花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

令和VS珠保ゴブスレ対決4.50(仕掛けて仕損じなし)

THE必殺

 


必殺シリーズのOP集

 

 White NOVAは、時代劇の必殺シリーズが大好きである。

 どれだけ好きかというと、TVシリーズの全作品タイトルと、それに登場した殺し屋やサポート役の密偵の名前をスラスラ言える程度には好き。

 しかし、この世界も奥が深く、NOVAの尊敬する元締めクラスになると、各作品のサブタイトルを挙げると、「それが何話に当たって、あらすじを紹介し、ゲスト俳優が誰か」を資料を見ずに語れるわけである。このレベルになると本当に脱帽する。

 もちろん、先方も全ての話を覚えているわけではなくて、有名なものをピンポイントに覚えているだけなのだろうが、『主水、腹が出る』とタイトルを聞くだけで、『新・仕事人』の1話だと答えるのは基本レベルである。

 なお、『殺しを見たのは受験生』は、『仕事人III』の1話というのは、まだ易しい部類だと思う。

 ただし、『仕事人III』の真の1話は必殺10周年を飾ったスペシャル版の『仕事人大集合』だとか、『仕事人V』の真の1話はスペシャルの『仕事人意外伝 大利根ウエスタン月夜』で、再放送時にそこを飛ばすと、話がつながらない(政や竜といつの間にか知り合っている)ので注意。

 

 同じことは、次の戦隊のキラメイジャーにも言えるかもしれない。まずはエピソード0の映画を見ないと、戦隊の結成物語が分からない。TVの1話ではすでにチーム結成後、物語の途中からスタートとなるようだ。エピソード0とTVの1話がパラレルということもないと思うし。


Mashin Sentai Kirameiger Episode 0 Zero Official Trailer HD

 

 なお、「スーパー戦隊史上初 映画で誕生」とあるが、アメリカのパワーレンジャーを入れるとそうでもない。パワーレンジャーZEOの後番組のパワーレンジャーターボは、映画で初めてチームが結成されたのだ。だから、ターボの1話は、映画版の物語を受けての登場人物交代劇とか、戦隊スーツの刷新とか、新ロボの登場イベントが行われる。

 

 まあ、それはさておき。

 マニアのカタログ知識というのは、趣味の探究の余芸である。それを語って興に入るのは、入門者を通り抜けた後の軽いジャブの応酬みたいなもの。準備体操みたいなものである。

 知っているから偉いのではなくて、知っていることをどのように話のネタとして料理できるか、に、その知識が血肉になっているかが測られる。件の元締めクラスの御仁は、同人誌で各話の分析記事を書いた経緯があるから、覚えていられるそうだし、最近知ったことだが、昔、NOVAが必殺の勉強に使った『殺し屋名鑑』で記事書きしていたこともあるそうだ。

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫
 
必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 文庫
 
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)

必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 月が笑ってらぁ編 (ザ・テレビジョン文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫
 

  自分はその事実を知らないままに、一時期、その人を必殺知識の元締めと仰いで、掲示板にわずかながら書き込ませていただいたこともあるわけだが(今はツイッターで時々、御文を拝見しつつ、時に指折りな情報をいただいて感謝することも)、ネットの世界には名前こそ大々的に出ているわけではなくても、プロに近い活躍をしてきた人の余芸サイトが数々ある。

 さらに今の時代、本職よりもブログでの趣味研究に情熱を向けているライター崩れ、あるいは同人作家、さらにはゴーストライターはネット上では至るところにいると思われる。かく言う自分も、20年ほど前に、友人が編集の仕事をしていた伝手で、以下の本に寄稿させてもらったこともあるわけで。 

ガンダムヒロインズ―ヒロインのガンダム20年史

ガンダムヒロインズ―ヒロインのガンダム20年史

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本
 

  原稿書いて金をもらったことのある人間をプロと言うのなら、自分自身、プロの物書きだった時期が確実にあるわけだ。結果として、後に続かなかっただけで。

 こういうのは文章技術や知識だけでなく、運や人間関係のコネといった面も欠かせない。作家としてやっていくには、質の高い、面白い文章を量産できることに加え、一緒に仕事できて楽しいと言ってくれる編集さんとの人間関係、そして担当編集が変わっても作家としての人間的魅力を積極的にアピールできるかとか、業界内で仕事をもらえるように積極的に顔を売る営業努力も欠かせない。

 昔、縁した作家の人たち(現在もツイッターなどで自己アピールに余念がない)は、自分の見る限りにおいて、みんなこぞってアクティブだ。残念ながら、自分はここまでアクティブになれなかったと思っている。

 

 運が悪かったとか、時代が悪かったとか、言い訳をあれこれすることもできるが(そういう文章も書き散らしてきたが)、結局のところ、好きなものを仕事にして、維持していくために、地道に書き続け、動き続け、話し続け、関係者に顔をつなぎ続けた彼らの努力を見ていると頭が下がる思いだ。

 同じことが自分にできたかと言われると、自信がない。ただ、今なお、こちらを楽しませる作品を作ってくれるクリエイター諸氏に、エールを送るのみである。

 

 それでもまあ、こういうブログでは、彼らに憧れて、自分にできることを目一杯、書いて、好きなものを語り続けることはできるわけである。

 ネットというのは、プロじゃなくても、自分の拙い文章を公表できる場で、俺みたいな「書きたい趣味人」にとっては、ささやかな自己顕示欲を満たしてくれるハッピーな場である。

 自分の場さえ構築すれば、好きなことが書ける。

 そして、そんな好きなことの一つが、仕事人に代表される必殺シリーズである。

 

 仕事人としては、銭をもらわなきゃ仕事しちゃいけねえ、という不文律があるが、

 まあ、「裏稼業:ブログライター」はケチなことを言わねえ。

 必殺好き、テーブルトークRPG、そしてゴブリンスレイヤー好きだったら、今回の作品は割と楽しめると思うので、こんなダラダラした前書きは、さっさと読み飛ばして、本編に進みな。


HISSATSU

 

ツラヌキ丸子、走る 

 

ヒノキ「前書きが長すぎる! しかも、前書きの終わりに『ダラダラした前書きは読み飛ばせ』と言われても、読者の皆さんにはどうしようもないじゃろうに。そういうのは、最初に注意書きとして示さなければ、意味がなかろう」

NOVA「最初に書いたら、本当に読み飛ばされるじゃないか。俺は自分の書いた文章を読み飛ばされたくないんですよ、本音では」

晶華「だったら、どうして『読み飛ばせ』なんて書くのよ。読んで欲しいなら、ただニッコリ微笑んで、『是非とも読んで下さいね。お願い(ニッコリ)』とスマイルを浮かべればいいだけじゃない」

NOVA「俺はスマイルの似合わない男なんだ」

ゲンブ「だったら、こう言えばいいでござる。『絶対読め。分かったな(ニヤリ)』」

NOVA「そんな牙の生えた、獰猛な笑みで言われても怖いよ」

ヒノキ「わらわたちの活躍を、絶対に読むのじゃ。読まなければ、その時は……ヒヒヒ」

NOVA「不気味な笑みで、読者を脅さないで下さい」

 

GMアスト「で、前置きはいつまで続くんだ? 活躍を読んで欲しいなら、さっさとキャラクターモードになって活躍を始めろよ」

NOVA「おお、悪い悪い。何だか、必殺仕事人みたいなアクションを想像すると、ワクワクが止まらなくてよ。TRPGで必殺だと、これも思い出すんだが」

大活劇 江戸の始末人

大活劇 江戸の始末人

  • 作者: 
  • 発売日: 1992
  • メディア: 大型本
 

ジャン(NOVA)「とにかく、ロールプレイの自己暗示だ。ぼくは仕事人。ぼくは仕事人。許せぬ人でなしのゴブリンは許せない(某・進次郎調)」

丸子(ヒノキ)「ゴブスレの世界には、仕掛人はいても仕事人はいないはずじゃが」

アカミドリ(晶華)「確かに、ルールブックの480ページにも、仕掛人の項目があるわね」

蜥蜴用心棒(ゲンブ)「仕掛人と書いて、ランナーと読むのでござるな」

ジャン「必殺シリーズのファンと、シャドウランのファンをニヤリとさせる記述だよな。こういうパロディー感覚が、マニアのツボを刺激してくれたわけだ。では、これより仕掛けを敢行します。まずは、丸子さんには走って(ラン)もらいましょう」

丸子「ゴブリンどもをできるだけ多く引き付けて、罠に誘い込み、その後で、トイレで爆発させる。生き残った連中を、水場で始末するという段取りじゃな」

ジャン「そう。マップを見ると、『大広間→罠の通路→小鬼の詰め所→汚物溜め→水場』まで駆け抜けることができる。本シナリオは大広間で剣劇人のように大チャンバラを繰り広げてもいいし、罠を利用することで数減らしをすることも可能らしい。

「前者は、戦闘時のダイス目次第だけど、数的な不利は否めないので、何も考えずに突撃すれば、おそらく全滅してしまうと考えられる。後者のダンジョン内の仕掛けをうまく利用して、戦況を有利にする工夫こそが、ゴブスレ作者の真骨頂といったところだろうな。トラップダンジョンは数多くあれど、トラップを利用して敵の数減らしを推奨するダンジョンシナリオは新鮮だと思う」

アカミドリ「あ、そうそう。前に言い忘れたけど、私は2点消耗しているから。去年のプレイなので忘れていたけど、このダンジョンに入る前の長距離移動で疲れちゃって」

ジャン「すると、用心棒さんと、ぼくで1点ずつ消耗していて、継戦カウンターの方は4マス進んでいるから、次の戦闘ラウンドを終えた時点で継戦カウンターが5に達して、消耗も1点ずつ増えることになる。ところで、ゴブリンの誘い出しに際しては、継戦カウンターの扱いはどうなるんだ?」

GMアスト「シナリオには記載されていないが、仕掛け1つ、部屋1つを通り過ぎるごとにカウンターを1つ進めることにしよう。さらに走っているキャラは、体力持久+冒険者レベルで判定して12以上を出さなければ、d3の消耗を受けるということでどうだろうか。もちろん、判定は仕掛けごと、部屋ごとに行うということで」

丸子「うっ、わらわを疲れさせに来るとは、このGM、なかなか侮りがたいのう」

GMアスト「このパーティーの知恵袋は学術騎士のジャンだが、戦闘データ的には命中10、回避15を誇るツラヌキ・丸子こそが一番強敵だからな。そこを消耗させて、動きを鈍らさなければ、ろくにダメージを与えられそうにない。スピードに長けた相手の恐ろしさは、スピードAであるオレが一番理解しているつもりだ」

ジャン「このゲームは、序盤は金がなくて重装備が買えないので、戦士も斥候も防御力自体は大差ないんだよな。そうなると、回避に特化した斥候の方が生存性が高いということになる。しかも、武器によるダメージに筋力ボーナスが付かないので、小人の圃人の攻撃力が低いということもない。つまり、一説によると圃人最強と言われたりするんだ」

アカミドリ「圃人の弱点は?」

丸子「集中力が低いため、能動的な行動が少し苦手な面がある。つまり、アクションよりもリアクションの方が得意ということじゃな。では、いよいよ状況開始と行こうかの」


必殺仕事人の心に残るBGM「仕事人出陣」

 

大広間→罠の通路

 

GMアスト「ツラヌキ・丸子は待機する仲間を後に、単身、大広間への通路を進んだ。明かりはどうしてる?」

丸子「圃人には残念ながら、暗視能力がないのじゃな。片手に松明を持ち、進むしかないじゃろう。暗視さえあれば、完璧な隠密行動もとれるものを」

GMアスト「ゴブリンの洞窟では、明かりが必須だが、それだと隠密行動がバレやすいという問題があるわけだ」

丸子「いや、わらわの仕事はあくまで偵察ではなく、敵の目を引き付けて誘い出すことにある。つまり、隠れ潜む必要はないのじゃよ。堂々と大広間の前に出て行って、中の様子を窺おう。結局のところ、敵は何体いるのじゃ?」

GMアスト「素早く数え上げると、ゴブリン13体、大柄のホブゴブリン1体、それに偉そうな羽飾りをつけた呪術師風のゴブリンが奥にいて、1人の少女を縛って、何やら儀式を行おうとしている様子が目に入った」

丸子「すると、わらわは大きな声を上げるのじゃ。『うわあ、こんなところに、こんなにたくさんのゴブリンがッ。こいつは話が違うよ。こんなの勝てるわけない。逃げるよ、逃げる。うまく逃げられたらいいなあ』 迫真の演技でそんなことを言いながら、チラッチラッと敵の様子を伺う」

GMアスト「では、何体のゴブリンが誘い出されたか、2d6を振ってもらおうか」

丸子「できるだけ多くを誘い出す。(コロコロ)出た、11じゃ」

GMアスト「何だと? すると、11体の小鬼どもが一斉にGBR、GBRと押し寄せてくる。ゴブリン語は、君には分からないが、おそらくは『圃人の女だ。獲物が増えた。捕まえてピーな目に合わせろ』とか下劣なことを喚き立てていると思われるね」

丸子「ピーな目に合わせられると、この記事の健全さが損なわれるので、即座に逃げるぞ。そして、罠の通路まで引き寄せてから、ヒヒヒ、前回仕掛けた達成値19のロープ罠の出番じゃ」


必殺仕置人のテーマ🎸

 

GMアスト「ええと、達成値19なんて罠は、並みのゴブリンじゃ避けられるはずもないな。しかし、11体全員が同じ罠にまとめて引っ掛かるのも間抜けだ。ゴブリンはバカだけど、間抜けじゃないという言葉もある。半分の6体だけが引っ掛かる可能性があるとして、処理しよう。さらに6ゾロが出れば、うまく避けられるということで。(コロコロ×6)ダメだ、6体まとめて杭に貫かれた。ダメージを2d6で振りたまえ。装甲2点は減らせるので、12が出れば即死。他は、何とか生き残るってことで」

丸子「6回振ったらいいのじゃな。それそれそれ。5、7、9、3、5、7。チッ、思ったよりも低かったか」

GMアスト「すると、ゴブリンAの残り生命点6。他はB4、C2、D8、E6、F4で、さらに5体がノーダメージだ」

丸子「ならば、『何と。せっかくの罠でも仕留められなかっただと? ヒーーッ、もうダメだ〜』と叫んで、さらに逃げ出す。これで、さらに誘い込むのじゃ」

GMアスト「逃げる前に、走って疲れなかったか判定してもらおうか」

丸子「6を出せば問題ないのじゃろう。よし、8。わらわはまだまだ元気に駆け抜ける」

 

便所爆発

 

 その後、丸子は予定どおり脇道に入って、小鬼の詰め所を乗り越え、汚物溜めも勢いよく駆け抜けた。その間、全く消耗せず。

 

丸子「ヒヒヒ。生半可な鍛え方をしておらぬからな」

アカミドリ「うん、次は私の番。ゴブリンたちがトイレに入ったところに《火矢》を撃ち込んで、爆発させればいいのよね」

GMアスト「まるで、テロリストみたいな言い方だな。ええと、何体が汚物溜めの部屋に入ったか決めるために2d6を振ること」

アカミドリ「ええ? いい目出ろ。12!」

GMアスト「何ですか、その殺意のこもった出目は? ゴブリン、11体しかいないんですけど」

アカミドリ「つまり、追っかけてきた全員がトイレに入ったということね。今よ!」


問答無用

 

ジャン「五間(けん)、四間、三間、二間、今だ! って感じだな」

アカミドリ「何の話か分からないわよ」

 ジャン「分かる人には分かる。こんな感じだ」


新必殺仕置人の巳代松の真似

 

用心棒「要は、射程距離がわずか二間(約3.6メートル)しかない竹鉄砲の射程内に敵を入れるための緊迫感を味わっているでござる」

ジャン「おお、さすがはゲンさんだ。元ネタを見事に解説してくれるとは」

アカミドリ「そんな欠陥品の竹鉄砲と違って、私の《火矢》は射程距離100メートルなんだから。仕掛けて仕損じなしよ。魔法の発動判定も問題なく成功」

GMアスト「だったら、11体のゴブリン全員に2d6のダメージだ。爆発に対して、装甲は無効」

アカミドリ「わーい、何体、倒せるかな。ゴブリンA、5ダメージ」

GMアスト「残り1点で生き残った」

アカミドリ「チッ。じゃあ、どんどん行くわよ。6、9、6、6、9……って、このダイス6と9しか出ないじゃない」

GMアスト「そこまでゴブリンDだけが、生命点2で生き残った」

アカミドリ「後は無傷の5体ね。12、9、7、8、4」

GMアスト「9ダメージ以上は死亡。生き残ったのはI 2、J1、K5だな」

ジャン「まとめると、A1、D2、I 2、J1、K5の5体か。数的には半減ってところだが、もうズタボロだろう。さて、とどめを刺してやるとするか(ニヤリ)」

GMアスト「ここまでボロボロにされて、ゴブリンたちがわざわざ水場まで行くと思うか? 当然、元いた大広間まで撤退するに決まっている」

ジャン「何だと? のこのこやって来たゴブリンたちに、『よく来たな。ここがお前たちの三途の川だ(ニヤリ)』と格好良く決め台詞を言うはずだったのに」

GMアスト「そんなのオレが知るか!」

 

大広間へ

 

ジャン「仕方ない。計画どおりゴブリンの数は減らした。追撃戦に移るぞ」


必殺仕事人Ⅴ BGM 「影となりて徃く」 ~出陣のテーマ~ short ver.

 

用心棒「追撃するのはいいが、ここまでで継戦カウンターが3進んだ形なので、これで7。我々は、1点消耗したでござる。次に3ラウンド戦えば、また1点消耗するだろう。一先ず全員の状態を確認してみては?」

ジャン「確認と言ってもな。ぼくは、まだ2点しか消耗していないし」

アカミドリ「私は3点よ」

丸子「わらわは1点だけじゃ」

GMアスト「どうしてだ? ツラヌキ・丸子を消耗させて、パーティー戦力を下げるというオレの完璧な作戦が!」

丸子「ヒヒヒ、わらわの鍛え方を甘く見たようじゃな。とにかく、このまま進んでも問題ないと判断する。あとは大広間に突入する直前に、事前準備をした方がいいと思うんじゃが。ほれ、支援魔法がいろいろとあるじゃろう」

ジャン「確かに。ぼくは《火与》(エンチャント・ファイア)の魔法を用心棒さんのブロードソードにかける。発動判定は、おお6ゾロの大成功で、達成値+5して24だ。つまり、用心棒さんのブロードソードは+4d6の追加ダメージを与える、業火の剣となった。いつもより激しく燃えています」

用心棒「そいつは凄い。ならば、我はさらに《竜鱗》(ドラゴンスケイル)の呪文で、自分の装甲を強化する。普通に発動して装甲合計10。これで、後は忘れずに【護衛】技能で毎ラウンド1回誰かを守ることを宣言しておけば、完璧な戦術でござる」

アカミドリ「だったら、私は《精霊使役》(コントロール・スピリット)で火の精霊を召喚するわ。あ、ラッキー。達成値のダイス目が良くて、少し強いレベル3の自由精霊(フリー・スピリット)を呼び出せたわ」

丸子「最後に、わらわは自分の槍に毒を塗る。ヒヒヒ、これで敵を突き刺してやれば、毒の追加ダメージでどうなるか」

GMアスト「なあ、お前たち。相手は手負いのゴブリンたちだぜ。そこまで徹底的に強化しなくても……」

ジャン「何を言ってるんだ。敵は非道のゴブリンども。悪を倒すためには、ぼくたちはその上を行く極悪にならねばならない。それが闇に裁いて仕置する必殺街道。ゴブリンヒョコヒョコ三ヒョコヒョコ……ええい、面倒くさい、やっちめえの世界じゃないか」

GMアスト「NOVAよ。お前、これまでにないぐらい生き生きとしているな」

ジャン「当たり前だろう? 俺はこの道、37年の必殺者だぜ。しかも、去年は祝い損ねたが仕事人40周年記念、そして再来年は仕掛人から始まる必殺シリーズ誕生50周年なんだ。その日に向けて、俺はブログネタとして今後も、必殺シリーズを推し進めるつもりだぜ」

GMアスト「うわ、こりゃ年季が入ってるわ」

 

 そして、一行はゴブリンどもの待つ大広間に突入した。

 

ジャン「よし、ここで、決め台詞を言うぞ」

GMアスト「どうぞ」

ジャン「ぼくたちは闇の仕置人だ。おまえたちゴブリンは話しても分からないんだったな。だったら、やむを得ない。問答無用だ。殺された女の恨み、痛みをもって知るがいい。南無阿弥陀仏

アカミドリ「それって、絶対に学術騎士ジャンのロールプレイじゃないわよね」

 (ノリノリ気分で、当記事 完。次回、「仇討大殺陣」)


必殺仕置人 エンディング 「やがて愛の日が」Full 三井由美子