なぜか飛んできたチキンバーガーの話
NOVA「ロードスの神さまの話をしていたら、なぜか飛んできたチキンの話をしている俺がいる。いやあ、心配だ」
ヒノキ「そう言えば、11月18日は『なぜか飛んできたキツツキの日』じゃのう。もしかして、狙っておったのか?」
NOVA「いや、ただの偶然です。まあ、16日にサイト開設19周年だったので、いつもと違うスペシャルな記事を書けば、と娘に言われたので、何となくその気になって書いた、と言えなくもないですが」
翔花「だけど、まさか一回で終わらずに、ロードスやゴブリンスレイヤーを放ったらかしにして、ハンバーガーの話を続けるとは思わないわよ」
NOVA「俺も思わなかったが、ハマってしまったものは仕方ない。とりあえず、前回のキャラクラス(オーダー)の紹介を続けるぞ。一応、前回紹介したオーダーを整理するとこうなる」
★ビーフ系のオーダー(いわゆる戦士な奴ら)
1.ベーコネイター
一騎当千で最強の防御力とHPを誇るタフマッチョな戦士。
細かい技や仲間との連携を考えるよりも、豪快にパワーで押しつぶし、相手の攻撃にも怯まない無双戦士をやりたいなら、オススメだ。
2.Jrベーコン・チーズバーガー
パワーよりも仲間との連携とテクニカルなカウンター攻撃に長けた技巧派戦士。
挑発によって敵の攻撃を引きつけて味方を守り、肉を切らせて骨を断つ反撃戦法で敵を切り刻む優秀な戦場コントローラー。
3.デイブズ・ダブル
個人の技量は当然ながら、仲間の指揮に長けたベテラン戦士。
その指揮能力は、仲間の戦士の守りを固めつつ、弱った敵を一気に仕留める熟練の苛烈さを合わせ持つ。
4.ダブル・スタック
ベーコネイターのパワーと、チーズバーガーのカウンター技を合わせ持ち、戦士の中でも平均して最強の与ダメージ力を誇るアタッカー。
やられる前にやれ、やられたら、さらにやり返せの精神で、猛威を振るう力と技のダブルタイフーンなキャラ。
NOVA「とりあえず、戦士系は以上の4つだな。最もタフなのがベーコネイターで、タフさよりも殲滅力が高いのがダブル・スタック。戦士の仲間が多いと強みを発揮する指揮官役がデイブズ・ダブルで、戦士以外の支援系の仲間が多いならチーズバーガーが優秀だと思う」
翔花「同じ戦士なのに、ずいぶんと個性が違うのね」
NOVA「装備品なんかは、ほぼ同じで重武装は変わりない。ただ、飛び道具の装備の可否が違っていて、ベーコンとデイブは飛び道具が持てないので、結局、前で殴るしかない。一方で、チーズとスタックはクロスボウが装備できるので、一応は後方支援も可能だ。問題は、武器のデータの中にクロスボウが用意されていないことだな(苦笑)。「D&D辺りから武器データをコンバートするか、それともサプリメントが後から出て来るか、判断に迷うが、まあ、他にも細かいミスがいくつか見つかるので(シールド装備可とあるのに、シールドが設定されていなかったり、などなど)、そのうちエラッタで改訂されるかも、と思っている。まあ、そこまでサポートされるゲームなのかどうかは知らんが」
続・チキンの魔法使いたち
NOVA「さて、前回はチキンの魔法使いを二つ紹介して、話が終わっていたんだったな」
★チキン系のオーダー(情熱的な魔法使い)
1.スパイシー・チキン・サンドイッチ
火炎系の攻撃魔法が得意な赤き魔女。
炎のオーラを身にまとい、近づく敵を焼き尽くし、煙で燻して撹乱し、いいわね、いくわよ、と爆殺するボンバーガール。
2.ホームスタイル・チキン・サンドイッチ
炎の力を家族や仲間の支援(バフ)に捧げた、心優しきサポート魔法使い。
空腹で倒れた仲間を復帰させる蘇生能力と、味方を強化する数々の技で、家庭の暖かさを広めるパーティーのお母さん的存在。
さらに、魔法使いなのに戦士並みにタフなのは、母は強しを体現しているようにも。
NOVA「さて、前回はこのホームスタイル(ここでの愛称はホーミー)の解釈で、俺は少しミスっていた。このキャラって、実はヒーラー役ではなかったんだよなあ。一読したときは、1レベルの蘇生能力をHP回復能力と勘違いしていたんだけど、記事書きの途中で、よく読むと『空腹で戦闘不能になったキャラをHP1D4で復活させるだけ』で、それ以上の癒しはできないんだよ」
ヒノキ「ヒーラーじゃなくて、バッファーだったわけじゃな。新兄さんともあろう者が、そんなミスをするとは情けない」
NOVA「装備品とかを見てもプリースト系だし、普通はレイズとかザオラルのような蘇生呪文が使えるキャラが、ケアルやホイミみたいな治癒呪文が使えないなんて思います? RPGの常識的に、蘇生呪文は治癒呪文の上位だと考えるはずなんだけど、このホーミーは俺の常識とは違う性能だったということです」
翔花「そこで、真のヒーラーであるグリルド・チキン・サンドイッチを紹介しようというところで、前回は話が終わっていたのよね」
NOVA「ああ。しかし、この記事を書いていて、どうしても腹が減りがちになるのは何とかならんか?」
翔花「そんなの私が知るか」
NOVA「そりゃ、お前は空腹知らずだもんなあ。光合成で生きているんだし。それはともかく、グリルド・チキン・サンドイッチ、通称GCS、あるいはグリルちゃん(イラストがないのが残念だけど)は、全オーダー中、最も打たれ弱い娘なんだ。魔力+1、知力+2、俊力+1と優秀な能力値ボーナスはあるんだけど、ディフェンスは最低値の10で、HPボーナスもなし。敵に狙われたら、あっさり倒されてしまうので、みんなで守ってあげないといけない。打たれ弱いヒーラーというのは、なかなかリスクが大きいなあ、と思うばかりだ」
翔花「花粉分解で、敵の攻撃を避けたりは?」
NOVA「できねえよ。お前と一緒にするな。グリルちゃんの1レベル技は、触った相手のデバフ(弱体化)効果を取り除くリフレッシュと、30フィート内の仲間のダメージをD4回復させる治癒能力クイックバイトだ」
翔花「結局、D4なのね」
NOVA「まあ、このゲームは蘇生にしても、治癒にしても、使用回数制限はないので、延々と蘇生や治癒を行うことは可能。あと、1レベルのHPが4D4が基本なので、期待値が10ぐらいになる(さらにオーダーによって0〜5のボーナス)。受けるダメージにもよるが、毎ターンD4回復ができると考えるなら、癒し手として優秀じゃないかな」
翔花「2レベルだったら?」
NOVA「ホーミーみたいに蘇生能力を得る。こちらはD6回復だ」
翔花「ところで、ホーミーちゃんも仲間がHP0で倒れるたびに蘇生を繰り返していれば、癒やし手として機能するよね」
NOVA「倒れた、復活、倒れた、復活を繰り返すゲームって、何だか不毛にも思えるが。ともかく、3レベルのグリルちゃんは、治癒効果が3D4にパワーアップする」
翔花「HP回復しかできないの?」
NOVA「そうみたいだな。4レベルになると、仲間全員が4D6回復する。これは必殺技扱いだな。つまり食事休憩までの間に一度しか使えない大技ということになる。そして、5レベルになると、これも必殺技扱いだが、仲間一体のHPが完全回復し、あらゆるデバフ効果も完全消滅する究極の癒し術が使える。ただし、これを使った次のターンは術者の消耗も激しいので、敵の攻撃が全て有利ということになる」
翔花「有利って?」
NOVA「D&D5版から採用されたルールで、D20を2回振って高い出目を採用するという判定ルールだな。逆に不利だと、2回振って低い出目を採用する。例えば、成功率が半々(D20で11以上)の場合、有利だと成功確率が75%に跳ね上がり、不利だと25%に下がる。つまり、実質的に+5ボーナスあるいはー5のペナルティーに相当するが、成功率が9割なら、有利で9割9分になり、不利で8割1分になってしまい、ボーナスあるいはペナルティーが絶対値2ぐらいになる計算だ」
翔花「????? 何を言っているのか、チンプンカンプンだよ〜(涙目)。%とか、割とか分とか、絶対値って何の話?」
NOVA「小学校高学年の算数だ。まあ、絶対値を習うのは中学1年生だが。お前、精神年齢は中学2年生だったんじゃないのか?」
翔花「実年齢は1歳と8ヶ月だよ」
NOVA「まあいい。そんな計算が苦手な花粉症ガール1号でも、有利不利のルールは扱いやすいはずだ。要は、有利だと判定が失敗しても、もう一回振って成功すればいい。逆に不利だと二回とも成功しないとダメ、ということになる。細かい確率を気にするのは、マニアックなゲーマーだけでいい」
翔花「つまり、究極奥義を使った後は隙が生じて、やられ易くなるってことだね」
NOVA「元々、グリルちゃんは打たれ弱いキャラだからな。ヒーラー役は敵から狙われやすいという戦場の掟に則るなら、誰かが庇ってやらないとダメだろう」
翔花「う〜ん、仲間の回復しかできない、守ってもらうだけのお姫様キャラってのは好みじゃないなあ。攻撃と回復の両方できるキャラっていないの?」
NOVA「いるぞ。それが次に紹介するアシアゴ・ランチ・チキン・クラブだ」
翔花「足顎お昼ご飯チキン蟹?」
NOVA「チキンしか合ってない。英語のつづりは、Asiago Ranch Chicken Club。アシアゴは固有名詞で、ランチは牧場の意味。クラブはクラブハウスサンドってことじゃないだろうか。つまり、ハンバーガーじゃなくて、トーストパンにはさまれた普通のサンドイッチと思われる。こいつは、スパイシーちゃんの火炎攻撃能力と、ホーミーちゃんの支援能力と、グリルちゃんの回復能力を合わせ持つ複合職、いわゆる万能魔法使いだ。愛称はアシアちゃんがいいかな」
翔花「へえ、万能魔法使いっていい感じね。1レベルは何ができるの?」
NOVA「グリルちゃんのリフレッシュと、ホーミーちゃんの食事休憩場の構築能力だな。次いで、2レベルになると、ホーミーちゃんの防御力アップ能力がつく。ホーミーちゃんの時に書き損ねたが、この防護効果はディフェンス+2だけじゃなくて、非魔法ダメージに対する抵抗力(レジスタンス)をも得る優れものだ」
翔花「レジスタンスって、通常ダメージは無効ってこと?」
NOVA「いや、半減だ。例えば、フライパンで殴られて、D12で最大ダメージの12をくらったとしよう。HP10の並みのキャラなら即座に戦闘不能、腹ペコでバタンキューと倒れるわけだが、レジスタンス効果があれば6点で済み、継戦可能ということになる。レジスタンスのあるなしは、かなり被ダメージに影響するな」
翔花「ディフェンスでダメージは減らせないの?」
NOVA「ああ、それはD&DのAC(アーマークラス)に相当し、攻撃で有効打を受けたかどうかに関わる数値だ。日本のRPGの感覚だと回避能力に相当するわけで。つまりパーティー全員が回避に10%のボーナスを受けて、さらに非魔法ダメージ半減の防御効果を得ることができる仕様だ」
翔花「ここまでは、ホーミーちゃん寄りの性能ね」
NOVA「3レベルから本領発揮って感じだな。単体攻撃魔法のクイックバーンと、必殺技扱いの全体回復フィード・ザ・スカッドが得られる。この時点で、補助と攻撃と回復の技が一通り揃うことになるわけだ。低レベル時は支援に徹して、中レベルで万能になる。その後は、4レベルで範囲攻撃魔法のフレイム・スローワー(火炎放射)ができて、5レベルの必殺技はスパイシーの爆発魔法か、ホーミーの鉄壁防御結界か、グリルの完全回復のどれかを選ぶことになる」
翔花「いろいろなことができるのは楽しそうね。だったら私は、アシアちゃんを選ぶわ」
NOVA「そんな万能魔法使いなアシアちゃんだが、気になるのは装備可能アイテムが全くないことなんだよな。つまり、武器も防具も使いこなせない。まあ、魔法使いの防具はたかが知れているが、武器技能が一切ないということは、ナイフを投げて攻撃もできないのか、と心配になった」
翔花「他の魔法使いさんは何が使えるの?」
NOVA「スパイシーちゃんとグリルちゃんは軽装鎧とローブ、杖(スタッフ)と軽量武器、投擲武器の技能を持っている。また、ホーミーちゃんは中装鎧と楯、射出武器まで使えるが、前述のように杖と楯、射出武器のデータは用意されていないんだよなあ。そういうのは、D&Dから取って来いってことなのかなあ、と解釈する」
翔花「たとえば、スパイシーちゃんは1レベルから攻撃魔法を回数無制限で撃てるから、武器はなくても問題ない。それに、ホーミーちゃんは攻撃魔法が使えないけど、飛び道具を撃てるから1レベルでも仕事はある。グリルちゃんはたぶん回復で忙しくなるはず。すると、武器が使えなくて問題なのはアシアちゃんね。1レベルだとデバフ解除のリフレッシュと、休憩場所作りしかできないので、戦闘時にする仕事がほとんどない」
NOVA「お前、小学校中学年以上の算数と、名前以外の字が書けないだけで、ゲームルールの理解はそこそこできるんだよなあ」
翔花「NOVAちゃんの娘だから当然じゃない」
NOVA「いや、俺の娘だったら、数学と物書きは普通にできて欲しいんだが」
翔花「だって、教えてもらっていないもの。習う前に修行の旅に出されたんだし」
NOVA「ゲーマーだったら、確率に必要な程度の数学はできて欲しいよなあ。具体的には、小学校の割合(わりあい)とかから」
翔花「割合って必殺技? 気合を込めて、相手を叩き割る系の?」
NOVA「比べる量÷元の量だよ」
翔花「ええと、相手の力量を自分と比べて、元素の力を込めて叩き割ればいいの?」
NOVA「どういう解釈だ、それは。こいつに四則混合算とか素因数分解とか、そういう単語を教えると必殺技みたいに解釈して、また妙な奥義を生み出しそうだな」
ヒノキ「不思議算数の話はともかく、万能魔法使いのアシアゴが装備を全く使えないというのは、ちと厳しすぎるペナルティーじゃないかのう?」
NOVA「まあ、1レベルの魔法使いが呪文一発しか使えないのは、クラシックD&Dの伝統なので。近年のD&Dでは、回数無制限の0レベル魔法なんかもありますし、全く何の仕事もない魔法使いというのも今は昔の話になりましたが。とにかく、1レベルのアシアちゃんは、食事休憩構築係ぐらいに考えるといいかも」
ヒノキ「その食事休憩というのは、どれくらい回復できるのじゃ?」
NOVA「本作では、戦闘が終わると、おやつ休憩(snack)が取れます。これはHPがD6回復する小休憩に相当しますね。
「一方、食事休憩(sitting down for a meal)だとHPはフル回復し、消費した必殺技のリソースも完全回復しますが、それには安全な場所の構築と、ストーリー上の必然、およびGMの許可が必要となります。プレイヤー側は戦闘のたびに食事休憩すれば安全に冒険を進められますが、それだとゲームの緊迫感が薄れると感じたGMはいつでも敵キャラに襲撃させて休憩を台無しにすることもできます。
「ただ、ホーミーやアシアゴが仲間にいれば、ダイス目の判定で確実に食事休憩が取れるようになる。つまり、彼女たちのヒーラーとしての能力は、戦闘中ではなく、戦闘後の回復に寄与するわけで。プレイヤー側がGMの思惑抜きに、確実に食事休憩を確保できるというのは、大きいと思います」
ヒノキ「コンピューターRPGに置き換えれば、いつでも宿屋がそこにあるようなものか。そいつは心強く思えるのう」
おまけのチキン
NOVA「今回の記事の最後は、チキン系唯一の非魔法使いキャラ、チキンナゲットだ。こいつは、盗賊系のキャラに相当する。1レベルだと、機会攻撃を受けずに戦場を駆け抜け、しかも移動力が通常の倍という扱い。さらに夜間の攻撃や筋力セーブに有利を得られるという。正に夜に疾駆する『暗闇仕留人、走る』といった存在だ」
シロ「それは興味深いですね。2レベルだと、どうなりますか?」
NOVA「敵に素早く4回攻撃する技だ。1回のダメージはD4なので決して高くないが、D20の判定って当たり外れが大きいからな。小刻みに相手を削れるというのは、堅実なダメージソースだと思う」
シロ「確かに、連続攻撃でダイスを複数回振れるというのは、プレイヤーとしても楽しいですしね」
NOVA「3レベルになると、魔力判定に成功することで、90フィート内のどこにでも瞬間移動できる」
シロ「90フィートって、1フィートが30cmぐらいだから……」
NOVA「10フィートで3m。その9倍だから27mということになるな」
シロ「チキンナゲットは正に忍者。煙と共に姿を消して、瞬時に約30m離れたところに現れる」
NOVA「なお、1ターンの移動距離は通常25フィート。走って倍の50フィートということになる。ボード上だと、1マス5フィート四方というのが今のD&Dの標準仕様なので、18マス分、好きな場所に転移できるのは戦術上、大いに有効だ。なお、この瞬間移動能力の名前がデリバリー、すなわち宅配だ。『はい、ボスキャラの魔法使いの背後にチキンナゲットお届けです』というプレイが想像できる」
シロ「いつの間にか、背後に立っているだと? おのれチキンナゲット流忍者って感じですね」
NOVA「なかなかノリがいいじゃないか、シロちゃん。これなら、俺の弟子も務まりそうだ」
シロ「忍者の話なら、任せて下さい。たっぷり研鑚しましたので」
NOVA「4レベルだと、飛び道具の命中が+3になって、5レベルになると必殺技のファイナル・バイトが発動できる」
シロ「ファイナル・バイト! それは一体?」
NOVA「他の仲間と戦闘中の敵の視界に入らないところから奇襲攻撃することで、大ダメージを与える、いわゆるバックスタブなんだけどな。3D12+4ということは、フライパンで3回殴った分のダメージに相当する」
シロ「フライパンで3回! 期待値では大体24点って感じですね」
NOVA「なお、このゲームの現在のラスボスであるアイス・ジェスターのHPは121点なので、フライパンで10回殴っても倒せないけどな」
ヒノキ「ダメージの基準がフライパンというのが、どうかと思うがの」
NOVA「だって、最強の片手武器がフライパンなんだから。このゲームで、戦士をやる人はみんなフライパンを使いたがりますよ。まあ、さすがに重量級武器に相当するので、軽量武器しか使えないチキンナゲットには装備できないんですけどね」
ヒノキ「フライパンに夢中になるのは、それぐらいにして、話を先に進めんかの?」
NOVA「いえ、俺はフライパンについて、まだ語り足りないです。このゲームのフライパンは、何と投擲武器としても使用可能。つまり、この世界のフライパンは、トマホークブーメランや、キャプテン・アメリカの楯やマンホールの蓋のように飛んでくることもあるんです。正にフライング・フライパンと言うべき代物。
「さらに、片手用武器の最強はフライパンと言いましたが、では両手用武器最強はというと、Cast-iron Skillet、すなわち鋳造鉄の大鍋で3D6のダメージを与えます。スキレットは大型フライパンの意味でも使われ、結局、フライパン最強なんですな、このゲーム。なお、現在のD&Dの通常武器で最強なのは、グレートソードとかモールとかで2D6ダメージ。すなわち、両手用鉄鍋はグレートソードの1.5倍の破壊力を持っていると」
ヒノキ「恐るべし、フライパン」
NOVA「では、フライパンの強さについて語り尽くしたところで、まとめに入りましょう」
★続・チキン系のオーダー
3.グリルド・チキン・サンドイッチ
回復魔法のエキスパート。
全オーダー中で最も打たれ弱いキャラだが、このキャラが安泰なうちは、仲間は常にベストコンディションで戦えるので、何としても守ってあげるべき。
回復以外に何の特殊能力も持たないのが弱点だが、強敵との連戦では必要不可欠と思われる。
4.アシアゴ・ランチ・チキン・クラブ
攻撃とバフ、回復のスキルをバランス良く兼ね備えた万能魔法使い。
レベル1と2ではただのバフ係だが、レベル3から攻撃魔法と回復魔法を会得するようになってからが本領発揮。
ただし、武具やアイテムを使用することができないのが、最大の弱点。
アシアゴ牧場のチキン・クラブという遊牧民集団が出自らしく、精神的な鍛錬に全てを捧げ、物品に頼ることを拒絶するのが戒律だと見なされる。チキン魔術を極めるには、そこまでしないといけないようだ。
5.チキンナゲット
魔法使いメインのチキン系オーダーの中で、サイドメニュー的な裏街道を歩む、隠密戦法の達人。
神出鬼没な俊敏性とスピードに特化し、人知れず背後に回り、怒濤の連続攻撃を繰り出す影の忍び一族。
その驚異の瞬間移動は、ある意味、魔法の領域に達しているとも思われ。
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NOVA「今回は、こんな感じだな。シロちゃんはやっぱり忍者のチキンナゲットを選ぶのかな?」
シロ「もう一つ、興味深いものがあります。スイーツ作りを志す者として、サイドメニューのフロスティがどのようなキャラか、見てから決めたいと思います」
NOVA「ああ。フロスティは、炎使いの多い本ゲームの中で、唯一の氷系の能力者だからね。では、次はそれから始めて、サイドメニューを語り尽くして終わるとしよう」
翔花「ねえねえ、NOVAちゃん。私は万能魔法使いのアシアちゃんを選ぼうかと思ったんだけど、やっぱりやめて、ホーミーちゃんにしようと思うの」
NOVA「どうしてだ?」
翔花「アシアちゃんは武器戦闘ができないもん。それに比べて、ホーミーちゃんは支援魔法も使いつつ、自分の武器で攻撃することもできて、魔法戦士的なムーブが可能。打たれ弱いキャラよりも、自分の身は自分で守って、一緒に戦えるキャラの方が私好みだと思うのよ」
NOVA「だったら、HPの回復役は他の誰かに頼むしかないな」
翔花「その役は、サイドメニューに任せた」
(当記事 完)