怪獣王座争奪戦の行方
弥生「海の日が過ぎましたが、今回は番外編ですね」
ケイP『その海の日に、マスターNOVAが映画を見に行ったので、記事書きするような時間と気力体力が持てなかったッピ』
ハイラス「まあ、『ゴジラVSコング』のストーリー展開によって、ここでの今後の展開が大きく変わるぐらいの可能性を考えていたでござるが、結論としては無難な形で決着がついたと言うことで」
カニコング「吾輩の王座奪回の夢が破れたでごわす。かつてはキングコングと呼ばれた大猿が、ただのコングに格下げされる決戦がホングコング(Hong Kong)の地で繰り広げられたでごわすな」
弥生「香港ですね。英語表記がダジャレめいている地で戦ったのは、製作者が狙っていたのでしょうか」
カニコング「こうなったら、吾輩もキングではなく、ホングの称号を狙う方がいいのかも」
ケイP『ホングの称号がどういうものかは知らないッピが、香港といえば、フィクション的には伝説のブルース・リーやジャッキー・チェンなどの空手系香港映画が栄え、第13回ガンダムファイトの決戦大会も行われたほど、武闘家にとっての聖地とも呼べる場所だッピ』
ハイラス「この地で勝利すると、キング・オブ・ハートの称号と共に、ラブラブハッピーになれるというジンクスもあるそうでござる」
弥生「ガンダム時空では、ホンコンと言えば、デビルガンダムの他に、サイコガンダムも出現する危険な戦場らしいですね」
ケイP『スパロボでは、香港が舞台というだけで、Zガンダムのフォウと、Gガンダムのアレンビーの強化人間コラボがしばしば見られたこともあるッピ』
セイリュウ(そして、わしも世紀末に暴れたことのある懐かしい地である)
ハイラス「おお、セイリュウ殿。この度は、キングの座の防衛戦にてタイトル死守、まことにおめでとうでござる」
セイリュウ(まあ、さすがにコングと、ギドラ脳を持つメカの二連戦は疲れたが、ボストンでのギドラ戦ほどの規模ではなかったと言うべきか)
ハイラス「今回は、セイリュウ殿とカニコング殿にこの度の戦いを振り返って頂こうという企画でござる」
カニコング「と言っても、別に吾輩が直接戦ったわけではないでごわすし、セイリュウ様自身が戦ったわけでもあるまい。どうして、我が事のようにおっしゃるのでごわすか?」
セイリュウ(つまらないことを気にする奴だな。だから、お前はカニなのだ。真っ直ぐ突き進むことができず、横道に逸れることしかせん)
カニコング「それは……時空魔術師に対する当て付けのように聞こえるでごわすが」
セイリュウ(今は、時空魔術師のことなどどうでもいい。いいか、カニコングよ。わしはゴジラの眷属セイリュウとして、この地を守護する聖霊スピリットよ。ガイア様に仕える身となったわしの言葉は、地球の意思を体現したものと思え。もちろん、全てのGが地球に通じているとは言わんが、Gの眷属として、わしはあらゆるGの動向を霊的に感知することが可能。すなわち、Gの心とつながっているのだ)
ケイP『この場合のGとは、ガンダムやゲッターやガメラは含まないッピね』
セイリュウ(さあな。含むかもしれぬ、含まれぬかもしれぬ。だが、連中が地球の意思につながるのであれば、どこかで通じるものもあろう。ゲッター線はかつて恐竜を滅ぼしたと言われるが、それでも生き残ったものの一部が、わしら怪獣と呼ばれる存在となった。ならば、今いる怪獣もゲッター線に選ばれた存在と呼べんかね)
ケイP『すると、ドゴラも?』
セイリュウ(精進すれば、ゲッタードゴランに進化する可能性もあるやもな)
ケイP『おお、それはワイルドだッピ。ゲッター線を浴びれば、マジンガーだってマジンカイザーになるという話も聞いたことがあるし、ドゴラだってゲッター線に導かれれば、ドゴランカイザー、またはドゴランエンペラーと呼ばれる存在になっても不思議じゃないッピよ』
弥生「いや、十分不思議だと思いますが。ゲッター線は恐竜を滅ぼした以上、私たちにとってみれば、デーボスと変わらない存在に見えます。そのような未知の力に身を委ねるのは危険すぎます」
ハイラス「ゲッター線と、デーボス軍にいかなる関係があるかは考察の余地があるが、今は寄り道でござるな。それよりも、今はゴジコン話でござる。セイリュウ殿、霊的な立場では話を続けるのも負担が掛かるゆえ、我が身をお使い下され」
セイリュウ(うむ。では、言葉に甘えるとするか。Gスピリット・イン!)
弥生「ああ、何だかブレイブですね。竜の魂が人の身に入るという現象は、よく分かります」
セイリュウinハイラス『獣の精霊を身に宿すことのできる、親和性のある人間は、それだけで選ばれた存在と言えような。次元ドルイドはそういう才を備えている逸材だ』
ケイP『才能のない人間がうかつに怪獣王の魂を身に宿したりしたら、下手すれば魂が砕けてしまうッピね』
弥生「私もバイオレットに変身するには苦労しました。獣電竜と意思を通わせた上で、強き竜の者に恥じない強い想いの力が必要なんですね」