬車で1時間ほどって距離なら、月に2、3度、遊びに来る、森の別荘にもできそうよ」
ジャン「……長老や、若村長さんたちとの相談次第だな」
丸子「救世主のお前さんが説得してくれれば、向こうも否とは言うまい」
GM「先の話はともかく、赤子のレオン君を広間横の寝室らしき部屋から回収して、洞窟の外に出た。日は暮れて真っ暗だけど、タイガ少年の案内で、夜中までには村に帰り着く。到着した時には、さすがにヘトヘトだね。だけど、村の人が総出で出迎えてくれて、ささやかながら祝宴を開いてくれる。一応、これで物語としては、ほぼ終了だ。あとは後日譚としてまとめよう」
冒険の結末
GM「ヒノキ姐さんが気にしていた因果点だけど、シナリオのヒントを求めたことで、3点上昇して10点ということにしておきます。これで入手経験点はマックスの1500点。成長点は3点与えられる。成長処理はまた別の機会にしよう」
丸子「よし、次は残りの部屋の探索と、ゴブリンどもの装備品のはぎ取りをしようかの」
GM「ええと、ソード・ワールドと違って、モンスターから装備品を回収するルールは用意されていないんだけど」
丸子「ゴブリンスレイヤーでは、ゴブリンから武器を奪って流用することは当然の所業であるはず。それらを集めて売り払えば、そこそこの収入になるであろう」
アカミドリ「何だかセコいよ、リナ老師」
丸子「何を言うか。モンスターを倒して、ドロップ品を回収して、コツコツ地道に稼ぐのは冒険者の流儀であろうが。村人の払える報酬が銀貨50枚しかない以上は、足りないところはドロップ品で補え、というのは勇者ならぬ冒険者の鉄則と言えよう。少なくとも、わらわは斥候としてそう習った」
GM「分かったよ。倒したゴブリンは、雑魚が6体、マジシャンが1体で、合計7本の『粗悪な武器』が回収できた」
丸子「粗悪な武器は、銀貨5枚じゃな。目下、銀貨35枚なり。売却価格は3割が相場とルールブックの368ページに書かれているので、銀貨10枚の収入になるのじゃ」
GM「こういうゴブリンの武器を売るプレイって、公式では推奨されているのか気になるな」
GM「って、今、アマゾンの新刊紹介をチェックすると、原作11巻が9月発売という情報を知って、ニッコリしている俺がいる」
丸子「それは朗報じゃが、さておき。ホブゴブリンは確か、大金棒を使っていると言っておったな。大金棒(モール)の市販価格は銀貨90枚。これで銀貨27枚の収入なり」
GM「他に入手できるのは、倉庫の宝箱に保管されていた銀貨150枚分の魔法の短剣+1と、マジシャンが私室に使っていた書斎にあった魔道書だね」
ジャン「魔道書か。そいつは気になるな。生贄の儀式なんかも、それに載ってあるのかな」
GM「この住居の元住人であった圃人(レーア)の老人が記していた書物みたいだね。中身は、本物の魔道書らしく書かれた適当な創作にも思える。ゴブリンマジシャンには、現実と創作の区別が付いていなかったみたいだ」
ジャン「つまり、仮面ライダーの映像作品を見て、変身ベルトがあれば自分も変身できると思い込んだ子供みたいなものなのか? あるいは、ゲームのルールブックを読んで、その中の呪文が現実でも使えると勘違いした妄想家とか?」
アカミドリ「それってNOVAちゃん?」
GM&ジャン『何でだよ? 現実と空想の区別ぐらい付いているよ!』
アカミドリ「うん。それって、酔っ払いが自分はシラフだ! って叫んでいるようにしか聞こえないんだから」
GM「大丈夫だ。妄想はブログの中だけに留めておくから」
アカミドリ「ダメよ、それじゃ。妄想パワーで現実を侵食する覚悟を決めないと、最高最善の魔王になれないわよ」
GM「だから俺は魔王になる気はないっての」
丸子「そうとも。新兄さんには最高最善のGMになるという使命があるのじゃからな」
GM「いや、そこまで傲慢でもないです。せめて普通にGMできればいいですし、それよりも俺はプレイヤーがやりたいです」
丸子「だったら、次はわらわが新兄さんのために、GMをしてやろう」
GM「え、本当に?」
丸子「だから今は、シナリオをきれいにまとめるのじゃ。銀貨150枚の短剣も売って、銀貨45枚に換える。創作の魔道書はいくらで売れるかの?」
GM「銀貨10枚とシナリオに書いています」
丸子「ふむ、それも売って、ゲンブ、合計はいくらになる?」
用心棒(マメにメモを取りながら)「ハッ、村人からの報酬50枚に加え、戦利品を売った額が92枚。合計142枚となります」
丸子「すると、一人辺り銀貨35枚、余り2枚といったところじゃの。余りはアッキーが受け取るがいい。ボスにトドメを刺したのもあるし、矢を消費しているから、その分の補償金とでも思えば」
アカミドリ「わーい。じゃあ、銀貨37枚、受け取っておくね(キャラ用紙に書き込む)」
ジャン「銀貨35枚かあ。大して儲かった気がしないなあ」
GM「ルールブックの記述では、冒険中に手に入る追加収入は、初級の冒険者だと報酬の半額から同額程度とあるから、せいぜい20枚ってところだね。ゴブリンの武器を売るのは想定していないと思うよ」
丸子「ふむ。しかし、最終的にそれを判断するのはGMの権限じゃからな。新兄さんはどういうプレイが好みかね?」
GM「俺は資金的にカツカツで、キャラが金にガメつ過ぎるのは好みじゃないな。多少は資金に余裕ができて、いろいろと装備品の選択が楽しめるゲームが理想だ」
丸子「だったら、銀貨35枚程度でケチ臭いことを言わぬ方がいい」
GM「最終的には、リプレイが一つの指針になるだろうなあ。ルールのいろいろな要素を紹介するためには、公式リプレイはキャラの成長速度を早めに調整していることが多いし。貧乏で制約の多いゲームを楽しめるプレイヤーは少数派だと思う」
丸子「遊ぶ機会の多いメンツだと報酬も絞るべきだし、あまり遊ばないメンツだと一回ごとの満足度を高めるために報酬も増やすのがいいかの。まあ、結局は公式の指針を軸にしつつ、遊ぶメンバーごとの判断じゃと思うが」
GM「俺のGM経験だと、気前が良すぎるのも成長がインフレし過ぎるので、報酬は渋りながらも、プレイヤーの機転や知恵にはしっかり報いればいい、ぐらいかな。まあ、確かに銀貨35枚で大きくバランスが崩れるとも思わないので、今回はゴブリンの武器を売るのはあり、としよう。それで問題なら、激しい戦闘で武器が破損して売れないとすればいいわけだし」
アカミドリ「う〜ん、こういうやり取りは、私には少々退屈かな」
ジャン「いや、そんなことはないよ。プレイ後のGMと熟練プレイヤーの意見調整の時間は、TRPGの醍醐味じゃないか。ルールの不備とか、今後のシナリオへの要望とか、こういう事後の反省会は、公式リプレイじゃ割愛されがちだけど、ぼくはこういうのが聞いていても楽しいと思うな。まあ、ゴブリンスレイヤーRPGの細かいルールが分かっていないから、話に割って入ることはできないけど」
アカミドリ「反省会と言えば、ゲンブさんはボス戦であまり役に立っていなかったよね」
用心棒「はっきり言うでござるな。防御呪文も掛けて、これでしっかり壁になろうと思っていたのだが、GMのランダムダイスが我を避けて、騎士どのばかり攻撃するのでは、いかんともしがたい」
アカミドリ「だけど、【護衛】技能を持っていたんでしょう? 騎士さんが狙われた時に代わりにダメージを受けることもできたはず」
用心棒「それなんだが、ソード・ワールドの戦闘特技である《かばう》と勘違いしていたのでござる。SWの《かばう》は誰を庇うか事前宣言が必要。しかし今回のGSの【護衛】は事前宣言なしに味方を敵の攻撃から1回だけ臨機に庇えるのでござったな。初プレイゆえ、混同していたのだ」
アカミドリ「それに敵に斬りつけても外してばかりだし、治癒魔法もあまり効果がなかったし……」
用心棒「面目ない。我が不甲斐なかった分の負担を、ことごとく騎士どのに背負わせてしまったでござる」
ジャン「いいよ。少しでも回復してもらったわけだし。ぼくが倒れても、まだ頼れる戦士が控えていると考えると、全滅はないな、と安心できたから」
アカミドリ「そういう騎士さんの方は、完全に活躍できたかと言うと疑問だけど、ダイス目は両極端に派手だったよね。6ゾロで救世主と崇められたり、1ゾロとか肝心なところで外して、てんやわんやしたり。最後も、クリティカルで美味しいところを持って行ったと思ったら、ダメージダイスが低くて、とどめは私が美味しくいただきました。ありがとう、NOVAちゃん、華を持たせてくれて」
ジャン「別に狙ったわけじゃないけどな。そちらのプレイは手堅くて、初心者とは思えないぐらい確実だったと思う。ぼく自身は、TRPGはダイス目でパフォーマンスするのが面白いと考えているから、良くも悪くも盛り上がる方向に貢献できて、満足しているよ。ダイス目に一喜一憂できるのが、アナログゲームの楽しみだろうからね」
アカミドリ「また、いつか一緒にプレイできたらいいね」
ジャン「うん。だけど、ぼくはそろそろ夢から目覚めて、現実に戻らないといけないと思うんだ。7月は学期末懇談もあるし、夏季の準備もある。仕事をしないと、遊ぶこともできないから」
GM「それは、俺も同じだな。キャラの成長は後日に回して、今回はこれで帰るとしよう。非日常の冒険は終えて、日常に還る時間だ」
ジャン「ええ。今回はGMをしてくれて、楽しい時間をありがとうございました、レイさん。この思い出は忘れません」
GM「いや、一時の夢と思って忘れた方がいいぞ。未来の自分に誘われて、ゲームをしましたなんて言っても、世間では狂人扱いされかねんからな。それでも、この思い出が忘れ難ければ、こいつをプレイするんだ」
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ジャン「おお。それは買ったのに、まだプレイしていないシナリオ集!」
GM「気にするな。俺もこいつを買ったのに、まだプレイしていない」
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アカミドリ「2009年は、ソード・ワールド2.0が出てから1年経った時期。そして、2019年は、ソード・ワールド2.5が出て1年めって時期になるのか。そして、NOVAちゃんは10年経っても、TRPG好きは健在、と」
GM「ああ。10年前は、それほどTRPG記事をブログでは書いてなかったがな。陰ながら応援ってスタイルだったが、昨年にいろいろ吹っ切れたというか。そして、ソード・ワールド新版も10年続いて、こういう記念アート集が出るし」
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ジャン「10年かあ。10年後の自分が、レイさん、あなたのようになっているかどうかは分かりませんが、何とか自分に恥じない自分でありたいとは思います」
GM「いや、恥じることもそれなりにあって、中途半端な自分が許せない時もあって、いろいろもがいたりもしたんだけどなあ。それでも、好きなものは好きと言い切り、自分の人生を反省はしても後悔はせずに、できることを精一杯やり遂げて、未来に向けて歩み続ける、そんな自分であればいいと思うよ」
ジャン「分かりました。せめて、10年後には喜んで誰かのためにGMできる自分でいたいと思います」
そして還りし者
2009年6月下旬の、とある日曜日の朝。
いや、昼ごろに、ぼくは2度寝から目覚めた。
夢を見たことは覚えている。
どんな夢だったかと尋ねられたら、「騎士になって、魔神を召喚しようとする邪悪な魔術師と戦った」という記憶がある。
仲間にいたのは「精霊使いの美少女と、料理好きな小人娘と、巨漢の重戦士」。まあ、よくある冒険ファンタジー物語なんだけど、こういう夢はしょっちゅうなので、今さら驚くことでもない。
「ゲームの世界は幻夢の世界」というのは昔、尊敬していた御仁の著書にもあって、自分の管理する掲示板のタイトルにも使っている。
もちろん、そこに宇宙刑事シャリバンなんかも自分は絡めているんだけど。
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とにかく、夢の中でゲームのような冒険を楽しんだ。
最近は、ボードゲームやコンピューターゲームをすることはあっても、TRPGには触れていないので(時間も掛かるし、準備も大変)、いろいろ欲求不満を抱えていたのかもしれない。
もっとも、掲示板管理とか、今、書いている小説関連で、TRPG経験は役立っていると思うし、十分、代替行為にはなっていると思うんだけど。
それでも、昔取った杵柄で、またソード・ワールドの新版(タイトルは2.0)とか、D&Dの新版(こっちは4版だったか)とか、プレイする機会が巡ってくれればいいなあ、とは思っていた。
人を誘うには日々の仕事が忙しくて、せいぜい誰かに誘われたらいいなあ、という受け身の姿勢だけど、きっかけさえあれば、どうこう……ってんじゃ、多分ダメなんだろうなあ。
それにしても、今回の夢は少し異質だった。
GMを担当したのは、未来の自分?
プレイヤーの一人は、未来の娘?
自分は、仮面ライダー電王のコスプレをしていて、何だか色々混ざってある。
夢に整合性を求めるのもどうかと思うけど、妙に印象的で、小説のネタにしたいような気もした。
小説なら、一人でも書ける。
誰かに読んでもらえて楽しんでもらえれば幸いだけど、ぼくの場合、読んでもらいたいと言うよりも、自分の想いや考えを形に残したいから書くって感じで、要は自分自身を整理するために書くってのが、昔からの流儀だった。
そういう雑文が他の人にとって面白いかどうかは、自分ではよく分からないけど、少なくとも自分という読者が後から読んで、面白いと思ってもらえる文章なら、書いて正解だと思う。
未来の自分を楽しませられるような文章。それこそ理想。
いろいろノスタルジーを掻き立てられて、自分の来し方を改めて好きになってもらえる文章が残せたら、いいんじゃないかな。
とにかく、10年後の自分がどうなっているかは分からないけど、今の自分みたいに特撮ヒーロー好きで、スーパーロボット好きで、TRPG好きで、必殺シリーズなどの時代劇好きを表明し、楽しんで日々頑張って生きていたらいいと思う。
そして、できれば、自分が楽しいと思えるものを、いっしょに楽しんでくれるリアルな友人、ネット仲間、そして、まだ見ぬ異世界の友だちなんかと談笑できれば、幸せなんだろうな。
だから、そういう世界は壊したくないし、続けていきたいし。
ん? プリキュアを見ないと、世界が滅ぶだって?
そんなことを言ったのは誰だよ?
バカバカしい。
だけどまあ、ニチアサのライダーの続きでついでだし、ラーリオスのヒロイン描写のモデルケースと思って、少しぐらい見てもいいか。
来週からね。
Fresh Precure 4人変身 transformation
(こうして、NOVA2009の魂は、10年後の記憶をおぼろに留めたまま、自分の時代に帰還したのだった。彼がその後、フレッシュプリキュアに触れ、イース様、改めキュアパッションの隠れファンになったことは、また別の物語である)
(時空を超えた妄想TRPGリプレイ これにて完)