ヒノキ「さあ、今夜はSW2.5のキャラ作りをするのじゃ」
翔花「ちょ、ちょっと、ヒノキちゃん。いきなり何を言っているのよ。翔花伝は今週、お休みだって言っていなかった?」
ヒノキ「もちろん、その通り。作者の新星殿が仕事で忙しくて、バトル創作その他のストーリーを考えられる状況じゃないから、翔花伝はお休み。だから代わりに違うことをする。そこに何の問題があろうか、いやない。世の中には、たとえストーリーを考える気力体力はなくても、ダイスを振ってキャラ作りをするぐらいならできる人間は少なからずおろう。たとえ満腹でも、デザートは別腹と言い張る人間がいるのと同様にな」
翔花「だからと言って、唐突すぎない?」
ヒノキ「先週の翔花伝で伏線はしっかり張ってあったぞ。嘘だと言うなら、読み返してみるがいい。7月19日の記事じゃ」
翔花「あ、確かに書いてある。私とゲンブさんとシロちゃんとでプレイヤー3人が揃ったって。だけど、それってただの寄り道話じゃなかったの? これから、お風呂に入る流れじゃなかったの?」
ヒノキ「何を言っている、コナっちゃん? お風呂ならとっくに入ったではないか。寝ぼけて、そんなことまで失念したのか?」
翔花「え、そうだっけ?」
ヒノキ「大体、よくよく考えてみるといい。7月19日にさあ、お風呂に入ろうと言ってから、この続きはお盆休み。すると、わらわたちはこの暑い夏の日に一ヶ月近くも風呂に入らないまま放置されておるのか? 作者の仕事が忙しいという理由だけで? それこそ虐待というものじゃ。ドラマのストーリーとは関係なしに、役者は風呂を満喫する自由は保証されておる。だから、わらわとコナッちゃんはあの後、すぐに風呂に入って、その後も温泉ライフを楽しんでおる。それで良いではないか」
翔花「いや、そう言われても、私の方に覚えがないんですけど。読者の人たちだって知らないだろうし」
ヒノキ「それはきっと、コナっちゃんが初めての温泉で天にも舞い上がる気持ちになって、心がフワフワ夢うつつになっておったのじゃろう。時が来れば、そのうち思い出す。確かに、わしとコナっちゃんは風呂に入って、その時の会話は録音して、新星殿に送り申した。新星殿の時間ができれば、その録音を元に適度に編集したりしながら、楽しい会話リプレイ記事に仕上げてくれるはずじゃ。昔とった杵柄みたいにな。読者も、お盆休みを楽しみに待つがいい。わらわとコナっちゃんのキャッキャウフフな温泉トークが読めるのをな。イラストが付けば最高じゃがのう」
翔花「う〜ん、ヒノキちゃんといっしょじゃ、キャッキャヒヒヒなトークになりそうだけど」
7月27日の誕生日
ヒノキ「ああ、そう言えば、新星殿からメッセージが届いておるぞ」
翔花「え、NOVAちゃんから?」
ヒノキ「こんな感じじゃ」
翔花(1号)へ
先日は、ラーリオス戦というか幻夢界でのスーパー浄化タイムおつかれさん。
こっちはあれから気付くと、大雨だったり、保護者懇談会だったり、夏休みの準備だったり、時計の電池を交換したり、暑い夏が続いたり、ソード・ワールドのルールブックを買ったり、いろいろ大変だった。だが、体力的にはこれからますます大変になる。
まあ、高校球児ほど大変じゃないと思うけどな。何だかんだ言って、パトレンやビルドの映画みたいな楽しみもいろいろあるし。さて、気づくと明日が7月27日だ。
毎月27日の誕生日を、今回は祝ってやれなくて済まん。だから代わりのメールだ。4ヶ月めの誕生日おめでとう。
そして、定例どおり7月27日は誰の誕生日かな、と思って調べてみたらビックリした。何と、D&Dの生みの親ゲイリー・ガイギャックスさんの誕生日だったよ。1938年7月27日って、スーパーマンと同じ年に生まれたことになる。ご存命なら、今年でちょうど80才ということになるわけで、何だかいろいろ偲びたくもなって来る。そして同時に、TRPGで遊びたくも。
俺は時間がなくて遊べないが、ヒノキちゃんが何かを企画しているそうなので、お前も遊んでもらえ。じゃあな。
娘の楽しい夏休みを願って。White NOVA
翔花「ああ、NOVAちゃんの代わりに、ヒノキちゃん企画のTRPGキャラ作りに参加しろってことなのね。そういうことなら喜んで参加したいんだけど、私はTRPGのキャラ作りは今までしたことがないのよ。私自身は、ナイトウィザードってゲームのサプリメントから生み出されたみたいなんだけど」
ヒノキ「心配せずとも、ここには経験者がおる。いでよ、ゲンブ、ビャッコ」
ゲンブ「ハッ」
シロ「アリナお嬢さま、改めGM(ゲームマスター)アリナの命とあらば」
ヒノキ「よし、これよりわらわがGMじゃ。お前たち2人は早速キャラ作りを始めるがいい。レギュレーションは、新作SW2.5準拠じゃ。ただし、ある程度の融通は利かせたいので、要望があれば要相談じゃ。では、新米プレイヤーのコナっちゃんにキャラ作りの例を示してやるといい。経験者の鮮やかな手並みとやらを」
ゲンブ「我は当然、屈強な大剣使いの戦士を希望する。と言いたいが、それ向きの竜人リルドラケンはルールブック1にはないではないか。GM、ドワーフではイメージが狂うので、2.0のリルドラケンを使わせてもらえないだろうか?」
GM「う〜ん、それでは2.5の紹介にはならないじゃろうが」
シロ「だったら、ボクが先に2.5の新種族リカントを作る。獣人だったら、大体ボクのイメージどおりだし」
GM「ふむ。だったら、先陣はシロに任そうかの。コナっちゃんは横で見て、学ぶといい」
翔花「うん、分かった。シロちゃん、よろしくね」
シロ「フン。ボクのキャラ作りは見せ物じゃないのだが、他ならないGMアリナ様の頼みだから仕方なく見せてやるんだからな。ボクは未熟だけど、初心者じゃないので、一人でキャラ作りぐらいならできる。その腕前のほどを見ているがいい」
ビャッコ(シロ)のキャラ作り
シロ「まずはキャラシートを用意して、と。種族はリカント。獣に変身できる獣人で、蛮族のライカンスロープとは似て非なる種族。普段は獣の耳と尻尾を持った人間の姿で、男は大柄。女は平均的な人並みで、適度に筋肉質かつ敏捷。獣の姿になると、発声ができず魔法は使えなくなるけど、武器や防具はどうなるのかな」
GM「ルールには特に使えなくなるとは書いていないので、クリスタニアのパーシャル(部分)変身に準じて、頭部のみ変身で手は普通に使えるでいいじゃろう」
シロ「了解。では、とりあえず、生まれをダイスを振って決めよう。🎲🎲(コロコロ)11だ。野伏で、レンジャー技能をゲット。能力は技9、体8、心8で割と平均的だな。
「ここから能力値決定のダイスを振る。3セット決めて、好きな一つを選べばいいんだね。順に器用、敏捷、筋力、生命力、知力、精神力が決まるんだけど、リカントの期待値は器用3.5、敏捷6.5、筋力と生命力が7で、知力が9.5、精神力が3.5。オール7の人間に比べて意外と低い感じだけど、振ってみると1回めが3、9、7、5、11、2。2回めは2、8、7、5、8、2。これはダメだ、1回めに全部負けているので選ぶ意味がない。3回めは2、9、7、4、9、6。精神力だけは高いけど、肝心の器用が低いので、1回めに決定。結果、器用が12、敏捷が18、筋力15、生命力13、知力19、精神力10となった。
「能力値を6で割ったのが判定時のボーナスになるので、器用+2、敏捷+3、筋力+2、生命力+2、知力+3、精神力+1ということか。精神力が低いことを除けば、頭が良くてすばしっこい。器用はもう少し高い方が嬉しいんだけど、ダイス目が悪かったから仕方ない。意外と頭のいい種族なんだと思った」
GM「ふむ。知力は魔法以外に、レンジャーやスカウトなら、足跡追跡や危険感知、探索系の判定などに使うからのう。頭の悪い忍びでは、うっかり罠にかかったりすることも多いので、魔法を使わなくても知力は高い方がいいのじゃろう」
シロ「なるほど。つまり、ボクのキャラは優秀な忍びの素養があるってことで満足。次は職業技能の習得だ。レンジャー1レベル以外に経験点2500点があるので、グラップラー2レベルで2000点、スカウト1レベルで500点使用。これで忍びと武闘家と薬草使いを兼ねたイメージ通りのキャラになった」
GM「言語習得は、リカント語と交易共通語の会話と読文を自動習得じゃの。セージ技能がないから追加習得はなし。次は、戦闘特技の習得じゃが」
シロ「グラップラーには自動習得特技の《追加攻撃》がある。それに加えて武器の威力を上げるために《武器習熟A/格闘》を習得」
GM「次はショッピングタイムじゃ。所持金は1200ガメル。これで武具やアイテムを買うがよかろう」
シロ「冒険者セットで100ガメル。スカウト用ツールで100ガメルで、残り1000ガメル」
GM「解説しよう。冒険者セットは冒険者の必需品で、『背負い袋、水袋、毛布、たいまつ6本、火口箱、ロープ10m、ナイフ』が入っておる。スカウト用ツールは、鍵開け用の工具じゃな」
シロ「グラップラーの防具は、あまり選択肢がない。防護点2のクロースアーマーが15ガメル。武器の方は、Aランク格闘武器からパワーリストを選んだ。威力10でクリティカル値も10で460ガメル。これで残り525ガメル。後は救命草5つと魔香草2つで350ガメルで、残り175ガメル。小型ハンマー、フック、くさび10本のセットで40ガメルで、135ガメルを残して買い物終了、と」
GM「ふむ。残りは必要データの算出じゃな」
シロ「冒険者レベルは2。HP19、MP10。生命抵抗力4、精神抵抗力3。技巧判定3、運動判定4、観察判定4で、先制判定も4。あとは武器や防具のデータを書き写して終了」
GM「最後にプロフィールを決めるかの。経歴3つと、冒険に出た理由じゃな」
シロ「経歴Aー1ー2で、誰かに命を救われたことがある。これはゲンブでいいだろう。Bー2ー2で、同じ夢を何度も見たことがある。何だろうな。Aー3ー3で、奇妙な予言をされたことがある。う〜ん、何かの宿命があるのかな。冒険の理由は2ー4で、王になる? そんな柄じゃないので却下。1ー1で、蛮族を倒すため。これなら無難。蛮族嫌いなので、拳で粉砕するバトルニンジャってことで」
GM「以上をまとめると、下の感じじゃな」
★シロのキャラクター
獣人リカントの少女。
野生育ちで、グラップラー2レベル、レンジャー1レベル、スカウト1レベル。器用12、敏捷18、筋力15、生命力13、知力19、精神10
HP19、MP10武器:パワーリスト(命中4、威力10プラス追加ダメージ5、C値10)
補助武器: 蹴り(命中3、威力5、C値12)
補助武器: 投げ(命中4、威力10、C値12)
防具:クロースアーマー(回避5、防護点2)
シロ「あとは、お金を貯めて、蹴り用の強いシューズを買って、投げとのコンボで大ダメージを与えられるようにするのがいいかな。能力的には、筋力と精神のボーナスブレイクが近いので、それを優先して上げたいところ。器用も上げたいけれど、ボーナス上昇のためには6も必要だから、すぐには無理だね。どうして、ボクはこんなにぶきっちょなのかな」
GM「手に肉球が付いている獣仕様なので、人間みたいに手先が器用じゃないんだろう」
シロ「うう、そうなのか。だったら仕方ないか」
ゲンブのキャラ作り
GM「次はゲンブじゃな。では、リルドラケンの使用を認めよう。ただし、職業でエンハンサーは解禁せず。あくまで2.5の職業技能の範囲で今回は作ってもらう」
ゲンブ「承知した。我はゲンブ、リルドラケンの武人なり。生まれ表を振って、9が出た。何と! 商人だと? 武人を目指す我が、まさか商人の家の出とは、どうなっておる? 振り直しを要求する」
GM「却下じゃ。ただでさえ、ゲンブにはリルドラケンの使用を認めたのじゃから、これ以上の我儘は許さん。お前は商人の生まれで進めることを言い渡す」
シロ「大丈夫。商人だって冒険はできる」
ゲンブ「トホホ。ジェネラル・バックラーの我としたことが、マーチャント・アドベンチャラーに格下げとは。士農工商のランク付けだと最下級になるが、ここから騎士道目指して這い上がるしかあるまい。
「商人だとセージ技能をゲットして、教養はあるみたいだな。技5、体11、心9ということは意外と知性派か? ダイスは1回めが4、8、3、15、3、8。パッとせん。2回めは6、6、6、16、3、4。3回めは5、10、5、12、2、4。ロクな目が出ないではないか。我が望むのは、1つめの器用度と、3つめの筋力、4つめの生命力だが、そうなると必然的に2回めを選ばざるを得ない。結果、器用11、敏捷11、筋力17、生命力27、知力12、精神力13となる。
「すると、ボーナスは器用+1、敏捷+1、筋力+2、生命力+4、知力+2、精神+2という、体の丈夫さを除けば何の取り柄もない、凡庸なキャラになってしまった。器用と敏捷と筋力が1つずつ伸びれば、ボーナスブレイクして見栄えがするのだが」
GM「不器用で、鈍重で、腕っぷしも誇るほどではない。頑丈さだけが取り柄の商人、正にトルネコじゃのう」
ゲンブ「どうして渋い武人キャラを目指している我が、コミカルなギャグメーカーにならねばならんのだ。せめて、こっちなら良かったものを」
シロ「ゲンブは亀だから🐢ドジでノロマなのも仕方ない。だけど、大丈夫。一番の仕事の壁役、守りは十分務まるから。敵を倒すのはボクに任せてくれればいい」
ゲンブ「ええい、そうも言ってられるか。技能はファイター2レベルをとって、残り経験点500点は使わずにとっておく。エンハンサーが解禁されれば、命中率にも助けになろう。戦闘特技は《かばう》一択だな。武器はブロードソードで340ガメル、防具はスプリントアーマーで520ガメル、ラウンドシールドで100ガメル。これで合計960ガメルだから、あとは冒険者セットで100ガメル使って、残りは140ガメルといったところか。金を貯めてバスタードソードや、もっと強い防具を買うのが当面の目標となろう。もちろん能力値の成長も含めてな」
GM「細かい数値データは後回しにして、先にプロフィールを決めてくれ。コナっちゃんがさっきから退屈そうにしておる」
ゲンブ「おお、粉杉殿にキャラ作りの模範を見せるのであったな。随分とボヤいてしまったものよ。ここからは我の本気を見せるとしよう。経歴ダイス🎲🎲🎲、うりゃあ。Cー2ー2は、家族から探されているようだ」
シロ「どうやら商人の家を出奔したらしい」
ゲンブ「うおー、我は商人として一生を送るのではなく、武人として戦いを求めるのだ。次、Bー6ー2、自分にそっくりな人物を知っている? そう、あれは幼い我を救ってくれたリルドラケンの騎士。彼の姿こそ、我の理想像。そして、Aー3ー1、大怪我をしたことがある。そう、彼が助けてくれなければ、今頃は死んでいた。だから、我はか弱き者を守る武人となることを誓ったのだ。冒険の目的は、4ー4。なりゆきだと? 違う。6ー2、自由のために。これで行こう。そう、商人のしがらみを捨て、自由に戦う騎士として人々を守ること、これこそ我が理想」
GM「つまり、昔、怪我した自分を助けてくれた強き騎士に憧れただけの、商人のドラ息子じゃな。自分を英雄に重ねて家出した、自称・武人ということかの?」
シロ「それでも、ボクの命を助けてくれたのだから、心意気だけは立派。おだてたら、いい壁になってくれる」
ゲンブ「心意気だけではござらん。腕を磨けば、いつか真の英雄になることもできよう。それには、実家の追っ手から逃げ延びないと。志半ばで、家に連れ戻されてはかなわん。シロ、お前の変装技術や、忍びの技を駆使して、追っ手から身を隠す術を教えてくれ。そうすれば、我はお主を守ってやろう」
シロ「ボクはゲンブの家族の事情を知らないので、たぶん犯罪か何かに巻き込まれて、追われているんだろうな、と勝手に思い込んでいる。スネに傷持つリルドラケンの誇り高い武人なんだと信じているわけで、本当はただの家出しただけの素人戦士だとは考えもしない。強そうな見てくれに、鈍重ながらもパワフルな戦士で、肉を斬らせて骨を断つ戦闘スタイルなんだと見なしている」
GM「そんなところか。データをまとめると、下の感じじゃな」
★ゲンブのキャラクター
竜人リルドラケンの若者。
商人の家の出だが、自分を助けてくれた憧れの騎士みたいになりたくて、家を飛び出した自称・武人。
ファイター2レベル、セージ1レベル。器用11、敏捷11、筋力17、生命力27、知力12、精神13
HP 33、MP13武器:ブロードソード(命中3、威力15、プラス追加ダメージ4、C値10)
防具:スプリントアーマー&ラウンドシールド(回避3、防護点合計6)
そして翔花の試練
ヒノキ「どうじゃ、コナっちゃん。大体、こんな感じでソード・ワールドのキャラは作られていく。次はお前さんの番じゃ」
翔花「ヒノキちゃん、私には無理だよ」
ヒノキ「なあに、いきなりゲンブやシロみたいに、てきぱきと作れるようになれとは言わん。分からないことがあったら、質問すればいいんだし、ソード・ワールドのキャラ作りはそれほど難しい部類ではないはずじゃ」
翔花「だって、シロちゃんもゲンさんも、鉛筆で紙にいろいろ書き込んでいるんだよ。それだけでも、私には高度な技にしか見えないよ。私、今まで鉛筆を使ったことすらないんだし」
ヒノキ「は? お主は一体、何を言っておるのじゃ?」
翔花「だから、私は生まれてまだ4ヶ月で、学校に行ったこともないんだし、鉛筆なんて触ったこともないの。そんな私にTRPGなんて高度な遊びは絶対に無理だよ(涙目)」
ヒノキ「ちょっと待て。お前さんの契約相手の新星殿は確か塾を経営していて、日々、子供たちを教えていると聞く。しかも、TRPGに関しては、プロのデザイナー集団に見習いの身ながら在籍していたこともあるという。それなのに、娘御のそなたには何も教えていない、と? 何をやっとるのじゃ、そなたの父親は? 他人の子供はしっかり教育しているのに、自分の娘には紙に字を書くという基礎技能すら教えていないというのか? 父親失格とは正にそのこと」
謎の声『ちょっと待った。彼女の未熟な点は、私がカバーします』
ヒノキ「お、お主は、もしや?」
謎の声『フッ』
(字が書けないという弱点を突かれた粉杉翔花は、TRPGのキャラ作りという過酷な試練に際して、絶対のピンチに陥った。しかし、その時、翔花を助けに現れた謎の声の正体は一体? 果たして、粉杉翔花1号は無事にキャラクター作りの試練を乗り越えることができるのだろうか? 次回、翔花伝夏休みスペシャル SW2.5編その2「剣の世界の花粉症ガール」に続く。本記事はこれにて完)