花粉症ガール外伝・コンパーニュ記

会話リプレイ形式の「精霊少女や仲間たちの趣味雑談ブログ」。お題はTRPGを中心に特撮・怪獣ネタ成分が濃厚。現在は、ソード・ワールドのミストグレイヴ妄想リプレイ「魔神ハンター」を終了に向けつつ寄り道迷走気味。

令和VS珠保ゴブスレ対決3.5(GM迷走)

ゴブリンの洞窟ダイブイン

 

アスト「よし、覚悟を決めて、ASTROスペックを起動するぞ。シナリオプログラムのダウンロード開始。……はい、ゴブスレ.netに接続します」

 

https://ga.sbcr.jp/sp/goblin_slayer_trpg/gstrpg_sce_01.pdf

GMアスト「よし、君たち4人の冒険者はレイワ、エド、ヤヨイの3人の幼子を助けるため、小鬼の洞窟に踏み込んだ。そこからの続きだ」

学術騎士ジャン(NOVA)「おお、何だかセーブしていたところから、ゲームを再開するような気分だな。継戦カウンターは1で、消耗も1点。ところで、前はまったく気にしていなかったけど、因果点は何点だっけ?」

GMアスト「5点だ」

ジャン「いきなり高いな。ルールブック掲載の初心者対応シナリオだと、3点を推奨していたはずだが」

GMアスト「しかし、これは初心者を苦しめるシナリオだからな。金もなく、毒消しもまともに用意していないのに、ゴブリンなんて雑魚だから、と侮ってかかる素人を抹殺するという、原作小説のオープニングを再現したシナリオ。さあ、原作者の手に掛かって死ぬことを、ファンとして本望に思うがいい」

ツラヌキ・丸子(ヒノキ)「ヒヒヒ。なかなかGMぶりが板について来たではないか。GM養成メガネのASTROスペックは、うまく機能しているようじゃの」

アカミドリ(晶華)「あれ? ASTROスペックって、そういう装備だっけ?」

ジャン「ああ、ケイPマーク2に内蔵された装着者の支援システムを応用して、そこにノヴァストラダマスの仕込んだブラックボックス込みのシナリオデータを引き出せるようにして、どんな素人でも、それなりにゲームマスターとして振る舞えるようにした代物だ。これさえ実用化すれば、日本のTRPG人口も画期的に増えるんじゃないか。

サイバーパンク系のゲームだと、頭にチップとしてデータインストールするだけで、持っていない技能を一時的に習得できる装備が普通にある。素人が企業秘書とか上流社会の礼儀作法とかを簡単に習得できるわけだ」

アカミドリ「だったら、素人でも一流の戦士になったりできるわけ?」

ジャン「一流は無理だな。一流の動作や思考には、局面に応じた臨機応変さとかの状況対応力が欠かせないが、データ化できるのは型にはまったルーチンワーク的なもの。仮にレベル5以上をベテランの域とするなら、脳内チップで対応できるのは、せいぜいレベル2とか3とか、それぐらいだろう。ゲーム作品にもよるが、『ズブの素人ではないけど、普通に手抜かりなく決まった仕事をこなせるレベル』だな」

蜥蜴用心棒(ゲンブ)「ゴブリンスレイヤーは、ファンタジー世界の物語であろう。それなのに、どうしてサイバーパンクの話題に走るのでござるか? 寄り道も結構だが、もう少し世界観を考えていただきたい、と」

ジャン「うん、それなんだけどな。最近はゴブスレの原作者が後書きで一番ハマっている作品が、ファンタジーサイバーパンクを混ぜたシャドウランらしいんだ。基本はファンタジーのゴブスレにも、スターウォーズとか仕事人とかシャドウランのネタが投入されているので、そこは絡めても問題ないか、と」

用心棒「そういうものでござるか」

ジャン「ついでに、日本のシャドウランの現在の元締めであるゲームデザイナーの朱鷺田祐介さんがニチアサの熱心な視聴者でな。ツイッターでリアルタイムで感想書きながら、ご自分の作品に絡めたりしているんだ。そして、彼がZAIAスペックの設定を気に入って、シャドウランのネタに使えないかな、的なことを呟いていたり。だから、ゴブスレ→シャドウラン→ZAIAスペックという流れが、俺の中ではつながってくるわけだよ」

用心棒「はあ、そういう背景を語られると、必然のつながりが納得できるでござる」

ジャン「気心の知れた友人との会話では、いきなり話がポンと飛ぶこともあるが、相手が戸惑っているなら、そこのところを話し手が補ってくれるんだよ。逆に、補わなくても、即、話に乗って対応してくれる稀少な親友もいる。俺も自分で話していて、『時折り話が飛ぶこと』を自覚しているが、親友レベルになると、本当に即応能力が高いんだよな。『こいつは、よく、この流れに付いて来れるな』と。

「もちろん、相手が付いて来れていない場合も、リアルだと普通に分かるので、『スマン、いきなり話が飛んだ。これはつまり、こういうことを考えて(思いついて)しまって、こういう流れなんだ』と補足すると、まあ、分かってもらえる。で、その説明をどこまでしないといけないかで、相手の知識とか理解力とかがリアル会話だと把握できるので、だんだん適切なボールでやりとりできるわけだ」

晶華「ネットだったら?」

NOVA「表情とか、口調とかが分からないから、微妙なニュアンスが伝わりにくいな。(笑)という表現一つとっても、相手の発言内容が楽しくて笑っているのか、自分の発言に笑いを付けているのか、二通りに解釈できるし、ウケているのか、嘲笑しているのかも、文脈とか、日頃の発言イメージに左右される。真面目な話の途中に(笑)を付けた場合、重い空気を解そうとする気遣いにも、単に話の重大さが理解できないようにも受け取られる。

「書き言葉で『バカな奴やな(笑)』とか安易に書いちゃうと、悪意しか伝わらないけど、関西人の間では、話し言葉で『バカ=面白い』というニュアンスで会話する時もあるので、『お互いのバカさ自慢をした』後で、ふと我に返って、『バカを競って、どないするねん。ほんま、俺たちアホやな』とお互いを明るく笑い合ってオチをつける。

「関西人の笑いのペーソス(人情味)は、人をバカにした分、その代償に自分もバカにして、お互い様でしたチャンチャンって締めくくれる人が、一般にウケるわけで、そういうバーターな流れを無視して、一部だけ切り取ってみせても、単に口の悪いギスギスした悪口合戦にしか聞こえないわけだ」

 

GMアスト「で、それは何の話なんだ? そろそろプレイを先に進めてもいいのかな?」

ジャン「ああ、スマない。要は、唐突な話にも背景があって、そこを膨らませて語ると、納得できる会話になって、満足度も高くなる。逆に、そういう背景を自覚していなかったり、言葉足らずで語られなければ、フラストレーションが溜まるわけだな。個人的な事情って奴だ」

GMアスト「そんなことは、ゴブスレには関係ない。プレイに集中するように」

ジャン「……なるほど。ASTROスペックの問題点その1。合理的なマスタリングには長けるが、無駄話をしたい人間の心理をフォローするまでには至らない。想像力と創造力、コミュニケーション力を重視する遊びには、改善が必要、と」

アカミドリ「まあ、無駄話の多いNOVAちゃんにも問題があるけどね。早く、プレイを進めましょう」

 

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令和VS珠保ゴブスレ対決3(娘クエストの始まり)

プレイ再開

 

ヒノキ「ほぼ一月ぶりのゴブスレ対決なのじゃ」

NOVA「本来は、正月休みの間に一話ぐらい書こうと思っていたんだが、やはり正月はのんびり過ごした方がいい、と思い直したからな。結局、シンカリオンを見たり、敬愛する脚本家大先生の逝去の報に落ち込んだり、心のアップダウンが激しかったんだよ。今年は開始時から波乱万丈な気分だ」

晶華「NOVAちゃんの落ち込んだときの対処法は?」

NOVA「音楽を聴いたり、静かに読書したり、仕事に専念したり、その時次第だな。自分が落ち込んでいても仕事はしないといけないし、今回は落ち込んでいる原因が仕事とは無関係で、趣味関連だからな。だったら、仕事で教え子を応援するのが、いい気分転換になるんだ。

「それにしても、上原さんロスがこんなに響くとは思わなかった。このインパクトは、過去の人を例に挙げると、伊福部昭さんと藤田まことさん以来のショックになるかな。故人が自分に与えた影響を思い出すと、どうしようもなく涙が込み上げて来てな。この2週間は、涙腺崩壊太郎になっちゃってたよ」

ゲンブ「もう、立ち直ったのでござるか?」

NOVA「ブログ記事のペースも作りたいから、いつまでも感情を乱されているわけにもいかない。いろいろ吐き出したら、少しずつ気持ちの整理はできたってところかな。とりあえず、今回の件で改めて思ったのは、『人は、自分の寄って立つ土台を三つは確保しておかないといけない』ってこと。

「例えば、趣味にしても、特撮ヒーローやスーパーロボットの二つだけだったら、今回の訃報で趣味に逃げ込むことすらできなくなる。趣味話をするたびに涙を流していたんじゃ、楽しめないからな。そういう時に、TRPGという違う方面の趣味があると、そちらに切り替えられるし、これが趣味とは別に、仕事とか、部屋の整理とか、気分を切り替えられるものなら何でもいいんだが、立脚点とかアイデンティティーが少なければ、それだけ一つの足場が崩れたときのダメージが大きくなる。

「まあ、自分の立ち回りの下手さか、運が悪かったか、どうしようもない不可抗力で、人はなにかを失うことが時としてある。自分に原因があるなら、反省して、改善して、と自分を成長させる契機にすればいいが、そうでないなら……自分の感情を乱す要因となるものは切り捨てるか、逆に執着するか、それとも自分の中の思い出の1ページとして心の中で整理して美しく保存するか、という選択かな。別に俺は感情を否定したり、切り捨てるつもりはないし、そこまでクールに徹することもできないわけで」

アスト「なるほどな。ならば、今のNOVAの気持ちを乱すには、シナリオの中にそういう要素を組み込めばいいわけか。ゴブリンが『大事にしていた恋人や、恩人であるその兄(岸田森氏)を殺害して、用心棒怪獣とのタッグで追い詰め、十字架に貼り付ける。その後で、所属していた防衛チームの隊員を洗脳する』 これで完璧だな」


帰ってきたウルトラマンの敗北

 

NOVA「いやいや。そんなことをすれば、初代マン兄さんやセブン兄さんが駆けつけてきて、逆転するだけだぞ。エンタメは、最後はスッキリ終わらせたいのが、俺のポリシーだ。今だと、さらに味方は多い」


【賢者と先生】[タイタス×80 vs ブラックキング×ナックル星人]ウルトラマン◆フュージョンファイト #125『ウルトラマン 夕陽に死す』★×6 ULTRAMAN Fusion Fight


帰ってきたウルトラマン 切断技集

 

アスト「新マンやりすぎだろう」

NOVA「これが70年代イズムという奴だな」

アスト「だったら、オレもスピードAの名前の通り、Aで対抗だ」


ウルトラマンA 切断技集

 

NOVA「ぐっ、そう来たか。さすがに切断技対決では、Aには勝てん。この勝負、俺の負けを認めよう」

ヒノキ「何と。新兄さん対Aの対決で、新兄さんが負けを認めたじゃと?」

アスト「フッ、全てのAはオレの味方だ」

NOVA「すると、ジャンボーグAのアストと、ジャン・ボーグナインの俺の対決劇が始まったりするわけか」

アスト「そう、その通り。お前のキャラ、学術騎士のジャン・ボーグナインの最期も近いようだな」


Jumborg 9 vs Imitation Jumborg Ace

 

晶華「って、TRPGの前に一体、何の戦いをしているんだか」

NOVA「当ブログは、円谷プロのヒーローたちを今年も応援します」

 

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2020年初のロードス話

第2次邪神戦争の話

 

晶華「ヤッホー、リナ老師。NOVAちゃんを引きずってきたよ。放っておくと、鬱モードで上原さんがどうこう呟くばかりになりそうなので、気分を改めないといけないし」

NOVA「うおー、俺は上原正三さんの話をまだ続けたいんだ〜」

晶華「どこでも訃報話ばかり展開するのも、良くないと思うのよ。そろそろゴブスレ対決のことも考えないといけないし」

NOVA「今回のロードス話は、お前とヒノキ姐さんでやってくれ。俺はそういう気分じゃない」

ヒノキ「やれやれ。仕方ない。それでは、わらわたちだけで第2次邪神戦争について語るとするかの。今回のテキストはこれじゃ」

ゲームマスタリーマガジン第10号

ゲームマスタリーマガジン第10号

  • 作者:安田 均
  • 出版社/メーカー: 書苑新社
  • 発売日: 2019/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

晶華「NOVAちゃんが、新クトゥルフのルールブックと一緒に買ってきた雑誌ね。あと、こういう本も買ってきたみたい」

ヒノキ「ほう、リプレイか。しかし、今回はソード・ワールドではなく、ロードス中心に話を展開したいのじゃ。では、アッキー、ロードス者として問題を出す。邪神戦争には、第1次と第2次の二つがあるのじゃが、その違いとは何じゃ?」

晶華「第1次邪神戦争は、マーモVS他のロードス諸王国連合軍の戦いね。リプレイ第3部および小説『ロードス島戦記』6巻と7巻で描かれているわ。単に、邪神戦争と言えば、こちらを指すわね。これまでのロードスRPG関連のサプリメントでも、ここまでは網羅されていた、と」

ロードス島戦記RPG サプリメント 魔神戦争・邪神戦争編
 

ヒノキ「うむ。これまでのロードスで、TRPGの背景になったのは、ここまで。さらに前日譚の『ロードス島伝説』の時代は魔神戦争編。ロードスのTRPGでは、魔神戦争、英雄戦争、第1次邪神戦争までが背景設定として公開されてきたが、小説ではその後の時代も描かれておるのじゃな」

 晶華「それが『新ロードス島戦記』ね」

新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣 新装版 (角川スニーカー文庫)
 

ヒノキ「うむ。新ロードスの小説単行本が出たのは、1998年から2006年にかけて。この時期には、原作者の水野良氏はゲーム製作元のグループSNEから独立していて、小説とゲームは完全に切り離された形で展開されたのじゃ」

晶華「確かTRPG冬の時代とか言われて、ロードス島戦記のゲーム展開を主導していた『コンプRPG』誌も休刊してしまい、ゲーム展開をしたくてもできない状態だったらしいわね」

ヒノキ「それでも小説の方はきちんと完結し、マーモ公に就任したスパークと小ニースを中心に、彼のマーモ公国統治の苦労と、それに反抗する敵残党の新生マーモ帝国の暗躍、そして邪神カーディス教団との対決までを描いた内容じゃ」

晶華「マーモ帝国の目的は、侵略によるロードスの完全統一だったけど、カーディス教団の目的は世界を終末させて、来世への転生を図ることで、より性質が悪いのよね」

ヒノキ「そうじゃ。ベルドが立ち上げ、アシュラムやバグナードたちが引き継いだ旧マーモ帝国は、邪悪と称されているが、世界を滅ぼそうとまではしておらん。あくまで俗世の覇権確立を狙っていたのじゃが、カーディス教団は破壊神の力で、世界そのものを無に帰しめようとしておった。その中で、マーモ公スパークは光だけでなく、闇の勢力との和解および共闘という決断をして、世界の危機を救ったのじゃ」

晶華「第1次邪神戦争までは、光VS闇の二元論だったけど、第2次邪神戦争では闇を受け入れるための葛藤と、真の敵は闇ではなく、世界を終わらせようとする亡者、無の勢力というところまで突き詰め、それまで邪悪とされたファラリスの暗黒神官や、ダークエルフですら『マーモの法に従うという条件で共生を図る』展開になった、と」

ヒノキ「この光と闇の共生という矛盾が描かれたのが、昨年の新作中の短編『光と闇の境界』であり、そこから100年後の新たな戦争の物語になるのじゃが、この戦争にはまだ名が付けられておらん。後世で、『誓約戦争』あるいは『宝冠戦争』とでも呼称されるのであろうか」

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)

 

晶華「とにかく、小説では100年後の新たな戦乱が描かれ始め、ゲームの方でも20年越しの、サポートされなかったマーモ公国の物語をフォローして、小説の後追いをするようになったのが現状だと」

ヒノキ「ゲームの方も、ロードス30周年を祝うだけでなく、TRPG冬の時代に中断されていた部分まで、今回踏み込んでくれたのは、当時、苦渋を呑まされていた者にとっては、雪辱を晴らしてもらっている感じゃな、新兄さん」

NOVA「ああ、俺としてはデザイナーの川人くんと杉浦くんの2人を応援するばかりだ」

晶華「NOVAちゃんにとっては、この2人が盟友って設定なのよね」

NOVA「設定じゃねえ。彼らがキン肉マンテリーマンに匹敵するなら、俺はスペシャルマンみたいなものだ」

晶華「言葉の意味は分からないが、とにかくショボい自信ね」

ヒノキ「どこかのファミレスで、ダベっているようなもんじゃな」

THE超人様 4 (ジャンプコミックス)

THE超人様 4 (ジャンプコミックス)

 

 

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シンカリオンと鉄道の話

怪獣王と新幹線変形ロボ

 

NOVA「冬期も終えて、ようやくブログを書くのに時間の余裕ができたぞ、と」

ヒノキ「おお、新兄さんのお出ましか」

NOVA「ああ、先にアステロイド監視所に出向いて、客人兼助っ人を招待してきた」

ヒノキ「助っ人? 誰のことじゃ?」

NOVA「この記事を参照

ヒノキ「ま、まさかの風来坊の御仁を召喚されたとは?」

NOVA「ちなみに向こうで唱えた召喚呪文はこれな」


ULTRA7(東芝レコードVer.)


ULTRASEVEN HENSHIN - ULTRAMAN ORB THE MOVIE

 NOVA「向こうでは、動画の貼り付けができないから、こちらで脳内イメージをフォローする形にした。とりあえず、今年はここで主に国内RPGを、GTライフでD&Dやパグマイアを中心にした翻訳RPGを中心に記事書きする予定だ。まあ、あくまで原則だから、記事内容によっては書きやすい方で書くことになるだろうけどな。そして、こっちではお土産にこれ」

ゲームマスタリーマガジン第10号

ヒノキ「おお、わらわの待ち望んでいた雑誌じゃな」

NOVA「ええ。昨年末に出たけれど、年始になってようやく手に入れた本です。今回のメインはソード・ワールドと、ロードスの『第2次邪神戦争対応ワールドガイド(その1)』といったところ。まあ、ロードスの話は次回に回すことにして、今回はシンカリオンです」

ヒノキ「どうして、この話の流れで、唐突にシンカリオンなんじゃ?」

NOVA「いや、俺の中ではつながっているのですよ。何しろ、シンカリオン映画を見たついでに、この雑誌とクトゥルフRPG最新版を購入したものですから、何から記事書きしたらいいか、少し悩んだ次第」

ヒノキ「悩むことなどなかろう。わらわのところに最初に来ればいい」

NOVA「そうしてしまうと、こっちに入り浸りになって、GTライフの記事が書けなくなってしまいますからね。昨年は、ここでの記事が66。空想タイムの記事が94。それに比べてGTライフは30と大きく偏ってしまいました。合計190記事なんですが、今年はこれをもう少しバランスよく整えたいと思います。少なくとも、毎週どのブログも1記事以上は書くことを目標にしたい。本当は曜日を決めて、何曜日はどのブログで書く、とローテーションを組んだ方がいいのでしょうけど」

ヒノキ「ふむ。毎日書くと言うのはどうじゃ?」

NOVA「記事文量を細かく切りとることで、そうできないか、と試してもみたのですが、ストーリーや会話の流れがある場合、中途半端なところで区切るのもどうかと思われ。この辺、プロの文章だと、文字数、原稿枚数に指定があるので、書いてから分量が収まるように削る作業があるのですが、俺の場合、書いているうちに書きたいことが膨らむ癖があって、これをどうしようかな、というのが課題だと思いつつ」

ヒノキ「前置きが長いのと、寄り道脱線が多いのが、問題じゃな」

NOVA「稀に、表題と違う内容の記事になって、後から表題を改めるケースもありますからね。今も、この流れで、どうやって『怪獣王と新幹線変形ロボ』に辿り着こうか悩んでいます」

ヒノキ「この流れだと急カーブが必要じゃな」

NOVA「そこで、キーワードとなるのが、以下のソード・ワールドの新作サプリメントなんですが」

ヒノキ「まだ表紙絵が出て来んようじゃの」

NOVA「鉄道とキングというタイトルだったら、『怪獣王と新幹線変形ロボ』につながるだろうと頭では考えたものの、実際に文章にすると、意外とつながらないものですね」

ヒノキ「というか、そのサプリを出すと、話がTRPGの流れになって、ゴジラシンカリオンの話にスポッと収まるのは無理ではないかの?」

NOVA「そのようですね。仕方ない。仕切り直します」

 

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2020コンパーニュ正月初め

四聖獣+αの正月

 

ヒノキ「今年も明けましておめでとうなのじゃ。わらわは日野木アリナ。南方を守護する霊鳥スザクの称号を持ち、空の大怪獣ラドンの眷属として、擬似九州の阿蘇の地にある、このコンパーニュを取り仕切っておる。去年はゲンブと2人だけの正月であったが、今年は久しぶりに、わらわの元に3人、いや4人の獣士が揃う運びとなった。各位、新年のあいさつをするがいい」

ゲンブ「我はGeneral Buckler、略してゲンブ。アリナ様と北方を守護する忠義の騎士でござる。旧年は蜥蜴用心棒、あるいはマッスル太郎のプレイヤーとして、リプレイでも頑張った。今年も、腹筋崩壊魂を抱きながら、武人の生き様を貫いてみせるでござる」

ヒノキ「今年はダイス運を良くするようにの」

ゲンブ「……精進するでござる」

シロ「ボクはシロ。称号はByplay Acolyteだったけど、修行の末、プリンス・ビーストの称号を持つようになった。翔花とコンビならBeast Company、略してBeaco、ビャッコを名乗ろうかと思っていたんだけど。西の守護者を名乗るには、ボクはまだまだ未熟なので、精進しないと」

リトル「シロ姉さんが未熟だったら、リウはもっと修行をしないと。セイリュウの息子リトル・セイリュウです。称号をもらえるほどの器量じゃないけど、いつかは父さんの名に恥じない立派なセイリュウになろうと思います。みなさん、よろしく」

ヒノキ「シロとリトルは、新兄さんのところで時空魔術の修行中じゃったが、正月ぐらいは実家で過ごす方がいい、ということで、帰省中。まあ、こちらも普段はシロ特製のスイーツで世話になっているから、今年はスザク特製の中華風ピリ辛雑煮を馳走した次第」

シロ「アリナ様の料理を口にするのは、久しぶりです(涙目)」

ヒノキ「何じゃ、涙など流しおって。花粉症ガールの真似事か?」

シロ「いや、アリナ様はピリ辛と言っていますが、激辛ですよ、これ。ボクはともかく、リトルには……」

リトル「美味しいですよ、これ。お代わりはありますか?」

ヒノキ「セイリュウの子じゃからな。何でも食えるとは思うておったわ。シロも今年はネコ舌を克服して、熱いものや辛いものも平気で食べられるようにならんとな」

シロ「師匠には焼き肉を頂戴いたしましたが、辛いにも限度があります」

ヒノキ「辛さを克服してこそ、炎が吐ける。さあ、リトル、試しに火炎放射をしてみい」

リトル「できるかな〜。(ポワポワポワ)」


リトルゴジラ 劇中終盤で放射熱線を吐いたが、泡状で威力は弱い

ヒノキ「ダメじゃのう」

シロ「アリナ様、正月あいさつ中に雑煮を食べながら、リトルに火を吐かせないで下さい」

ヒノキ「おお、確かに今は特訓の時間ではなかったのう。さあ、では、最後の一人じゃ」

 

ケイPマーク2『あのう、私は本当にここにいてもよろしいのでしょうか?』

ヒノキ「何を言うか。そなたはドゴラの眷属。ドゴラと言えば64年生まれで、この場では56年生まれのラドンの次に来る古株」

ゲンブ「確かに、ガメラは65年生まれでござるからな」

シロ「キングシーサーは74年生まれ」

リトル「ゴジラの息子ミニラは67年だけど、リトルゴジラの元のベビーゴジラは93年」

ケイP『しかし、私はドゴラ幼生態として生まれたのは、このブログ上で2018年ですから、皆さんのような由緒正しい存在ではありませんし、翔花ママを守ることのできなかったダメなアシモンですし……』

ゲンブ「ケイPよ、そんな弱気でどうする? 一度や二度の失敗で落ち込んでおっては、守護者など務まらん。守れなかった? ならば、その失態を償うべく、さらに強くなれ。身も心もな。粉杉どのの行方が分からなくなって、気が気でないのはお前だけではない。アリナ様も、シロも、そして新星どのも心配の気持ちでは変わらぬはず。しかし、みんな気丈に振る舞い、泣き言など口にせん。なぜか分かるか?」

ケイP『なぜです、ゲンブ師匠?』

ゲンブ「泣き言が何も生まないからでござる。泣き言を言うな、とは申さん。自然に口から漏れ出てしまう想いもあるであろう。だが心に刃を持つ者は、自分のネガティブな思考や言葉を察した際に、それらを自ら叩き斬ることで、弱さを乗り越える術を心得ているもの。そう、弱さに溺れてはいかん。武人なら、弱き自分を切り捨て、常に克己の心で立つ者でござるよ。そうして立ち続ける者こそ、守護者、キーパーを名乗れる。そなたもドゴランキーパーという称号を身に帯びたなら、己に勝て」

ケイP『し、師匠。分かりました。今年は、自分の弱さに打ち勝つドゴラでありたいと思います』

ゲンブ「うむ、それでこそコンパーニュの客人にふさわしい心構えと言えよう。精進するがいい」

 

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ミッション「翔花クエスト」

作者モードの述懐

 

 今回は、2019年Xマスパーティーの後日譚的な話だが、実のところ、この一週間の間に、作者の自分にとっても想定外の展開を迎えてしまっている。

 最大の想定外は「翔花失踪」である。

 というか、「Xマスパーティー記事が3部作になる」というのも想定外だったんだが。

 

 師走の忙しい時期に、3ブログのクロスオーバー記事を3部作にするなんて、まともな精神状態だったら思いつかないよなあ、普通。

 仕事納めになって、冷静になった今だからこそ言えること。

 「12月23日以降のNOVAは、妄想暴走したバカである」と。

 

 まあ、プロットがなかったわけじゃない。

 2019Xマス記事で書きたいことは、こうなっていた。

 

 1.快盗団マーキュリーバットと、コンパーニュ一党の対決と和解。

 2.辻褄合わせのために、翔花が2018年末に飛ぶ。

 3.霊体となったセイリュウゴジラ)が、屋久島の守護者になった次元ドルイドのハイラスに憑依する。

 

 とりあえず、ここまでは想定内の出来事であったわけだが、3部作を書き上げてみての感想。

「何で、翔花を失踪させてんだよ、俺は?」

 

 本来、考えていたのは、遅ればせながらも翔花がヒノキちゃんの誕生日会場に現れて、「誕生日おめでとう。ブログ1周年おめでとう。来年もハッピーな年になることを願うわ。時を翔ける花粉症ガールの未来予知だからきっと叶う」って感じのことを言って、楽しく終わるはずだったのに。

 翔花が失踪してしまっては、父親としてハッピーな年末を描くことができない。

 最悪だ。

 

 これもノヴァストラダマスが悪い。

 すなわち、自業自得である。

 

 作者NOVAとしては、このノヴァストラダマスという男は、GM的な「何かを仕掛けて来る物語の誘導役、うさん臭い予言と強制力で場を掻き回す立ち位置」として設定している。

 一方で、令和NOVAは、ほぼ作者自身で「感情移入しやすいプレイヤーキャラ」的なイメージ。時空魔術師とか、メガネンジャー司令というキャラ付けは施しているけども、基本は小市民的な感性で、現実の自分の延長線上に位置するキャラ。

 まあ、そういう自分みたいなキャラだと、内向的で(脳内以外では)大それた冒険なんてあまりしそうにないので、普段は創作ネタでお喋りしつつ、ヒーローたちの活躍をワクワク応援したり、ちょっとした批評を加えたり、懐古話をしたりしながら、時々イベント的な事件に巻き込まれたりして、それを解決するためにあくせくする、という現実に根差した妄想創作もどきなんだけど。

 「NOVAの妄想に巣食う悪霊が、時々実体化しては、花粉症ガールの敵になる」というのが、当ブログのバトル創作の骨子である。

 

 で、ノヴァストラダマスというのは、妄魔時王とか、教祖グロワールと並んで、「未来の可能性のNOVA」として登場させたんだけど、

 予言者になったり、サンタクロースになったり、聖闘士になったり、何だか好き勝手に遊びながら書いているうちに、とうとう珠保NOVAとか、粉杉ノヴァ彦とか、作者の自分でも「何だよ、こいつ? 一体、何がしたいんだよ? 誰か説明してくれよ?」という気になった。自分で書いているにも関わらず、である(苦笑)。

 まあ、「うさん臭い予言者として主人公たちの前に現れて、冒険の旅を誘導したり、誤導したりしているうちに、やがて驚くべき正体を現して……」ってキャラは、よくあるわけだけど。

 

 しかし、このノヴァストラダマス。

 作者のプロットに基づいて行動するキャラじゃないので、自分でも何を仕出かすか分からない。

 プロットをかき乱して、予定調和を書き換えて、イベントを起こすのには便利に動いてくれるんだけど、筆が乗って勢いで書いているうちに、気づいたら「とんでもないことをやらかしてしまっている」困ったちゃんである。

 作者の中の混沌が湧き出たようなキャラになるのかなあ。

 

 そして、その結果としての「思いがけない翔花失踪」である。

 仕事疲れの頭で書いたから、自制が利かなくなって、半分酔っ払い状態なストーリーになってしまった、としか言いようがない。

 これでいいのか、と言われたら、まあ、自分が読者なら、これでいいのだ、と思ったりもする。

 どうなるか先の読めない、思いがけない展開なんだけど、納得はできる。

 そう、話の流れの延長線上には則っているので、納得はできるのである。

 読者としては、ワクワクしているのだ。

 

 でも、作者としては?

 この続きをどう書くか見えていない以上、決してワクワクはできない。

 ドキドキしながら、困惑状態で頭を抱えつつ、パズルを解きほぐすように、自分の書きたい記事や物語の流れ(今後の予定プロット)につながることを目指して、迷走しながらも進み続けるのみである。これが俺の進む道だと信じて。

 

 とりあえず、何とか善後策を練って、作者としても、父親としてもハッピーな年末を迎える程度には、描きたいよね。

 娘の無事ぐらいは確認しないと。

 

 でも、その前に……今からスターウォーズを見に行きます。もしかすると、その物語も娘の運命に影響するかもしれないし。

 

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2019Xマス3部作(その3・因果地平編)

時空のどこかで

 

翔花「よし。『花粉症ガール翔花伝』ブログも完成したし、2018年でのお仕事も終了。早く2019年に帰らないと、クリスマスパーティーに間に合わなくなっちゃう」

ケイPマーク2『大丈夫ですよ、翔花ママ。帰還時間はクリスマス前に設定していますから、普通に間に合うはずです』

翔花「うん。そのはずなんだけど、時空移動の際に何らかのトラブルが発生すれば、設定時間からズレたりする可能性もあるんだから」

ケイP『何らかのトラブル……って、進行方向上に何者かの存在を確認。まもなく接触します』

翔花「何者かって、敵なの? それとも味方?」

ケイP『そんなの分かりませんよ……って、いや、確認できました。この反応は、どうやらマスターNOVAのようです。きっと、私たちを出迎えに来てくれたんですよ』

翔花「そうかな。NOVAちゃんは仕事で忙しいはずだから、わざわざ出迎えに来る余裕はないと思うんだけど」

ケイP『いえいえ。結界に覆われた屋久島へ、わざわざロボで突入して翔花ママを迎えに来てくれた方ですからね』

翔花「うん。それもそうか。だったら、NOVAちゃんだね……って違う。これは、私の中の悪霊センサーが反応してる。NOVAちゃんに化けた悪霊か何かよ。KPちゃん、接触は危険よ。進路を変更して」

ケイP『今さら変更はできませんよ。大丈夫、私のセンサーではマスターNOVA本人です。間違いありません』

 

NOVA「やあ、翔花。それにケイP。お帰りなさい。お前たちを待っていたよ」

ケイP『ああ、マスターNOVA。お出迎え感謝します。お仕事の方はよろしいのですか?』

NOVA「うむ。わしの仕事は、お前たちを迎えることだからな。我が新たなる世界に」

ケイP『わし? マスターの一人称は、俺だったのでは?』

NOVA「それは、令和NOVAだな。わしは、新たなる時代の創造主、珠保NOVAこと粉杉ノヴァ彦なのだ」

翔花「……つまり、異世界から来た悪霊ね」

珠保NOVA「父親を悪霊呼ばわりとは酷いな、翔花。珠保時代では、お前が『花粉ライターJUHO』として戦い、その娘を全面的にバックアップした親父さんが、わしだったじゃないか」

翔花「……よく覚えているわ。だからこそ断言できる。お前が私のパパ、NOVAちゃんのはずがない。何故なら、珠保のパパは私の心の中に今もいるのだから。そう、粉杉ノヴァ彦は死んだ。私に力を託してね。今すぐ私の前から去れ。この剣の錆になりたくないのなら(シャキーン)」

珠保NOVA「おお、それこそが音に聞く花粉光剣ポールン・レーザー・ブレード。しかし、その真の名は新星昇華剣ノヴァンカリバー。時空を切り裂き、世界を創造する究極武器。粉杉ノヴァ彦の娘への想いから生まれた最期の遺産であったな」

翔花「そうよ。この剣こそパパの魂。だから、お前はパパの偽者でしかないの。悪霊よ、去れ」

珠保NOVA「本物か偽物かと言えば、その剣とて魂の一部でしかない。そして、わしもまた魂の一部。光の結晶がその剣とするならば、わしは影の結晶。なればこそ、幻霊(ファントム)NOVAと呼ぶ者もいる。そして娘よ。珠保の時代を復活させるには、お前とその剣の持つ大いなる力が必要なのだ。どうか、わしに協力してくれぬだろうか」

翔花「『花粉ライターJUHO』はただの幻の世界でしかないのよ。本物は令和の時代に生きるNOVAちゃん。それに気付いたからこそ、私は珠保の時代を終わらせて、今の時代へ帰還したの。幻霊(ファントム)の自覚があるならば、幻の世界にお帰り。新たな時代に生きている私の邪魔をしないで」

 

珠保NOVA「娘は親に従うものだ。ケイPよ、翔花を拘束しろ。翔花よ、親に逆らう不良娘には相応の罰を与えねばならんな」

翔花「KPちゃん、あいつの言うことを聞いてはダメ」

ケイP『だけど、翔花ママ。彼は確かにマスターNOVAです。私はその命令に逆らうことができません』

翔花「だったら、私も命令する。何もせずに機能停止してなさい。私の邪魔にならないようにね」

ケイP『了解しました。スリープモードに入ります』

 

珠保NOVA「ケイPを眠らせたか。ならば、意識を失くしたその身にわしが宿るとしよう」

翔花「しまった。KPちゃんが乗っ取られた」

珠保NOVAインKP「フハハハハ、怖かろう」

翔花「触手攻撃? そんなもの! ノヴァンカリバー、私を守って!」

 

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