花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を連載中。

魔神ハンター、深層階を目指す(SWミストグレイヴ4ー1)

2022初冒険の前置き

 

GM(ヒノキ)「よし、時は満ちた。新たなる冒険の始まりじゃ」

G太郎(ゲンブ)「第3部の完結は、10月の終わりゆえ、そろそろ3ヶ月ぶりになる頃でござった」

シロ「アリナ様、第4部は3月で終わりそうですか?」

GM「何じゃ? 始まった瞬間に、終わる話とは興醒めなことを言いおって」

シロ「いえ、先日、翔花と連絡をとって、向こうが妖精郷プレイを頑張るから、こちらも魔神ハンターのプレイを頑張って、と応援されたんです」

GM「ほう。わらわの知らぬところで、粉っちゃんと連絡をとるとは、お前もなかなか隅に置けんのう。それで2人の関係はどこまで進んだのじゃ?」

シロ「どこまでって、ただの友だちですよ。やましい関係ではありません(赤面)」

GM「健全な交友関係なら良し。パートナーとは言え、お主たちはまだ未成年じゃからして、一線を踏み越える場合は保護者の許可が必要ということをくれぐれも忘れるでないぞ」

シロ「一線を踏み越えるって、どういうことですか!?」

GM「例えば、この寒空の下で野宿して、寒さしのぎに抱き合うことを相手に求めるとか?」

シロ「そんなバカなマネはしませんよ。抱き合うなら、暖かい布団でヌクヌクしたいですし、コタツもいいなあ。冬に野宿なんて、まともな神経をしているなら、決して付き合いたい誘いではありません。大義のための任務や仕事でやむを得ず、ということなら耐え忍ぶことはあるにしても、大した用事もないのに好き好んで関わりたいとは思いません。それとも、言い出したのは寒さを感じぬ情熱マッスルの持ち主なのでしょうか? 冬でもタンクトップ一枚でランニングするのが日課で、一年中汗まみれの暑苦しい人物とか?」

GM「わらわは知らん。新兄さんから聞いた話じゃ。そのような自殺願望じみた無体な要求をしつこくされて、うんざりした、と。まあ、冒険者にとっては野宿も日常茶飯事とも言えようが、しっかり焚き火をたいて暖をとったり、野外で寝泊まりする準備は丹念にするもの。暖をとるという名目で男女構わず抱き合いたいというのが目的で、そのためにわざわざ冬場の野宿を他人に求めるという神経が、全くもって理解不能とは新兄さんの談。

「そのような変な考えのキャラは創作設定にしても、リアリティに欠けるじゃろう、と、てっきり妄想から生まれた話かと批評したら、事実じゃと言う。事実なら狂気に近いので、関わらぬが吉じゃと忠告はしておいたが、とにかく一線を踏み越えるような輩は悪縁ゆえ、断ち切るに限るとはドンモモタロウも言っておる」

シロ「なるほど。狂気に満ちた情愛の暴走は戒めるべし、ということですね。幸い、ボクと翔花の関係は、寒空の下で抱き合うような狂気ではありません。春になって、誕生日祝いのケーキを持って遊びに行きたいってことなんです」

GM「つまり、粉っちゃんとアッキーの誕生日、3月27日には魔神ハンター第4部が終了していて、新兄さんのところに遊びに行ける余裕が欲しい、と言うことじゃな」

シロ「ええ、その通りです。4部は3月27日までに終われないでしょうか?」

GM「分かった。作者の新兄さん次第じゃが、花粉症ガールのイベントのためなら、多少の時空の都合は何とかする男じゃろうから、お主が強い意志を持って願えば、それが一線を踏み越えた狂気でない限りは、叶うことじゃろう」

シロ「狂気はダメってことですね」

GM「面白い狂気には価値があるが、寒空の下の野宿に面白さは感じぬからのう。道理の分からぬ要求に応じる理由は一片もない」

 

旅立ちは25日めの未明

 

GM「第4部のスケジュール要望は承ったが、そろそろゲームに移らぬか」

ホリー(シロ)「ええ、それでは今からボクはホリーです。頑張って、第4部の冒険を切り抜けます」

GM「では、リトル、いや、デルニールよ、待たせたのう」

デル(リトル)「大丈夫ぅ。主役は遅れて登場するものでさぁ」

GM「では、遅ればせながら、プレイを開始するのじゃ。ところで、各部で一回と言っていた剣の恩寵ルールじゃが、第3部のようにプレイが長期に渡る場合、使ったか使ってないかが曖昧になることに気づいた。そこで今回から『毎月一回』という形で処理するものと決めたのじゃ」

G太郎「すると、1月に使った剣の恩寵は、2月の初めに再使用可能になるでござるか」

GM「本来なら、1セッションに1回というのが公式ルールじゃが、本リプレイの記事形式じゃと、1セッション(1回のゲームの集まり)という基準が曖昧じゃし、1記事1回とか、1ミッション1回だと、あまりにも多く使えすぎると感じたので、記事の更新頻度から考えても、一月一回なら上手く運用できそうと考えた次第」

ホリー「1月に使わなかった分を、2月に持ち越したりはできませんか?」

GM「それをすると結局、管理がややこしくなるので、持ち越しは不可。月初めに使用回数はリセットされるものとする。では、時は冒険を始めて25日めの未明。場所は烈火団の本部。お主たちは冒険を再開することにした。ミッションはヴァラルトの提示した『友人の生死を見届けて欲しい』を受注するのじゃな。詳しい話を聞くために、本部から改めて、【隠者の迷宮】へ向かう、と」

G太郎「ランダムイベントダイスを振るのでござるな。出目は4。何が発生したのか」

GM「イベントナンバーは12番じゃな。探索判定15を行え」

G太郎「罠でござるか? (コロコロ)ダイス目10、達成値20でござるよ。幸先はいい」

GM「罠ではなく、落ちてるアイテムを見つけた。何が見つかったかは2Dを振れ」

G太郎「9が出た」

GM「それなら、赤銅勇士勲章2個じゃ」

G太郎「1つ1250Gの価値がある勲章でござるな。ずいぶんと豪勢な拾い物をしたでござる」

デル「落とし物は警察に届けた方がいいのではぁ?」

G太郎「久々のプレイだから、ファンタジー世界の感覚を忘れたのでござるか? ミストグレイヴには、警察も町奉行所もござらん。落とし物は拾い主の物でござる。大切な物なら、落とす奴が悪いというのが蛮族社会の法ということで」

ホリー「勲章に持ち主の名前は書いていないかなあ」

GM「ランダムに出てきたアイテムに、名前なぞ書く者はおらん」

ホリー「それならば、ボクが【ウィザード・サイン】で名前を記すというのは?」

GM「そんなことのために、MP2点を使うと言うのか?」

ホリー「……あまり意味がなさそうなので、やめておきます。名前を残しても、12時間で消えてしまいますし」

GM「それでは、【隠者の迷宮】に到着した。〈黄金の羅針〉の効果で、労せずヴァラルトの部屋まで到達できたとしよう」

 

ヴァラルトの依頼(26日めの朝)

 

GM「お主たちは前日、ヴァラルトと会ったばかりじゃが、一度、本部に戻って出直してきた形になる」

G太郎「神殿の経営状況を確認したかったり、今後のあれこれを話し合う必要があったでござるからな。話し合いの結果、隠者殿の仕事を引き受けることにした次第。詳しい話を聞かせてもらえぬだろうか」

ヴァラルト『それはいい決断だね。じゃあ、まずは【流血回廊】の場所を教えてあげる』

●ミストグレイヴ深層階の地図

  ?

  l

?ー?ーー流血回廊ー?

       l    l

?ー?ーー  ?ーー?

   l     l
ミノタウロスー?ーー?

  の門

G太郎「たった、これだけでござるか?」

ヴァラルト『残りは君たちの目で確かめてくれ』

G太郎「まるで昔のゲームの中途半端な攻略本のような言い草でござるな」

ヴァラルト『昔の地図なら持っているんだけど、君たちが書き記してくれた上層階の地図を見る限り、随分と様変わりしているようで、ちっとも役に立ちそうにないんだよな。古い地図の情報じゃ、余計な先入観を与えてしまって、探索に致命的な過失をもたらしかねない。だったら、ニュートラルな視点で物事をありのままに見据える方が有益だと思うよ』

G太郎「とは言え、何の手がかりもなく、これだけの情報では不安が大きいでござる。せめて寝泊まりできる宿泊所の位置だけでも。この寒空の下で、野宿をしろとは体に毒でござるよ。そのような狂気の沙汰に我らを放り込もうと言うのではあるまいな」

GM「大丈夫じゃ。ミストグレイヴのシナリオでは、野宿をしたくてもできないようなシステムになっておる。野宿はできずに、宿泊できる場所が見つかるまでは、ひたすら歩き通さねばならぬ仕様じゃ。徹夜ペナルティーは1日ごとにHPとMPの最大値がマイナス1、さらに判定ペナルティーも1点ずつ累積される。テキトーなところにテントや寝袋で野営するという選択肢は一切なし。宿屋などの宿泊施設がなければ寝ることもできないゲームなのじゃ」

ホリー「【流血回廊】までの間に、上手く拠点にできる場所が見つかることを願うしかないみたいだね」

G太郎「深層階の探索は、まず宿泊場所の確保が重要な課題でござるな」

デル「1日は6tbだから、1日で移動できる距離は最大6マスだなぁ。【ミノタウロスの門】から【流血回廊】までは3マスだから、往復するだけでも1日がかりでさぁ」

G太郎「しかも、上層階の地図はこうなっているでござる」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。赤字は現在地。

 緑字は新規に記入。青いラインは安全ルート)


            死者の道ーミノタウロス

              l   の門→深層
              l     l  階

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限ー隠者の地底湖の畔ー通路→深

      金床  迷路 (人魚宮殿)   

         l   l       階

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

         l   l

   物乞い市場ー 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

ホリー「【ミノタウロスの門】の周囲には宿泊施設がないなあ。最短でも【岩棚の城塞】か【地底湖の畔】で3マス離れている」

G太郎「こうなれば、【ミノタウロスの門】にもコンビニを設置するというのは、いかがか。交通の要所に便利な店があれば、集客効果も抜群なはず」

デル「さすがは師匠。コンビニでミストグレイヴの経済を支配するんだなぁ」

G太郎「うむ。コンビニを制す者は、世界を制すでござるよ」

GM「そういう願望はまず、コンビニを一軒でも建ててからの皮算用にしておくことじゃ」

G太郎「とにかく、本部からは【ミノタウロスの門】に到着するだけで5マスを費やすでござるなあ。ここで便利なケンタウロス・タクシーでも出れば、重宝するのでござるが」

GM「それならば、次のランダムイベントダイスで3を出すのじゃな」

 

会うも別れも夢ん中(26日めの昼)

 

G太郎「次は【地底湖の畔】を目指そう。ランダムイベントはデルに任せたでござる。何としても3を出すように」

デル「オラがかぁ?」

G太郎「うむ。ここで3を出せば、北条小四郎義時のように天下を手中に収めることも夢ではないでござるよ」

デル「無茶振りですぅ、兄上ぇ。(コロッと)6でさぁ」

GM「天下は遠のいたようじゃのう。イベントナンバー14番。悪党連中にダークドワーフが追われておる」

G太郎「悪党の正体は?」

GM「オーガ1体じゃが」

G太郎「魔物知識は15で、弱点値まで抜いた。命中値+1でござるが、私は特技の《弱点看破》のおかげで、弱点は倍効果でござるな」

GM「そちらの命中基準値は13で、こちらの回避は17じゃから、命中+2されるとピンゾロ以外では外さんじゃろう」

ホリー「回避17かあ。ボクの命中値9だから+1しても10。期待値7を出しても当たらないなんて、オーガは強敵だな」

GM「うむ。レベル7蛮族。HP48、防護点7を誇る。普通なら苦戦すること必至なのじゃが……」

G太郎「先制は17でとった。《ファストアクション》発動。4回キックは全て命中。ダメージは……(ダイスを淡々と振って)20点、22点、22点、20点。これでどうでござるか?」

GM「56点ダメージをくらって、名もなきオーガは完膚なきまでに叩き潰された。承太郎のオラオララッシュを喰らった敵スタンド使いのように再起不能じゃ」

G太郎「フッ、またつまらぬ者を蹴ってしまった。戦利品ダイスはボーナス込みで9」

GM「150ガメルの価値のある宝石1D個じゃ」

G太郎「1個か。チッ、しけてやがるな。煌びやか卿と同じ種族のオーガだから、もっと金持ちとばかり」

GM「あとは蛮族だから勲章持ちじゃ。(ダイスを振って)黒鉄剣士勲章2個じゃな」

G太郎「たった100ガメル。やはり、しけてやがる。さて、ダークドワーフに目を向けるでござる」

ダークドワーフ『ヒッ、ヒイィーッ!』

G太郎「ん? 助けてやったのに、どうしてビビる?」

GM「そりゃあ、ビビるじゃろう。この上層階でオーガと言えば、恐ろしい強敵じゃ。それを瞬殺してのけるとは、常人の所業ではない。しかも、ドレイクとバルカンを引き連れたマッチョなルーンフォーク。まるで鬼神を見る目で、自分もとって喰われるのでは? と怯える一般市民の構図じゃよ」

G太郎「ムッ。では、場を和ませるべく、ここは芸を披露せねば。全身の筋肉を盛り上げて、マッスルパワー!」

ダークドワーフ『ヒッ、ヒイィーッ!』

デル「師匠、それじゃ威嚇にしか見えないので、逆効果でさぁ」

G太郎「そうか。今年はお笑い芸人が坂東の荒くれ武者に扮して、コミカルな中にも凄みを見せる乱世が旬でござるからなあ。知らぬがうちに凄みを醸し出していたらしい。我らは烈火団。みんなの笑顔のために戦う者よ。悪党は成敗した。さあ、平和な暮らしに戻られよ」

ダークドワーフ『烈火団? あんた方が噂の世直し組か?』

G太郎「違う。その名を持った組織は、最近、仕事人に成敗されたから、縁起でもない。我らは世直しではなく、金のために、経済発展のために動くガメル神の使いよ。言わば、商売人。小林旭の『夢ん中』が似合うチーム」

GM「一体、何の話じゃ?」

G太郎「いや、今の旬は必殺と大河だと聞いたでござるから」

GM「まあ、商売人に出演のおせい役・草笛光子さんは、鎌倉殿にも出演中じゃがのう。必殺シリーズ初の女元締め=女殺し屋としても名高い御仁じゃ」

ホリー「必殺脳が蔓延してるなあ。とにかく、悪党オーガからダークドワーフを助けたわけですが、この人は解放軍にスカウトできないのですか」

GM「できるじゃろうが、それにはこの足手まといの一般ドワーフを無事に安全なところに送り届けねばなるまい」

G太郎「何と。これから深層階に向かおうと決意したのに、来た道を引き返せというのか? 一人で烈火団の本部に行け、と言い含めるのではどうか?」

GM「いや。このビビりドワーフを安全なところに送り届けて初めて★1つを進呈しよう」

G太郎「う〜む、よし、ここで会ったのも何かの縁。だが、我らは危険な深層階への旅の途中。ならば、足手まといを連れて歩くわけには参らぬゆえ、ここで我らの帰りを待っているがよい。後で必ず迎えに来る」

デル「ちょうど、ここは人魚の領域でさぁ。人魚の宮殿にかくまってもらえれば、安全なはずぅ」

ダークドワーフ『いや、しかし、人魚の世界って水の中でしょ? あっしらドワーフは炎の加護が強いため、水の中はあまり好きじゃないわけでして』

デル「大丈夫さぁ。グレンダール様も言っているぅ。『苦難と逆境が人を鍛える』とぉ。苦手な水中で己を鍛え直して、解放軍にふさわしい男になれぇ、とグレンダール様の聖印を見せて説得するぞぉ」

GM「何と。グレンダールの神官にそう言われたら、敬虔な信徒のダークドワーフとしては従うしかないのじゃ」

ホリー「なるほど。宗教の教義をしっかり理解した上での説得なら、抜群の効果を発揮するってことだな」

GM「この場合は、相手の信仰する神の聖職者の言葉じゃからの。教義にもしっかり適っている。問題は人魚がドワーフをかくまってくれるかどうかじゃが」

G太郎「それなら交渉材料はある。今の深層階ミッションが終了したら、次は人魚の宝をギルマンから取り戻すミッションを優先して引き受ける、と」

GM「なるほどな。それなら人魚の女王パランティーナも納得した。しかし、宿泊料金は1tbごとに魔晶石2点分が必要になるので、1日丸ごとで1200ガメルとなるが?」

G太郎「1日1200ガメルとは、ずいぶんボッたくりと感じるが、幸い、拾い物の赤銅勇士勲章2個があるでござる。これで2日分の預かり料金となるはず。我らと人魚の友好の証として、これを差し上げよう。そして、ダークドワーフには、2500ガメルの借金を背負わせて、我ら烈火団のために忠義を尽くすよう因果を言い含めるでござる。なあに、我らに従えば、悪いようにはせん。これも良縁だと思って、しっかり恩義を果たせよ(ニヤリ)」

GM「ははあ、とビビりだけど、種族の特徴で相応に義理がたくもあるダークドワーフは、烈火団に平伏した。パランティーナも、『深層階から無事にお帰りいただくよう願っております』とにこやかに微笑んでくれる」

G太郎「うむ、人の縁は利と情を巡らせ、巧みにつなげていくもの。これこそ、論語と算盤の精神でござる」

 

北への道程(26日めの夕方〜夜)

 

G太郎「次は北の【ゴミ溜め窟】でござるが、ランダムイベントは4を振ればタクシーに出会えるのでござるな。では、ホリー嬢ちゃん、よろしく頼む」

ホリー「ボクか? では(コロッと)5だ。惜しいな」

GM「探索判定13以上じゃ」

ホリー「ここはボクに任せてくれ。イノセント・センサー(騎芸【探索指令】のこと)発動! 達成値14。何かを見つけたぞ」

GM「ボールみたいな形状のカプセルを見つけた。知名度14で鑑定できる」

ホリー「見識判定は10。何だろう、これ?」

G太郎「見識18と言って、成功。これは○○ボールではござらんか」

GM「正確には、ガストボールのルーク版じゃな。レベル2魔法生物のガストルークを召喚できる」

ホリー「今さらレベル2なんて役に立つとは思えないよな。いくらで売れますか?」

GM「取引価格は400ガメルじゃ」

G太郎「悪くはないが、手放しで喜ぶほどのものでもない、と」

ホリー「せっかく拾ったので、持っておくか」

 

G太郎「次は東の【炎河に架かる橋】を選ぶ。【死者の道】は通過が面倒くさいでござる」

デル「橋の方は、バルカンの橋守りに通行料を取られるでさぁ」

G太郎「たかが300ガメルなら、払った方が早いでござるよ。まあ、タクシーが来たら別でござるが」

GM「5が出れば、タクシーじゃ」

G太郎「4。さっき出れば良かったものを」

GM「では、ランダムイベントは発生せず、【炎河橋】に到着した。時間は夕刻を過ぎて、夜になっておる。前に会ったバルカンの橋守りが、『お前たちか。通行料は300G。分かっているな』と職務に忠実な厳しい口調で言う」

ホリー「だったら、ボクが交渉しよう。さっき入手したガストボールは400Gの価値がある。これを渡すから、深層階の情報をくれないか。確か、深層階にはバルカン族の女王バイラヤーナ様の宮殿があると言っていたが、同族としてあいさつをしておきたい。どこにあるか教えてもらいたいんだが」

橋守りバルカン『同族なら、そのような重要な情報を容易に教えるわけにはいかないことを理解するのだな。深層階を探り歩いて、己が力で【溶岩湖の宮殿】に到達せよ。力を証明するは魔剣イグニスに仕える者の流儀。力なき者には、女王はお会いにならぬ』

ホリー「戦って力を示せってか?」

橋守りバルカン『否。我らは同族どうしの無益な争いは好まん。力の証明には試練を果たせ。宮殿を探り当てるのも試練の一環なり』

ホリー「だけど、100G分の情報ぐらいくれてもいいじゃないか。情報もまた力なり。力を得るためには、あらゆる知恵と手管を尽くして極上をつかみ取れ、というのがボクの知るイグニスのトレジャーハンター流儀だ。あんたは名誉を重んじるバルカンだったら、極上の情報を持っているだろう。その一欠片でも提供してくれたら、女王にとっておきの情報を進呈するんだがな」

橋守りバルカン『とっておきの情報だと? それは何だ?』

ホリー「女王に伝えるべき重要な情報を、うかつに教えるわけにはいかないって、同族なら分かるよね。地上に関する情報なので、きっと女王も興味を示すと思うんだ」

橋守りバルカン『……良かろう。ならば、一つだけ教えてやろう。この先の【ミノタウロスの門】を抜けた深層階。東と北のどちらかを選べ。そこに何があるか教えてやる』

ホリー「東か北か。だったら、真っ直ぐ進んで、北だな」

橋守りバルカン『北か。そこには……(ダイスを振って)【蒸気の谷】がある』

ホリー「【蒸気の谷】? それはどういう場所だ?」

橋守りバルカン『地下のマグマから魔力を抽出し、ミストグレイヴ全体の明かりをまかなう重要拠点だそうだ。もっとも、我々バルカンは夜目が利くゆえ、明かりなどなくても問題ないが、バルバロスの中にはバジリスクリザードマン、ケンタウロスコボルドのように、闇に順応しきれていない種族もいるからなあ。翠将自身は上位のバジリスクで闇夜も見通すらしいが、それでも下位の者のことを考えるなら、明かりが必要と判断されたのだろう』

ホリー「ふうん、都市全体の明かりをまかなうなんて、相当に大規模な魔法装置があるんだろうね」

橋守りバルカン『人族の魔動機文明の遺産らしいな。そういう物の管理は、ダークドワーフかアンドロスコーピオンにしかできないから、そこは蠍人間の巣窟になっている。連中は機械オタクだから、壊れた部品とかを持って行けば、勲章と交換してくれるそうだ』

ホリー「寝泊まりはできないかな」

橋守りバルカン『機械音がデンデンガンガン鳴り響いている中で、グースカ寝られる奴がいるとは思えんな』

ホリー「分かった。じゃあ、東には何がある?」

橋守りバルカン『東か。そっちには……って、その手に乗るか。100G分の情報はこれぐらいだ。寝られる場所を探したいなら【蒸気の谷】以外に当たれ。イグニスの祝福を、田舎出の可愛い嬢ちゃん』

ホリー「うん。そちらの情報も、極上とまでは行かないけど、中の上ぐらいには良かったよ」

 

深層階への門(26日めの未明)

 

GM「そして、とうとう烈火団は深層階の目前に来た。ここを越えた先には何が待っているか。少ない情報を胸に、お主たちは旅立つ。新たな地へ」

G太郎「【ミノタウロスの門】の情景は、こちらの記事を参照すればいいのでござるな」

GM「実プレイでは3ヶ月前。物語内では2日前の出来事となる。〈思慮深き大斧〉と称されるミノタウロス・キャスターのジンドラルがお主たちを出迎えてくれる。『準備を整えて戻ってきたようだな、強者よ。お主たちの運命に向かい合う覚悟はできたかな?』」

G太郎「運命に向かい合うとはどういうことか予想し難いが、仕事を依頼されたものでな。【流血回廊】に向かいたいのでござるが、道中の情報は何かないか?」

ジンドラル『勇者らしく、向かい風に恐れることなく、己が道を切り開くがいい。強者に言える言葉はそれだけよ』

デル「要するに、脳筋で行けってことだなぁ。〈思慮深き〉答えをありがとぉ」

ジンドラル『考えても詮なきことに頭を悩ますことなく、クリアな想いで突き進むこともまた、思慮の表れよ。行動しながら、思考を巡らせる。考えながらも、身の動きは止めない。反射と思考の融合こそ、真の強者の証なり』

G太郎「では、真の強者であれば、この門の東に何を見出すでござろうか?」

ジンドラル『希望……とでも答えれば、満足するのかな?』

G太郎「希望でござるか」

ジンドラル『真の強者なら、いかなる逆境の中においても、希望を見出し、つかみとるが故に』

G太郎「真の強者でなければ?」

ジンドラル『希望ははかなき幻と成り果てよう』

G太郎「では、我らは己が強者たらんことを信じて、道を進むのみ」

ジンドラル『ならば、深層階への通路を開こう』

 

 こうして、勇気を奮い起こしたマッスルG太郎と烈火団は、ジンドラルの導きに従い、深淵へと飛び込むのだった。

 果たして、彼らを待つものは、いかなる運命か?

 それは作者すら知らない、ダイスの気まぐれが生み出す物語である。

(当記事 完)

●ここまでの冒険成果

 

日数経過:26日めの未明(ミノタウロスの門)

 

経験点:ダークドワーフをオーガから助ける★1個

    (合計★1個)

    魔物撃退分70点

    ピンゾロ分(なし)

収支結果:150G宝石1個、黒鉄勲章2個

     食料消費(次回頭に1食ずつ、

     ホリーはイノセントの分も追加)

ミッション:エーリカ・ベレの生死を確認せよ

エスト:ジーズドルフ解放軍の同志を集める

     (現在13人)

     深層階で【月の図書館】を探す

     地下世界から外への脱出方法を探す

     魔窟50階を踏破(店舗経営の許可)

     驕王ポイント31点を目指す(現在10点)

     人魚奴隷の救出

     虹色の宝石の確保

     (現在水妃ポイント5点)

 

情報

・煌びやか卿アー・ヌルチェと商業同盟を樹立

・〈銀の蜜蜂〉からティアハートの花ミッションを受注できる。

・防空施設の魔力供給源は深層階の【翡翠のピラミッド】である。

・防空施設の暗号入手。

 ・〈破剣の星槌〉らしき略奪品は【地底湖の畔】のマーマンから、深層階のダークドワーフに渡った。

・【地底湖の畔】のマーマンは、水妃ポイント25点で地上への抜け道を教えてくれる。

・地下水路のリザードマンの集落の位置情報。

・ギルマン王ブグプリとの面会には、地下水路で手に入る〈ストロベリーオイスター〉が12個必要。リザードマンからの購入も可。

・〈ギルマン王の冠のかけらI〉入手。

・【コボルド窟】のオードル・プルは地上に伝手がある。

・【戦神の凱旋門】の魔窟総監ギルギダッシュと知り合い、魔窟ミッションを攻略中。

・四祖の1人シェラシースは魔剣である。

・地下水路から地上への脱出には、〈銀水晶のサークレット〉が必要。

・漆黒のマギスフィアは、深層階の黒い球体に入る鍵。別に合言葉が必要。

 

密偵の知り合い

・アム・ヤーセン(ドワーフ娘→ラミア)

 キーワード「月の図書館」「隠者ヴァラルト」「黒炎の工房」「巨大格納庫」「漆黒のスフィア」

イゴール・ぺステリ(エルフ男→トロール

 キーワード「ユリア・ミルドリス」「エーリカ・ベレ」「ノイア・カーナ」「琥珀のマギスフィア」「白銀勲章」

・ニコ・シュナウヘア(ナイトメア→オーガ)

 キーワード「防空施設」「シェラシース」「ヤーハッカゼッシュ」「地底に眠るもの」

・オスカル・バロー(シャドウ→バジリスク

 キーワード「白銀以上の勲章コレクター」

・シル・メリル(人間女→バルカン)

 キーワード「レジスタンスを探す裏切り者」

 

冒険達成度:合計13%