花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

ケイソン編の後書きめいた何か

前回、殺人鬼ケイソンとの死闘を、持ち前の優しさと愛、精霊ならではの特殊能力、そしてサポーターのNOVAの知恵と機転、時空を超えた知識で切り抜けた花粉症ガール、粉杉翔花は、
NOVAと、ケイソンの本体であった35年前のNOVA、「訳あって本名は明かせないが、自称・三田村邦彦ファンで必殺マニア予備軍の秀」が和気藹々と談話しているのを後に残し、
気分転換にクリスタルレイク湖畔のスギ林を散策に出かけた。そして……。


翔花「あら、あなた何?」

謎の生き物「プルプル」

翔花「プルプルじゃ、何言ってるのか分からないわよ。きちんと日本語で話してよ。私は花粉症の精霊の粉杉翔花。あなたは?」

謎の生き物「プルプル」

翔花「そう、あなたの名前はプルプルって言うのね。って、そんなボケをかますと思うの? こっちは日本語で喋れと言ってるのよ。そんな聞き分けない子は、くらえ、花粉症バスター!」

謎の生き物「! プオーーーム」

翔花「何、この子。花粉の粒子を全部吸い取った? やるわね、あなた」

謎の生き物「プル、プルプルプル♪」

翔花「何、花粉を餌にして喜んでるの? もっとくれって? 仕方ないわね。今だけサービスしてあげる。もう一度くらえ、花粉症バスター!」

謎の生き物「♪ プオーーーム」

翔花「あら、この子、花粉の粒子を餌にして、少し大きくなった? これは、このまま大きくなって、私の手には余るようになって、NOVAえも〜ん、何とかしてえって、のび太くんみたいに泣きつくパターンね。そうなる前に自分で何とかしないと。おい、プルプル、お前が花粉好きだというのは分かったから、今度は何が嫌いか翔花ちゃんに教えてくれないか。そうすれば、たっぷりごちそうしてやる」

謎の生き物「プルーン、プルプル!」

翔花「なになに? 『そんなこと誰が教えるものか。ぼくがハチの毒が嫌いだなんて知ったら、ぼくをいじめるつもりだろう』って? すごい、私、こんな短時間でプルプル語が分かるようになっちゃったよ。さすがは天然花粉症ガールの翔花ちゃんね。あ、間違えた。天才花粉症ガールと言うつもりだったんだけど。そのうち、ショーカ・ジーニアスフォームに進化するのも夢じゃないわよね」

謎の生き物「プルッ、プルプルプル、プラーーッ!」

翔花「あら、こいつ、私に敵意を向けて来た? 『ぼくをいじめるつもりなら、お前の持つ花粉を全部吸い取って、もっと大きくなってやる。おとなしく餌になれーーッ』ですって? 愚かね。お前の弱点はすでに解明済みよ。勝利の法則は見えた。くらえ、花粉症、改め、ハチ毒バスター!」

謎の生き物「プギャーッ」

翔花「フッ、勝ったわ。お前ごとき何だかよく分からない軟体生物が、天才美少女の私に勝負を挑むなんて、二万年早いのよ。これに懲りたら……って、ちょっと、何あんた、私の話を聞かずに、勝手に石になってるのよ。今、助けてあげるから、じっとしていて。私のこの手が光ってうなる。お前を救えと輝き叫ぶ。必殺、じゃなかった、必活シャイニングフィンガー! 私のこの手で救えない命はない。コア切除手術、これにて完了!」

謎の生き物コア「プルーン( ;0;)」

翔花「何、こいつ、泣いてるの?」

コア「プルーン、プルプルプル、プァプァ」

翔花「え、『悪いことをしたのはゴメンなさい。謝りますから、二度と逆らいませんから許して、ママ』ですって。うーん、最悪だ。そんな風に懇願されたら、愛と平和を旨とする花粉症ガールとしては、許さないわけにはいかないじゃない。それに、よくよく見てみたら、お前、不定形で何となく親近感が湧いてきたわ。よし、お前、私のペットにしてあげる。NOVAちゃんに頼んで、部屋で飼えないか聞いてみるわ。一緒にいらっしゃい」

コア「プル♪」

翔花「こら、頭に乗っかるんじゃない。あ、でも帽子みたいで悪くないかも。だけど私を食べようたって、そうはいかないからね。この間、NOVAちゃんが心底怯えて言っていたんだけど、『花粉症でも、ハチ毒みたいに、アナフィラキシーショックで死に至る可能性がある』んだって。私は確かにあなたの餌になる花粉を生成できるけど、あまりに食べ過ぎると、ハチ毒みたいに急性アレルギーショックの原因になるかもよ。食べ過ぎにはご用心ってね」

続きを読む