ドラゴンレイドについて
NOVA「少し前に、ここじゃなくて、『空想(妄想)タイム』に次のようなコメントがあったんだ」
★トラブったコメント
TRPGタグの付いている記事ではこれが最新のようなのでここに書きこませていただきます。
唐突な質問で恐縮です。ラグシアにおけるファールンドラゴンは、スパロボZシリーズにおけるバアル(STMC、インベーダー、アンチスパイラルなど)のような位置づけなのでしょうか?
恥ずかしながらシリーズ展開中金欠だったので、ドラゴンレイドシリーズはサプリメントはおろかリプレイも一冊も買えなかったのです。
ヒノキ「ああ、これが例のラグシアがどうこうという話じゃな。これがどうかしたかの?」
NOVA「このとき、俺はこっちでゴブスレ対決に忙しい状況だったので、向こうで管理代行やってるケイPが応対したんだな」
★ケイPの応対(一部抜粋)
けぴっ。 現在、ここの管理人代行をやってるアシモンのケイPだ。 マスターNOVAは別ブログのコンパーニュに出向いていて、ゴブスレ対決が終わるまで帰って来ないはずなので、オラが代わりにレスを付けるッピ。
で、質問はソード・ワールドの話題か。 だったら、コンパーニュ(翔花伝)に出向くように先月、マスターがコメントしてたはずだが。 12月10日の「忍者と怪獣の話」だな。 当記事では確かにTRPGタグが付いているが、3ブログの総括をしているんだから、そりゃ、他所の関連ブログの話もするさ。 だが、「ラグシア」の話も、「ファールンドラゴン」の話もしていねえ。誤字にツッコミ入れるまでもなく、おめえの話は場違いもいいところだ。 何の話題かは理解できるが、「何の意図があって」の質問かは分かんねえ。 「唐突な質問に恐縮してる」なら、そいつは定型句じゃなくて、本当に恐縮して、もっと、まともに記事の内容に乗るような話にしろよ。
一例を挙げるなら「終末のものについての別ブログ記事」に乗せて、「終末のものと言えば、異世界から来た混沌として、ラクシアのフォールンドラゴンや、スパロボのバアルみたいな感じですかね」ぐらいに、スムーズな話展開をしろよ。 おめえも小説家志望だった男なら、それぐらいの伏線や話運びを工夫しろってマスターなら言うだろうさ。
大体、フォールンドラゴンにしても、バアルにしても、一体、何年前の話をしているんだ? 今さら、そんな質問をして、マスターにも、おめえにもどんなメリットがあるんだ? おめえが仮に、「私的ソード・ワールド史ブログ」でも構築して、資料が足りないからマスターの知恵を拝借したいとか、そういう崇高な目的でもあるなら、建設的だろうが、おめえのバカな質問に答えても、「感謝もなしに、また別の質問をされて、暇つぶしの話し相手ぐらいにされて徒労に終わる」って、マスターNOVAは口に出さないまでも、内心で思っているだろうさ。
雑談なら雑談でもいいが、ブログのコメント欄に書くなら、せめてブログ運営をフォローするなり、記事に関係するような書き込みをしろよ。 ここは、おめえのための質問場ではなく、記事内容を通じてのコミュニケーションの場だ。 もしもマスターのストーカーをしたいなら、しっかり記事内容を追っかけて、「おお、こいつは俺の記事の熱心な読者だな」と喜ばせ、感じ入らせた上で、場に合うような踏み込んだ質問をしろ。(中略)
以上、マスターが心に思っていて言えなかったことを、オラが代弁してやった。 その上で、フォールンドラゴンの質問が、おめえにとって重要な好奇心に基づくものなら、コンパーニュで「終末のもの」に絡めて質問してみるんだな。 ただし、質問に答えてもらっての返礼リアクションはしっかりするんだな。その辺は、コミュニケーションの基本だろう。 「質問」→「答え」→「返礼」の言葉の積み上げが、おめえにはなく、「質問」→「答え」→「場つなぎのための、さらなる質問」を繰り返すから、うんざりするんだ。 おめえが他人とのコミュニケーションに飢えているのは、マスターも分かっているが、マスターは「建設的なコミュニケーション」を求めているわけで、どうしたら建設的な会話ができるかは、これからも学べよ。 オラがアシモンとして、人間性を学んだようによ。ドゴラに言われちゃ世話ねえぜ。 以上だ。 ハードボイルド気取りのケイPイチロー
晶華「KPちゃん、口が悪いね」
NOVA「まあ、バトルモード31859が発動している感じだな。ちなみに、ケイPに仮託して、このコメントレスを書いたのは、管理人NOVAだから、言ってみれば俺自身ということになる。ただ、何というか、このコメントが付いた時期の俺は『上原さんロス』で落ち込んでもいたし、こういう空気の読めないコメントに対して、まともに相手したい精神状態じゃなかったんだな。だから、俺の中の仮想人格たるケイPが出しゃばった形になる」
ヒノキ「つまり、良太郎が弱っているときに、モモタロスが出てきたようなものか」
NOVA「それに近いな。で、ここでコメント主が、『ああ、今はNOVAさんがまともに自分の相手をしてくれないんだな』と悟って、しばらく引っ込むなり、改めてコンパーニュでコメント付けるなり、それなりに対応する手はあったはずなんだが、最悪の一手を打ちやがったんだ」
晶華「どうしたの?」
NOVA「今度は、10日後にスパロボ記事にコメントして、『課金がどうこうという質問を連発』して、こちらの心証をますます害したんだ。つまり、『一つの場違いな質問というトラブルの種をまいておきながら、そこを解決する道を避けてスルーしたまま、別のトラブルの種をまくという愚行』に、俺の目には映ったので、何というかなあ、スパロボのプレイ意欲が一気に激減したんだよ。課金云々はともかく、『何で、こいつは執拗につまらない質問を連発する癖が改まらないのか?』ってな」
晶華「そりゃ、NOVAちゃんに話し相手になって欲しいんじゃない?」
NOVA「だったら、こっちの話にきちんとリアクションしろよってことだ。TRPG話はコンパーニュで、と言ったら、ここに来ればいいんだろうし、ここでの記事に合わせて、感想の一言でも述べてから、それに絡めて『おまけの流れで質問』するとか、『感想が主、その話題の延長での質問』なら、スッと応対できるのに。
「関係ない場で関係ない質問を唐突に振って、しかも、それが解決しない間に仕切り直しの質問をしたと思ったら、金の話を始めて、何というか生々しくてみみっちい。病気療養がどうだとか、金がどうこうとか、そんな話を趣味の場でされると、本当にシラけてしまうわけで。
「もちろん、病気や貧乏をお笑いのネタにする芸風もあるし、こちらがそれを相手の自虐ネタとして、笑って返していいのなら、まあ、そういう付き合い方もあるけどな。ただ、自分からコメントでそれを臭わせることをいっぱい書いてきて、後から病気とか収入がどうこうとか人に知られるのは恥ずかしいからと言い出して、削除を要求してきたこともあった。その後はこっちが気を利かせて、コメントから削除したりするとかも何度かあったな。どうも『学習しない自爆芸人』『自分が起こしたトラブルを解決しないままスルーして、違う話題に踏み込んでは、その度に問題発言を繰り返す』という性質に、こっちは疲れるんだよ、本当に」
ヒノキ「だったら、そのような愚か者とは付き合わないに限る。それとも、新兄さんはダメンズ好きの苦労性な女子みたいなキャラなのか?」
NOVA「まあ、トラブルシューフィッターを気取っていた時もあるが、それは問題解決を通じて、自分が学べるし、経験値を積むことができると考えていたからなんだな。で、今回、この話を始めたのは、ケイPの発言じゃないけど、『私的ソード・ワールド史的なブログ記事』を結果的に、現在書き進めている形になっているからなんだ。
「俺としては『エイジ・オブ・グリモワール』を中心に古代魔術の話をして締めくくる予定だが、ちょっとした寄り道として『フォールンドラゴンの登場するドラゴンレイド』について、いろいろと振り返ってもいいのではないか、という気にはなっているんだな」
ヒノキ「なるほど。ドラゴンレイドの話をするついでに、件の質問について、もう少し掘り下げることにもやぶさかではないということじゃな」
NOVA「ただ、ドラゴンレイドは俺個人としては、どうしても語りたいネタということでもなく、寄り道は寄り道でしかないんだ。その割に、手持ちの資料が十分でないので(文庫版のリプレイのみ)、改めていろいろ調べ直すのも手間がかかる。そこまでする価値があるのかは、結局のところ、話を振ってきたコメント主が『そういう記事を読みたい』という関心があるかどうかなんだよな。読みたい読者がいるなら、そのリクエストには答えることもやぶさかではないってことだよ」
晶華「質問してきたということは、関心があるってことじゃない?」
NOVA「そうとも限らないんだよ。世の中には『何となく聞いてみたけど、相手がそれに応じて答えても、自分は大して関心を持ったリアクションをせずにボーッと聞き流している輩』が結構いる。このコメント主もまた、『自分に関心を持ってもらいたいための話題作りの質問連発であって、相手の話には興味ない、答えは聞いてないタイプ。相手の球をきちんと受け止めずに、自分の球だけ投げてくるタイプ』なんだ。しかも、その球が明後日の方向に飛んで行くクソボールとか大暴投だらけだし。
「仮に、そいつにとって『フォールンドラゴンとバアルの関係がどうしても気になる。その答えを得たら、趣味の創作活動の助けになる。是非とも話を聞きたい』という真剣なテーマだとか、『もう少し説明がきちんと為されて質問に至った背景や考察まで明示してくれる』なら、こちらも納得した上で話す甲斐があるが、そもそもこっちのブログを読んでもいないようなら、ここで話しても意味がないしな。そこのところは先に確認した上で、こっちの記事を読んでいるってコメントが付けば、ドラゴンレイドについて書く。さもなければ、無意味な質問ってことでスルーして問題ないかな、と」
ヒノキ「ところで、この質問は、場違いというが、どの記事に向けて付けられたのじゃ?」
NOVA「ああ。この記事だけど。コメントの方は、諸事情で削除したが」
ヒノキ「何と。わらわも参加した記事ではないか。ならば当然、わらわに対して『アリナ様、応援してます』とか、『TRPG好きの女の子萌え〜』とか、何かの言葉が掛けられてもいいものを」
晶華「まあ、翔花の名前をいろいろ間違える癖が抜けない、そそっかしい人だしね。日野木アリナを、猪木マリナと間違えてもおかしくないし」
ヒノキ「まるで、わらわがプロレスラー上がりの政治家みたいではないか。それよりも、その記事ではソード・ワールドとかフォールンドラゴンとかのネタは語られなかったと思うのじゃが」
NOVA「ええ。昨年1年間の総括で、TRPG関係はゴブスレとロードスの話をちらっとしたぐらいですね。明らかに記事内容にリアクションしたコメントでもなく、大体、俺もフォールンドラゴンの話をブログ上でも、それ以外でもしたことは全くないんですよ。試しにフォールンでブログ内検索をしてもらえると納得できるでしょうが。
「だから、最初に記事を読んだとき、『どうして、このタイミングでその話?』という気になりました。なお、スパロボのバアルについても、2012年に1回書いただけで、俺の中では『知識として知っているけど、つながっていない単語と話題』です」
「例えば、今、俺が唐突にモンスターに関するネタとして、『D&Dのトログロダイトと、初代ゴジラの足跡に付着した三葉虫トリロバイトって、名前が似ているけど、何か関係あるのかな?』とヒノキ姐さんに振ったらどう応じますか?」
ヒノキ「はっ? この男は突然、何を言い出すか? 頭でもおかしいのか? どこからそういう発想が出て来るのか、わらわにはちっとも理解できん。いや、もちろん、トログロダイトも、トリロバイトも知ってはおるが」
晶華「トリロバイトかあ。最近だったら、そういう名前のマギア戦闘員がよく見かけるわね」
NOVA「ああ。そうつながって来るな。ついでに、ドラゴンレイドも、もしドラゴンレイダーなどという怪人が登場したら、うまくツボを突くんだけどなあ」
ドラゴンレイドから古代魔法王国へ
NOVA「とりあえず、詳細は省くがSW2.0におけるドラゴンレイドというのは、2014年から開始された一大キャンペーン企画なんだな。この時期、2013年のKADOKAWA再編を機に、またTRPG業界の雲行きが怪しくなっていた流れだったと記憶するが、それでもソード・ワールド2.0が発売開始から5年を経て、景気づけのために、大きなイベントを始めようってことになった。そいつがドラゴンレイドというわけだ」
NOVA「で、2013年以降のしばらくは、俺も不景気だったので、文庫リプレイ以外のTRPG商品は買わずに節約していた時期なんだ。その時期は、件のコメント主ともメールのやり取りはしていたから、当時の俺が割とTRPG離れをしていることは知っていたはずなんだが、どうやら失念していたと見える。
「そういう背景があるので、ドラゴンレイドはガッチリ追跡したとは言わない。その時期に久々に買ったサプリメントが2015年のこれで……」
NOVA「その前に買ったのが、2011年のこれだって言うぐらいに、俺自身、ソード・ワールドのゲーム離れをしていたんだよ」
NOVA「まあ、この2年ほどで、いろいろ昔のルールも興味ある物は、買い揃えて行ったりもしたんだが」
NOVA「ある意味、買ったから、いろいろブログの記事ネタにしてるって面もある。だけど、ドラゴンレイドについては未購入だし、『シリーズ展開中金欠だった』ことを『恥ずかしながら』とコメント主が言うのだったら、俺も同じなんだから、わざわざそんな質問をして、こっちに恥をかかすな、と言いたくもあった」
晶華「でも、『ラグシアのファールンドラゴン』と聞いて、それが『ラクシアのフォールンドラゴン』の誤記だって気づく程度には、NOVAちゃんも知識があったってことだよね」
NOVA「ラグシアで検索すると、美容品がいっぱい出て来るんだよな。もしかすると、それを『ラクシアのフォールンドラゴン』と解釈したのは、俺の勘違いかもしれん。ファールンドラゴンというのは、化粧品の名前で、それがスパロボのバアルとどういう位置づけになるのか。謎はますます深まった」
ヒノキ「いやいや。いくら何でも、TRPGとは関係ない化粧品の話を、お前さんに振ってくるとは有り得んじゃろう」
NOVA「まあ、常識人なら有り得んと思うが、彼を一般常識人の枠に当てはめていいかは疑問だ。ともあれ、件の質問に関しては、『スパロボZシリーズにおけるバアルの位置づけ』というものを、彼がどう考えているのかについて、俺に分かっていないから、まずはそこを問い質して確認しないと、YesともNoとも言えん」
「それでも俺的に定義するなら、バアルとは『宇宙の彼方から地球を破壊するために押し寄せて来る化け物の群れで、コミュニケーション不能な存在。放置すれば、地球だけでなく宇宙全体の文明を崩壊させるほどの脅威』ということで、スパロボ世界のラスボス級の存在なんだな」
「一方、フォールンドラゴンは『宇宙の彼方から3000年に1度、竜刃星という彗星に乗ってやって来る、フォールンソウルという邪悪な魂がドラゴンの死体に憑依して、ラクシア世界の各地を脅かすようになったもの』という定義で、全然規模が違うし、スパロボでは『全宇宙の脅威に対して、みんなで力を合わせて立ち向かいましょう』って物語の流れになるのに対し、ラクシアではそこまでの流れにはならずに、最終的には皇帝とその仲間たち超越者の手で、密かに大ボスが退治されて幕」
ソード・ワールド2.0リプレイ ドラゴンスレイヤーズ3 ‐神ならざる者に捧ぐ鎮魂歌‐ (ドラゴンブック)
- 作者:北沢慶/グループSNE
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/08/19
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NOVA「結局のところ、共通点は『宇宙から来た脅威的な化け物で、一つの物語の大ボス』という点ではYesだが、だったら、ウルトラマンダイナのスフィアとか、ウルトラマンコスモスのカオスヘッダーとか、ウルトラマンガイアの根源的破滅招来体とか、モンスターバースのキングギドラとか、アバレンジャーの邪命体エヴォリアンとか、仮面ライダーJのフォッグとか、同様の世界の脅威となる宇宙出身の化け物はいっぱいあるわけで、それだけで同一視するのは、あまりにも大雑把だよな」
「個人的には、エヴォリアンが一番フォールンの定義に近いように思える。実体を持たない邪悪な魂がドラゴンの死体と融合したのがフォールンドラゴン。しかし、ドラゴン以外にも、フォールンは様々な生き物の死体に融合し、秋田リプレイでは、フォールンリンゴ🍎とか、フォールン熊🐻とか、フォールンワニ🐊とか、いろいろ変なのが登場して、低レベルキャラと戦ったりしていた。
「まあ、フォールンは瘴気を発して周囲の生者を病気に感染させ、病が進行するとダムドという眷属に作り替えてしまうので、見つけたら即退治しないと周囲が汚染されてしまう危険もあるんだが……と、リプレイを読み直してすぐに書けるネタはこれぐらいか。
「正直、『聞く方は思いつきで何でも聞いてくるが、答える方はあれこれ調べるのが大変なんだから、軽い気持ちで相手の関心から離れた話題を度々聞いて来るな!』と叱ってやりたいし、聞いた分は、その知識をどういう目的で使うかとか、この答えで納得したのかとか、わざわざ調べてもらってありがとう、とか、きちんとコメント欄でリアクションしてもらいたいものだ」
ヒノキ「結局、バカ丁寧に答えおったな」
NOVA「俺はコメントに対して、可能な限り誠心誠意に応じたい管理人ですからね。つなげられる話なら、うまく関連づけて料理するのも芸ってものです。ただ、だからと言って、つなげるのに苦労する唐突なお題を持ち込まれると閉口しますけどね。記事内容と関係ない話を何度も持ち込まれるのは、度重なると鬱陶しがられるってことで」
晶華「じゃあ、寄り道はこれぐらいにして、NOVAちゃんの語りたい話に移りましょうよ」
ようやく古代魔法王国の話
NOVA「で、ソード・ワールド2.0の最終展開は、3000年前の古代魔法文明デュランディル時代を題材にしたこれなんだ。フォーセリアでは、魔法王国カストゥール・サプリメントが出なかったけど、ラクシアでは古代魔法時代というのがどういう感じか、きちんと示してもらえた感じ」
ヒノキ「どんな感じじゃ」
NOVA「プレイヤーキャラクターが演じるのは、冒険者じゃなくて、領地持ちの貴族と、その従者的立場の士族だ。あと、この時代には貴族の意向には逆らえない下僕的な立ち位置の平民がいる」
晶華「身分差別が厳しいの?」
NOVA「厳しいというか、平民に人権はない。貴族にとっての財産みたいなものだからな。貴族には、神々によって与えられたとされる『支配力(ドミニオン)』が備わっていて、その力で支配された平民は貴族の命令に逆らえないんだ」
晶華「だったら、平民に死ねって言ったら?」
NOVA「喜んで死ぬ」
晶華「じゃあ、私が貴族で、NOVAちゃんが平民ね」
NOVA「何でだよ」
晶華「平民が貴族に逆らわない」
NOVA「俺は確かに平民だが、お前は貴族じゃない」
ヒノキ「だったら、わらわが貴族じゃ」
NOVA「ならば、俺は士族な。士族は貴族の支配力を持たないが、貴族からも支配されないという。この貴族と士族が古代魔法時代のプレイヤーキャラで、フェンディル王国魔法連邦の魔法王に仕える領主の立場で、世界征服を企む神聖大イスカイア帝国の侵略に立ち向かうために活動するのが、推奨ストーリーとなっている」
晶華「イスカイア側になってプレイするのは?」
NOVA「GMがシナリオを作ればできるのかもしれないが、少なくともリプレイでは、イスカイアが敵側だ。それと、この展開のすぐ後で、ソード・ワールドは2.5に切り替わって、新大陸の物語に仕切り直しになったから、今のところ、この古代の物語素材は、ルールと世界観の概要だけが紹介されただけで、未消化な部分が多いと感じる。本格的にプレイするには、このサプリメントと、もう一つ、ワールドサプリメントのこれが欲しいと思う」
ソード・ワールド2.0サプリメント プレイヤーズ・ハンドブック イスカイア博物誌
- 作者:北沢慶/グループSNE,グループSNE
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/20
- メディア: Kindle版
ヒノキ「ワールドサプリメントは持っておらんのか?」
NOVA「2.0はルール系のサプリメントしか購入していないんです。GMとしてシナリオ作りする機会がなかったから、購入意欲は湧かなかったもので。さすがに俺もソード・ワールドの全てを買っているわけじゃないですし。まあ、各地方の流派特技など、欲しいデータもないわけじゃないけれど、2.5が展開している現状で、今さらそこまで後追いするのも二の足を踏むというもの。
「リプレイ読むと、追加ルールは欲しくなる。だけど、リプレイ読んでも、ワールドサプリメントは欲しくならないのが今までだった。それでも、2.5になってからは、割と丁寧に追跡しているわけですね。ここでの記事ネタに使えるとも思って」
NOVA「発売直後ではないけど、一応、ボックスセットも買うには買ったし。まだ全部は読んでないが。どうも、ルールの話は記事ネタにしやすいけど、ワールドガイドの内容を記事ネタにするノウハウが見出せないでいるし、どうしたらいいやら」
ヒノキ「実プレイをすれば、イメージも膨らむじゃろう」
NOVA「とりあえず、マッスル太郎が終わってから考えます。グランクレストの話も勢いでしようかと思ったけど、それもまた別の機会に延期だ。ロードスの新刊の情報が入った際に、グランクレストの話をするのもいいかなって」
ヒノキ「では、この話は今回で一旦終わりということじゃな」
NOVA「ええ、最後に、エイジ・オブ・グリモワールにもう一度戻って」
古代魔法時代の種族と職業
NOVA「やはり、新ルールが出ると、どんな種族や職業が選べるかに自分は注目します。新たに加わったのは、ノーブルエルフとマナフレア。ただのエルフよりも高貴なノーブルエルフは、生まれついての貴族で、体は弱いけどカリスマが高くて、完全に魔法特化。一方のマナフレアは、体から吹き出すマナの炎を第三の手のように使える、現在は滅びた種族で、士族代表みたいな戦士系キャラ」
晶華「現在では使えないの?」
NOVA「GMが認めたら使えるかもしれないが、周囲から奇異の目で見られるキャラなのは間違いないな。現代に、平安貴族や侍が出現した以上に」
ヒノキ「ふむ。貴族や侍は衣装や風習ぐらいの差じゃが、マナフレアは燃えておるからのう」
NOVA「熱くもなく、光っているわけでもない炎って、あまりイメージしにくいんですけどね」
ヒノキ「イラストを見る限りは、ゼリー状のオーラに見えるがの」
NOVA「とにかく、古代ではノーブルエルフとマナフレアがいて、代わりに後の魔動機文明に誕生したルーンフォークなどの種族が使えません。また、職業でもマギテックやアルケミスト、そしてシューターの銃器なんかが存在しないことになっています」
ヒノキ「なるほど。江戸時代にシステムエンジニアやパイロットという職業がないようなものじゃな」
NOVA「逆に、今の時代には奉行所同心とか、越後の縮緬問屋とか、お庭番といった職業はありませんからね」
晶華「では、古代にあった職業技能は?」
NOVA「貴族がコミュニケーションしたり、レギオンと呼ばれる平民の部隊を指揮したりするアリストクラシー技能。遺失魔法と言うべき強力な秘奥魔法を扱うグリモワール技能。そして魔器と言われるアーティファクト武装を扱うアーティザン技能の3つだ」
晶華「現在では失われた魔法や技術を操るのが、いかにも古代文明って感じで楽しそうね」
NOVA「俺としては、リプレイなどでもっと掘り下げて欲しい世界観だと思ったが、逆に言えば、フォーセリア時代にできなかったことを、北沢さんたちが色々とアイデア出して、展開しているという事実に、改めてワクワク感を覚えたってわけだ。2.5でも、エイジ・オブ・グリモワールに匹敵する魔動機文明時代のサプリメントが出て、ソード・ワールドでサイバー感覚に満ちた世界観がプレイできたらいいなあ、とか期待しながら、これからも過去と現在と未来を堪能していくつもり」
(当記事 完)