NOVA「今夜は起きてるか?」
翔花「うん、起きてるよ。NOVAちゃん、久しぶり♪」
NOVA「3日前は、変な時間に起こして悪かったな。今夜は、まだ、まともな時間だと思うんだが……」
翔花「夜の10時頃に仕事から帰宅。そこから夕食食べて、お風呂に入ってから、あれこれしていたら、まあ、こんな時間(12時くらい)になるのも仕方ないんじゃない?」
NOVA「って、人の生活時間をバラすんじゃない。でも、まあ、いいか。NOVAの職業が塾講師で、基本的に夕方から夜にかけて、と考えれば、推測できる程度の内容だからな」
翔花「うん、生徒たちが休みじゃない時は、『朝は寝床でグーグーグー』ってオバケみたいな生活だってこともね」
NOVA「それでも、9時前には起きるようにしてるぞ。特に、土日は見たいテレビがあるからな」
翔花「大体、夜中の2時から3時ぐらいに寝て、その時間だから、まあ、睡眠時間的には普通だね。もちろん、普通の人とは2、3時間ぐらいズレていると思うけど」
NOVA「それでも、自分の職業柄、そういうリズムでないと、いろいろと狂ってくるんでな。変に朝、早起きし過ぎると、夜の授業が睡魔に襲われて、うまく頭が回らなくなったりするし」
翔花「今は、早起きでしょ? 頭の中はどうなってるの?」
NOVA「もちろん、常時活性化モードになっていると思う。だから、おかしなアイデアがポンポン飛び出して来やすいナチュラルハイ状態だ。時に、なかなか寝つけないこともあったり、いわゆるショートスリーパー状態になったりで、うまくコントロールしていかないと、空中分解を起こす危険さえある」
翔花「コントロールできてるの?」
NOVA「花粉症に邪魔されなければな。あと、ゲームとか、刺激の強い遊びは、この時期、ダメだ。そちらに気持ちが引き込まれると、現実逃避を起こして帰って来れなくなる危険がある。その上、プレイしていても、後に記憶が残らない感じなので、損した気分になる」
翔花「ふーん、ところで一つ聞いていい?」
NOVA「何だ?」
翔花「NOVAちゃんは、私とこんな話を延々とするために、ここに来たの?」
NOVA「……でかした、アシスタント」
NOVAのスパロボ初期の体験秘話
NOVA「今週は、ドラえもんとか、ゴラスの話その他に追われて、話すタイミングがつかめなかったんだが、実は日曜に新たな異世界アル・ワースにも行ってきたんだ」
翔花「ああ、やっぱり行ってたんだ。で、どうだった?」
NOVA「そこで、同じく別世界から迷い込んだ、サイバスターのマサキ・アンドーに出会ってさ。よう、久しぶり、って声を掛けたんだ。そうしたら、向こうは俺に気付いてくれなくてさ」
翔花「マサキとは知り合いだったの?」
NOVA「当たり前さ。あいつと初めて出会ったのは、忘れもしない1993年の夏のこと。後にインスペクターと呼ばれる異星人が地球に攻めてきたときの話だ。俺はロンド・ベル隊に所属する名もなき整備兵として、日夜、多数のスーパーロボットやMSの改造や修理に神経を注いでいた。あと、どのパイロットをどの機体に乗せたらいいか、ブライトさんに提案書を出したり、種々の雑務に邁進しながらも、パイロットや機体の戦闘シーンを記録した映像を見ながら、作戦行動をどうすべきか、上に意見を具申したりもしていたな。あの時は若かったなあ。がむしゃらにあれこれ突っ走り、ゲッターの変形システムに驚いたり、ムサシさんの死に涙したり、とにかく貴重な青春時代の思い出になったな」
翔花「いわゆる『第3次スーパーロボット大戦』って奴ね。NOVAちゃんは戦場に出なかったの?」
NOVA「当時の俺はしょせん裏方さ。主人公として輝く日が来るのは、後のゲスト襲来時のことになる」
翔花「で、マサキとの出会いはどうだったの?」
NOVA「甲児とかアムロとか、一部のメンバーは前の戦いでマサキと会っていたらしいんだけどな。その際の記録映像も、後でチェックしたんだけど、当時のマサキはクールな風の白騎士って感じで、神出鬼没、まさに強敵を相手にする俺たちを助けるために、神が遣わしたヒーローのように思えたぜ。サイフラッシュとか、同じような機構のサイコブラスターを合わせて、敵のファンネル装備MSを一掃するときの快感と来たら、戦闘の記録映像を見るだけで、こいつは凄え、どんな天才がこんな兵器を作ったんだ、と感じ入ったものだ。まさか、地下にあんな巨大な空洞世界があるなんて、自分で行ってみるまでは信じられなかったけどな」
翔花「地下世界って、確かラ・ギアス? NOVAちゃんも召喚されたんだ」
NOVA「普通は、ロボとそのパイロットだけが召喚されるシステムだったらしいけどな。どうも、俺のロボ愛はパイロットと間違われる程だったらしい。てっきり、俺もミオちゃんみたいに、魔装機の操者候補として召喚されたのか、とワクワクしたんだけど、どうも俺は運動神経がパイロット向きじゃなかったみたいで、後のタスク・シングウジがそうであるように、パイロットには不向きなレッテルが貼られたようで、ラ・ギアスでも裏方で、機体の整備とか、作戦行動の記録とか、目立たない仕事に邁進していたものさ」
翔花「知られざる歴史って奴ね。それで、ラ・ギアス事件の後はどうなったの?」
NOVA「もちろん、現実世界に戻ったさ。その間に、ラ・ギアスで学んだことを、個人的に研究しているうちに、魔術とか、世界の理をいろいろ知るようになってな。その後、2次元とか、3次元とか種々の多元世界や、各種世界の創造作業に携わる、とある魔術師集団の見習いにスカウトされ、様々な異世界転移の技や、召喚魔術、異なる体に魂を宿す憑依術、異世界の文献を解読する技能などを磨くことができた」
翔花「だから、私を生み出すこともできたってわけ?」
NOVA「まあな。もちろん一部、脚色した話でもあるけどな。ただ、おかげでスパロボの世界に、新たにパイロット候補生の憑代を用意し、『クールでニヒル』なアーウィン・ドースティンとして、愛機ゲシュペンスト、そして後継機のグルンガストに乗って、大活躍したって寸法よ」
翔花「『クールでニヒル』って何? 絶対、似合わない。どうして『ちょっとヘンな性格』を選ばなかったのよ」
NOVA「若いときは、厨二病まっしぐらだったんだよ!」
翔花「当時は、22、3だったんでしょ? 厨二病って遅くない?」
NOVA「いいんだよ。今でも、『少年の魂を持った大人』なんだから。大体、今夜のお前は少し辛辣すぎやしないか?」
翔花「だって、いつまで経っても、昔話ばかりで、この前の日曜にマサキと会った話につながらないもん。いい加減、こちらもしびれを切らすわよ」
NOVA「うう、そう言えば、昔話をするのが目的じゃなかった。じゃあ、今から仕切り直して……って、そろそろ2時か。明日に備えて寝ないと。うう、仕方ない。今夜はこれくらいで勘弁してやる。首の皮を洗って待っていろ」
翔花「はいはい、お休み。マサキの話を聞きたかった読者の皆さん、ゴメンなさいね。今夜のNOVAちゃん、話の流れがうまくコントロールできていないみたいなの。文句があれば、全部NOVAちゃんにね。私には、ファンコメントがあれば嬉しいな。それじゃあ、またね♪ おやすみなさ〜い」