OP雑談
ヒノキ「本日で翔花伝は一旦中断じゃ」
翔花「作者のNOVAちゃんが来週から仕事で忙しくなるからね」
シロ「(ボソリ)仕事で忙しいからって、創作を怠る甘えた作者。ボクは決して許さない」
翔花「えっと、誰かな?」
ヒノキ「ああ、紹介がまだだったの。前回のラストでちらっと登場したヒノキ三獣士の一人ビャッコ、通称シロじゃ。先代ビャッコの子で、現在、忍びとしてもシェフとしても修行中じゃよ。まあ、猫舌なので熱い料理は作れない、味見ができないので、もっぱらスイーツ担当じゃがの。熱い料理は、下ごしらえだけしてもらって、火力担当のわらわが一気に加熱することになる。料理も役割分担が大事ということじゃな」
翔花「へえ。ヒノキちゃんも料理できるんだ」
ヒノキ「そりゃ、長年生きていれば、それだけ学習するチャンスもいろいろある。自分の食べる料理ぐらい、自分で作れなくてどうする?」
翔花「あれ、花粉症ガールって別に食事をしなくても生きていけるのでは? 私は光合成だけで十分だし。まあ、蜂蜜たっぷりのホットケーキは大好物だけど。食事をしなくていいのに、好きな食べ物があるなんて、これも花粉症ガール七不思議の一つだね」
ヒノキ「最初の一つは、血が流れていないのに涙目で赤く充血していることじゃったな。精霊っぽさと、人間っぽさ。本来、相容れないはずの存在がコラボしているんだから、多少の矛盾は生じて然るべきだと考えるがの。擬人化とはそういうものじゃ。これは、東洋文明が西洋文明を取り入れる際の文明開化に相当すると考えられる。我々、精霊少女は人の姿をとるにあたって、本来の精霊の性質に加え、人の特性や文化に影響されるようになった。だからこその矛盾なのじゃよ。我々は矛盾を抱えながら、生きる悩みを抱えながらも、自分らしさを求めて生きていかなければならない。その矛盾を昇華することこそが、進化の道だと考える次第じゃ」
翔花「もう、ヒノキちゃんは難しく考えすぎだよ。花粉症ガールは不思議少女。だから七不思議だって、あって当然。不思議じゃない花粉症ガールなんて、推理しない名探偵と同じで、面白くない。面白さは正義、NOVAちゃんならそう考えるよ」
ヒノキ「やれやれ。コナっちゃんは、いつもNOVAちゃんばっかりじゃな」
シロ「(ボソリ)父親べったりの花粉症ガール、粉杉翔花。そんな甘やかされた生き方は未熟もいいところ。ボクは決して許さない」
翔花「さっきから厳しい視線が注がれているけれど、本編じゃまだ対決には至らないから、シロちゃんとの戦いは、NOVAちゃんの夏の仕事が一段落した秋からの再開後になるからね。今回は、シロちゃんの登場編ってことで」
ヒノキ「本来ならコンパーニュの塔編では、ビャッコことシロとの戦いを描いて、屋久島へ旅立つところまで進めてから、秋に続く予定じゃったからの。どうして、ズレこんだのやら」
翔花「ヒノキちゃんが私に幻魔拳なんか仕掛けて、ラーリオス編になったからじゃない」
ヒノキ「だから、ラーリオスはわらわのせいじゃないと言っておろうが。過ぎた話をいつまでも悔やんでも仕方あるまい。花粉症ガールは未来に生きるのじゃ。平成を超えたその先の新時代にな。そう、超平成ガールこそ花粉症ガールの生きる道」
翔花「そんなわけで、翔花伝は今回で一旦中断するけれど、秋からまた再開しますから。まあ、お盆休みに何か外伝みたいなエピソードを書くかもしれないけど、とNOVAちゃんが言っていたような」
シロ「(ボソリ)さっきから、ボクのことを適度にスルーしているようで、粉杉翔花が許せない。白新星の娘がどれほどのものか、このボクが試してやる」
ヒノキ「やれやれ。こりゃまた一波乱ありそうじゃの。まあ、それでこそのバトル創作、ヒーロー・ヒロイン物語と言えようが。何ともワクワクするところじゃな」
秘密のビャッコちゃん
ヒノキ「さて、コナっちゃんもきちんと目覚めたことだし、このわらわも正式に花粉症ガールV3の称号をゲットしたわけだし、話を進めるとしようかの。これより宴に移りたいが、その前に汗ぐらい流してくればよかろう。そう、この九州の地は火山が多いだけあって、温泉にも恵まれておる。温泉の神といえば、大国主命と少彦名命が有名じゃが、古来、温泉は神話との関わりも強く、また癒しの効果もあって、観光によって栄える温泉町も日本には数多い。そのうち、日本で最多の温泉数を誇るのは、我らが九州の大分県別府市じゃ。ここだけで日本の温泉の源泉10分の1があると言われている。別府の温泉は別府八湯とも呼ばれ、また温泉マーク♨にしても起源は諸説あるが、世間に浸透させたのは別府観光に力を注いだ実業家・油屋熊八のおかげじゃ」
翔花「へえ、ヒノキちゃんは何でも知っているんだね」
ヒノキ「そりゃ、長年生きていれば、知ることも増えよう。ましてや地元九州のことじゃからな。何なら、別府地獄めぐりのツアーも案内してやろうか」
翔花「ちょ、ちょっと地獄めぐりなんて物騒だよ」
ヒノキ「ヒヒヒ、何も怖がることはない。温泉の周りの噴き出す蒸気や、水色の変化などが地獄に例えられることもあっての。別府には、血の池地獄やら、龍巻地獄やら、ワニ地獄(鬼山地獄)と称される観光名所が、温泉開発に伴って構築されるようになったのじゃ。ちなみに長野県にもニホンザルで有名な地獄谷温泉がある辺り、温泉と地獄のイメージは結びつくようじゃの」
翔花「ああ、キン肉マンさんが昔、戦った悪魔六騎士の地獄の元ネタはそこにあったんだ。さすがに宇宙地獄や砂地獄は関係ないと思うけど」
物陰の声「(ボソリ)ザ・ニンジャの焦熱地獄を忘れてはいけない」
翔花「ヘッ、今の声、誰?」
ヒノキ「ああ、OPだけでなく本編でも紹介しておかなくてはな。シロよ、出てくるがいい」
シロ「(物陰からシュバっと)アリナさまの命とあらば」
翔花「おお、実体を見せず忍び寄る白い影。ええと、ガッチャマンさん?」
翔花「ええと、手裏剣戦隊のシロニンジャーさんに、動物戦隊のジュウオウタイガーさん? 背景が白いので、保護色になって画像が分かりにくいよ」
シロ「それも忍びなれば。ともあれ、花粉症ガールの粉杉翔花。後でボクと勝負しろ。ボクは君のような未熟者が、アリナさまの大切な友人であるなどとは決して許さない」
翔花「あのう、どういうこと? 私、何か悪いことをした?」
ヒノキ「これ、シロ。客人にいきなり感情的に突っかかるとは、いつも冷静沈着な忍びのお前らしくもない。ともあれ、自己紹介ぐらいはしてみせい」
シロ「アリナさまの命とあらば。ボクはビャッコ。正式名称は、Byplay Acolyte。略してByAco。いまだ未熟な巫女見習いにして、アリナ様の近習、忍びの者」
翔花「ええと、白虎ってこっちのキバレンジャーさんを連想するんだけど」
翔花「ああ、麗しの白虎のガオホワイトさん。へえ、女の子だったんだ。ボクって言ってるから、てっきり男の子だとばかり」
シロ「シロニンジャーとジュウオウタイガーを出している時点で、女の子だと気付けよ。この天然ボケが」
翔花「うん。翔花は天然自然を大切に考える花粉症ガールだよ。ボケの花も赤だったり白だったり綺麗だね。花言葉は、先駆者とか、妖精の輝きって言うんだって。褒めてくれて、どうもありがとう」
シロ「お前はボクをバカにしているのか! とにかく、ボクはお前に宣戦布告したからな。絶対に逃げるなよ」
翔花「うん、翔花は逃げも隠れもしないよ。あ、ケイソンさんと戦ったときは隠れたから訂正。翔花は隠れるけど、逃げたりはしない、多分。だけど、できれば戦うよりも、いっぱい話して、お友達になりたいな。だって、シロちゃん、小さくて可愛いし、そのネコ耳だって、よく似合っているよ。翔花だって、ネコ耳ファッションするけれど、ネコ耳仲間ができると嬉しいな」
シロ「このネコ耳はファッションじゃない! それにネコじゃなくて虎だ。一緒にするな! 小さい言うな! 可愛い言うな! 大体、このボクとお友達になりたいだって? 誰がお前みたいな甘やかされた世間知らずと仲良くしたいものか。忍びの道は高くて険しい。ボクは未熟だけど、もっと未熟なお前なんかと馴れ合ったりはしない。いいか、アリナ様の命令だから、お前を客人として扱うが、そうでなければ、お前なんかと話す舌は持たん。勘違いするなよ」
ヒノキ「いい加減にせんか! シロよ、そなたが何故にコナっちゃんにそこまで敵対心を燃やすかは分からぬが、どうしても感情を抑えられぬとあれば、良かろう。後で、試合形式で戦う場は用意してやるから、今はおとなしく客人への接待の任に就くがいい。わらわの目の赤いうちは、試合の場以外での狼藉は決して許さんぞ。コナっちゃんはこれより、わらわとお風呂に入るでな。宴の準備をしているのじゃ」
シロ「……承知(シュパっと姿を消す)」
翔花「あのう、ヒノキちゃん……」
ヒノキ「うん、何じゃ、コナっちゃん?」
翔花「何だか、私の意思を無視して、勝手に話を進めているんですけど? 試合形式で戦うなんて、私、聞いてない」
ヒノキ「そなたは、この九州に何故に来たのじゃ」
翔花「もちろん、修行のため。強くなって、NOVAちゃんを悪霊から守れる自分になるためよ」
ヒノキ「だったら、シロと戦ってみたらいい。ここに来る前に、ゲンブとやり合ったみたいにな。まさか、迎えにやったゲンブとあのような死闘に発展するとは思わなんだが、これもそなたの運命なのかも知れんのう。自分の意思とは無関係に、戦いの繰り返し。その中で数々の出会いと試練を繰り返した。まるで、この世に生誕した頃の未熟なわらわを思い出すわ。なあに、心配するでない。今度は、わらわがきちんと見届け人になってやる。もし仮に重傷を負ったとしても、癒しの術で即、治療ができるから、思う存分、戦うがいい。腕や脚の一本や二本が吹っ飛んでも気にすることはないぞ、ヒヒヒ」
翔花「そんなバイオレンスなシーンは、花粉症ガールの世界には相応しくないんですけど。それより、私が気になるのは、お風呂ってどういうこと? 私、生まれてこの方、入ったことないのに」
ヒノキ「何じゃと? 風呂に入ったことがない? いかん、それは行かんぞ。いくら精霊とはいえ、そなたは年頃の娘じゃろう。風呂といえば女の子のロマンとは、かの源静香嬢もおっしゃったかどうかは知らんが、とにかく『キャア、のび太さんのエッチ』とは日本マンガ史に残る名セリフの一つだと思うぞ。それだけで、何のマンガか分かるのじゃからな」
秘湯・ヒノキ風呂
翔花「だって花粉症ガールは風呂に入らなくても、日光浴で清潔さは維持できるのよ。精霊って、そういうものでしょ?」
ヒノキ「それは、自意識を持たぬエネルギー体、すなわち人と未契約の下級精霊の話じゃ。それでも、ギリシャ神話のニンフの娘たちはしばしば泉の周りに集まっておるぞ。ましてや、そなたは人と魂の契約を交わした精霊じゃろう。そなたの契約主は、そなたに何を教育したのじゃ。年頃の娘を風呂にも入れんとは、虐待も甚だしい」
翔花「だって、NOVAちゃんは私が『一緒にお風呂に入ろう』って言うと、『俺は一人で入るからいい。お前は一人で好きにしろ』って断るんだもん。だから、私は好きにしているだけで」
ヒノキ「それは白新星どのの言葉足らずなところじゃな。この場合は『お前は一人で好きに風呂に入れ』と解釈すべきであって、『風呂に入るな』ということではなかろう」
翔花「だって、『一緒に入ろう』と言って断ったということは、『風呂に入るな』ってことじゃない?」
ヒノキ「断ったのは『一緒に』という部分だと思うぞ。確かに、世の一部の男は妙齢の娘が一緒に風呂に入ろうと誘いをかけて来たときは、『よっしゃラッキー、据え膳食わぬは男の恥! やーってやるぜ!』などと叫んで、アグレッシブ・ビースト・エロモードに突入するケースも考えられるが、少なくとも新星どのはそうはならなかったようじゃ。そなたの無邪気な誘惑に対して動揺しつつも、一線を越えないように自制したのだと考えるぞ。まあ、それにしても、精霊少女と一緒に暮らすに当たって、いろいろと知識が不足しているとは思うが。今度、『精霊少女と付き合うための手引書』でも送ってやるとするかのう」
翔花「つまり、精霊のことをよく知らなかったNOVAちゃんが悪いのね」
ヒノキ「違う。何でもかんでも、新星どのに頼りっきりな、依存心旺盛すぎるそなたが悪いのじゃ。新星どのがわらわに送ってきたメールには『俺も精霊のことは勉強しますが、男親の自分には限界があります。だから、南郷さまにも、うちの娘に熟練者の立場からいろいろと教えてあげて下さい。お頼み申し上げます』と丁寧な依頼が書かれておったが、まさか風呂のことまで教えてやらねばならんとはの」
翔花「でも、花粉症ガールって、体が花粉粒子でできているから、火に弱いんだし、水に触れても粒子結合が乱れて、流されて、バラバラになっちゃうじゃない。風にだって飛ばされやすいし。そこのところをNOVAちゃんやKPちゃんに補ってもらって、初めてまともに戦えるのに」
ヒノキ「それは、お前さんの気合いが足りんからじゃ」
翔花「気合いで何とかなるものなの?」
ヒノキ「もちろんじゃとも。この日野木アリナが、火炎術を得意とするのも、そうでなければ説明がつかんだろう。お前さんの言うとおり、花粉症ガール、植物の精霊少女が火に弱いなら、わらわなどとっくに燃えておる。萌えておるのとは違うぞ。大体、お前さんだって、火の技は使うじゃろうに。フィンガーボムズとか言ったかの」
翔花「あれはアストロモンスさんの力と、ケイソンさんとの戦いの経験と、灼熱の九州の試練があったからこそ。私も一度、燃えて復活したからこそ、不死鳥のように火炎属性がわずかながら付与されたとかってことじゃない?」
ヒノキ「そもそも、花粉症ガールが火に弱いというのが、お前さんの無知ゆえの錯覚、心の迷い、気合いの足りなさに起因するのじゃよ。お前さんは、もっと我ら精霊少女の特質について、そして娘らしい嗜みについて学ばねばならん。こればかりは、精霊使いではない、また娘時代を過ごしたことのない、新星どのには教えられんことじゃからな」
翔花「ふええ、NOVAちゃんにも教えられないことかあ。正にヒノキ師匠にのみ伝授できる究極奥義って奴だね」
ヒノキ「風呂に入ることが究極奥義なら、銭湯の主人は究極の戦闘職ということになりおるわ。バスマスターはバトルマスターにはあらず。風呂など基本技に過ぎず。そなたはもう一度、精霊少女としての基本から教わらないといけないということじゃ。マスタールールならぬ赤箱ベーシックルールからスタートして、青箱エキスパート、緑箱コンパニオンレベルまで達して、ようやくコンパーニュの塔を卒業じゃよ」
翔花「それって、もう一度レベル1からスタートってことじゃない。コンパニオンレベルってことは、少なくともレベル15ってことよね。戦士さんだったら経験値96万点をためないといけない。レッドドラゴンさんを倒したら2300点もらえるから、400頭以上倒せば達成できる。って、そんなの無理だし」
ヒノキ「いやいや、クラシックD&Dはモンスターを倒して得られる宝の金額が経験値の元だから、宝の額を計算すれば、レッドドラゴンの場合、平均6万点には達する。つまり、16頭倒せば十分ということじゃ。まあ、宝のタイプはドラゴン全て同じだから、楽をしたければ最弱のホワイトドラゴン16頭が効率的で良いかと思うがのう」
翔花「だから、ドラゴンさんを倒して、お宝ゲットなんて、私はD&Dの冒険者じゃないんだから」
ヒノキ「そうか? そのうち、そなたには、うちの三獣士の一人にして行方不明のセイリュウ探索を依頼しようかと思ったんじゃが。D&Dでブルードラゴンを倒せるようにならなければ、厳しい戦いになること必定じゃよ。伝説のロードスD&Dリプレイ第1部の最終戦の相手じゃな。アニメだと、アースドラゴンじゃったが」
翔花「だから、花粉症ガール相当のドライアドは、D&Dじゃ2レベルモンスターでしかないんだから、最低でも6レベルのドラゴンさんには勝てないのよ」
ヒノキ「なればこその修行なんじゃろうが。D&Dがダメなら、そうだ、7月20日発売のソード・ワールド2.5がお勧めじゃ」
ヒノキ「ゲームマスターは、わらわが務めるとして、コナっちゃんとゲンブとビャッコ、とりあえずプレイヤーは3人確保できた。後は、新システムのフェローを使えば、普通にプレイできよう。よし、ルールブックを買ったら、早速キャラを作って、冒険の旅の開始じゃ」
翔花「いやいや、ヒノキちゃん。お風呂の話はどこに行ったのよ。一部の読者の人は、多分、花粉症ガールの入浴シーンなんかを楽しみにしていたりするんじゃないかなあ」
ヒノキ「そんなスケベな読者は放っておけばいいのじゃが、確かにソード・ワールドの話は、花粉症ガールとはあまり関係ないのう。いやいや、年をとると、自分が何の話をしていたか時々見失ってしまって、目の前の面白そうなことについつい夢中になって飛びついてしまうものよ。これじゃ、トリ頭と言われても否定できんわい。ソード・ワールドにも昔、そういう名前の冒険者パーティーがいたんじゃが、それはともかく。
「今回の話は、わらわとコナっちゃんがコンパーニュの塔の地下にある秘湯・ヒノキ風呂にゆったりとつかって、キャッキャウフフしながら、いろいろとお喋りして、その後は宴会大パーティーで盛り上がるところまで、作者は書きたかったようじゃが、どうやら時間切れみたいよのう。そこで、そのバトルとは関係ない一大イベントは、お盆休みのレクリエーション回にすればよかろう、と提案してみるぞ。夏らしく水着回という形で、ヒノキ風呂につかりながらのガールズトーク。そういう楽しみがあるとすれば、作者の新星どのも仕事に気合いが入るというものじゃろう」
翔花「NOVAちゃんのことだから、ビルドやパトレンの映画と、ソード・ワールドその他で勝手に気合いを入れてると思うけど。甲子園でニチアサ放送が延期されることだけは残念がりながら」
ヒノキ「あとは、こういうゲームも出るそうじゃが、洋物はちと値段が張るのが難点じゃの」
翔花「それでも、NOVAちゃんなら買うんじゃないかな。財布と相談したりしながら。夏から秋に向けて、いっぱい欲しいものもあるみたいだし」
シロ「(ボソリ)こんな中途半端なところで、適当なTRPG話などでお茶を濁して、話を中断する作者。せっかくのボクのデビュー回なのに、放置されるなんて、決して許さない!」
ケイPマーク2『あなたはまだマシですよ。ぼくなんてラーリオス編で放置され、その後も今か今かと出番を待っていたら、その前に中断するなんて、あんまりです。これじゃ何のために改修されてパワーアップしたのか分かりやしない』
シロ「曲者! ネコ耳ハロなんて、本家ネコ耳、いやトラ耳としては決して許せない! 始末してやる!」
ケイP『けぴっ? ぼく、まだ何もしていないのに。ゲンブさあん、助けてえ』
ゲンブ「おい、シロ、よさぬか。このドゴラボールの2体めは、今や我の見習い従者騎士として、舞台裏で修行中の身なのだ。仲良くしろとは言わんが、いずれ対決の時が来るのかも知れんが、出番が来るまでは殺気立たず、じっくり舞台裏で団欒でも楽しもうぞ。主役の花粉症ガールをサポートする脇役同士、アシスタントモンスター同士な」
シロ「ゲンブがそう言うのなら。キングシーサーの子リトルシーサーとして、一先ずは休戦ということにしてやる。しかし、いずれ勝負はつけるゆえ、その時は覚悟しておくがいい」
ケイP『は、はい。バトル創作編は思ったより、過酷なところみたいですね、マーク1兄さん。そっちはそっちで、メガネンジャーの試練をしっかり乗り越えて下さいよ。ぼくはお盆休みまで休憩してますので』
(ということで、花粉症ガールのバトルストーリー「翔花伝」はここで一旦中断です。お盆休みに番外編でも書いて、ストーリー部分は秋から再開を予定中。ではでは、これにて完)