花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、TRPGの魔法研鑽を展開予定。

未来は誰がために(スパロボYチャプター7の4、最終回)

ついに最終回

 

NOVA「長かったスパロボY記事も、今回で終わりだ」

ヒノキ「ふむ、ご苦労。これでコンパーニュも念願のウルトロピカル越えを果たして、今年の記事総数は54。去年は55じゃったから、まあ、それは確実に越えるじゃろう」

NOVA「空想タイムは63、去年は81だったから、ここからの巻き返しは大変そう。一方、ウルトロピカルは42で、去年の102とは比ぶべくもない。そちらは、ゲームブックのFFコレクション6のネタが出て来たら、記事を書こうと考えていたら、ちっとも出て来ないんだから仕方ない」

シロ「この記事が終わると、新星さまは空想タイムに帰るんですね」

NOVA「ああ。どうも『戦隊考古学』の話をしようと、ジュニアとハイラスを送り出したはいいものの、『その間に戦隊終了? のお知らせが出てきた』せいで、のんびり考古学なんて話してる場合じゃなくなったからな」

ゲンブ「本当にスーパー戦隊は終わるのでござろうか」

NOVA「まだ確定情報ではないが、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』なる情報も出てきたからな。ついでに、スパロボDDにもXΩみたいにギャバンが参戦しないかなあ、と思ってる俺がいる」

シロ「スパロボにおける特撮枠ですか。DDではゼンカイジャーが参戦済みですね」

NOVA「特撮枠は、今作でゴジラが来て、インパクト大だった。そして『風都探偵』名義で仮面ライダーWが配信されたばかりなのが今だな」

NOVA「敵のウォルンタスが、スパロボXに出てきたルーン・ゴーレムを操る魔力の人造精霊みたいなものだが、今作はチャプター6にスパロボVXTのラスボスと戦えるボーナスシナリオが付いている。俺は未プレイだが、ゲームクリア後の楽しみネタってことだな」

シロ「それはプレイしないのですか?」

NOVA「正直に言えば、飽きたんだ。ゴジラウルティマ撃退後は何だか気が抜けてしまってな。何とか今回で天帝との決戦を終えて、そこで一端、プレイ終了だ。風都探偵含むDLCシナリオは、ダ・ガーンも含むDLC第2弾が来たときに合わせてプレイしようと思う。それよりも今は、スパロボ30の2週めプレイを楽しんでいる」

ヒノキ「今さらスパロボ30じゃと?」

NOVA「そっちにはグリッドマンウルトラマンがいるからな。それに今作は宇宙世紀ガンダムが弱いというか、アナザーガンダムが主体だったのに対し、30だと1stガンダムがいて、それがずいぶんと楽しいんだよ」

NOVA「スパロボ30は、アナザーガンダムが登場せずに、宇宙世紀ガンダムだけで構成されて、新作はNTのみ。それと久々のVガンダムで話を組んでいる。他には、DLCでオルフェンズのバルバトスルプスレクスが参入。やはり、Yとは違ったメンツで、逆に新鮮なんだ。

「他に、ボルテスやシンカリオンなど、2周めで1周めの時にいなかったDLC機体を使うのも楽しい。あとは竜馬さんの真ゲッタードラゴンとか、ジェイデッカーとか、ガオガイゴーとか、久々に使うと新鮮だなあ」

ヒノキ「スパロボ30の再プレイにハマり直したのは分かったから、スパロボYの最終話を完結させないか」

 

未来は誰がために(85話)withDLCへの寄り道

 

NOVA「ラスボスは、天帝機(エンディーノス)を核に、イヴォルバーの技術で巨大な強化アーマーを装着したギガン・エンディーノスで、HP30万を誇ります。ようやく、ゴジラウルティマのHP24万を越える大物ボスの出現で、力と力の激突を楽しめます」

ゲンブ「ゴジラ以上の強敵でござるか」

NOVA「実感的には、ゴジラの方が強かったけどな。何しろ、ゴジラの時は時間制限があったから、緊迫感が半端なかった。ラスボス戦は、別の意味での緊迫感があったけど、ジェットジャガーPPという最強技の連発で結構削れたし」

シロ「EN消費が膨大なので、それほど連発できる技ではなかったと思いますが」

NOVA「ENフル改造で2発まで撃てる。そして、精神コマンドの補給でENフル回復したり、いろいろやったら、ジェットジャガーだけで20万近く削れたな。他はゴッドガンダムマスターガンダム、セイヴァース、主人公忍者、コンV、ムートロン解放ライディーン、ゲッターアークの必殺技連発祭りで終わらせた。カイゼルグリッドナイトやダイナゼノンリバイブ、ダブル魔神皇帝などを使う間もなく、天帝のHPが切れたので、これだと熱血や魂を使う必要もなかったな、と」

ヒノキ「というか、ジェットジャガーで敵HPの3分の2近くを削るなんて、やり過ぎじゃろう」

NOVA「ジェットジャガーによる援護連続で、ボスの気力をどんどん削りとる戦術は、非常に有効ですね。もう、ゴジラ相手に編み出した戦術が、他のボス敵にも有効で、ジェットジャガーを活用するかどうかで難易度が大きく変わって来ます」

ゲンブ「そんなに強いのでござるか、ジェットジャガー殿は」

NOVA「ジェットジャガーの起源は、1973年の『ゴジラ対メガロ』です。これは1972年の『マジンガーZ』に次ぐ古さですね。1974年の『ゲッターロボ』や『グレートマジンガー』、1975年の『勇者ライディーン』よりも古参になるスーパーロボット、それがジェットジャガーです」

ヒノキ「起源で言うなら、1954年の『ゴジラ』が最古参になるじゃろうがな」

NOVA「ええ。起源だけなら、これまでは1966年の『ウルトラマン』、そして原作マンガが1956年の『鉄人28号*1が最古参でしたが、ゴジラには勝てません。今後、ゴジラよりも古いスパロボ参戦作は、海外からスーパーマンバットマンキャプテン・アメリカ、それにキングコングを招聘しないと、不可能ではないかな、と考えます」

シロ「スパロボの歴史には、原作マンガ版というのがありますからね。ただし、作品タイトルとしては、1972年の『マジンガーZ』が元祖ということになるでしょう。それ以前に起源を持つゴジラは2021年の『ゴジラSP』名義ですし、ウルトラマンも2019年の『ULTRAMAN』名義。つまり、昔の作品そのものではありませんから」

NOVA「初代ウルトラマンスパロボ風ゲームでやるなら、このゲームだからな」

 

ゲンブ「ウルトラマンの話ではなくて、ジェットジャガーの話でござろう」

NOVA「おお、そうだった。とにかく、ジェットジャガーはPPによって、巨大化するんだよな。本来は7メートルサイズの機体が、100メートルのゴジラウルティマと格闘戦できるサイズに巨大化するわけだから、そういうロボットは前代未聞……でもないか。ライディーンが通常サイズが52メートルなのに、ムートロン解放するとバラオ(800メートル)と戦うために巨大化するからな」

シロ「巨大化と言えば、DLC登場のブライガーがシンクロン理論で巨大化しますよね。並行宇宙から質量エネルギーを転送することで巨大化できるという機構」

NOVA「ブライガーと言えば、2001年のα外伝で初参戦し、2004年のGCおよびリメイクの2006年のXO、そして2009年のNEOまで出演し続けたが、今回のDLCは16年ぶりの参戦になる。残念ながら、ブライサンダーブライスターへの変形機構は再現されておらず、主題歌BGMも採用されなかった。機体性能は普通に優秀らしいが」

ヒノキ「ちょっと待て。最終話の話をするはずが、DLCの話に寄り道しておるぞ」

NOVA「おっと。ついでに、ビッグオーもここで触れておきましょう」

NOVA「ビッグオーの初参戦は、2003年のスパロボDから。その後、2008年のスパロボZからZシリーズの常連となり、2015年の第3次天獄篇まで活躍し続けた。2019年のXΩ期間限定イベントを除くと、10年ぶりのビッグオーですな。ただし、第1シーズンのみとのことで、第2シーズンで披露された武器Oサンダーやプラズマギミック、そして最強技のファイナルステージはオミットされた残念仕様とか」

 

天帝の思惑withスパロボ主人公話

 

NOVA「最終回の話をするつもりが、DLCの新規ユニットに話がそれたので、小見出しを変えて仕切り直しだ」

ゲンブ「とは言え、ジェットジャガーと愉快な仲間たちの活躍でラスボスは見事に倒されたのでござろう?」

NOVA「そこに至る過程の物語を確認しよう。現段階の最終話(対話ルート)では、ラー・ヴァルの天帝との最終決戦が行われる。彼はイヴォルバーの力で戦いを続け、覇者の道を選ばないとラー・ヴァルに未来はないと信じているんだな。地球人との平和共存ができないかとエチカが説得するも、そもそも武人である天帝は平和というものを望んでいないわけだ」

シロ「その辺は、戦いを生業としていて、そういう生き方しか知らないジルクスタン王国や、張五飛、ヤザン・ゲーブルと本質は同じということですね」

NOVA「スパロボYの世界は、ルルーシュのゼロ・レクイエムによって、宇宙と地球の対立が回避されて、人々が平和に向けて新たな時代を構築しようと決意したところから物語がスタートするわけだ。従来のスパロボだと、主人公は研究機関か軍隊に所属していて、そこに侵略者や悪の秘密結社、もしくは敵対国家が動き出したから、任務として応戦する物語が主流。しかし、大きな戦争が終わった後で、人々が平和を志向し、世界の再建から物語が始まるケースはあまりなかったな、と思う」

ヒノキ「そうなのか?」

NOVA「シリーズ物だと、前に倒した敵組織の残党が暗躍しているパターンが多く、その残党を討伐するための(戦争ではないので)規模が縮小された少数精鋭の独立部隊が自軍だったりするのが定番だ。物語当初は、かつての戦友たちもバラバラになっていて、それぞれの日常や仕事に従事している。暗躍していた敵組織が動きを活性化して、侵略侵攻が大規模になって来たから、こちらもバラバラのメンバーや新メンバーを集めて迎え討つ形になる」

ヒノキ「敵勢力が強大になったので、こちらも力を結集するという流れじゃな」

NOVA「αシリーズだと、宇宙規模の星間帝国バルマーと宇宙怪獣の脅威が地球に迫っていて、それに対処する必要から、世界が平和になったことはシリーズ終了までなかったという設定だ。もちろん、一時的にバルマーの先遣部隊を退けたαとか、部隊が未来に飛ばされたα外伝の事件を経て、部隊の仕切り直しが行われた第2次α、その際に人類の種の保存のために『戦って勝ち残る』『外宇宙に移民船団を派遣する』『災厄が終わるまで、地下シェルターに引きこもる』など様々な対策を同時並行で行なって、物語が多様な題材を含むことになるんだが」

シロ「シリーズ物だと、前作のストーリーを受けて、お馴染みの面々が新たな仲間を受け入れたりしながら、話が展開していくんですね」

NOVA「Zシリーズになると、多元宇宙がテーマになって、物語の最後に次元修復が行われて、新たな安定した世界が誕生して、次に続くことが多かった。単に地球を守る物語から、混迷状態の世界がこのままだと崩壊してしまうのを、いかに安定させるかという流れになる。

「一方、単発シリーズだと、世界そのものよりもオリジナル主人公を中心とした小規模な物語になりやすい。世界を守るための部隊の一員であるのがシリーズ物で、単発シリーズの場合はもっと個性的な主人公が多い」

ヒノキ「例えば?」

NOVA「スパロボAだと、オリジナルの敵軍に所属していたスパイが記憶を失ったり、人造人間が心を学習したりして、やがて元の組織に敵対する話になる。スパロボRは破滅的な未来を見てタイムスリップして来た未来人。スパロボDはラスボスに憑依された科学者の息子と娘(父親の実験で運命が狂った)。スパロボJはオリジナル侵略国家の裏切り者を父親に持つ少年と、敵のスパイを恋人に持って裏切られた女軍人が、男女の主人公となっていて、いろいろと複雑な人間関係を描きながら、自分の持つ力で世界のために戦う流れだな」

ヒノキ「21世紀のスパロボは、主人公の独自性が高まっていたのじゃな」

NOVA「主人公のドラマ化は、99年の『スパロボ64』から始まっていたと思うが、その前に『スパロボEX』(94年)でオリジナルキャラのマサキ、リューネ、シュウを主役にした外伝3本立てが生まれ、96年の『魔装機神』、2002年の『OG(オリジナル・ジェネレーションズ)』に連なるオリジナルキャラの物語の進化が背景にある。つまり、版権キャラに負けない個性をオリジナル主人公と敵勢力に与えようという形だな」

シロ「αシリーズでも、第1作はプレイヤーの分身的な8タイプの主人公として、第4次やFを踏襲していますが、第2次αからはもっと物語の中心に位置づけられる個性的な4タイプになりましたね」

NOVA「スーパー系の男女とリアル系の男女で4種類。スーパー男のゼンガーは前作の敵ライバルだった武人。スーパー女のクスハは無印αの主人公の1人。リアル男のアラドは新人ながら主人公機の設定はIMPACTの継承機。リアル女のアイビスは新人宇宙パイロット。それぞれで異なるストーリー展開を示す流れだな。

「続く第3次αでも同様に4タイプ。スーパー男は王道熱血空手少年のトウマ。スーパー女のクスハは前作からの続投。リアル男のクォヴレーは、αの敵スパイだったイングラム*2の関係者。リアル女のセレーナは新登場の女スパイ。この辺まで来ると、OGとの絡みもあって、背景設定や人間関係がどんどん複雑化していく一方だ」

ヒノキ「OGシリーズはどこまで続いたのじゃ?」

NOVA「2002年のOG、05年のOG2までは携帯機のゲームボーイアドバンスで出て、それが統合されたOGSが2007年にPS2で出ました。同年、『OG外伝』が出る一方で、以降OGサーガと称して、2008年に外伝的なRPG作品『無限のフロンティア』、2010年に続編の『無限のフロンティアEXCEED』と、リメイク版『魔装機神』がPSPで登場します」

ヒノキ「OGサーガは、OG本編とは異なる展開になるのか?」

NOVA「『無限のフロンティア』は後で登場キャラがOGに合流します。『魔装機神』については、OGの起源とも言えるサイバスター主演作なので、かなり密接に関わり合っていますね。それらが別シリーズなのは、システムがだいぶ違うから。『無限のフロンティア』はゲームジャンルが全く別ですし、『魔装機神』はスパロボと同じ戦術シミュレーションゲームですが、ZOCとか、前後左右の方向が重要とか、母艦がユニット化されていないために戦術マップ上での修理や補給が容易でないとか、似て非なるゲーム性ですね」

シロ「OGサーガは、2012年の『魔装機神2』までがPSPで出て、2013年の『魔装機神3』と2014年の『魔装機神F』がPS3で出て、ラ・ギアスの物語は終了した、と」

NOVA「『魔装機神3』はPS VITAでも出て、スパロボシリーズ初のマルチプラットフォーム作品になったが、『魔装機神F』はPS3のみと、対応ハード的に試行錯誤が見られるな。魔装機神シリーズの最後は、敵ボスを滅ぼすためにラ・ギアスの全精霊の力を解放して、精霊の力が消失してしまったためにサイバスターを始めとする精霊力で動く魔装機神が全て起動停止してしまうビターエンドだ」

ヒノキ「世界は救われたが、犠牲も大きかったということじゃな」

NOVA「そこからのラ・ギアス再建の物語は描かれないまま、版権持ってたウィンキーソフトが2016年に倒産してしまいました。ただ、サイバスターだけは今もスパロボ多元宇宙をさまよっていますね。その版権はバンダイナムコが引き続き持っていますので」

ゲンブ「『魔装機神』はともかく、OG本編はどうなったでござるか?」

NOVA「そちらは、2012年にPS3で『第2次OG』が、2014年に『ダークプリズン』が、2016年に『ムーン・デュエラーズ』が出て、未完のまま中断中です。αシリーズでは、第3次αに対応する物語が終わらないままですね。無印では、第4次およびF完結編まで網羅。携帯機ではJまで網羅して、単発シリーズでもGC(XO)やMXまで網羅できたのに、あと1作、第3次αの部分だけ構築できたら、それで終わっても納得できるのに、残念なことです」

シロ「Zシリーズや、W以降の話はタッチしなくていいのですか?」

NOVA「そこに踏み込むと先が長くなりそうだからな。無理は言うまい。ともあれ、『ムーン・デュエラーズ』は精霊力枯渇後のサイバスターが、精霊力の代わりに、戦場の怨念エネルギーで動くようになっているが、性能劣化と怨念による暴走の危険があるらしい」

ヒノキ「怨念で動くって、そんな危険なマシンになったのか」

NOVA「なお、スパロボV以降の特典サイバスターは、精霊枯渇前の世界線から迷い込んだらしく、怨念を動力源とするサイバスターは現状、MDのみに登場。その後、どうなるのかは知れませんが、死者の怨念をエネルギーに変えるという意味では、本作のエーアデントの動力源であったヴィルもそんな感じだなあ」

シロ「怨念サイバスターの設定は、続編で補完されない限り、宙に浮いたままってことですね」

NOVA「てっきり、それがZシリーズのアサキムとシュロウガにつながると思われたのだがな。OGがZシリーズまで踏み込むなら、そういう設定が採用されたのかもしれないが、現段階ではファンの妄想にすぎん。詳細が語られるとしたら、DDの期間限定イベントぐらいかなあ、と現段階では思っている」

 

ヒノキ「で、そろそろスパロボYの話に戻らんか?」

NOVA「今回は、VXT3部作および前作のスパロボ30につながるネタも多そうなんですが、とにかく、前作のドライストレーガー同様、今作のエーアデントも古の超文明の産物である兵器もしくは、それを改修したシステムなんですね。だから、兵器に込められた暴走スイッチが艦長キャラの人格に影響して、機械の操り人形になる危険性を帯びていたわけですが、その艦長の人格を安定化させるのが主人公キャラの役回り。

「そして、ドライストレーガーは軍艦ですので、艦長も乱世を平和に導くためには、力による世界統一が必要だと宣言して、武力行使を辞さない。だから、前作のドライストレーガーがスパロボYの世界に来ていたら、天帝と協力できる可能性もあったと思うんです」

ゲンブ「しかし、今作のエチカ嬢はその道を是としなかった」

NOVA「その辺は、シャアがアクシズ落としをしなかった世界というのもありますし、エーアデントが軍艦ではなくて、機動都市であるという設定。市民生活を守るという本義と、株式会社ガンダムにおける『軍事よりも医療技術のための発明重視』、平和と生命を尊ぶワルキューレの歌、国の代表を信じて協力する住人の心意気などが、軍人とは異なる価値観をエチカが抱いた要因ですな。ただ、前作の世界にエチカとエーアデントが行ったら、マズい理由が2点あります」

ヒノキ「何じゃ?」

NOVA「平和と生命、安らぎを尊ぶという意味で、Vガンダムのマリア主義を否定できないんですよ。それにエンジェル・ハイロゥの強力なサイキック・ウェイブを浴びて、エーアデントが抵抗できるとは思えません。対峙するには、ヴィルによる闘争心に頼ることになって、その結果、主人公が闇堕ちする危険も大きい。闘争心の負の誘惑に負けないように、ドラマが構築されている以上、エンジェル・ハイロゥの鎮静作用は善なるものとして受け入れないといけなくなって、抵抗できなくなる」

シロ「天帝には通用しないでしょうね」

NOVA「同意。そして、前作のテーマは、支配と服従を求める強権に対する抵抗(レジスタンス)だから、主人公側は安らぎを重視していないんですね。もう一つ、『ガンXソード』が参戦していて、敵ボスのカギ爪が全人類に幸せを与えようとしている行動方針ですが、主人公のヴァンはそれに対して『亡き婚約者の敵討ち』という強烈な動機を持っているので、エンジェル・ハイロゥの精神波は通用しないと思われますし、日常生活重視のエーアデントの中では生きづらさを抱えるんじゃないかなあ」

ゲンブ「すると、デビルガンダムを追いかけるのに夢中になっていたドモン殿は、エーアデントに馴染めないということでござるな」

NOVA「まあ、そうなりますが、その時のドモンだったら、ブライト艦だろうと、ナデシコだろうと、アークエンジェルだろうと馴染めないと思いますよ。レインが説得しないと、絶対に自軍に付いて来てくれなかったでしょうな。『軍や企業の情報網でデビルガンダムが出現したら、すぐに教える』という条件付きで自軍に加入したんだと記憶します。また、シャイニングガンダムの整備など、レインの仕事が楽になるなら、当てもなく旅をするよりいい、と判断した、と」

シロ「今回は、シンの師匠になったり、グエルさん(ボブ)の後見人になったり、拓馬のライバルになったり、ガンダム勢で一番、目立っていたようですね」

NOVA「残念なのは、Tから分身殺法ゴッドシャドーが割愛されていたことだな。本作プレイ時は、中盤までゴッドガンダムを分身持ちだと誤認していたよ。まあ、明鏡止水発動後は敵を一撃で落とすぐらい攻撃力を鍛えていたため、カウンターで瞬殺したら、分身の必要がなかったわけだが」

ヒノキ「とにかく、ゴッドガンダム大活躍なスパロボじゃった、と」

NOVA「それでも、最終話はザコ敵でもHPが2万近くあって、ゴッドガンダムのカウンターでもクリティカルが出ないと瞬殺できないぐらい厄介でしたな。まあ、天帝の準備が終わるまでの時間稼ぎとして、女戦士システィス率いる天闘士軍団(量産型の指揮官機ステーラを駆る連中)を相手どる前哨戦を頑張ります。システィス自体は、HPが6万台で意外と弱かったですが」

ゲンブ「10万越えのボスキャラをいっぱい倒した後では、HP6万の中ボスがさほどの脅威には思えん、と」

NOVA「システィスのHPを0にしても、撃墜扱いにはならず、強化された天帝機がいよいよ出現。生き残ったラー・ヴァルの民を連れて撤退するように命じます」

ヒノキ「たった1機でか?」

NOVA「いいえ。遺跡パワーで無人ステーラを召喚します。こいつらは毎ターン10機ずつ増産されて戦場に出現し、敵の数が35機以上になると、数の暴力に圧倒されて敗北してしまいます。つまり、負けないためには、ザコの数を20機以下に減らしたうえで、天帝機のHP30万を削りとる必要がある、と。天帝を攻撃する大火力の機体と、ザコを減らすためのマップ兵器機体とか、いろいろ考えて相手しないといけません。厄介なのは、敵の増援が敵ターンに来るので、自ターンにしか使えない精神コマンドのかく乱では対処できないこと。アシストコマンドのかく乱使いを用意していないと、増援相手に苦戦する形ですね。まあ、その点も含めて対処済みでしたが」

シロ「無人機は数が多くても、天闘士ほどは強くないでしょ?」

NOVA「それが幸いだったな。ともあれ、適当なところまでザコ減らしをした後、天帝機を一気に集中攻撃で撃墜。やはり熱いのは、セイヴァースだな。天帝を心から尊敬しながらも、未来を切り拓くためには天帝を倒さないといけない。まるで、かつてのマスターアジアとドモンの師弟対決みたいな会話で、天帝も若い天騎士が自分に攻撃するのを、稽古を付けるような感じで相手どる」

ゲンブ「天帝殿は戦いを楽しんでいるのでござるか」

NOVA「ああ。『ラー・ヴァルの戦士が、友のネグシス同様、戦いに倦んでいたことは分かっていた。それでも忠誠ゆえに俺に従ってくれていたこともな。だが、天帝としても、一人の武人としても戦いを止めることはできん。敵対する者を倒して、どこまでも戦い続けることが俺の生きてきた道だ。それを否定して、別の未来を築きたいなら力で打ち勝ってみせよ。強き者が全てを手に入れるのだ』といった趣旨の言葉で、天帝は戦い続け、その誇り高い態度に自軍の戦士たちも、『だったら遠慮なく倒させてもらうぜ。お前を倒した先に、俺たちの未来はあるんだ』と相手する」

ゲンブ「武人として、最後の戦いに掛ける執念でござるな」

NOVA「そして、HPがゼロになった天帝機。戦いは終わったが、天帝はまだ死なず。ただし、イヴォルバーの制御システムがダメージに耐えきれず、ザコたちが次々と自爆。『勝負あったな。やはり、お前たちは強い。破局の王を倒しただけはある。ラー・ヴァルの掟では、天帝を倒した者が次の天帝になる。システィスやラー・ヴァルの民のことは頼んだぞ、エチカ、それにセイヴァース』と負けを認める天帝。それに対するエチカは、『私たちが強いから勝ったのではありません。あなたが心の中で、敗北を認めていたのではありませんか? 最初から負けるつもりで、最後の戦いを挑んできた』と応じる」

ヒノキ「そこまで洞察力を示したのか、エチカ嬢は?」

NOVA「戦いに倦んでいたのは、天帝自身もそうかもしれん。だけど、ラー・ヴァルの天帝であり、最強の武人としては、戦いを止めることはできなかった。だから、後事を託すことのできる者に、自分を討たせることで後継と為す慣習があったようだ。

「さらに、天帝には目論見があったようで、地球上の全てのヴィル、イヴォルバーの怨念を自分に集めて、それを強い精神力で封じ込めながら、自分ごと討滅させることを目指していたんだ」

シロ「全てのイヴォルバーの怨念ごと散る、と? それが天帝の最後の思惑だった、と?」

NOVA「元々は、イヴォルバーに闘志を掻き立てられた未来の地球人が、ゲッターエンペラーの力で宇宙侵略を企てたから、ラー・ヴァルが滅びそうになった。ならば、その未来を変えるには、地球人を弱体化させるか、イヴォルバーの力をラー・ヴァルが利用するか、地球人をラー・ヴァルの支配下に置くか、いろいろと対策を考えたうえで、最後の結論となったのは、イヴォルバーの怨念を取り込んだヴィルを全て抹消することだったんだ。

「もちろん、天帝がヴィルをコントロールして、地球人を支配できればそれで良し。たとえ負けても、地球人がイヴォルバーの力を使えなくできれば、未来は変えられる。自分が犠牲になっても、ラー・ヴァルが生き長らえれば、天帝としての務めは果たせたことになる。そして、武人としての自分は、強敵との戦いを楽しめれば、それで悔いなく散ることができる……と、自分にとっての最適解を考えていたわけだ」

ゲンブ「勝っても負けても、自分が納得できるお膳立てを整えた、と」

NOVA「そこに、昏睡状態から目覚めたイザナが天帝とともに散ろうと飛来するんだが、天帝は彼女を押し返す。『せっかく過去の怨念から解放したのだ。お前は生きて、未来を作ることを命ず。エチカ、彼女を頼む』

ヒノキ「何だかんだ言って、イザナにも慕われていたんじゃな。天帝という漢は」

NOVA「強くて、優しく、誇り高い。不器用ながら、格好いい覇道を貫き通したとも言える。そして最後に、天帝はエチカにこう言う。『俺に勝ったんだ。お前は銀河の覇者を目指せ』と。だけど、エチカは答えて曰く、『それは……お断りします』と。それを聞いた天帝は『そうか。それが自由というものなんだな』と笑みをこぼして、自機を構成するヴィルごと爆発する。こうして、ラー・ヴァルとの戦いは終わった」

ゲンブ「敵ながら天晴れな漢でござった。地球を蝕む過去の怨念とともに散って行った、と」

 

後日譚

 

NOVA「天帝が散った後、自分の生き方を悩むシスティスに対して、エチカとセイヴァースは次代のラー・ヴァルの指導者は彼女しかいない。ともに平和な未来を築こう、と激励した。もしも、システィスに責任を負わさなければ、愛する天帝の死に後追い自殺をしかねない程だったからな」

ヒノキ「その後の物語は……」

NOVA「前作30と同様に、たぶんエキスパンションシナリオが発売半年後ぐらいに出ると思う。来年2月ぐらいかな。その前にDLC2弾が出るだろうけど。ともあれ、DLC2弾とか、エキスパンションの話が出たときに、またプレイを再開するかもしれないが、今回はこれで幕引きとします」

ヒノキ「それはいいが、一応、エンディングはあるんじゃろう? それを語ってから終わらんか」

NOVA「30の時もそうですが、今回もラスボスを倒したたけど、それで全てが終わったわけじゃないって形なんですね。通常は、集結したロボットパイロットたちがそれぞれの居場所に戻って、部隊が解散しての日常回帰になるエンディングなんですが、30もYもそれぞれの母艦を中心とした戦いの旅はまだまだ続くよって形なんです。

「30では、エキスパンションまでプレイして、ようやく真のエンディングに漕ぎつける。ラストは黒幕だったエーオス文明の大ボス(声優・野沢雅子)との決着をつけて、母艦ドライストレーガーと主人公機ヒュッケバイン30thを敵の本拠地だった異世界に封印して幕。それまでは異世界から来たメンバーを元の世界に送り返す方法とかを探すわけですが、召喚者が真のラスボスだったので、それを倒すと彼らも帰還できるようですね」

「Yでは、エーアデントが日常生活の街になっているので、これは封印していいのかどうか。まあ、エーアデントが起動できなくなって、もう一度、地下に沈んで普通の街になって、世界も差し迫った危機がなくなって、それぞれの日常に解散って形で終わると思うのですが、ダイナゼノンの面々は元々からの市民だし、オオタキファクトリーもエーアデントに工場を移したし、異世界組やコロニー、オーブなど帰る場所がある人間は、いつか帰ることになるでしょうし、それまでは今の生活を変わらず、続けるだろうって仮エンディングでした。特筆する点は以下のとおり」

 

  • マクロスΔワルキューレは、地球ライブを継続するよう命じられたので、故郷にまだ戻らず。
  • エルガイム:ダバはペンタゴナに帰る前に、地球の議会政治を学ぶつもり。
  • ダンバインバイストンウェルに帰るのは先送り。未来から来たシオンも、助けたレムルともども、もう少し地上で見たいものがあれこれあるらしい。ショウは日本の故郷に帰るつもりはないけど、マーベルの故郷にいっしょに行かないか、と誘われる。
  • 水星の魔女:株式会社ガンダムと、ワルキューレのマネジメントで忙しいミオリネさん。水星2期はなくても、平和な日常を満喫できていい感じ。だけど、ボブはまだスレッタたちの前に顔をさらす気はない。この話は、どう処理するのだろう。エキスパンションDLCで後日譚をやるのかな。
  • 他は、それぞれの研究所に帰ったり、シャアはネオジオンに帰ったり、再建された地球連邦に戻ったりできると思う。それとも、エーアデントにいつまでも常駐が許されるのだろうか。ロンド・ベルの部隊司令より、エーアデントで議会政治をしているブライトさんの方がいいのか。無尽蔵のエネルギーを持っているエーアデントが地球連邦の中心政府になるという可能性もなくはないけど、ヴィルが力を使い果たして、エネルギーが枯渇して、それまでの活動が続けられなくなる可能性も考えられると思う。

 

ヒノキ「とにかく、戦うべき敵がいなくなれば、話も終わってしまうのじゃな」

NOVA「一応、敵の残党とか、制御されずに勝手に暴走しているAI機とか、別世界から干渉してくる連中とか、出て来そうですけどね。戦線ミッションをプレイすれば、どんな敵がまだ暴れているか分かると思いますが、少なくともDLC1弾からはスパロボXのゴーレムが出現していることが分かりました。30でも、第3次スパロボZの敵ザコが出現して、誰が召喚したのかって話になってましたし、飽きるまでは続けられそうですね。自分は当面、Yに飽きたので、これで終わりですけど」

ヒノキ「最終レベルは、いくらぐらいじゃ?」

NOVA「80代の後半でした。これが99になるまで頑張るって手もありますが、自分としてはDLC2が出た辺りで時間があれば、2周めをするかもしれないし、たぶん年末で忙しければ、エキスパンション待ちかもしれない。予定は未定ということにしておきます。ではでは」

ヒノキ「ご苦労なのじゃ」

(当記事 完)

*1:初のTVアニメは1963年。その前の1960年に実写ドラマ版の鉄人28号が作られたが、巨大ロボではなくて、等身大に近い2mという設定。第2次Z再世篇に登場した鉄人は1980年の『太陽の使者』版。

*2:元は99年のRPGスーパーヒーロー作戦』の男性主人公が、スパロボに導入された。