花粉症ガール・翔花伝&コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女主役の物語」&「その仲間たちの雑談話」など。TRPG話や特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。

明鏡戦隊メガネンジャー第1話「父子の力お借りします」

まずはOPナレーション

光の眼鏡ライトグラス👓、それは真実を照らし、明示する。
闇の眼鏡ダークグラス🕶、それは真実を覆い、隠蔽する。
光に選ばれしメガネンジャーと、闇に選ばれしインペイダー。
光と闇は虚実入り混じり、陰陽を伴い、今ここに雌雄を決す。

NOVA「明鏡戦隊メガネンジャー! と叫んでから、主題歌が始まるわけだな。さすがに歌詞までは考えていないが」

翔花「ええと、これって『メガネ戦隊メガネンジャー』のことだよね」

NOVA「おお、より本当っぽくなるように、タイトル含めて設定を練ってみた。いろいろ細部も含めて、本格的に作ってみたんだぜ。何なら、翔花伝の代わりに連載記事にしてもいいくらいだ」

翔花「いや、そこまでは望んでいないんだけど」

ケイP『いや、マスター。やるなら、とことん突き進もうぜ。翔花伝の代わりじゃなくて、翔花伝とメガネンジャーの両方をやるぐらい太っ腹じゃないと、マスターの漢がすたるってもんじゃねえか』

NOVA「ケイPのMK1は相変わらず煽るなあ。だが、メガネンジャーには、お前の出番はないから」

ケイP『何……だと? 戦隊にはサポートロボとかマスコットキャラとか登場するだろう? ピーボとかマグとか、ジム・カーターとか、グッドストライカーとか、そういう枠は必要とか思わないのか?』

NOVA「だって、お前、メガネ付けてないじゃん。メガネンジャーは、メガネ好きの、メガネ好きによる、メガネ好きのための戦隊なんだ。メガネを付けてないキャラはお呼びではない」

ケイP『だったら、今からメガネ付けるから。ネコ耳メガネハロになるから。お願いだ、オラに出番を分けてくれ。ドゴラを愛する全国何百万のファンのために』

NOVA「ドゴラにそこまでのファンがいるとは思えんのだが。とにかく、お前はメンテナンスとリハビリに専念しておけ。これはマスター命令だ」

ケイP『シクシク』(退場)

NOVA「さあ、本格的に始めるぞ。何せ、戦隊だからキャラ数が多いんだ。まずは5人のメンバーから集めないといけない。急いで進めるぞ」

翔花「ロジャー、NOVA司令」

ウルトラマンゼロの予定


NOVA「地球の衛星軌道に浮かぶ拠点基地メガネスターにようこそ🛰。ウルトラセブンさんに、ゼロさん」
ウルトラセブン&ウルトラマンゼロ 50th SPECIAL SET

モロボシ・ダン「うむ、NOVAどの。そなたの頼みだから、こうして息子ともども、駆けつけて来たのだが、まずは状況を詳しく聞かせてもらおうか」

伊賀栗レイト「え、ええ、どうして、この僕まで巻き込まれているんですか?」

ゼロ「仕方ないだろうが。この地球で活動するためには、誰かの体を借りないといけないんだからよ」

NOVA「済まない、レイトさん。サラリーマンのあんたが日々、忙しい過酷な状況にあることは重々承知なんだが、ここは娘のためなんだ。あんたの失った時間は、時空魔術師としてうまく調整してやる。具体的には、任務達成の暁には、元どおりの時間軸に戻してあげるから、ここはゼロさんと協力して付き合って欲しい」

レイト「う〜ん、何だか伏井出ケイの小説みたいな展開ですが、娘のためと聞けば、応援したくもなりますね。仕方ない、ゼロさんも一緒なら頑張らせてもらいますよ」

ゼロ「おいおい、勝手に決めるなって。やい、NOVAとやら。お前が親父とどういう関係にあるのか知らねえが、この俺さまの意思とは関係なく、勝手に話を進めるなんざ、2万年早いぜ。伏井出ケイの小説とか言ったな。お前もベリアルの仲間か? 一体、何を企んでいやがる?」

NOVA「いや、ベリアルは関係ないんだが。奴はメガネキャラじゃないし。俺の目的は一つ、娘の翔花の願いのために『明鏡戦隊メガネンジャー』という特別チームを召集したいんだ。一人の悪堕ちしかけているメガネキャラの帰還を願ってな。レイトさんもメガネキャラなので、ここに来てもらった。ゼロさんの依り代は他に、ナオの兄貴のランや、元スーパーGUTSのタイガ・ノゾムもいるが、あいつらはメガネを掛けてないからな。メガネンジャーに参加できるのは、俺の身内を除けば、特撮界でメガネを掛けたシーンのあるキャラだけなんだ」

ゼロ「メガネンジャーだと? 俺にはウルティメイトフォースゼロというチームがあるんだ。多元宇宙の平和を守るために、忙しく飛び回っているんだよ。メガネの戦隊なんてお遊びに付き合っている暇はない。帰らせてもらうぜ。後輩のウルトラマンのピンチに颯爽と駆けつけてやらないといけないんだからよ」

NOVA「ああ、その点は大丈夫だ。春映画やオブクロで登場してからは、ゼロさんのスケジュールが空いていることは先刻承知だ。7月からの新番組R/B(ルーブ)には、オーブさんは出るかも知れないが、ゼロさんが出る予定は今のところ聞いていない。大丈夫だ、こっちの時間はそれほど掛からないはず。もしも、後輩ウルトラのピンチに駆けつける必要が生じた時は、速やかに情報を察知して、ゼロさんにはそちらを優先してもらうから。戦隊青色枠はクールで、一匹狼で、なかなか扱いが難しいのがかつての定番だが、その内面は義に熱くて、ヒーロー魂に燃えていて、ファン人気も高くなるので、そういうポジションはゼロさんじゃないと務まらないと考えてのスカウトなんだ。よろしく頼む」

ゼロ「ほう、あんた、なかなか分かってるじゃねえか。そこまで頭を下げられちゃ、話ぐらいは聞いてやらないと俺の漢が廃るってもんだぜ。よし、話してみな。事と次第によっちゃ、このゼロ様が助けてやらないでもない」

ダン「こら、息子よ。誰かれ構わず、その横柄な口の聞き方は慎むように言ったろうが。お前の師匠のレオがそんな口の悪さを教えたのか?」

ゼロ「うるせえな、親父は。俺の口調に師匠は関係ねえ。話を聞いてやるってんだから、それでいいじゃねえか。なあ、NOVAとやら」

ダン「済まないな、NOVAどの。礼儀知らずな息子で」

NOVA「構わないですよ、ダンさん。こういう思春期の若者との付き合いは職業柄、慣れていますから。それにゼロさんのこういう、ズケズケ物を言う江戸っ子気質はある意味、清々しいですからね。今時珍しい硬派ってもんだ」

ゼロ「お前、なかなか話が分かるな。伏井出ケイみたいな陰険な奴かと思っていたぜ」

NOVA「伏井出ケイの名前の元ネタはフィリップ・K・ディックで、好きな作家の一人だけど、伏井出ケイ自体は三流小説家に過ぎん。あいつの書いた話って、ゼロさんの活躍をそのまま書いたもので、要するにノンフィクションSF、ドキュメンタリーの類なんだ。それなのに自分のオリジナル小説のように見せかけて、人気作家気取り。実質は、ただのパクリ作家なのによ。この俺としては、元ネタのゼロさんの活躍を応援する者として、奴の小説を認めるわけにはいかん。まあ、ゼロさんの活躍を元に書けば、人気作家になれるのは当たり前なんだがな。元がいいから」

ゼロ「おお、NOVAさんよ。あんた、本当にいい奴なんだな。気に入ったぜ。戦隊ブルーの件、引き受けた。大船に乗ったつもりで安心してくれ」

ダン(扱いの難しい息子をここまであっさり手懐けるとは、NOVA殿の話運びの巧みさには、父親として学ぶべきところが大いにありそうだ)

ウルトラセブン秘話


レイト「あ、それはそうと、そちらのダンさんは、ゼロさんのお父上だったんですね。初めまして。お会いできて、光栄です。私、こういうもので、日頃からゼロさんには迷惑、あ、いやいや、お世話になりっぱなしでして」

ダン「ほう、谷丸商事の営業部に所属の伊賀栗レイトさん。私はモロボシ・ダン。昔は地球防衛軍のウルトラ警備隊に所属し、宇宙パトロールMACの隊長を務めるなどもしたが、地球ではチーム壊滅の際に殉職したことになっていて、今はただの風来坊。だから名刺などという気の利いたものは持っていないが、ゼロの父親として貴殿の協力には感謝している。今後も機会があれば、息子の力になってやってくれ。息子もあんたの娘御のことが相当気に入ったようでな。父親としての振る舞い方を学べば、少しは大人になるだろうて」

ゼロ「何、言ってるんだ? あんたは俺に最近まで父親らしいことをしてくれなかったじゃねえか。俺のことを師匠に預けっぱなしで、行方をくらませやがってよ。長年、どこをほっつき歩いていたのやら、連絡も寄こさずに、風来坊気取りとはよ。レイトの方が、よほど父親として格上だ。親父がレイトに上から目線で接するなんざ、2万年早いぜ」

NOVA「おーい、ゼロさんや。それはいくら何でも言い過ぎってもんだ。お前さんは、ダンさん、いやセブンさんがどれだけ苦労して、故郷のM78星雲への帰還のために戦い続けて来たか、何も知らないだろうが」

ゼロ「ヘンッ。そう言うお前さんは知っているって言うのかよ」

NOVA「ああ、知っているさ。ずっと見て来たからな」

ゼロ「何だと?」

ダン「ゼロよ。このNOVA殿はな、あのウルトラマンキングの茶飲み友達なんだ」

ゼロ「キングの爺さんのかよ! ただの地球人じゃなかったのか?」

NOVA「いや、だって、ウルトラマンキングって、俺と同じ魔法使いなんだぜ。向こうの方が相当、格上だけどな。キング星に一人で暮らし、宇宙の平和を見守っている超絶能力の持ち主だが、さすがに一人で何もかもこなすには限界がある。レオの故郷のL77星の壊滅を防ぐことができなかったことを悔いておられてな。レオとアストラ兄弟の成長をフォローしていたのが、俺の知るキングの最初の姿だったな。その後、俺は時空魔術師の修行を始めて、ある時、キング星がどこにあるか知ったんだわ。そこで後学のために、キングに面会を申し込んだんだよ。もちろん忙しい御仁だから、お土産を持って行ってな」

レイト「お土産ですか?」

NOVA「ああ。と言っても、物で釣られる御仁じゃねえ。あの人にとって、そして多くの魔法使いにとって最も貴重な土産は、世界の真理にまつわる知識の類だ。俺はキングの使命を助けるための情報、俺の持つ多次元世界の知識を提供したんだわ。キングは凄い超人だが、これまで多次元世界の情報を持っていなかったんだな。ヤプールみたいな異次元人のことは知っていたのに、それはあくまで我々の世界とは異質な空間であり、魔空空間みたいなものと解釈されていた。並行世界という概念は、完全にキングの知悉外のことだったんだ。仕方ない。キングの能力に匹敵する超人は、それまでのウルトラワールドには現れなかったし、M78星雲光の国を中心とするウルトラワールド以外にも、アナザーワールドが存在することは、シュシュトリアンやティガ以前には知られていなかった。いや、アニメの諸作品とかタイのハヌマーン、オーストラリアのグレート、アメリカのパワードなど、こちらのコアアースでは観測された物語もあるにはあったのだが、ウルトラワールド内部からは観測不能。その多次元世界の存在に一番、巻き込まれて苦労したのが、ゼロさんよ、あんたの父親であるセブンさんなんだ」

ゼロ「親父が!?」

ダン「そうなんだ、ゼロよ。私は元々、恒天観測員340号として宇宙各地の調査活動に従事していた。そこで星間戦争に巻き込まれていた地球の状況を見るに見かねて、本来の使命とは違う形で戦いを繰り広げた結果、宇宙警備隊のウルトラ兄弟にスカウトされた話はお前も知っている通りだ」

ゼロ「ああ、確かに親父が地球で戦っていた頃には、ウルトラ兄弟という呼称はなかった。ジャック叔父さんに親父がブレスレットを託した頃からだったよな。ウルトラ兄弟と呼ばれるようになったのは」

ダン「そうだ。その後、エース、タロウまで順次地球防衛の任務に当たるのが、ウルトラ兄弟の伝統となっていったわけだが、タロウが星に帰還せずに行方不明になった頃があってな。急遽、私が捜索任務に駆り出されたところ、大規模な地球侵略計画を察知したのだよ。タロウ捜索と地球防衛のために、MACの隊長という役職を受けざるを得なかった。どうも、当時の地球は度重なる怪獣出現や、悪の秘密結社の暗躍などで、防衛組織の上層部がまともに機能していなかったらしく、人材不足だったせいか、私のような身元不明の風来坊すら、実力さえあれば簡単にスカウトされるような時代だったんだな。終末思想がはびこる、社会の混乱期でもあった。それに加え、私のウルトラ警備隊時代の名前モロボシ・ダンが英雄扱いされていてな。その正体がウルトラセブンであるという事実は伏せられたまま、ダンというエリート隊員のネームバリューだけが一人歩きしていたらしい」

ゼロ「その時の話は、師匠からたっぷり聞かされたぜ。そりゃ泣く子も黙る厳しさで、猛特訓をさせたそうじゃないか。最初は、その時の恨みを、師匠が俺にぶつけているのかと思ったぜ。やがて、この厳しさも愛の一つの形だと分かったがな。あの厳しさは、ウルトラ警備隊譲りのものだったのかい?」

ダン「そうだ。当時のキリヤマ隊長という御仁がまた厳しい人でな。親友のクラタという人と共に、地球防衛の使命を重視する余り、敵対相手を殲滅するためには手段を選ばない苛烈な人だった。もちろん、当時の宇宙人の侵略が甘さを許さないほどのハードな状況だったことも事実だしな。今と比べて甘えを一切許さない軍隊の雰囲気がそこにはあった。そのことの是非はともかく、私がレオに厳しく接したのも事実。せめて見かねたタロウが助けに来てくれないかと考えたこともあったが、そうはならず、私とゲンで何とかするしかなかったわけだ」

NOVA「ああ、せっかくなので、この機会に当時のダン隊長に聞きたいんですけど、どうしてMACの基地は宇宙にあったんですかね。いや、宇宙パトロール隊というのは分かるんですが、戦いの舞台は地球ばかりじゃないですか」

ダン「もちろん、宇宙人の侵略から地球を守るために決まっている。宇宙人の侵入を防ぐためには、宇宙に基地を作るのは当然と考えていたんだが」

NOVA「侵入は防げていませんよね。気が付けば、東京のどこかで星人が暴れている。MAC基地って、少なくとも星人の侵入阻止には機能していなかったじゃないですか」

ダン「バットンの群れを撃退したぐらいだったな。確かに、私はウルトラ警備隊時代の古いノウハウにこだわり過ぎていたのだ。当時の宇宙人は大抵、円盤に乗って地球に襲来していた。しかし、MAC時代の星人はそこまで大規模な侵略を企てなかったのだ」

NOVA「と言うと?」

ダン「ヤプールの残党のせいだ。奴らの残した異次元移動システムが侵略宇宙人の間に流通していてな。次元を越えた瞬間移動の原理が敵側には確立されていたのだ。確かに、私もイカルス星人やベル星人のような異次元や擬似空間を操る一部の宇宙人の存在は認知していたが、それでも物理的な防衛システムで大抵の侵略活動は阻止できると信じていたのだ」

NOVA「つまり、ウルトラ警備隊の時代には有効だと考えられていた防衛戦術が、ヤプールの異次元移動システムの蔓延のために機能しなかったというわけか」

ダン「もちろん、ヤプールの装置はそれほど大規模な物ではない。大掛かりな侵略活動に使えるものではなく、せいぜい星人の一人ぐらいを送り込める程度のもの。だが、軍隊ではなく、個人単位の犯罪者やテロリストには十分だったようでな」

NOVA「つまり、レオの時の星人は、ウルトラ世界におけるアリエナイザー、個人レベルの犯罪者みたいな物だったわけだ。そりゃ、軍隊のMACには対処できず、宇宙警察の地球署みたいな組織が求められたことになる。異次元侵略者に立ち向かうには、怪獣退治の専門家のウルトラ一族ではうまく対処できず、もっと小回りの利く電子戦隊とか宇宙刑事みたいなチームや組織が必要になり、そういう対策が立てられるようになったのは80年代に入ってから、ということか。いろいろ納得した」

レイト「僕にはちっとも分かりませんよ。まるで遠い世界の話を聞かされているみたいで」

ゼロ「悪いが、俺にもさっぱりだ。異次元がどうこうなんて俺には当たり前の話で、どうして親父が対処できていないのか、とかな。いくら何でも、トロ過ぎやしないか? そんなので良く宇宙の平和を守って来れたな」

NOVA「いや、ゼロさん。多元宇宙の概念がウルトラワールドに知られるようになったのは、ここ10年ぐらいの話なんだって。それまでは、たまたま別世界に迷い込むことはあっても、ウルトラ世界の人間が意図的に次元越えをしたことはなかった。技術面もそうだが、多元宇宙という概念そのものがウルトラワールドでは知られていなかったんだからな。多元宇宙を自在に越えるようになったウルトラ族は、ゼロさん、あんたが初めてなんだって。まあ、その前にベリアルが越えた、という話なんだが」

ゼロ「つまり、俺がウルトラの常識を超えたということか?」

ダン「意図的に、という意味ではな。もちろん、その前に私がそうと知らずに越えてしまっていたわけだ。シルバーブルーメに呑まれてしまった際にな」

ウルトラ多元世界の系譜


ゼロ「シルバーブルーメだと? MACを壊滅させたというあいつか?」

ダン「そう。ヤプールの次元移動装置を星人に提供し、それまでの破壊活動を裏で操っていたのがブラックスター出身のブラック司令だったんだな。その尖兵が暗黒宇宙人の異名を持つババルウ星人。我々、ウルトラ族と地球人の関係を離反させようと目論んだ策謀家だが、レオ兄弟と、それを援護したキングのお陰で最悪な事態は免れた。しかし、それで安堵した隙を突いて、奴らは本格的な侵略活動を開始したのだ。そういう黒幕の存在に気付かなかった私が迂闊過ぎた。その後の過酷な戦いをレオ一人に押し付ける形になってしまい、私も預かった防衛組織を壊滅から救うことができなかった。あの時ほど、自分の無力さを悔いたことはない」

ゼロ「親父……。あんたはその時、足を負傷し、変身不能だったんじゃねえか。師匠はこう言っていたぜ。『あの時、ダン隊長が命がけで俺を逃がしてくれたからこそ、俺は戦い続けて勝利をつかむことができた。ゼロよ、戦士の価値は死に際に何を残すかで決まる。自分が死ぬと分かっていても、後に希望をつないでこそ、未来をつないでこそ、生きた価値があるというものだ。お前もセブンの息子なら、何かを残して、明日の太陽を昇らせる漢になれ』って。その師匠の言葉を聞いて、俺の魂は熱く震えたんだ。それなのに、あんたはこうやって、ちゃっかり生きて帰りやがってよ。感じ入って涙まで流した俺がバカみたいじゃねえか。ったくよう。生きていたなら生きていたって、もっと早く……」

レイト「ゼロさん。セブンさんはきっと、連絡を取りたくても取れない事情があったんですよ」

NOVA「そうなんだ。俺もその後、可能な限り、セブンさんの動向を追ってみたんだよ。ある時は、コスモテクターをまとった赤色の戦士アンドロウルフこそ、中身がセブンその人ではないかと噂された。だけど、しばらくして、やはり別人ということが判明。アンドロメロスの正体はゾフィー本人だったこともあったんだがな。忘れられたウルトラ黒歴史の一つだ」
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ゼロ「ああ、メロスって戦士のことは知らねえが、メロスと戦ったというグア軍団のことは、ギンガやビクトリーらから聞かされたことがある」

NOVA「ああ、その話は俺も最近見た」

ゼロ「最近見たって、何者だよ、お前? そんなにポンポン見られるものかよ」

NOVA「時空魔術師なんだから普通に見れるんだよ。来週はレオ兄弟がガロンとリットルと戦う予定だし」

ゼロ「師匠の若き日の活躍まで見れるってか? とんでもねえ奴だな、おい」

NOVA「住んでる世界が違えば、これぐらいはな。話を戻そう。多元世界を知悉できる俺は、その後もセブンさんの動向を追い続けた。ある時はセブン21というネオス世界の別人を見つけたり、ゲーム世界で戦うセブンさんをプレイしたりした挙句、とうとう平成ウルトラセブンなるものに行き当たった」
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ゼロ「平成セブン? 何じゃそりゃ?」

ダン「私の迷い込んだ多元世界における、もう一つのウルトラセブンの物語だ。レオに通じる現在のウルトラ正史ではなく、ウルトラ警備隊がそのまま存続するという設定の後日譚。NOVA殿の住むコアアース世界において、1997年から2002年に展開され、TVシリーズ2本、ビデオで3シリーズ総計14本の作品が作られた。私も本来のダンだけでなく、新たな依り代カザモリ・マサキの姿を借りるなど、意欲的なストーリー展開が為されたが、2006年のメビウス以降のウルトラ兄弟復活を機に、パラレルワールドと扱われるようになった作品群だ」

ゼロ「ちょっと待て。すると何かよ。俺たちの世界で行方不明になっている間、あんたは別の世界で戦い続けていたってわけか? 別世界だから、俺たちと連絡をとる手段もない状況で?」

ダン「いや、あの頃の私は自分が別世界に来ているという認識もなく、ひたすら長く困難な道のりを亡き友フルハシへの想いもあって、血を吐きながら走り続けていたのだ。公式には認められなくなっても、これもまた私の物語であることに変わりはない。マイティジャックや旧コメットさんへのゲスト出演なんかはさておくにしてもな」

NOVA「セブンさんがそんなところで戦っていることを知った俺は、キングさんと出会ってウルトラティーでも飲みながら多元宇宙の話をしていた際、『あ、そう言えば、こっちの世界では長らくご無沙汰なセブンさんも、違う世界で頑張って戦っているみたいですね』って話をしたんだわ。そうすると、キングさんが驚いたように『まさか、セブンが健在だと? もっと詳しく教えてくれ』とこれでもかって勢いで、それまで話半分程度に聞いていた多元宇宙のことに夢中になり始めたんだ。その後、メビウスの物語で、セブンさんが久々にウルトラ兄弟として姿を見せた際、ああ、これはキングさんが多元宇宙の研究を始めるようになって、セブンさんを元の時空に引き戻すべく手を打ったんだな、と俺は察した」

ダン「そうなのだ。別世界から引き戻された際、しばらくは記憶の錯乱や自分の現状を理解するのに難儀したが、キングが時空の乱れを修復するために、ヤプールの遺産であるUキラーザウルスの物語などを用意して適度な辻褄合わせの魔法を施してくれたおかげで、私も無事にウルトラ兄弟として返り咲いたわけだ。本当に長い旅路だったよ」
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NOVA「メビウスの辺りから、世界観の異なるウルトラマンの物語をウルトラマルチバースとしてまとめようという動きが本格化したなあ。2008年には、超ウルトラ8兄弟って形で、平成ウルトラ3部作とも共演したり」
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ダン「まさか、こういう形でアンヌと結ばれる姿が描かれるとは思わなかったがな。その前年の2007年には『セブンX』というタイトルで、またパラレルワールドの戦いに行く羽目になったし、この時期はやたらとパラレルな経験を重ねたと思うが、これもNOVA殿の仕業だったとはな」
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NOVA「いや、それは違います。俺が直接、何かをしたというわけではなく、ただキングさんと話をしながら、多元宇宙のことを教えたってだけで。きっと、キングさんのことだから、俺以外の誰かからもその情報は聞いていたのかもしれない。いろいろな情報をまとめ上げて、キングさんなりに研究を重ねた結果、セブンさんにパラレルワールドの調査の任務をそれとなく回したんじゃないですかね。ほら、パラレルワールドって変にいじくると時空の歪みとかいろいろあってややこしいから。とりあえず、時空移動にあれこれ巻き込まれたせいで、半ば特異点みたいになったセブンさんなら、パラレルワールドであれこれ実験して回るのに相応しいとか、そんな風に判断されたとか。あ、これは俺が勝手に推測しているだけで、キングさんがそう言ったってことじゃないですから」

ダン「うむ。そうなると、レイブラッド星人の件とか、ベリアル復活の件も、もしかするとキングのパラレルワールド実験によって生じた歪みとか副産物なのかもしれんな」

ゼロ「つまり、何もかもキングの爺さんのせいってことかよ」

NOVA「まあ、ウルトラワールドにおいて最大級の力を持つ御方ですから、悪意はないにしても、一度行動すれば相当の影響を与えるのは間違いない。だからこそ、ベリアルが崩壊させた世界を維持するため、自らを犠牲にして支え続けていたわけだし、ジードに力を与えたのも責任を感じてのことなのかも」
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レイト「ああ、ようやく僕にも分かる話につながった。ベリアルが一度、崩壊させた世界ってのが、僕やリク君、ライハさんたちが住む地球なんですね。それとは別に、伏井出ケイの小説なんかで紹介されたゼロさんの物語、さらにゼロさんのお父さんのセブンさんの物語がいろいろあって、他にも沢山のウルトラマンがいて、NOVAさんもその一人、と」

NOVA「ウルトラマンNOVAってか? それはこんな姿をしていなかったか?」
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ゼロ「って、おい。それは俺にバラージの楯、ウルティメイトイージスを授けてくれたウルトラマンノアじゃないか。ん? ノアとNOVAって、もしかして、あんた?」

NOVA「いやあ、単に名前が似ているだけで、自分はただの空想妄想好きな時空魔術師に過ぎませんから。余計な勘ぐりはなしにしてもらいましょう。まあ、そのうち公式にウルトラマンNOVAが出てくる可能性はあるかも知れませんが、今のところは赤いてるてる坊主に似た円盤生物っぽい名前を持つ男ってことで一つ」
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ゼロ「チッ、食えねえ男だな。分かった、今はあんたの正体よりも、あんたのやろうとしている……ええと? 鏡の戦隊だか、メカレンジャーとか、そんな感じなの。うちのミラーナイトとか、ジャン兄弟を呼んで来た方がいいんじゃないか?」
ULTRA-ACT ミラーナイトウルトラマンギンガ ウルトラチェンジシリーズ ジャンボットウルトラマンギンガ ウルトラチェンジシリーズ ジャンナイン

NOVA「『明鏡戦隊メガネンジャー』な。そいつらはメガネキャラじゃないからダメ。ついでに、そいつらを呼ぶと、もう一人の熱苦しい男が『どうして俺も呼ばねえんだよ』って騒ぐだろうから、これからの季節は勘弁して欲しい。ただでさえ、最近はマグマとか灼熱の九州とか、このブログの平均気温が絶賛上昇中なのに」
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レイト「それにしても、ゼロさんのお仲間って、赤の割合が妙に多くありません? 戦隊を結成するなら、赤ばかりになって、ポジション争いが大変なことに」

ダン「だからこそ、私が赤に選ばれたわけだな。私以上に赤を主張できるキャラだと、円谷ではこの男しかいないだろうし」
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NOVA「彼を呼んでくると、内海さんが問答無用で惨殺されてしまいそうだから却下。それじゃ娘の望みが叶えられん」
(第1話 完。つづきはまた近日予定。次回はヒロイン出さないと)