花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

魔神ハンターと、バルカンへの道(SWミストグレイヴ6ー3)

スケジュール確認のつづき

 

ヒノキ「約一月ぶりの魔神ハンターじゃ」

ゲンブ「作者どのがスランプだったらしいでござるな」

ヒノキ「スランプというか、ソード・ワールドに集中できなくなっていたと言うか、FFゲームブック脳と言っていいか、まあ、理由はいろいろじゃな」

シロ「このペースだと、今年中に魔神ハンターを終わらせる計画は延期ですね」

ヒノキ「うむ。今年中が無理でも、今年度中なら何とかなるだろう、と言うことじゃ。遅くとも、ドンブラザーズが終わるまでには終わらせて、『飛竜烈火団(ドラゴンファイヤーズ)』に仕切り直したいとのこと」

リトル「遅くはなっても、企画そのものを放棄する気はないってことですねぇ」

ヒノキ「いずれにせよ、魔神ハンター第6部は、前回の話で一段落したとも言えるのう」

ゲンブ「確かに、魔窟コンビニがとうとう完成したので、G太郎のプレイヤーとしては大願成就、思い残すことは何もないでござるよ」

シロ「魔窟コンビニが完成したのはいいが、隣の砦が敵に占領されたので、安心してはいられないじゃないか」

ヒノキ「【岩棚の城塞】は、ドレイクバロンのピサ・ロムヌスと、元・人族の密偵で今はバルカン女の姿をした裏切り者シル・メリルの支配下にある。深層階を拠点とするバルカン族が上層階進出を目論むことで、ミストグレイヴ全体が混乱状態に陥る可能性を、魔窟総監ギルギダッシュは懸念しており、烈火団に『バルカンの女王と接触して相手の真意を確かめて来て欲しい』と依頼した」

ゲンブ「それはミッションでござるか?」

ヒノキ「公式シナリオではないがのう。当リプレイのオリジナルミッション『バルカン族の真意を探れ』じゃ。目的は『深層階に向かい、バルカンの拠点【溶岩湖の宮殿】にて女王バイラヤーナと対面し、その意向を確認せよ』という内容。成功の暁には、【岩棚の城塞】を奪い返すのに翠将が全面協力するよう取り計らってくれるそうじゃ」

リトル「翠将がこちらの味方になるのですかぁ?」

ヒノキ「それには2つの条件がある。1つはピサ・ロムヌスの動きに、バルカンの女王は関与していない場合。その場合は、外交的な問題に発展する可能性はなく、安心して【岩棚の城塞】を取り戻すべく軍事活動が行える。もう1つはピサ・ロムヌスと女王バイラヤーナが結託している場合。その時はバルカン族がはっきり翠将の秩序に叛意を示していることになるから、事は大きくなろう」

ゲンブ「せっかく戦争にならないよう、大経済交流の活動を進めていたのに、蛮族間での武力抗争が勃発するのでござるか」

シロ「ボクたちが当事者として巻き込まれるのでなければ、蛮族同士の潰し合いは歓迎したいんだけどな」

リトル「こっちの立ち位置も微妙ですねぇ。翠将の秩序を守るために動いたらいいのかぁ、それとも翠将とバルカンの争いで混乱した方が得なのかぁ」

ヒノキ「魔窟コンビニ計画のお目付役として、ギルギダッシュはお主たちが翠将の秩序を乱す連中に与するとは一切考えておらん。少なくとも烈火団の活動内容を聞く限り、秩序を破壊するよりは平和的に商売重視の姿勢で世渡りしてきたからのう」

シロ「烈火団として築いて来た立場を維持するか、それとも人族の密偵として蛮都の弱体化を目指す方がいいのか、考えどころかもしれない」

ゲンブ「いずれにせよ、バルカンの女王が何を狙っているかで、我らの行動方針も変わって来る可能性があるでござるな。では、ギルギダッシュ殿の依頼に応じて、こちらは深層階に向かうとしよう」

 

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2022年秋以降のスケジュール確認(含むソード・ワールド新作概観)

作者NOVAと日野木アリナの裏話

 

リモートNOVA『ヒノキ姐さん、ご無沙汰してます』

ヒノキ「本当にご無沙汰じゃな。10月は1記事しか書かず、わらわたちが随分と蔑ろにされていると感じるのは気のせいか?」

NOVA『いや、まあ、ハハハ。できれば俺も、各ブログを週1ペースでローテーションさせるのが理想と考えているんですが、その時々に応じて、興が乗ったり、乗らなかったりで、ローテーションの配分が変わって来ることもあります。具体的には、「今年はウルトロピカルに興が乗って、FFゲームブックをネタにしていたら、思いの外にハマり込んでしまった」というのが、こちらの記事書きが滞った最大の理由です』

ヒノキ「つまり、わらわよりも、ダイアンナの方がいいってことじゃな。別の女に現を抜かす浮気者め」

NOVA『いやいや。俺とヒノキ姐さんは浮気がどうこうという関係じゃなかったはず。そもそも、俺は特撮やゲームに現を抜かすことはあっても、女に現を抜かすキャラではなかったはず』

ヒノキ「まあ、浮気ネタは『うる星やつら』の影響で、ただの戯言に過ぎんが、『FFゲームブックにハマって、ソード・ワールド熱が冷めてる』ってのが真相じゃろう」

NOVA『冷めてるというか、作者としては「キャラクターレベルが9になって、データの把握が難しくなってきて、頭がスッキリしないと妄想リプレイを書くのが億劫になってきた」と感じているのが本音ですね。考えることが多いと、記事書きの難易度が上がって来て、続きの話を書くにも勢いが必要というか、人間、楽な方向に走りたくなるというか、その分、FFのルールは簡単で処理しやすいなあ、とか、ソード・ワールドが面倒くさくなって来たなあ、というのが本音です』

ヒノキ「なるほど。ソード・ワールドに飽きた、と言ったところか」

NOVA『飽きたと言うと、語弊がありますが、コンピューターRPGでもあるじゃないですか。終盤になると、敵も強くなって、ダンジョン攻略に時間が掛かるようになって、プレイ中は楽しくても、プレイ後はどっと疲れを感じて、続きをプレイするのにエネルギーを蓄えないといけないタイミングが』

ヒノキ「で、現在、エネルギーを蓄えている最中じゃと?」

NOVA『ところで、この雑誌なんですが……』

ヒノキ「おお、それは待ちに待ってたGMウォーロック最新号」

NOVA『10月下旬に購入したのを、ようやく読み終わったので、そちらに送ります。いや、メインはやはりFFシリーズとか、マーダーミステリー他の謎解きゲームにシフトしていて、ソード・ワールド他のTRPGがおまけ程度の位置づけで少々寂しい構成に感じたのですが』

ヒノキ「ロードスも、ゴブリンスレイヤーも、T&Tも、パグマイアもページの後ろの方に追いやられて、ジャンプの打ち切り寸前マンガみたいな立ち位置に思えるのう」

NOVA『TRPGは、連載リプレイ記事があればいいんですけどねえ。リプレイ記事を作るには、うちのような妄想リプレイを除けば、プレイヤーが集まっての実プレイが必要なんですが、コロナ禍でオフラインプレイの頻度が下がっているようです。SNEもオンラインのプレイに切り替えた単行本リプレイを模索していた時期がありましたが、いまいち軌道に乗っているとも思えず、会話リプレイという商品形式に限界が見えているのかもしれません』

ヒノキ「リプレイが読みたきゃ、今の時代、商業作品じゃなくとも、ファンレベルの個人やサークルが発表した同人風作品がネットに大量にあるからのう。公式リプレイの需要は、昔ほど高くないであろう。動画配信リプレイの時代でもあるし」

NOVA『まあ、会話リプレイ形式の文体は、今の姐さんとのやり取りも含めて、俺も書き慣れているわけだし、大きな影響を受けているのも間違いありませんが、商業連載リプレイだと、そこから人気キャラクターが誕生して、小説化やアニメ化されるというマルチメディア商業展開がTRPG業界の花形出世街道だった時代が90年代からゼロ年代までは確実にありましたが……現在は廃れた感じですな。リプレイ初のアニメキャラって、最近ではゴブリンスレイヤーしかいないんじゃないですか?』

ヒノキ「リプレイ→小説→アニメという段取りを踏まず、妄想を含めたゲームプレイ→いきなり小説(会話主体のラノベ)→コミックやアニメ化と言ったところが今の主流ではないかのう? ゲームリプレイという形式がラノベに統合されてしまったというか、元祖リプレイ小説とも言うべきドラゴンランスだって、別に会話リプレイという形式ではなく、最初から小説として発表されておる。別に戯曲シナリオ形式の会話スタイルにこだわる必要はないと考えるがのう」

NOVA『ドラゴンランスは、小説とその元ネタであるゲームシナリオの同時展開で当初は人気を得ましたね。後に小説オンリーの展開になりますが、小説を読んで、その背景世界やストーリーで人気主人公たちの道のりを自分も追体験したいという願望は確実にあったと思うんですよね。そういう企画を試しに商品化したのが、先日発売されたこの本で』

ヒノキ「おお、それも読みたいのじゃ。送ってくれんかのう」

NOVA『はい、どうぞ』

ヒノキ「新兄さんの愛を感じたのじゃ。魔神ハンター記事を蔑ろにした罪の一部は、これで帳消しにしよう」

NOVA『一部だけじゃ、帳消しとは思えないんですが』

ヒノキ「わらわはこれで許しても、『魔神ハンター』の続きを楽しみにしている読者諸氏は納得せんじゃろう」

NOVA『いるんですかね、そういう読者? 最近のアクセス傾向では、魔神ハンターの新記事を挙げても、読んでるのが俺だけで、うちに来る多くの読者のツボは別にあるらしいし』

ヒノキ「何がツボなんじゃ?」

NOVA『アクセス解析から推察する限り、ここでの読者傾向は妄想リプレイの物語よりも、ゴブリンスレイヤーなどの小説感想とか、ゲームのルールに関する考察記事の方が人気が高い傾向があります。読者の需要に応じるなら、妄想リプレイなんてさっさと終わらせて、ゲームのルール考察記事に専念した方がいいのでは? と思ったり思わなかったり』

ヒノキ「読者は物語よりも、ゲームシステムの解説を望んでいる、と?」

NOVA『例えば、「バトルマスタリー」の流派解説記事なんてのは需要があるのかなあ、とか、妄想リプレイの合間の記事ネタとして考えたりもするわけですよ。他にも、新商品の感想とか考察も妄想リプレイの合間に書くのもいいかなあ、と』

 

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魔神ハンターと、奪われた城塞(SWミストグレイヴ6ー2.5)

トリプル成長タイムと、ミニストーリー回

 

ヒノキ「今回は、いろいろ成長タイムと、前回の後日譚的なストーリーのチラ見せをやるのじゃ」

ゲンブ「ミッション3回分の成長だから、することが多そうでござるな」

ヒノキ「うむ。まずは入手した勲章の整理を最初に行うとしよう」

●勲章、および真紅のマギスフィアのデータ

 

・黒鉄剣士勲章(50G):4個

・真鍮戦士勲章(250G):2個

・赤銅勇士勲章(1250G):2個

・白銀騎士勲章(7500G):0個

・黄金近衛勲章(37500G):1個

 

・魔神討伐ポイント:42点

・転移門:地下50階

リトル「え? もしかして、黄金近衛勲章をゲットしたのですかぁ?」

ヒノキ「うむ。これまでに烈火団が獲得した勲章をギルギダッシュが上位勲章に交換整理したところ、お主たちはとうとう翠将の親衛隊の入隊試験を受ける資格を得たことが判明した。入隊試験を受けるなら、深層階の【瑠璃宮】へ向かうといい、とギルギダッシュが奨めてくれる」

ゲンブ「魔窟コンビニを開設するために、一生懸命頑張っていたら、思いがけない副産物が付いて来たでござるなあ」

シロ「親衛隊に入ると、どうなるんですか?」

ヒノキ「【瑠璃宮】に自由に出入りできて、翠将ヤーハッカゼッシュと正式に謁見できる資格が与えられる。これまでは、お忍びで動き回る翠将とランダムエンカウントで出会うぐらいじゃったが、親衛隊員に選ばれることでいつでも面会手続きをとることが可能になるわけじゃ」

ゲンブ「逆に言えば、これまでは【瑠璃宮】へ行っても、中に入ることができずに、門番に追い返されるだけだったでござるな。この時点で、【瑠璃宮】に入るイベントに挑むフラグが立った、と」

シロ「王宮に入る資格が得られる……ってことは、蛮族社会の貴族になるようなものか。誇らしいと言っていいのかどうか」

ゲンブ「ミストキャッスルで名誉蛮族の地位を得たときと同じような、階層間の壁を乗り越えられるでござるな。これまでは見下された立場だったのが、慢心できるような立ち位置に持ち上げられる、と」

リトル「ただの越後のちりめん問屋で、田舎じじいと言われていた御老人が、印籠見せたら先の副将軍と判明して、ハハアと土下座されるようなものですかぁ?」

ヒノキ「試練を果たすと得られる〈翡翠親衛隊勲章〉を見せると、ミストグレイヴ最高権力者の部下である直参旗本みたいな扱いを受けるのう」

ゲンブ「江戸時代の侍の身分でござるな。将軍の家来のうち、上様に直接お目見えできるのが旗本で、その下が御家人となる」

シロ「旗本は、大名とはまた違うのですね。大名は所領を持っていて、将軍家とは独立した勢力。一方で、旗本はあくまで将軍家の家来という立ち位置」

ヒノキ「現代企業社会で言うなら、将軍がトップ企業の社長で、旗本が会社の重要な役職持ちのエリートサラリーマンで、社長から顔を覚えてもらっている。御家人は平社員もしくは下級役職で、社長とは気軽に会うことはできない立場。一方で、大名は格付けの差異こそあれど別会社の社長で、トップ企業のライバルだったり、系列子会社だったりするわけじゃ」

リトル「なるほど。大名は将軍さまの家来じゃないから、直接命令することはできないけど、逆らうと力で潰すぞ、と脅しをかけることは可能なんですねぇ」

ゲンブ「今のところ、烈火団は新興企業みたいなもので、翠将の許可があるから自由に商売をさせてもらっている形でござるな。武家社会ではなく、商人として振る舞っているでござるが、親衛隊に入ると、直接の家来になるのでござるか?」

シロ「それはイヤだなあ。ボクは独立勢力を維持したい」

ヒノキ「ミストグレイヴは、江戸時代ほど武士と商人のような身分階層が分かれておらん。あるいは、苗字帯刀を許された御用商人のようなものかもしれんが、商業従事者の身分が下に見られたのは世界史的にも江戸の珍しい風習ではなかったのかのう?」

ゲンブ「商業軽視という意味では、ラクシアの蛮族社会も似たようなものではござらんか?」

ヒノキ「いや、江戸期は農業重視で、生産業に力を入れておる。一方、ラクシアの蛮族は、弱肉強食の略奪社会で、漢民族に対する北部遊牧民族に例える方がしっくり来る。まあ、ミストキャッスルやグレイヴは蛮族の中でも人族の風習を部分的に取り入れて、人蛮折衷みたいなところがあるがのう。蛮族が人族の都市を占拠して、蛮族支配の原則を維持しつつも人族文化のうち有用な物は残そうとしているし、この辺を異文化交流史的に真面目に考察するなら、中国の征服王朝(遼、金、元、清。一説には隋や唐も含まれる)の支配体制が参考にもなろう」

シロ「商業(金儲け)が賎業という物の見方は、朱子学などの一部儒教や、カトリック系のキリスト教に特有の考え方に思えますね。西洋中世的というか、後にプロテスタント系になると重商主義に舵を切りますし、ラクシアでは人族がルネサンス以降の近世文化を持ち、蛮族がそれ以前の古代・中世的な文化に思えます」

ヒノキ「古代と言っても、洗練されたギリシャ・ローマではなく、ゲルマン文化の方じゃろうがのう。まあいい。架空のファンタジー世界の政治経済を考えるに当たって、古今東西の歴史考察が役には立とうが、今はキャラの成長タイムじゃ。ややこしい考察は、これぐらいにしておこう」

 

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魔神ハンターの、魔窟コンビニ開設ミッション(SWミストグレイヴ6ー2)

黄金鎧の後処理話

 

GM(ヒノキ)「前回、烈火団は黄金鎧ミッションを達成した……が、キャラ成長は割愛じゃ」

デル(リトル)「どうしてですかぁ?」

GM「一言で言うなら、獲得経験点が少ない(1000点程度)ので、現在のレベル帯ではあまり劇的な成長は望めないから。成長記事は次のミッションを果たした際に、まとめて行うことにする。ただし、ホリーのウォーリーダーは3レベルになったということで」

ホリー(シロ)「前の成長で、経験点計算を間違えていましたからね。ウォーリーダーは2レベルでプレイしていましたが、今回から正式に3レベルだと」

G太郎(ゲンブ)「しかし、経験点が少なくとも、能力値や名誉点事業の分は成長できないのでござるか」

GM「それも、次にまとめて処理する。ともあれ、お主たちは今、ムルカグンドリやノパ、それにゾ・ゴグたちといっしょに、出張鍛治炉に来ている。鍛治炉の隣には、ドワーフたちの仮設宿泊所が設けられ、それが近い将来、魔窟コンビニの酒場兼店舗として整備される手筈になっておる」

G太郎「店の建設は順調に進められている。後は、ギルギダッシュ総監から正式に開店許可をもらえばいいのでござるな」

GM「その通り。今回のミッションは『魔窟50階まで踏破せよ』じゃ。このミッションは、ギルギダッシュとムルカグンドリの2人が依頼するWミッション仕立て。つまり、達成すると、それぞれから報酬をもらえるボーナスミッションのようなもの。さらに先送りの黄金鎧ミッションによる成長と合わせて、次の成長は能力値や名誉点事業を3回伸ばせる予定じゃ」

デル「魔神を倒して、特別ボーナスがもらえる形だなぁ。魔神ハンターの最終部にはふさわしい展開だぜぇ」

 

GM「ところで、ムルカグンドリがホリーに謝りたいと言っておる」

ホリー「へっ、どうして!?」

GM「前回、バルカンメジャーアデプト率いる刺客に襲撃された際、同じバルカンというだけでスパイと疑ってしまったことじゃ。その後、ゾ・ゴグの調査から、真のスパイが誰か発覚した」

ホリー「真のスパイがいたんだ」

GM「その名もブリゴンというらしい」

G太郎「ゴブリンのアナグラムでござるか?」

GM「うむ、ムルカグンドリが信頼していた副官のゴブリンシャーマンで、今は【岩棚の城塞】の指揮を任されておる。そやつがバルカンメジャーアデプトと結託して、ムルカグンドリ追い落としを図ったらしい」

G太郎「何と。ムルカグンドリが下剋上されたでござるか?」

GM「ゾ・ゴグの調べたところではのう。ムルカグンドリは『にわかには信じ難いが、そう言われてみると、思い当たることもなくはない』と言っている。『仮にブリゴンの奴が裏切ったとするなら、【城塞】が占拠されているので、うかつに戻ると命取りになるやも知れぬ。果たして、どうしたものやら……』と悩みを打ち明けつつ、『それはそうと、余はどうも神託を受けたようだ』と発言する」

デル「神託だとぉ? どこの神だぁ?」

GM「グレンダールじゃ。驕王ムルカグンドリは〈黄金鎧〉を装着した際に、グレンダールのレベル1プリーストとして覚醒したようじゃ」

デル「ゴブリンがグレンダールって有り得るのかぁ!?」

GM「普通はない。しかし、グレンダールは己を鍛えることを推奨する神であり、ムルカグンドリもゴブリンという種族の中では珍しいほど己を鍛えに鍛え抜いた経緯があって、それがドワーフ鍛治師の鍛えた〈黄金鎧〉を装着したことで、種族の壁を越えて炎武帝の聖闘士としての資質を開花したようじゃ」

デル「つまり、ムルカグンドリは同志になるのかぁ?」

GM「ダークドワーフのノパも『ゴブリンは卑怯で気に入らない連中と思っていたが、ムルカグンドリは名誉ドワーフの称号を与えてもいいぐらい、真っ直ぐで義理堅い戦士のようだ。さもないと、黄金鎧に認められるはずがない』と評価して、『こりゃあ、グレンダール様の聖闘士にふさわしい鎧に仕上げないとなあ。採寸の儀式も、しっかり炎武帝さまに照覧してもらいたいし』と満面の笑みを浮かべる」

G太郎「つまり、ムルカグンドリとノパの間で、種族の壁を越えた友情が成立したでござるな」

GM「うむ。シナリオには書いていない展開じゃが、烈火団の働きかけのおかげで、こういう話の流れになった。問題あるかのう?」

ホリー「ムルカグンドリが、ただのゴブリンではない義侠心あふれた男だとGMが断言するなら、ボクも態度を改めないといけないようだ。『同じ種族の仲間に裏切られても大丈夫だ。烈火団が面倒を見てやるから』と声をかけよう」

G太郎「そうでござるな。烈火団は種族の壁を乗り越える組織でござる。しかし、【岩棚の城塞】がブリゴンとかいう輩の手に落ちたのは厄介でござるな。今回のミッションを終えた暁には、ブリゴン討伐に出向いて【岩棚の城塞】を奪還することを約束したい」

 

ムルカグンドリ『おお、マッスルG太郎。心の友よ(涙目)。魔窟50階からの凱旋、期待しているぞ。その間に、グレンダール様の〈黄金鎧〉の儀式を済ませておくから』

 

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魔神ハンターの、黄金鎧ミッション(SWミストグレイヴ6ー1)

魔窟コンビニを目指して

 

GM(ヒノキ)「それでは、魔神ハンターの最終部(予定)を開始する」

G太郎(ゲンブ)「最初の仕事は、驕王の黄金鎧ミッションでござるな」

デル(リトル)「第5部の最初のタイトルも、黄金鎧じゃなかったかぁ?」

G太郎「これでござるな」

GM「黄金鎧の仕事は、ミッションとしては正式に受諾していない状態じゃ。公式シナリオでは、『ダークドワーフから黄金鎧を強奪する内容』じゃったが、それを改変する際に『ゴブリン王とダークドワーフの対立した意見を折衷するために、魔窟のある【戦神の凱旋門】に魔窟コンビニの基盤となる出張鍛治炉を築こうという話』になった」

ホリー(シロ)「そのために魔窟を30階まで攻略し、さらに魔窟コンビニの準備として、コボルド商人の配達仕事を頑張って来たのが第5部だった、と」

GM「その後、第5部の終わりに『黄金鎧ミッション』を果たして完結させるつもりじゃったが、深層階の探索に時間が掛かったので、コボルドの配達仕事で締めくくることになった。つまり、第5部の冒頭に考えていたミッションを今ようやく達成するときが来たわけじゃ」

G太郎「その延長で、魔窟コンビニも完成させたいでござる。何しろ、魔窟コンビニの話を企画してから、もう一年が過ぎた」

ホリー「確か去年の夏に放送された『ゲッターロボアーク』の影響だったんだな。コンビニネタは」

デル「1年前は旬だったけど、今となっては『コンビニ、何それ!?』と死語になってるんだなぁ」

G太郎「いやいや、コンビニそのものが消えてしまったわけではござらん。ただ、1年前に設立しようとしていたコンビニが今だにできないのでは怠慢の謗りを免れまい」

GM「まあ、ゲーム内時間じゃと、魔窟コンビニ云々を言い始めたのは22日頃で、今は44日めが過ぎる辺り。一月も経過しておらんわけで」

G太郎「今一度、コンビニの設立条件を確認したいでござるよ」

 

●魔窟50階まで到達(現在30階まで)

●驕王ポイントを31点にする(現在22点)

 

ホリー「魔窟の50階までを探索するのは、驕王のミッションの中にもあったな」

GM「まずは、『黄金鎧ミッション』を完結させて、続いて『魔窟50階まで』をムルカグンドリとギルギダッシュのWミッションという形で処理する。これで、晴れて魔窟コンビニ設立に至るのを第6部の前半としよう」

G太郎「では、【コボルド窟】から【岩棚の城塞】へ向かうでござる」

●ミストグレイヴ上層階の地図

(青字は拠点および宿泊可能地点。

 青いラインは安全ルート)


            死者の道ーミノタウロス

              l   の門→深層
              l     l  階

蛇の酒蔵ー凱旋門岩棚のーゴミ溜め窟ー炎河橋

(梯子) (魔窟) 城塞  l     l

  l   l   l   l    腕試しの
コボルド窟ー無限隠者のー地底湖の畔ー通路→深

      金床  迷路 (人魚宮殿)   

         l   l       階

     大水車ー烈火団煌びやかな 

         本部 大通路

            l  

   物乞い市場 騎獣ー水没通路

    (蜜蜂) 調教所 (梯子)

         l

     肉の穴ー処刑遊戯場

    (解放軍) 

 

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魔神ハンター、第6部準備編(SWミストグレイヴ6ー0)

第6部スタートのお知らせ

 

ヒノキ「秋になったので、かねてからの予定どおり第6部を開始するのじゃ」

シロ「仮面ライダーシローがいきなり第1話で死んじゃうとは思いませんでした。親近感を持っていたのに(涙目)」

リトル「ギーツには、竜ライダーがいないので今のところ推しが見えないですねぇ」

ゲンブ「亀もいないでござるな」

ヒノキ「亀ライダーなぞ、電王でしかおらんじゃろう」

ゲンブ「いや、オーズのブラカワニも、コブラ・カメ・ワニのコンボでござる」

ヒノキ「まあ、亀やライダーの話はさておき、新たなゲームのバトル世界が始まったことを記念して、わらわたちの冒険物語も始まるのじゃ。今回はその準備編ということで、前回までの復習と今後の展望を話していこうと思う」

シロ「この第6部で魔神ハンターが終了して、それ以降は新タイトルで心機一転を図るそうですね」

ヒノキ「うむ、詳しい話は、この記事を読むといい」

ゲンブ「つまり、霧の街の地上に出てから、ミストキャッスルとミストグレイヴのクロスオーバー展開を行うゆえに、ミストグレイヴのみで展開した『魔神ハンター』もタイトル変更する予定ということでござるな」

リトル「烈火団が発展して、飛竜烈火団(ドラゴンファイヤーズ)になるってことですねぇ」

シロ「だったら、この6部の目的は、地上に出ることと、イノセントをワイバーンに成長させること、そして物語のラストらしい何かの大イベントで綺麗にまとめることですか」

ヒノキ「うむ。地上に出ることはフラグが立っているので、その気になれば簡単じゃし、イノセントの成長も騎獣購入費用がたまれば可能。問題は、物語のラストらしいイベントは何か、ということじゃな」

ゲンブ「ここまでの流れだと、魔窟コンビニの開店が最重要事項でござろう」

ヒノキ「そんなので本当にいいのか?」

ゲンブ「魔窟コンビニが完成する。店舗事業拡大のために、地上に進出する。地上で商売の師匠ザバーラに会う。話をこうつなげるとよろしいのでは?」

ヒノキ「しかし、お主たちの目的は、密偵としての使命を果たすことであり、その達成をもって終わらせるというのが本義であろう」

シロ「ええと、密偵としての使命は3つあるんですね」

 

1:霧の街の防空施設の秘密を探る。

2:ユリア・ミルドリスの捜索。

3:〈破剣の星槌〉の探索。


リトル「1番は、【翡翠のピラミッド】にある防空施設の魔力供給源を操作するのに、〈銀水晶のマギスフィア〉が必要みたいですねぇ」

ゲンブ「問題は、その〈銀水晶のマギスフィア〉がどこで手に入るかが分かっていないことでござるな」

ヒノキ「ヒントは【漆黒のスフィア】と言っておこう」

ゲンブ「確か、王家に関わる場所……とアム殿が言っていたでござるな。問題は、その防空施設関連を扱うと、思いきり翠将を敵に回すということでござるな。脱出手段の確保なしに、いきなり危険な秘密に踏み込むのは自殺行為に近い」

シロ「2番のユリア・ミルドリスの件も何とかしたいが、明らかに危険っぽいし」

リトル「向かった場所が翠将の居城である【瑠璃宮】ですからねぇ」

シロ「ラスボスの居城にこっそり侵入するか、あるいは何らかの大義名分を得るか、考えないといけない」

ゲンブ「翠将は烈火団に関心を持っているでござる。強者として力量を示せば、近衛に取り立てられる可能性はある。蛮族のルールで成り上がれば、行動の自由は上がるので、【瑠璃宮】に入ることも可能になろう」

シロ「蛮族のルールに従うのは気が進まないが、ボクたちが強くならないといけないのは同意だ。あと、【瑠璃宮】に侵入するのは、竜姫ナーデージュの救出任務にも関わって来るので、同時に達成することが望ましいな」

ゲンブ「1番と2番の仕事は、脱出手段を確保しないといけない、危険度の大きなミッションでござる。それに対して、比較的危険度が少ないのは3番でござろう」

リトル「これが一番簡単っぽいですねぇ。〈破剣の星槌〉を持っているのは、ダークドワーフのツルクフさん。〈黒魔熔鉄鉱〉30個で交換してくれるって言ってましたぁ」

シロ「〈黒魔熔鉄鉱〉は、バルカンの女王が治める【溶岩湖の宮殿】で入手できるそうだな」

ゲンブ「つまり、深層階の未探索エリアにある【溶岩湖の宮殿】で、〈黒魔熔鉄鉱〉30個を入手することが、密偵仕事の最短ルートということか」

 

ヒノキ「まあ、いずれにせよ、深層階で未踏破エリアを開示する必要があるわけじゃ。すなわち、深層階の地図を完成させるだけでも、キリが良いと思う」

ゲンブ「ならば、第6部の目的は深層階のマップを完成させて、可能ならば密偵仕事を攻略することを目指す。それとは別に魔窟コンビニなど、これまでの冒険の目的をいろいろと達成するということで頑張って行きたいでござる」

 

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2022秋初めの神聖魔法研鑽

赤珠の湯、完成

 

ゲンブ「アリナ様、レッドソウルの炎霊パワーを宿した秘湯がついに完成したでござる」

ヒノキ「おお、ついにか。ゲンブ、それにリトルや、ご苦労だったのう」

リトル「はい、レッドソウルを入手できたのは翔花さんのおかげなので、最初に翔花さんに試し湯してもらいたいですぅ」

翔花「ええ? 試し湯って言っても、わたしはお風呂の専門家じゃないし、コンパーニュの主人のヒノキちゃんが最初ってのが筋ってものでしょう?」

ヒノキ「ならば、わらわと粉っちゃんのスーパー風〜呂〜タイムと洒落込もうかのう、ヒヒヒ」

晶華「何だか笑い方がイヤらしいので、二人きりにさせるのは反対です。ここは花粉症ガールの3人で入るのがいいと思うわ。それに今は9月に入って秋だし、秋風の化身アキカイザーを差し置いて、一番風呂なんて許せないし」

ヒノキ「何を言っているのかよく分からんが、3人で入ればいいのじゃろう。それに9月1日から秋という考え方もあるが、天文学の上では『秋分から冬至までを秋』とする見解もあって、今の時点ではまだ夏とも言える。ナツカイザーたるわらわの時代はまだまだ終わっておらぬ」

翔花「ハルカイザーは?」

ヒノキ「春と言えば英語でspring、温泉も英語でhot spring。つまり温泉に浸かると、気分がポカポカ春うらら〜って感じで良いのでは?」

翔花「へえ、春と泉は同じ英語なのね〜」

ヒノキ「元々、springには湧き出る、はねるという意味合いがあって、そこから派生して、バネ、水が湧き出る泉、命が湧き出る春に転化したらしい」

晶華「秋は英語でfallね。何だか落ちちゃいそう」

ヒノキ「落ち葉が語源じゃからのう。しかし、秋の英語はautumnというのもあってのう」

晶華「どう違うの?」

ヒノキ「fallはカジュアルで、アメリカ人がよく使う。autumnは古風で、イギリス人がよく使うみたいじゃのう。autumnは収穫期を意味するラテン語から来たそうで、日常会話よりも格式ばった文章表現で使われるらしい。成熟したというイメージも付くらしいのう」

翔花「キュアサマーってプリキュアはいたけど、秋だったらキュアフォールよりもキュアオータムの方が良さそうね」

晶華「オータムの方がおしゃれって感じよね」

ヒノキ「まあ、雑学タイムはこれぐらいにして、赤珠の湯に入るのじゃ」

晶華「温泉ライダーのリバイス最終回記念で、今回はお風呂回ってことで」

翔花「ドンブラは最終回にならなくてよかったわ♪」

 

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