花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、D&Dを中心に世紀末前後のTRPGの懐古話を不定期展開中。

今日は憲法記念日

NOVA「翔花、いるよな」

翔花「うん、いるよ。NOVAちゃんも今日は仕事が休みなんだよね」

ケイP『クピプ』

NOVA「ええと、おそらく俺に発言を封じられないように、ガッチャンこと則巻ガジラの真似をしている奥ゆかしいドゴラがいるようだが、今日は普通に喋っていいぞ」

ケイP『プハーッ。今日は特別でありますか』

NOVA「ああ。本日は憲法記念日。その意味がお前たちに分かるか?」

翔花「ええと、ホアチャーッとか、アタタタタ、オワッターの拳法じゃ……ないのよね」

NOVA「うむ、俺が途中でこめかみをピクピクしかけたのを見て、うまく最後で切り替えたな。偉いぞ、翔花」

ケイP『憲法は食べられるので……はありませんよね』

NOVA「おお、ケイPも少しは空気が読めるようになったようだな。まあ、翔花のマネをしただけなのかも知れんが」

ケイP『そんなことはありません。このK・ピエール・プルナレフ。憲法というものが食べ物でないことぐらい先刻承知であります。1964年生まれは伊達じゃない。サッポロビールや、かっぱえびせんオバケのQ太郎、電卓、大塚製薬よみうりランド東海道新幹線日本武道館公明党仙台空港ミツカン味ぽん世界貿易センタービルディングと同じ誕生年でありますよ。このドゴラをなめんなよ』

NOVA「……凄いな、1964年。東京オリンピックと『モスラ対ゴジラ』と『三大怪獣地球最大の決戦』と『荒野の用心棒』と『007ゴールドフィンガー』と『マイフェアレディ』と月刊『ガロ』創刊と『忍者部隊月光』ぐらいしか覚えてなかったが、今、調べてみると、『サイボーグ009』と『カムイ伝』のマンガ連載開始、それに『ひょっこりひょうたん島』もこの年か。他には、おお、メタルダーの主演俳優の妹尾青洸や、今は亡き宇宙刑事シャイダー円谷浩、ミオ・サスガやティファのかないみか、GガンのジョルジュやGXのロアビィの山崎たくみ、魔女宅のキキや名探偵コナン高山みなみ、西順之助のひかる一平ゴルドランや現ブライト・ノア成田剣、レッドファルコンやヒウラ隊長の嶋大輔、セーラー服と機関銃などの薬師丸ひろ子、ルパンレンジャーのコグレさんの温水洋一仕掛人・梅安の小杉十五郎役もやった阿部寛三匹が斬るにも出ていた近藤真彦ドラクエ制作に関わった中村光一、今なお17才の井上喜久子バイオマン・ピンクファイブの牧野美千子、アイアンマンの吹き替え声優の藤原啓治RIDER CHIPS野村義男ジェットマンのレッドホークの田中弘太郎、一昨年に惜しくも亡くなった声優の水谷優子、プロレスラーの獣神サンダーライガー、フォーゼの我望校長役の鶴見辰吾。ざっとwikipediaで調べただけでも、今の自分にとっては錚々たるメンバーだな。もう、1964年生まれの『人』には敬意を表してやまないぜ」

翔花「ZZZ」

ケイP『翔花ママは聞き疲れて熟睡モードに入ったようであります』

NOVA「そうみたいだな。ところで、ケイP、お前に一つ聞きたいことがある」

ケイP『何ですか、マスター?』

NOVA「お前が、誇らしく1964年生まれと持ち上げた、サッポロビールかっぱえびせんって一体、何だ?」

ケイP『え、マスター、そんなことも知らないのでありますか?』

NOVA「俺が知っているかどうかは、この際、どうでもいい。お前がそれらの事物にこだわりを持っているのか、俺に説明できるのかを問題にしている」

ケイP『……恥ずかしながら、不詳、このケイP。翔花ママと一緒に精霊ネットにアクセスさせてもらった時、自分の映画の誕生年に関する事物として記憶しただけなのでありまして。具体的にそれらの事物が何を意味するのかまでは調べていないのでありますよ』

NOVA「だろうな。お前の言葉の羅列には、その事物に対するこだわり、愛情の類が一切感じられなかった。ただカタログを読んだだけの無味乾燥な字面ばかりでな。それじゃ、人をその場だけの知識で感心させることはできても、心を響かせることはできない。言葉の中身がないんだからな。かっぱえびせん、今度買ってきてやるよ。あれは食べ物だ。炭水化物たっぷりだから、お前も食べて気に入るはずだぜ」

ケイP『……マスター』

かっぱえびせん魔法戦士

NOVA「おい、翔花、起きろ」

翔花「んん、NOVAちゃん、もう朝? お早う?」

NOVA「まだ夜に入ったところだよ。これから遅くなるんだ」

翔花「ふぁ〜、NOVAちゃんの話が延々と続くもんだから、眠くなっちゃったよ。64年なんて、あまり知らないし」

NOVA「帽子が、よく知りもせずに、下手な知識を引けらかすからだな。ついつい対抗したくなる俺の心におかしな火をつけた。帽子ごときが、この言霊使いの俺に生半可な知識で対抗しようとは10年早い。このWhite NOVAの知識に対するこだわりと愛情をなめんなよ」

ケイP『だったら10年後、思い知らせてやるであります。このドゴラの、知識に対する吸収力をバカにしたことを後悔させてみせますよ』

NOVA「言っておくが、知識は単に量を競うものじゃないぞ。知ってるだけで何かにつながらない、点だけの知識に意味はない。『794うぐいす平安京』と覚えても、平安京がどこにあるか、どういう時代だったか、他の関連事項に広がっていかない知識じゃ、人に何も説明できないし、知識の醍醐味は味わえないからな」

ケイP『わ、分かってるでありますよ』

NOVA「俺を思い知らせたければ、知識はそれだけで覚えるのではなく、他とつなげて広げて、どんどん話題を発展させられるように習得しろよ。対象へのこだわりと愛を示せるようにな。仮面ライダーの名前を全部暗唱したところで、何も知らない奴は感心させられるが、そこまでだ。そのライダーがどういうキャラか、時代背景や、その特殊能力の意味づけ、出演俳優の履歴や他の作品への出演例、他のヒーローとの類似点諸々の情報は、カタログ知識だけじゃ身に付かない。作品を実際に味わったり、その時代に生きたり、生きた人からの話を聞いて感じ入ったり、他の知人や友人との交流で共通知識を探ったり、お互いに足りないものを混ぜ合わせたり、そういう過程で磨きをかけるんだ。独り善がりな知識だけを振りかざしても、そんなものに何の意味もない。かっぱえびせんを語りたければ、そこから懐かしいCMソングに話題を移し、キューティーハニーや魔女っ子メグまで届くと、俺は感じ入る。いや、サリーの初期エンディングやリボンの騎士でもいいんだけどな」


翔花「うーん、話の途中で寝ちゃったからか、私にはよく分からないのだけど、これってどうつながってるの? NOVAちゃんが何を伝えようとしているのか、ちっとも分からないのだけど」

NOVA「帽子、お前は起きていたから分かるよな」

ケイP『かっぱえびせんが見るからに美味しそうで、やめられない、止まらないということが分かったであります』

NOVA「うむ、間違っちゃいない。その続きは?」

ケイP『次は赤毛の女の子がいて、何だか寂しそうな曲でありますな。ハニーというのは蜂蜜なので、ぼくには食べられそうにないですが、人の名前だと考えるなら、食べてもいい、美味しそうな娘だと感じたであります』

NOVA「人は食べるな。まあ、ハニーはアンドロイドだし、空中元素固定装置内蔵だから、お前も固められてアウトかもしれん。いずれにせよ、精霊やアンドロイドといった人外であっても、人格持ったものを餌と見なすのは絶対にダメだ。いいかげん、食欲から離れろ。翔花、お前はハニーについてどう思う?」

翔花「キューティーハニーは、戦う女の子の原型みたいなキャラクターよね。今も放送しているし、NOVAちゃんが推しているのは何となく分かるけど……」

NOVA「! 翔花、今、何といった?」

翔花「え? 戦う女の子の原型って、あ、もしかして、元祖はリボンの騎士サファイア王女って言いたかったの?」

NOVA「いや、そういうことが問題じゃなくて、その後だ。続けて、何て言ったんだ?」

翔花「え〜と、今も放送しているって。精霊ネットで知ったんだけど」

NOVA「ちょっと待て。俺も検索する。……あった、これか」

http://cutiehoney-u.com

NOVA「チッ、やられたな。まさか俺の知らないハニー、『キューティーハニー ユニバース』なるものが世の中に出ていたとは。別に俺はハニーマニアってわけじゃないから、見ていないことについては気にしないが、存在を認知していなくて、放送開始後、一月も気づかないままだったのが悔しくてたまらない。それだけ、興味ある物に対するアンテナの感度が鈍っていた、ということだからな。しかも、先日からハニーの話題は口にしていたにも関わらずだ。一生の不覚、こうなったら死んで……と言ってしまえば、35年前の秀と何の成長もしていないことになるな。こうなったら、ハニーについて納得行くまで調べ尽くしてやる」

翔花「はいはい、NOVAちゃん、ストップ。今日はハニーの話がしたかったんじゃないでしょ? ハニーについて書くのは、また今度にしよう? それより……」

NOVA「おお、そうだったな。ハニーの次は、メグちゃんだ。翔花、どう思う?」

翔花「いや、そうじゃなくて……って、NOVAちゃん、真剣な目をしてるわね。そこから何も聞けなくなるの星屑ロンリネス♪ って歌ってしまえば、すれ違いや回り道の繰り返しぐらい我慢しないとね。ええと、メグちゃんは赤と青の対決ものになるの? ウルトラマンガイアか何か? トランプだったら、アメリカ大統領か、仮面ライダー剣とかジャッカーとか出てくるけど、それじゃ前の話とつながらないわね。ハニーとメグだけならつながりそうなのに、かっぱえびせんが邪魔をする。一体、何なのよ?」

ケイP『翔花ママ。サリーの初期エンディングという言葉にヒントは隠されているのではありませんか?』

翔花「うん、じゃあ、それで検索してみるね。初期エンディングは『魔法のマンボ』。歌っている人は、前川陽子ってあっ!」

NOVA「ようやく、気づいたみたいだな」

翔花「ちょっと待って。かっぱえびせんも?」

ケイP『言われてみれば、そして、答えを知って聞いてみれば、同じ人が歌っているようです。まさか、かっぱえびせんに、このような秘密が隠されていたとは』

NOVA「どうだ、思い知ったか。これが知識をつなげるということだ」

ケイP『しかし、おかしいであります。かっぱえびせんは女の子の声なのに、ハニーやメグちゃんは何というか大人っぽいというか、ずいぶんと違った雰囲気に聞こえるような……』

NOVA「そりゃ、お前、歌っている時期が違うからな。かっぱえびせんやサリーは60年代で、ハニーやメグは70年代。10年も経てば、中学生が大人になるには十分だ。人間だって、ドゴラと同じで成長するんだ。いつまでも同じって方がおかしいだろう?」

ケイP『! 人間が成長するのでありますか? すると、ぼくがかっぱえびせんと一緒に、この歌っている女の子をパクリとやってしまえば……』

NOVA「ああ、そうだ。ハニーやメグの歌は聞けなかったろうな。結構好きな歌なんだが、70年代のいわゆる『アニソン四天王』の一人がいなくなると思うと、やるせなくなるぜ」

ケイP『う〜ん、人は成長する。その成長はドゴラと同じ……で、かけがえない。マスターはそういうことを伝えたかったのでありますか?』

NOVA「まあ、そういうことだ。ん? 翔花、まだ言いたいことがあるのか?」

翔花「う〜ん、NOVAちゃんがKPちゃんの情操教育のために、なぞなぞめいた問題を出したのは、遠回しだけど、何となく分かったの。だけど、それと憲法の話がつながって来ないのよ」

NOVA「ああ、それか。無理矢理つなげれば、憲法に書かれてある『表現の自由』とか『公共の福祉』という言葉で、俺が好きな前川陽子の歌を流したことや、ケイPに『自分の食欲のために人を傷つけていけない理由を納得できるように伝えるため』という形にこじつけることもできる」

翔花「それがこじつけだって認めるのね」

NOVA「ああ、認めるさ。だって、最初に書こうと思った記事の方向性とは違うからな。こじつけついでに言わせてもらうと、ブログにYoutubeから拾ってきた映像や音楽を貼り付けることに関して、著作権の観点からまずいのでは、という意見もあってな。まず、そのことは理解していると告げた上で、当ブログでは二つの理由で、俺の権利を主張することができる。一つは、『記事を書く上での引用の範囲内』という主張だな。つまり、映像や音楽をただ貼り付けるのではなく、物語や自己主張と絡める引用という段取りを踏んでいること。あくまで当記事の主体は、俺自身の文章にあるわけで、音楽や映像が目的ではなく、引用という手段になっている点だ。もう一つは、『当ブログは営利を目的としていない』という点だ。アフィリエイトも今は行なっていないわけだし」

翔花「う〜ん、今日のNOVAちゃんの話は難しいので、私にはちんぷんかんぷんなんだけど、じゃあ、NOVAちゃんが最初に書こうと思った記事って、どんなの?」

NOVA「ああ、実は日本国憲法で、萌えキャラが作れないか、と思ってな」

翔花「は?」

憲法萌えキャラ計画

NOVA「まず、俺は2006年2月からこれまで12年もブログを書いて来て、一度も日本国憲法の話をしたことがないことに気づいた。5月3日は毎年、来るにも関わらずだ。どうしてか分かるか?」

翔花「そりゃ、日本国憲法はNOVAちゃんの趣味じゃないからでしょう? 日本国拳法なら、書けるかもしれないけど」

NOVA「もちろん、そうだな。それに基本的にゴールデンウィークは外に遊びに行くことも多いし、しかも、俺、大概は仕事で、子供たちに日本国憲法について語ったりしてるんだわ。中3の公民関係とか、小学生に祭日の意味を説明するときなんかにな。仕事でしているような話を、どうして趣味のブログでしないといけないのか、という気持ちもあって、この手の話題は基本、忌避してきたわけだよ」

翔花「でも、最近は仕事の話なんかもよくするわね。いや、必殺仕事人の話じゃなくて、教育関係の話」

NOVA「ああ、平成も終わりを迎えるに当たって、この辺で『趣味と仕事は別物』という自分の基本スタイルを見直そうと考えてな。まあ、それについては、昔、趣味を仕事にしてしまってから挫折した苦い記憶があって、自分の中では頑なに、そこを切り分けようとしていた節がある。それで書きたい記事が思うように書けずに不完全燃焼になっていた嫌いもあって、この辺りで統合しようかと思い立ったのが今年というわけだ。趣味も、仕事も、どっちも大切なWhite NOVAの人格を構成する一部であり、平成NOVAはそれを区分していたけど、新時代NOVAはそこを統合したパーフェクトNOVAを目指そうかな、と。ただ、一人の人間の中でそう簡単には切り替えられないので、教師NOVAの受け皿になりそうな話し相手が欲しいなあ、とか」

翔花「う〜ん、そんな大切なことを私に打ち明けるということは、私がNOVAちゃんの話し相手として、十分お眼鏡にかなった、と考えていいのかしら?」

NOVA「ああ、お前はケイPの相手をしているうちに、成長したからなあ。ケイPのママになっちゃったろう? 俺としては、姉と弟みたいな関係の方が自然だと思うんだがな」

ケイP『翔花ママは、ぼくにとってママでありますよ。それは譲れない事実であります』

NOVA「まあ、最初に花粉で餌付けされたからなあ。急に母親を姉と思え、と言っても、はい、そうですかとは言えんよなあ。だが、俺は帽子の祖父になる気はない」

ケイP『マスターはマスターですよ。ママのパパとは考えておりません。ママのかけがえのないパートナーとして認識しております』

翔花「KPちゃん、よく言ったわ。私にとってNOVAちゃんは、生みの親であると共に、かけがえのないパートナー、それでいいんじゃないかしら」

NOVA「ちょっと待った。それ以上の関係に踏み込むことは、俺の倫理規定に反する。俺は、光源氏ピグマリオンに自分をなぞらえるつもりはない」

翔花「NOVAちゃんが何を気にしているのか知らないけど、私はNOVAちゃんに創られた娘だし、NOVAちゃんの求めるアシスタントガールや、戦うヒロインらしく振る舞うつもりよ。それで、NOVAちゃんが喜んでくれるなら十分。あとはNOVAちゃんが私のことを見捨てずに可愛がってくれるなら、それ以上は望まない」

NOVA「ああ、そうだな。何やら、おかしな妄想に取り憑かれかけたようだ。そうだな、翔花は若紫じゃないし、ガラテアでもない。ついでに言えば、『ヴァーチャルガール』のマギーでもない。書いていて、ついついそういう方向に気が行ってしまう自分もいるが、悪霊よ去れ」
ヴァーチャル・ガール (ハヤカワ文庫SF)

翔花「そうね。NOVAちゃんは悪霊に取り憑かれているのかも知れないわね。よりによって、憲法から萌えキャラを作ろうだなんて。そんなことを今まで考えた人っている? 正気の沙汰とは思えないわ」
憲法ガール Remake EditionConstitution Girls 日本国憲法

NOVA「あ、おったわ。何てこった、こいつは伝説に……なっているのか?」

NOVA「チッ、何だよ。こんなバカなことを思いつくのは、俺だけだろうと思っていたら、すでに手垢が付いていたとは。やめ、やめ、興醒めだ。知らなかったとは言え、すでに先人が踏破した山であるなら、俺が後から付き従う必然性は薄いな。画期的なアイデアだと思ったのによ。やはり、俺にとってのベスト・オリジナルは花粉症ガールの精霊少女だな。翔花に比べたら、憲法ガールなんて考える価値もなかったんだ。明日は、みどりの日。みどりと言えば、植物。よし、翔花のために時間を使うぞ」

日本国憲法施行の時代

翔花「よかった。NOVAちゃんが無事に悪霊から解放されたようね。日本国憲法、NOVAちゃんをたぶらかすとは強敵だったわ。こんな憲法、とっとと改正されてしまえばいいのに。今は21世紀なのよ。71年も前に作られた憲法とやらが、いつまでも幅を利かせているのが私には信じられないわ。71年前なんて、何があったと言うのよ。KPちゃん、お願い」

ケイP『了解、翔花ママ。精霊ネット検索スタート。学校給食開始、手塚治虫の「新宝島」出版、マッカーサー初の記者会見、新宿に紀伊國屋書店完成、阿蘇山爆発、アメリカ合衆国でマーシャルプラン発表、ハウス食品設立、ケネス・アーノルド事件によりUFOが話題に、ロズウェル事件、読売ジャイアンツ黒沢俊夫の背番号4と沢村栄治の背番号14が球界初の永久欠番に、登呂遺跡発掘開始、浅間山大爆発、キャサリン台風襲来、アメリカでペンタゴンとCIA発足、イギリスでエリザベス女王結婚式、任天堂設立、イタリアで自動車メーカーのフェラーリ社設立。主な事件はこんなところでしょうか』

翔花「いろいろあって、正直ややこしいけど、気になるのはUFOと阿蘇などの火山噴火と、それからハウス食品任天堂ってことかしら。UFOと火山噴火は何やら怪しいわね。きっと、日本国憲法もUFOの仕業だわ」

ケイP『翔花ママ、いくら何でも、その推測には無理があるとマスターならおっしゃるでしょう』

翔花「マスター、じゃなくてNOVAちゃんは急に黙って何をしているのよ? せっかく翔花ちゃんが日本国憲法に隠された秘密を探そうと必死なのに」

ケイP『マスターNOVAなら、せっかく考えた憲法ガールのアイデアに先例があると知って、ショックのあまり、お休みになっておいでです』

翔花「フン、これも日本国憲法ごときに現を抜かした罰が当たったんだわ。翔花ちゃんが日本国憲法よりも上だと証明してやれば、きっと立ち直ってくれるわよね」

ケイP『お言葉ですが、翔花ママ。日本国憲法がどのようなものか、ご存知なのですか?』

翔花「そんなの私が知るか! 日本国憲法なんて、精霊ネットには載ってないもの。人間の作ったものの全てを精霊が関知しているわけではないわ」

ケイP『それもそうですね。ぼくの中の一部、警察ポリスの本能は、人間の法律はもっと学べ、と訴えるのですが、精霊ネットで調べられないなら仕方ありません。マスターが目覚めるまでは、ぼくたちでできることをするとしましょう』

翔花「じゃあ、次は、1947年生まれの有名人リストをお願い。故人はいいわ。今も健在で、NOVAちゃんが好きそうな人を優先で」

ケイP『了解しました。ビートたけし高田純次、あ、一人、故人ですが非常に重要そうな名前を発見しました』

翔花「誰?」

ケイP『俳優の山口豪久、かつての名を山口暁。1986年に早くも亡くなっておりますが』

翔花「ライダーマン結城丈二が、この時期に生まれていたとは。1947年、やたらと災害が多い年だと思ったけれど、そう捨てたものでもなかったのね」

ケイP『田中亮一デビルマンもマスターが好みそうです。西郷輝彦柴俊夫伴大介佐々木剛薩摩剣八郎植田まさしひし美ゆり子宮内洋武論尊本宮ひろ志荒俣宏アーノルド・シュワルツェネッガー目黒祐樹稲川淳二スティーブン・キング北方謙三西田敏行広瀬正志森本太郎渡辺篤史安彦良和池田理代子布施明、大河原邦夫。主だったところでは、以上でしょうか』

翔花「KPちゃん、ありがとう。今、私は恐ろしい事実に気づいてしまったわ」

ケイP『翔花ママ、それは何でございましょうか?』

翔花「私はさっき、何も知らずに『今は21世紀なのよ。71年も前に作られた憲法とやらが、いつまでも幅を利かせているのが私には信じられない』と暴言を吐いてしまった。だけど、1947年に生まれたものを古いという理由で排除してしまうような考えを口に出してしまえば、私はNOVAちゃんと決定的に決裂してしまう。1947年を敵に回すということは、NOVAちゃんの尊敬する多くの人々との戦いを意味し、それはNOVAちゃんと敵になるということ。私には、そんなことはとても耐えられない。素直に前言を撤回し、必要なら謝罪もし、二度と1947年の悪口は言わない。日本国憲法というものがたとえ何であろうと、1947年に施行されたという事実だけで、私にはそれを敬う義務があると思うの。この件からは、私は手を引くわ。私たちは触れてはいけない領域に手を出そうとしていたのよ。日本国憲法は悪霊なんかじゃない。数々のヒーローたちをも育んだ、神聖にして侵さざるバイブルみたいなもの。誰が何と言おうと、粉杉翔花は日本国憲法には手を出さないわ。これで、NOVAちゃんが過去12年もの間、日本国憲法の話題をブログで書かなかった理由も判明したのよね。NOVAちゃんは事の重大さをちゃんと分かっていたんだと思う。今だって、寝たフリして翔花たちが自力で真実に気がつくのを待っていてくれたのよ。そうでしょ、NOVAちゃん」

NOVA「ああ、黙って聞いていれば、いろいろと面白いことを言ってくれたよな。まあ、俺も日本国憲法改正は反対の立場だ。いや、単純にいろいろ変えると、子供たちに授業で教えるときに、こっちもいっぱい勉強しないといけないからな。憲法改正がもしもあるとしても、改正憲法と現憲法の内容がごっちゃになってしまって、つい間違いを教えてしまう危険性が高い。せいぜい、現状に合わせた条文の付与程度で勘弁して欲しいところだ。それと変えるなら変えるで、国民投票の前に『どういう条文にするか全文を公表してから、それでいいか』を問うて欲しい。改正に賛成か反対かだけを先に問うてから、賛成が通ってから後で改正内容を発表するのは絶対にフェアじゃないからな。野党もバカみたいに、改正反対だけを訴えるだけじゃなく、ここは変えてもいい、ここは変えちゃダメだ、と頭のいい意見で議論をしてもらいたいものだ。◯かXの二択で国民の判断を仰ぐようなことを言ってたんじゃ、少なくとも俺のような考える国民をなめんなよ、と訴えたい。日常の仕事や生活に忙しいから、毎日政治のことを考えるつもりもないが、必要な時に情報を集めて、きちんと判断できるだけの教育は受けてきたんだし、政治についても意見ぐらいは言える。ただ、そういう目から見て、連日の国会審議でやっていることが、まともに話し合いをして意見調整しようともしない何だかバカ丸出しだから、野党に票を入れる気にはなれない。少なくとも、与党は責任を持って政権運営しているからな。阪神淡路や東日本の時と違ってな。一応、趣味の場ではノンポリを装ってきたが、まあ、本日ばかりは自分の保守派な政治スタンスを表明してみた。まあ、本来、保守派なはずの与党が、しきりに憲法改正を訴えているのが、日本の政治の構造的におかしなところだとも思っているんだけどな。一気にまくし立てたけど、こういう話は、今年は今日で終わり。ここは政治ブログじゃないからな。今日だけは特別だったということで」


PS.来年、憲法の話をするなら「光の日本国拳法VS闇の大日本帝国拳法」の二流派対決パロディでも書くかな。
奥義「国民主拳VS天皇主拳」とか、まあブラックジョークの類になるかもしれないけど。
しかし、日本国憲法が萌えキャラ化していたとは、それが一番驚いた。二番は、キューティーハニーユニバース。三番は、1947年のヒーロー俳優その他の多さ。
何てこった、1947年は伝説の年になっていたぜ。(完)