シロとゲンブの帰還
シロ「ただいま。出向任務から帰って来ました」
ヒノキ「おお、シロか。ようやく戻って来たのじゃな」
シロ「ええ。春に空想タイムに行って以来でした。この度、ようやくゲームブック『暗黒の三つの顔』の攻略リプレイ記事が完結したので、任務達成の報告です」
ジュニア「シロ姉さん、お帰りなさい」
シロ「ああ、ジュニアも元気だったようだな」
ジュニア「ゲンブさんや、父さん、それにハイラスさんがいっしょでしたからねぇ」
セイリュウ「シロよ、久しぶりじゃな」
シロ「ああ、セイリュウ師匠。おかげさまでつつがなく」
ハイラス「わしもいるでござるよ」
シロ「ああ。確かD&Dのドルイド研鑚のためにいらしたとか?」
ハイラス「それは5月に終わったでござるが、そこから戦隊考古学に話が流れたものの、ボウケンジャーまでで中断したでござる。ゲキレンジャー以降は、〈獣の皇子〉の称号を持つ貴殿に後を引き継いで欲しいでござるよ」
ヒノキ「というか、作者の新兄さんが7月以降はゲームブック記事ばかりに夢中になりおって、ここは放置されたままじゃ。当記事は2ヶ月ぶりということになる」
シロ「コンパーニュの2025年記事総数は25ですかあ。空想タイムが59記事で、ウルトロピカルが42記事。今から挽回するのは難しそうですね」
ヒノキ「これを挽回するための切り札はこれじゃ」
シロ「スパロボは、空想タイムの管轄では?」
ヒノキ「DDは空想タイム。しかし、怪獣が主なテーマであるYは、コンパーニュが引き受けるのがいい、とわらわが判断した」
シロ「師匠がスパロボ参戦となれば、ここで追跡する大義名分もつくというものですね」
セイリュウ「一応、クロスオメガで参戦したことはあるのじゃが、期間限定のうえ、システム的に正式スパロボに認定しない者も多いと聞く。しかし、今回はバッチリ本編に参戦じゃ。これで新たな怪獣時代の到来ともなろう」
ヒノキ「スパロボにおける特撮枠は、クロスオメガでゴーカイジャーやギャバン、牙狼が参戦して、DDでもゼンカイジャーが参戦したが、本編では30でグリッドマンが、DLCでウルトラマンが参戦して円谷系が先行しておった」
ジュニア「円谷枠は今回、ダイナゼノンですねぇ。アニメのグリッドマンの続編で、スパロボ参戦が待望されていましたぁ」
ヒノキ「おまけにDLCで、仮面ライダーWの風都探偵が参戦じゃ。これで、スパロボ界に、ゴジラ、ウルトラ、戦隊、ライダーの4作が揃って、新兄さんもさぞかしニッコリじゃろう」
NOVA「まあな」
ヒノキ「……って、新兄さん? 噂をすれば、突然、しれっと登場するのはどうかと思うぞ」
ゲンブ「今、帰ってきたでござる」
ヒノキ「おお、ゲンブ。そなたも戻って来たか」
ハイラス「スザク(ヒノキ)、セイリュウ、ゲンブ、ビャッコ(シロ)。コンパーニュ四天王、ここに集結でござるな」
屋久島への出張理由
ヒノキ「それで、新兄さんとゲンブは屋久島の大地母神ガイア様に呼ばれたとのことじゃが、一体、何の用事だったのじゃ?」
NOVA「ああ、それがですね。ガイア様がこの夏に、俺とゲンさんが悪堕ちすることを予見したらしく、周囲の人間や精霊などに迷惑をかけないよう、屋久島に隔離浄化しようって話だったんです」
ヒノキ「新兄さんが悪堕ち……ってことは、妄魔時王とか何かか?」
NOVA「その設定は7年前のネタなのに、今さら引っ張って来るか、と思いましたがね」
ヒノキ「しかし、新兄さんならともかく、ゲンブが悪堕ちとはにわかに信じ難いのう」
ゲンブ「それは今年の6月までNHKで放送していたアニメ『ガメラRebirth』最終話において、エスギャオスに変なウィルスを注入されて、もう少しで理性を失った破壊兵器に変えられるところでござった」
セイリュウ「しかし、子どもとの絆のおかげで、悪堕ちを避けられたって話じゃな。むしろ、そのまま破壊神として暴れ回っていたら、面白い映像が見られたものを」
ゲンブ「セイリュウ殿はしょっちゅう破壊神として暴れているでござるからな。我は子どもの味方というキャラ性が浸透しているため、そう簡単に暴走するわけにはいかないでござるよ」
NOVA「ガメラの場合は、渋谷での大暴れが印象的でした」
ゲンブ「あ、あれは、ギャオスを倒すのに仕方なく……」
セイリュウ「ええい、怪獣ともあろうものがそんなことでおたつくとは情けない。わしの活躍を見よ」
NOVA「というか、ガイア様もゲンさんの悪堕ちを心配する前に、こっちの暴虐を戒めるべきではないですか?」
セイリュウ「ほう。わしに意見するか、時空魔術師」
NOVA「あわわ。い、いや、人類最大の危機は、怪獣王さまの逆鱗に触れることだと理解していますです、ハイ」
シロ「でも、セイリュウ師匠は別に破壊活動を行なっていませんよね」
セイリュウ「わしは数あるGの一側面じゃからな。息子を持ったがゆえに情愛を知るようになったが、多元宇宙にはそうでないGも多数おる。それがこの度のスパロボYであろう」
NOVA「いやあ、スパロボYでゴジラ様に対峙することを、恐れ慄いています。『ゴジラVSゲッターエンペラー』が実現すると、宇宙が滅びると言われているじゃないですか」
ヒノキ「スパロボの話はさておき、新兄さんの悪堕ちの件はどうなったのじゃ?」
NOVA「ああ。俺自身が悪堕ちというのは誤解で、『俺の代役であるNOVA2009の書いた物語が悪堕ちだった』というオチですね。これについては、シロ君が当事者だったので、詳しい話はそちらに」
シロ「ボクが悪堕ちじゃなくて、ボクのプレイしたキャラであるマシロンが後日譚の分岐小説で、どのルートを選んでも悪堕ちさせられたというのが正解です。自キャラを勝手に悪堕ちさせられたのは何とも言えません」
NOVA「2次創作だと、メインヒロインやサブヒロインが作者の許可なく悪堕ちさせられるのはしょっちゅうじゃないか。公式に悪堕ちするケースもないわけではないが、大抵は一時的なもので、悪の誘惑に抵抗したり、仲間との絆で正気に返るのが普通。しかし、もしも正気に戻らずに、むしろ仲間を悪の世界に引きずり込んだり、敵の幹部とラブラブになって正義を捨てたりしたら……というIFをファンが勝手に妄想捏造するのも、2次創作ではよくあることだ」
ヒノキ「闇を浄化するプリキュアの世界にも、公式にダークプリキュアなるものが存在するからのう」
ジュニア「とにかく、悪堕ちや闇堕ちにハマッている時空魔術師さまを浄化するために、ガイア様に召喚されたってことですねぇ」
NOVA「ゲンさんの例からも分かるように、ガイア様の未来予知はどうも断片的なイメージと、創作と現実の区別がつかないための勘違いが見られるようだ」
ヒノキ「つまり、予知が間違っていたということか?」
NOVA「例えば、『ガメラRebirth』の作品内で、ガメラが闇堕ちしかけたシーンを予知したとします。でも、結局は闇堕ちせずに作品内でガメラは自我を保って、子どもたちを襲ったりはしなかった。あのシーンを最後まで見れば、『ガメラは闇堕ちしていない』ことは分かるわけですが、『赤目に染まったシーンだけ切り取って見れば、ガメラ悪堕ち?』と勘違いした予想を立てるかもしれない」
ゲンブ「そもそも、別世界の(1989年設定の)ガメラが悪堕ちしそうだからと言って、我が悪堕ちするなど、勘違いも甚だしいでござる」
ヒノキ「つまり、ゲンブの件については、完全にガイア様の思い違いによるものか」
NOVA「今回の件で分かったのは、神さまといっても全知全能ってわけじゃないんだな、と。むしろ、能力が高いゆえの思い込みの強さが生じがち。それと、創造の力を持っている神は、創作物と現実をしばしば混同しがちという傾向がある」
ヒノキ「そうなのか?」
NOVA「ヘルメスのような情報伝達や文化創造の神、詩の神などは別ですが、唯一神とか大地母神ってのは、人間が虚構の物語を自由に生み出して楽しむという娯楽を理解しにくいようです。空想と現実は異なるという話を今回はガイア様に教え聞かせましたよ。例えば、悪堕ち小説を書いたからって、現実に悪堕ちして誘惑者ムーブをしでかしているわけじゃないとか、殺し屋の物語を描く人間に殺人願望があるってわけがないことを、理解してもらうのに、随分と骨が折れました」
ゲンブ「強大な力を持った神々は、心で想像したことが簡単に実現させられるゆえに、しっかり心を律しなければ、人にとって迷惑な邪神と化する危険があるでござるな」
NOVA「うちのガイア様は善良な心根の良い神さまなんだけど、人間文化に疎いので、例えば悪い教師が生徒を酷い目に合わせるような事件やフィクションに接すると、世の中の教師がみんなそういう連中だと思い込む危険がありそうだ」
セイリュウ「そこまで無垢な神ではないと思うがな」
NOVA「そうですか? 怪獣王の目には、ガイア様はどう見えているので?」
セイリュウ「ギリシャにおいては、ほぼ全ての神や怪物、そして人類の母とされて、原初の混沌からガイア様は生まれたと聞く。つまり、混沌こそがガイア様の本質」
NOVA「本質というか、混沌の中に一定の秩序を形作るようになったのがガイア様ではないのですか? ハイラスはどう思う?」
ハイラス「秩序か混沌かといえば、中立なのが大地母神でござろう。ただ、生命の理や自然界の法則を脅かす相手に対しては、敵対するでござろうが」
NOVA「確かに、ガイア様は天の神ウラノスを生んで、その後、ウラノスと親子婚しちゃうんだよな。その後、ウラノスとの間に生まれた子クロノス(ティターン神族)がウラノスを追い払うよう、ガイア様がそそのかしたり、クロノスの子ゼウス(オリュンポス神族)が残虐な父クロノスを倒すように仕向けたり、そのゼウスに対しても最強怪物テュポーンを生み出して襲わせたりするなど、ギリシャ神話の多くの戦いにおいて黒幕となっている感あり」
ヒノキ「そりゃあ、あれじゃろう。ギリシャの神は奔放な連中が多いゆえ、ウラノスにせよ、クロノスにせよ、ゼウスにせよ、己が神の王座に収まると、やりたい放題。それ故に、戒めが必要という事情で、お仕置きもしくは反乱を扇動する役割をガイア様は与えられた、ということじゃ。言わば、神々の傲慢に対する審判の役どころを務める大神母といったところか」
NOVA「ギリシャの価値観は、キリスト教の貞操観念や、日本の穢れ祓いとも違うので、現代的解釈では釈然としないところもあるが、ガイア様が怪獣たちに対しても柔軟な傾向があるのは確かだ」
ハイラス「あくまで、この大地に根ざす生物の場合に限るでござるよ。アンデッドや宇宙怪獣、異次元生物など、出自が異なり、地球環境を脅かす輩は排除されて然るべきでござろう」
NOVA「一口にモンスターといっても、ガイア様が許容できるものと、そうでないものがある、と」
シロ「で、結局、新星さまは無罪放免されたってことですか?」
NOVA「まあ、『2025年夏にNOVAとゲンブが悪堕ちする』という神の予知が勘違いだったと判明したからなあ。これでガイア様に貸しができた」
セイリュウ「ところで時空魔術師よ。そなたは確か時の神クロノスに仕える者と聞いたが?」
NOVA「ええ。そういう設定もありましたね。一応、時空魔術の原理はクロノス様に教えていただきました。念のため、時の神のクロノス(Chronos)は、ゼウスの父のクロノス(Kronos)とは別人です。Xライダーに登場する死神クロノスは後者がモチーフなので、お間違えなきよう」
セイリュウ「今度、時の神に紹介してもらえぬか? ゴジラウルティマが未来視できる特異点という設定のために、今だと時空魔術を研鑽できる気がしてきた」
NOVA「怪獣王が時空魔術を研鑽ですと? そんなことをされたら、倒せないじゃないですか?」
セイリュウ「ほう。倒す気はあるのか?」
NOVA「い、いや、スパロボの話ですよ。ゲームの話ですから。大体、1ターンで倒さないと、HP回復100%で完全回復って何ですか、それ?」
セイリュウ「逆に言えば、1ターンで倒せるほどの火力をスーパーロボット軍団は備え得るということじゃろう。そこに至るまで、頑張って鍛えるがいい」
NOVA「とにかく、時の神への紹介は、スパロボYでゴジラウルティマを倒すことができたらって話にしませんか? 時空魔術を習得した破壊神なんて考えたくもない」
改めてスパロボYの話
ヒノキ「ところで、噂のスパロボYはどこまで進めておるのじゃ?」
NOVA「今週、始めたところですよ。この記事書きが滞っているのは、スパロボYに時間をとられているからです。とりあえず、昨夜のプレイでようやく宇宙に進出して、『水星の魔女』イベントに入りました」
ヒノキ「ここで追跡記事を書くという話で問題ないな」
NOVA「前作の30は、2021年の11月から年末を中心に、空想タイムで17記事を書いていますね。まあ、4年ぶりの家庭用ゲーム機スパロボってことで界隈が盛り上がっているようですが、発売タイミングの問題で、俺は出遅れた感を覚えています」
NOVA「空想タイムでスパロボY記事を書くと、『ソーサリー』記事を始める際に支障が生じると思うので、ここでスパロボY記事を書くのは問題ないと考えます。ちょうど怪獣がテーマというのもありますが、実は主人公が忍者で、主人公のお守りする母艦の長が幼女っぽいお嬢さまというのもコンパーニュっぽいというか」
シロ「なるほど、忍者が主人公なら、ボク向きですね」
NOVA「プレイするのは俺だけどな」
シロ「いや、記事書きするなら、『獣忍シロのスパロボY攻略記』というタイトルの方が、読者ウケしますよ、絶対に」
NOVA「もう、プレイを始めて10話以上が経っている。今さら遅い」
シロ「たった10話じゃないですか。遅くないですよ。今からボクがプレイします」
NOVA「むっ。大事なスパロボ新作だ。君には渡さん」
シロ「すべての忍者はボクのもの。殺してでも奪いとる」
NOVA「ならば……このダイスで決めよう。2Dで高い目を出した者にプレイ権が与えられるってことで。(コロコロ)よし、11出た」
シロ「くっ。10では勝てないか」
NOVA「危ない危ない。すると、プレイヤーが俺で、シロ君はアシストに回ってもらう」
シロ「1人用のゲームで、どうアシストしろと?」
NOVA「その辺は記事書きの際に考える。とにかく、次回から、ここはスパロボY記事が占領した」
ヒノキ「わらわとしては、年間記事数が増えて、ウルトロピカルに負けなければいいが、ここで前回まで続けてきた『戦隊考古学』や『D&DなどのTRPG研鑽記事』はどうするのじゃ?」
戦隊考古学の今後
NOVA「ええと、獣にまつわる戦隊考古学ですか。ボウケンジャー以降、残っているのは、以下の通りですな」
- 2007:ゲキレン……獣拳なので該当
- 2008:ゴーオン……炎神には獣要素が入っているので該当
- 2009:シンケン……折神には獣要素が入っているので該当
- 2010:ゴセイ……獣要素あり
- 2011:ゴーカイ……獣要素、基本的になし。追加メカにて採用
- 2012:ゴーバス……既に語り済み
- 2013:キョウリュウ……既に語り済み
- 2014:トッキュウ……獣要素、基本的になし。劇場版専用メカで採用
- 2015:ニンニン……既に語り済み
- 2016:ジュウオウ……獣要素そのもの
- 2017:キュウレン……獣要素あり
- 2018:ルパパト……獣要素、基本的になし
- 2019:リュウソウ……獣要素あり、恐竜ネタで語り済み
- 2020:キラメイ……獣要素、追加メカに採用
- 2021:ゼンカイ……獣要素あり
- 2022:ドンブラ……獣要素あり
- 2023:キングオー……虫要素あり
- 2024:ブンブン……獣要素、追加メカに採用
- 2025:ゴジュウ……獣要素あり
NOVA「獣にこだわるなら、現役のゴジュウジャーを除くと、青字の作品を振り返ればいいでしょう。よし、戦隊考古学の続きは、うちの空想タイムで引き受けるといいのでは?」
ハイラス「そんなことができるのでござるか?」
NOVA「少なくとも、ドンブラについて語るときに、翔花抜きだと後で恨まれそうだ。シンケンまでの作品は、009が対応できるし、キラメイ以降は晶華が見てる。問題は、ゴセイとジュウオウとキュウレンぐらいだが、ケイPのメモリにインプットされているはずだ。ジュニア君とハイラスは空想タイムに出張してはどうか?」
ヒノキ「メンバーのトレードか? 整理すると、こういうことじゃな」
- コンパーニュ:NOVAとシロ、ヒノキ、ゲンブでスパロボYについて語る。
- 空想タイム:ジュニアとハイラスが出向。Wショーカと009、ケイPで戦隊考古学について語る。
セイリュウ「では、わしは屋久島へ帰るとしよう。そもそも、ゲンブの交代要員として来たわけだから、ここにこれ以上いても仕方ない。それに、スパロボYについて語るのであれば、みんなでゴジラをどうやって倒すか、という話になりそうなので、わしがいると、お主たちもどうにも気まずかろう」
NOVA「お気遣いありがとうございます。では、改めてガイア様にもよろしく」
ヒノキ「で、D&Dじゃが?」
NOVA「スパロボ脳で研鑽できるはずがないでしょう。新5版の日本語翻訳スケジュールが発表されたならともかく……」
ヒノキ「じゃろうな。では、それはまたいずれ、ということで」
(当記事 完)