花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

屋久島ゴジコン雑話

怪獣王座争奪戦の行方

 

弥生「海の日が過ぎましたが、今回は番外編ですね」

ケイP『その海の日に、マスターNOVAが映画を見に行ったので、記事書きするような時間と気力体力が持てなかったッピ』

ハイラス「まあ、『ゴジラVSコング』のストーリー展開によって、ここでの今後の展開が大きく変わるぐらいの可能性を考えていたでござるが、結論としては無難な形で決着がついたと言うことで」

カニコング「吾輩の王座奪回の夢が破れたでごわす。かつてはキングコングと呼ばれた大猿が、ただのコングに格下げされる決戦がホングコング(Hong Kong)の地で繰り広げられたでごわすな」

弥生「香港ですね。英語表記がダジャレめいている地で戦ったのは、製作者が狙っていたのでしょうか」

カニコング「こうなったら、吾輩もキングではなく、ホングの称号を狙う方がいいのかも」

ケイP『ホングの称号がどういうものかは知らないッピが、香港といえば、フィクション的には伝説のブルース・リージャッキー・チェンなどの空手系香港映画が栄え、第13回ガンダムファイトの決戦大会も行われたほど、武闘家にとっての聖地とも呼べる場所だッピ』

ハイラス「この地で勝利すると、キング・オブ・ハートの称号と共に、ラブラブハッピーになれるというジンクスもあるそうでござる」

弥生「ガンダム時空では、ホンコンと言えば、デビルガンダムの他に、サイコガンダムも出現する危険な戦場らしいですね」

ケイP『スパロボでは、香港が舞台というだけで、Zガンダムのフォウと、Gガンダムのアレンビーの強化人間コラボがしばしば見られたこともあるッピ』

セイリュウ(そして、わしも世紀末に暴れたことのある懐かしい地である)

ハイラス「おお、セイリュウ殿。この度は、キングの座の防衛戦にてタイトル死守、まことにおめでとうでござる」

セイリュウ(まあ、さすがにコングと、ギドラ脳を持つメカの二連戦は疲れたが、ボストンでのギドラ戦ほどの規模ではなかったと言うべきか)

ハイラス「今回は、セイリュウ殿とカニコング殿にこの度の戦いを振り返って頂こうという企画でござる」

カニコング「と言っても、別に吾輩が直接戦ったわけではないでごわすし、セイリュウ様自身が戦ったわけでもあるまい。どうして、我が事のようにおっしゃるのでごわすか?」

セイリュウ(つまらないことを気にする奴だな。だから、お前はカニなのだ。真っ直ぐ突き進むことができず、横道に逸れることしかせん)

カニコング「それは……時空魔術師に対する当て付けのように聞こえるでごわすが」

セイリュウ(今は、時空魔術師のことなどどうでもいい。いいか、カニコングよ。わしはゴジラの眷属セイリュウとして、この地を守護する聖霊スピリットよ。ガイア様に仕える身となったわしの言葉は、地球の意思を体現したものと思え。もちろん、全てのGが地球に通じているとは言わんが、Gの眷属として、わしはあらゆるGの動向を霊的に感知することが可能。すなわち、Gの心とつながっているのだ)

ケイP『この場合のGとは、ガンダムやゲッターやガメラは含まないッピね』

セイリュウ(さあな。含むかもしれぬ、含まれぬかもしれぬ。だが、連中が地球の意思につながるのであれば、どこかで通じるものもあろう。ゲッター線はかつて恐竜を滅ぼしたと言われるが、それでも生き残ったものの一部が、わしら怪獣と呼ばれる存在となった。ならば、今いる怪獣もゲッター線に選ばれた存在と呼べんかね)

ケイP『すると、ドゴラも?』

セイリュウ(精進すれば、ゲッタードゴランに進化する可能性もあるやもな)


ケイP『おお、それはワイルドだッピ。ゲッター線を浴びれば、マジンガーだってマジンカイザーになるという話も聞いたことがあるし、ドゴラだってゲッター線に導かれれば、ドゴランカイザー、またはドゴランエンペラーと呼ばれる存在になっても不思議じゃないッピよ』

弥生「いや、十分不思議だと思いますが。ゲッター線は恐竜を滅ぼした以上、私たちにとってみれば、デーボスと変わらない存在に見えます。そのような未知の力に身を委ねるのは危険すぎます」

ハイラス「ゲッター線と、デーボス軍にいかなる関係があるかは考察の余地があるが、今は寄り道でござるな。それよりも、今はゴジコン話でござる。セイリュウ殿、霊的な立場では話を続けるのも負担が掛かるゆえ、我が身をお使い下され」

セイリュウ(うむ。では、言葉に甘えるとするか。Gスピリット・イン!)

弥生「ああ、何だかブレイブですね。竜の魂が人の身に入るという現象は、よく分かります」

セイリュウinハイラス『獣の精霊を身に宿すことのできる、親和性のある人間は、それだけで選ばれた存在と言えような。次元ドルイドはそういう才を備えている逸材だ』

ケイP『才能のない人間がうかつに怪獣王の魂を身に宿したりしたら、下手すれば魂が砕けてしまうッピね』

弥生「私もバイオレットに変身するには苦労しました。獣電竜と意思を通わせた上で、強き竜の者に恥じない強い想いの力が必要なんですね」


 

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屋久島ヴァグランツ、経歴始め(SWアウトロー本キャラメイク2)

各キャラの初期能力

 

ケイP『先週はヴァグランツ3人の種族が決まって、ここから、本格的に経歴を決めて行くッピ』

ハイラス「私は人間の森羅戦士でござる。ファイター2レベルとドルイド1レベルを持ち、技7、体9、心5というのが初期能力でござるな」

カニコング「吾輩は、美形カニ野伏でごわす。カニというのは蛮族ウィークリングのタンノズ、2.5初登場の新種族で、ファイター2レベルとレンジャー1レベル、さらに経験点500点を余らせているゆえ、もう一芸習得できるかもしれぬでごわすよ。技8、体10、心5が初期能力ゆえ、人間よりも能力的に優秀と見た」

ハイラス「生まれつきの能力の数値も大事でござるが、大切なのはどんな経歴を重ねて成長したかでござる。驕れる平家ガニは久しからず、精進の道をくれぐれも怠るな、というのがドルイ道でござるよ」

カニコング「吾輩に説教は無用でごわす。アウトローに必要なのは、弱肉強食の世界で生き残るサバイバル精神ゆえ、ワイルドにたくましく生きて、ロマンティックを手に入れることなり」

弥生「紅一点役の海の勇者、マーメイドの魔動機師です。シューター1レベル、マギテック2レベル、残り経験点500点はいいとして、初期能力値のデータはどうすればいいんでしょう、ケイPさん? アウトロー本には魔動機師がないので、キャラビルドブックからデータを採用したのはいいのですけど、そちらにはマーメイドのデータがないのですよ」

ケイP『そこはいろいろ吟味した結果、人間の魔動機師データに準じて技9、体5、心7にするッピ。最初は、バルバロスブックのウィークリング生まれ表から取って来ようと思ったッピが、ウィークリングは初期状態でシューターもマギテックも身に付けられないようなので、人間のデータなら無難か、と判断したッピ』

弥生「ちょっと待って下さい。人間の初期能力は技体心の合計が21点ですね。一方、ウィークリングは調べてみると合計23点。つまり、人間のデータでキャラ作りをすると、2点低くなるんです。ですから、あと2点、自由に割り振りさせてくれるよう要求します」

ケイP『……弥生ちゃん、本当にTRPGのキャラ作りは初めてなんでピか? とても素人の発言とは思えないッピ』

弥生「そんなの数値データを比較したら、すぐに分かることじゃないですか。許可がもらえるなら、技9、体6、心8でお願いしたいんですけど」

ケイP『そこまでしっかり考えているのであれば、反対する理由がないッピ』

弥生「やっぱり、強き竜の者としては、体力もメンタルも大事だと思うんですね。荒れるためには、心も技も体も鍛えませんと」

 

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魔神ハンター、驕王の盟友になる(SWミストグレイヴ3−4.5)

驕王ミッションの後始末と成長回

 

GM(ヒノキ)「今回は、グールメイジ退治ミッションの後始末回じゃ」

G太郎(ゲンブ)「第3部の初ミッション達成で、成長タイムもするのでござるな」

GM「うむ。それと前回、ランダムイベントでトロールを倒した際、勲章を入手し損ねていたので、それも今、渡すとしよう。2Dを振るがいい」

デル(リトル)「8」

GM「だったら、魔物レベル6を足して14になるから、〈黒鉄剣士勲章〉2個じゃな」

G太郎「50ガメルの価値がある最下級の勲章でござるな。ミストグレイヴの蛮族は、この勲章に価値を感じて、所有している。そして、強い蛮族ほど高価な勲章を持っていて、それが報酬としても、情報の代価としても使われる、と」

ホリー(シロ)「今は、勲章をいくつ持っているんだ?」

G太郎「今回で、黒鉄が12個、真鍮が9個でござる」

GM「なお、グールメイジ退治の報酬として、驕王ムルカグンドリは1人1つずつ、3段階めの〈赤銅勇士勲章〉を授けてくれる。真鍮は250Gの価値なのに対し、赤銅は1250Gの価値じゃ」

G太郎「ほう、それはなかなか。ところで驕王どのは最高でどんな勲章を持っているのでござるかな?」

GM「白銀騎士じゃな。なお、ムルカグンドリが言うには、勲章を集めたいなら、魔窟でモンスター退治を続ければいいらしい。さらに魔窟の管理人は、勲章5つで1ランク上の勲章と交換してくれるとのこと」

G太郎「なるほど。蛮族社会で武勲を示すには、魔窟探検に励んだりしてランクの高い勲章を入手することが、そのまま強さのステータスにつながるらしいな」

デル「魔窟に入って、魔神を退治するぅ。そうすれば勲章も手に入って、オラたちの名も上がるぅ。一石二鳥さぁ」

GM「なお、グールメイジを倒した時に得た剣のかけらは、ミストグレイヴでは全て蛮族名誉点に変わる。5Dを振るといい」

 

 結果、19点の蛮族名誉点に加え、「驕王第一の配下」の称号とともに15点の名誉点を得られるのだが……

 

G太郎「ちょっと待つでござる。我々、烈火団は驕王の配下になった覚えなどない。そんな称号には名誉など感じないでござるよ」

GM「確かにのう。本来のシナリオだと、レベル8のゴブリン王はこの時点でのプレイヤーキャラ(レベル3〜4を想定)より格上と考えられるから、配下扱いもやむを得ないところがあるのじゃが、G太郎との関係を考えると、称号の呼び方を変えるのが妥当じゃろうな。では、当リプレイでは称号名を『驕王第一の盟友』とアレンジしよう」

G太郎「剛田武ジャイアンにとっての心の友、といった感じでござるな。それならば、まあ、納得でござる。烈火団とムルカグンドリとの間では、盟約関係が結ばれた、ということで」

 

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屋久島ヴァグランツ、キャラ作り始め(SWアウトロー本キャラメイク1)

弥生ちゃんキター

 

弥生「お早うございます。弥生ウルシェードです。この度は、キングさんが、私の助けが必要とのことで駆けつけました」

ウルシェード「いや、キングではなくて、元キング。ダイゴっちのことだとは言っておらん」

弥生「元キング? ダイゴさん以外にキングを名乗るなんて……」

カニコング「こんにちは、カニコングです」

弥生「デーボモンスター?」

カニコング「誰がデーボモンスターでごわすか? 元タイムジャッカー電撃隊にして快盗団マーキュリー・バットのクラブキングと呼ばれたこの吾が、何の因果か落ちぶれて、キングの称号を剥奪されて今やただのカニコング。しかし、此度の神前キャラメイクの儀を成功させて、晴れてキングの座を取り戻そうと企てる深遠なる企画。それにヒロイン役の海の勇者として、是非とも協力願いたいでごわすよ」

弥生「そんな計画には乗れません。私にとってキングとは、ダイゴさんを除いて他に考えられません。荒れます、止めてごらんなさい、キョウリュウチェンジ♪」

ガイア(お待ちなさい、弥生ウルシェードよ)

弥生「! この神々しいスピリットは……大地の精霊力か何か?」

ガイア(さすがはスピリットレンジャーの一員ですね。素で私の声が聞けるということは、類稀なる霊感を備えている証。あなたも大地母神の巫女たる資格があると見ました)

弥生「あのう、私はスピリットレンジャーではないのですけど。2代目キョウリュウバイオレットは死んでいませんし、その後、初代メガネピンクになって百万念の儀式には参加しましたけど、別に巫女になったわけではありません。確かにスタンド使い露伴先生の編集とか、時々、不思議な事件に巻き込まれたりはしますけど」

ケイPマーク2『とにかく、弥生ちゃんが協力してくれないと、屋久島ヴァグランツ企画は失敗するッピ。詳しい話は、この企画書に書いてあるからまずは一読してみて』

弥生「何だかよく分からないけど、ケイPさんがそこまで言うのなら、ポケモン公式サポーターとしては協力しないわけにはいかないかも」

 

ケイPマーク2『ポケモンじゃなくて、アシモンだけど、弥生ちゃんが協力してくれるなら、そんなことは些細な問題だッピ』

弥生「はい、企画書は読みました」

ハイラス「って、速いでござるな」

弥生「あなたがここの管理役の次元ドルイドのハイラスさんですね。祖父がいつもお世話になっております(ペコリ)」

ハイラス「いや、お世話になっているのはこちらであるゆえ、頭を上げられよ。頭を下げねばならぬのはむしろ、こちらの方でござる。お忙しい中とは思うが、今回のキャラメイク記事には、貴女の協力なくば……」

弥生「要は、ソード・ワールドのキャラを作ればいいってことですね。大体、分かりましたので、それぐらいならお安いご用かと。ルールブックも読んだことはありますし」

ハイラス「いつの間に?」

弥生「3年前のこの記事の話です」

ハイラス「なるほど。種はすでに蒔かれていたということでござるか」

 

ケイP『それでは、弥生ちゃんの了承も得られたことで、いよいよアウトロー本を使った屋久島ヴァグランツのキャラ作りを開始するッピよ』

 

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魔神ハンターと、魔道食屍鬼(SWミストグレイヴ3ー4)

スローペースな展開にて

 

ヒノキ「妖精郷の第4部が終了して、作者の新兄さんもこちらに専念するのかと思いきや、屋久島の方で何やら動きがあるようで、魔神ハンターの物語もなかなか進展しなくなっておるのう」

ゲンブ「まあ、ゴジラVSコングが旬であるゆえ、セイリュウカニコングのいる向こうにスポットを当てるのも時流というものでござろう。こちらは悠然と構えるのが吉かと」

ヒノキ「うむ、ガメラやシーサー、リトルゴジラは目下の旬とは言えぬからのう」

リトル「ラドンは旬だったですぅ」

ヒノキ「リトルや。あの電波怪獣ケツアルコアトルスは、空の大怪獣ラドンとは似て非なる存在じゃ。いっしょにしてくれるなよ(ギロリ)」

リトル「ヒッ。アリナ様の鋭い眼光に睨みつけられて、ガクガクブルブルですぅ(蒼白)」

シロ「では、ラドンSP、もしくはシン・ラドンが発表されることを期待して、この話題は止めておきましょう。リトル、触らぬ神に祟りなし、という言葉を覚えておくように」

リトル「わ、わかりましたぁ。余計なことを言わずに自分の仕事に専念するですぅ」

ゲンブ(我としては、ガメラSP、もしくはシン・ガメラに期待するのみでござるが、今は大魔神どのを陰から応援するとしよう)

 

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聞いて驚けッ! 屋久島ヴァグランツ

屋久島リモート会談

 

リモートNOVA『よう、ハイラス。俺の声が聞こえるか?』

ハイラス「このオンライン通信とは不思議なものでござるなあ。機械音痴の私には、ドクター殿のアシストがなければ、上手く使えそうにないでござ〜る」

Dr.ウルシェード「久しぶりじゃのう、NOVAっち。メガネンオーのモニター通信装置の感度は良好。しかし、神さまとの間でリモート通信を行うなどとは実に大胆な発想よな。さすがはメガネンジャー司令と言ったところか」

リモートNOVA『いえ、大地母神の神官であるドルイドのハイラスが仲介してくれれば、俺がわざわざ屋久島に行かなくても、ガイア様との間でリモート通信ができるんじゃないかと考えましてね。コロナ禍がまだ続く現状で、オンラインで済ませられることは極力リモートで、と考えるのも時代の流れって奴でしょう』

ハイラス「それでは、ガイア様の思念をここに呼び起こすとしよう」

 

ガイア(時空魔術師よ。どうやら無事に娘を別世界から救い出すことができたようですね)

リモートNOVA『全てはガイア様と、セイリュウゴジラ様が導いてくれたおかげです。俺はただ、心に移り行くよしなしごとをそこはかとなく書き作っただけですから。すなわち、言霊魔術って奴です』

ガイア(謙遜せずともいい。言葉の力だけで、異世界に封印された娘の魂を救い出すなど、万人にできることではない。そして、我がドルイドやスザクから聞いたことだが、そなたの言霊魔術の奥義に「てぃーあーるぴーじー」なる秘術があるらしいが、いろいろ聞いて関心が出ている最中です。聞けば、それは世界創造の儀を伴い、人が学び成長し、時として神に至る力を身に宿し、幾多の魔物を葬り、竜の探求の物語を再現し、究極幻想の礎にもなった幻夢界の偉大な発明だそうではないか。そのような危険な力が人の世界にあるのは、神として看過できぬと思うてな。専門家であるそなたの意見を聞きたい)

リモートNOVA『いやあ、ただの想像力を駆使した言葉遊びのゲームですよ。確かに、物語の運命を自分たちで決め、改変するほどの力は持ちますし、時として世界滅亡の危機さえ招いたり、神々の大戦レベルの展開になったりする可能性もありますが、大丈夫。人の想いの力さえ健在であれば、たとえ一つの世界が滅びたとしても、新たに世界は創り直せる。大切なのは、ゲームマスターと名乗る神と、英雄候補を扱うプレイヤーたちの情念と絆、そして幻夢に賭けた愛です。物語の中の真剣勝負と、運命の悪戯の中で発生する悲喜劇などなど楽しい遊びですし、タイタンとか四方世界と呼ばれる異世界では神々がダイスを振ってTRPGに興じているほどですからね』

ガイア(聞くからに、恐ろしい禁断の魔術という感じですね。危険はないのですか?)

リモートNOVA『危険ですか。そうですね、しょせんは遊びなので、現実世界での危険はほぼないと考えますが、たまに現実と空想の区別がつかなくなった人たちが、荒れるぜ、止めてみな、と叫んだりして、本当に止めないと周りに迷惑をかけるぐらいでしょうか。まあ、それを言ったら、心の未成熟な人がいろいろやらかしてしまう娯楽は他にもありますが、TRPGの効用の一つに想像・創造力の喚起と、現実の問題への模擬ロールプレイ教育効果が挙げられます。現在、娘の翔花は女神さまを目指す聖戦士としての訓練中ということでして』

リモート翔花『うん、そうだよ。ヒヒヒお婆ちゃんのガイアちゃん、お久しぶり〜』

ガイア(元気そうですね。安心しました。今、聞いたところによると「てぃーあーるぴーじー」の魔術で神の道を訓練中ということですが、普段はどのような修行をしているのですか)

リモート翔花『う〜ん、修行かあ。NOVAちゃんたちと楽しくお喋りしながら、魔神を倒したり、良いことがあれば緑に光ったり、嫌なことがあれば闇のオーラを放ったり、ヒャッハー、汚物は焼却だーって叫んで、グレネードを撃ち放ったり、不死鳥の剣でなぎ払ったりしているかなあ』

ガイア(闇のオーラ……汚物は焼却……どうやら時空魔術師に預けていることは教育に悪いようですね。一体、何を教えているのですか!?)

リモートNOVA『いや、闇のオーラはただの感情表明です。それに、俺はそんなモヒカン頭の暴走族が使うようなセリフを娘に教えた覚えはありませんよ。おそらくガイア様の力で時空を駆け巡っていたときに、どこかの世紀末異世界で勝手に覚えてきたんじゃないですか? 子どもは親の見ていないところで、面白そうな言葉を勝手に覚えて使ったりするものですからね。

『親としてできるのは、教育に悪いことに触れさせずに純粋培養で育てるのではなく、何が良くて何が悪いのかをきちんと情操教育でしつけ、過ちを犯したり悪いことをしたら謝れるように模範を示し、冗談で変な言葉を使ったらTPOによってそれが相応しくない場面もあることを諭すぐらいじゃないですかね。そう、TPOを弁え、自身に期待されている役割は何かをきちんと判断できるのは是大事。神の道を志す聖戦士だったら、それに相応しいセリフがあるはず。さあ、翔花、この前、教えた言葉をガイア様に披露しなさい』

リモート翔花『この前、教えた?』

リモートNOVA『そう。キーナンバーは753だ』

リモート翔花『ああ、それね。「その命、神に返しなさい」』

ガイア(おお、大地に生きる者の命は大いなる自然に返す。そして循環輪廻、これぞ大地の教え、エコの精神。さすがは時空魔術師にして言霊魔術師ですね、大地母神の究極原理をそのような端的な言葉で言い表して、娘に伝えるとは。それに確かに、子どもは親の知らない世界を見て育つもの。ならば、親が子に教えられるのは、何が良くて何が悪いかを判断できるほどの知恵を示すこと。これからも翔花の教育を任せましたよ。将来の大地母神候補として、立派に務まるように)

リモートNOVA『まあ、俺が時空魔術師や言霊魔術師を名乗るようになったのも、TRPGのおかげですからね。TRPGが全てとまでは言わないが、俺の人生の1割から3割近くはTRPGでできていると言っても過言ではない。神さまへの道だってTRPGで学習できる。まあ、その影響かどうかは知らないけど、今の世の中で自称・神とか僭称する浅はかな輩が増殖した気もしますが、神の道を目指すには、努力と精進、日々の研鑽による成長の積み重ね、調和と協調を重んじて世界を構築する根幹ルールはしっかり守り、不満があれば自己の権限と責任において改変しつつも、その結果に応じて自己を改めることも拒まない。自他共の幸せを目指す心意気、それこそ神を名乗る者に必要な精神性かと考えます』

ガイア(なるほど。それがそなたの会得した哲学なのですね。ならば、その片鱗の儀式、しかと見届けるとしましょう)

 

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200号記念雑誌と、アウトロー本の話

妖精郷からの連絡

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、お久しぶりです』

ヒノキ「おお、新兄さん。そちらもいろいろ大変だったようじゃのう。こっちの記事に手をつける余裕もなく、妖精郷に掛かりっきりになっていたようじゃが、第4部の完結におめでとうと祝っておこう」

リモートNOVA『ありがとうございます。それと、こっちが一段落したので、娘からもあいさつしたいと』

リモート翔花『ヤッホー、ヒノキちゃん。お久しぶり〜♪』

ヒノキ「おお、おお、粉っちゃん。封印されていた妖精郷から無事に解放されたと聞いてはおったが、元どおりの元気な姿を見られて何よりじゃ」

リモート翔花『うん、5月のGW期には解放されていたんだけど、その後、自分のキャラクターのエマ・ショーカさんが呪いで昏睡状態になって、緑に光ったり黒いオーラを発したりで大変で、覚醒したのが6月半ば過ぎ。その後、魔神と戦ったり、ケセラセラな風の大妖精と出会ったり、ファルシオンで不死鳥の剣士だったり、いろいろあってドタバタだったんだから』

ヒノキ「妖精郷第4部を読まないと、ちっとも分からない説明じゃが、わらわは熱心な読者じゃからの。そちらの冒険譚はバッチリじゃ。できれば、不死鳥の剣士はわらわがプレイしたかったが、粉っちゃんがわらわの分まで戦っていると思うと、応援したい気持ちにも駆られよう。今後も精進いたせよ」

リモート翔花『うん、それでシロちゃんはいる?』

シロ「もちろん、いるぞ、翔花。いつ連絡が来るか待ち遠しかった(涙目)」

リモート翔花『え? シロちゃん、泣いてるの?』

シロ「泣いてない。これは……心の汗だ。そう、夏だから大分暑くなってきたからな。目から汗ぐらい出ても不思議じゃない(心の汗目)」

リモート翔花『そっかあ。心の汗かあ。花粉症ガールは汗をかかないから全然分からなかったよ』

リモートNOVA『犬猫だって、人間みたいな汗のかき方はしないんだがな。猫は足裏の肉球にしか汗腺がないそうだ』

リモート翔花『肉球かあ。花粉症ガールには肉球もないんだよね。いいなあ、シロちゃん。今度、触らせてね』

シロ「も、もちろんだ。翔花の頼みなら、いつだって大歓迎だ(ハアハア)」

リモート晶華『へえ。じゃあ、私も触らせてもらおうっと』

シロ「お前もいたのか、アッキー。触らせてやってもいいが、一回100円だぞ」

リモート晶華『お金をとるの?』

シロ「当然だ。猫の肉球には、それだけの価値がある。ボクの肉球をただで触っていいのは、翔花だけだ。猫は可愛いから、それだけで商売できるほどなんだ」

リモートNOVA『とにかく、夏休みの俺が仕事で忙しい時期に、娘2人をコンパーニュに預けたいと思っているのだが、構わないだろうか、ヒノキ姐さん』

ヒノキ「おお、粉っちゃんとアッキーがうちに遊びに来るのか。それは歓迎じゃとも」

リモートNOVA『まあ、こっちでの魔法研鑽とか、妖精郷EXUDUS記事とかの合間を見計らっての話になると思いますが、よろしくお願いします』

シロ「夏休みに翔花がうちに遊びに来る。ボクは夢でも見ているのか(ハアハア、心の汗目)」

リトル「シロ姉さん、興奮しすぎですぅ」

ゲンブ「忍びであることを忘れているようでござるな。ここが戦場なら、今どき、命を落としていても不思議ではない」

リモート翔花『亀おじさんも、リウ君もその時はよろしくね』

ゲンブ「ああ、妖精郷仕込みの武術の冴え、たっぷり見せてもらいたいでござるよ」

リトル「翔花さん、屋久島でスペースGを倒してくれた御恩は忘れていません。また、いろいろお話を聞かせてくださいねぇ」

 

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