花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、D&Dを中心に世紀末前後のTRPGの懐古話を不定期展開中。

記事書きの方針(含 買い物話)

寝て起きて、夢見ているうちにD&D記事の方針が決まりました。まず、古いコレクションアイテムの写真が必要になりそうな懐古記事は「GTライフ」の方に書くようにして、ここでは割と最近の話(購入商品とか、現状への所感とか)にしたいと思います。
記事自体、過去と現在と書きたいことがその都度、自分の中で入り混じって、収拾付かなくなりそうなのを防げると思いますし。

そして、本記事書く起因になった日曜の買い物話と参ります。
赤箱云々の懐古話の続きは、のんびり「GTライフ」の記事ネタにするということで。

アリアンロッド

D&Dと言いながら、今回の買い物で最初に買ったのはこれ。

それと、その前に買ったのがこれですね。 ええと、アリアンロッドは国産TRPGの一つで、一時期はソード・ワールドと並ぶ文庫RPGの代表、数々の文庫リプレイも出版されておりました。

そして、NOVAも十年ほど前は割と金欠状態で、何千円もする大判ルールブックをどんどん買う余裕はなく(D&D離れの一因)、それでも文庫のルールとリプレイだけなら、と細々と買い続けておりました。
アリアンロッドRPGは2004年に第1版が出て、その後、リプレイと共に世界観を広げつつ、2008年からは最初の大陸エリンディルから飛び出して、新大陸アルディオンを舞台にした戦記物のサガシリーズを展開。このサガシリーズ終結する2013年までが非常に盛り上がっていたと思います。*1

サガ継続中の2011年には、新版ルールのセカンドエディションも出て、勢いが加速していった感じでしたが、そこで問題の『スキルガイド』および『スキルガイド2』が登場します。
いや、この2つのサプリメント(追加ルール)が問題だったわけではありません。前者は各種サプリメントに散逸したスキルを一冊にまとめてゲームプレイの参照性を高め、後者はさらに世界観を広げ、キャラの作成バリエーションを増やした傑作サプリメントだったと理解しています。
まあ、NOVAはまだ経済的な余裕もなく、購入は控えておりましたが。

そして、2016年、アリアンロッドは次の展開を迎えます。それは第2版をマイナーチェンジした改訂版ルールの出版。現在のルールはこちらになります。
アリアンロッドRPG2E ルールブック (1) 改訂版 (ドラゴンブック)アリアンロッドRPG2E ルールブック (2) 改訂版 (ドラゴンブック)
当時の自分は割とTRPG離れをしていて、それでも立ち寄った書店で新ルールが出たのを見て、「前のルールから、たった5年で改訂版かよ。ええと、サガ終了後に低迷しているようだからテコ入れってことかな」なんて気にしつつ、何が変わったかを確認。
そして、当時のラノベ界の主流が「現代世界の若者が異世界に転移して冒険する」ということなので、そういう要素をアリアンロッドも取り込んだことを知ります。
なお、このタイミングで自分は友人の紹介で、アニメのログホライズンを知り、TRPG版も出ていることを知って、そっちに興味惹かれていた次第。
ログ・ホライズン 1 [Blu-ray]ログ・ホライズン 2 [Blu-ray]
ログ・ホライズン アカツキ 1/7スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア

大体、2015年ぐらいでしたが、当時の自分はあまりTRPGの情報にはアンテナを立てておらず、またログホラも文庫と違うスタイルで出版されていて、いまいち自分の視野には入りにくかった、と。
この辺りで、ラノベも従来の文庫から、より大判の書籍に主流が移りつつある時期で(いわゆるネット小説から出版される、なろう系と称される系譜)、文庫よりも値段が高い分、収益を得るための出版点数が少なくて済むという出版業界の不景気を反映した版型になっていたわけですね。
このタイミングで、自分も関連業界への状況把握ができていないことに何となく危機感を覚え、慌ててアンテナを立て直すことに。その直後ぐらいに、富士見書房の文庫リプレイがソード・ワールド以外ほとんど出なくなって、もしかしてFEAR社やばい? なんて心配になったりも。

ええと、自分にとって、90年代末のTRPG冬の時代には相当なトラウマがありまして(阪神・淡路大震災に匹敵するぐらい)、FEAR社はその時期からゼロ年代にかけてTRPG業界の命脈をつないだ救世主的な感覚があります。老舗だったSNEが会社存続のために、一時的にTRPGを切り捨て、トレーディングカードゲームボードゲームで命脈をつないだのに対し、FEAR社とホビージャパン社がゼロ年代TRPG業界を牽引した、と。

そして、仮に会社がやばくなった場合、関連商品も絶版になってしまい、入手が困難になってしまう可能性を危惧。
そこで、2016年辺りから、もう一度、欲しいサプリメントを確認して、早めに購入しようと決意したりも。
で、その対象商品が『スキルガイド』と『スキルガイド2』だったのですが、ルールブックが改訂された頃から店頭から姿を消したレアアイテムになっていたんですね。
ネットの掲示板なんかでも、『スキルガイド』が手に入らない、という噂が普通に流れていて、え、本当かよ、と思い、神戸や大阪の馴染みの店を探し回っても見つからない。
それまではほとんど気に掛けていなかったのに、 手に入らないとなると、ますます欲しくなる症候群に見舞われてしまいましたよ、2017年は。

なお、欲しいものを求めて、いろいろ駆け回る情動って好きですね、自分。購入行動そのものに無気力になってしまう時期もあったので、欲しくて欲しくてたまらなくて、心がアクティブになることは歓迎。
で、もう、『スキルガイド』って手に入らないんだな、と諦めていた2017年後半に、FEAR社が『スキルガイド』と『スキルガイド2』を一冊にまとめた『パーフェクト・スキル・ガイド』を作っているということを聞いて、うおーーっとテンション上がりまくったりも。

何て言うんだろう。
たかが一冊の本を買うために、ここまであくせくやきもきしたのは久しぶりというか、心が10年ぐらい若返った気になったな、と。
で、その流れで、今回は『パーフェクト・アイテム・ガイド』も購入。こちらは別に元のアイテムガイドが品薄だということもなく、『スキルガイド』探索中にも普通に書店で見かけてたんですが、その際に買わなくて良かった、と思ってます。

さて、そうなると、次にアリアンロッドで欲しいのは、モンスターを網羅した『パーフェクト・エネミー・ガイド』ですね。近日出版予定はあるのかな、と気にしつつ。

いや、それにしても、本命のD&Dを語る前に、アリアンロッドだけでこんなに語れるとは思わなかったです。プレイ経験が一度もないというのに(爆)。

実は、D&Dに関しても、これに匹敵するだけの内心の想いがあって、まあ、長くなったので、続く、と。

PS.確かに、こんな買い物の背景心理なんてのは、掲示板では書けないので、ブログで正解だな、と。

*1:なお、この2013年には、同じ作者の人気作品セブンフォートレスシリーズのリプレイも終結して、FEAR社の大作長編リプレイに一区切り付いた年といえる